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2006-12-05 [長年日記]
_ 放送大学の通信課題のからみで、「瀟湘八景」に関する本をちらちら見ている。瀟湘八景というのは中国の長江中流の洞底湖に注ぐ湘水とその支流・瀟水を指すとのことだが、見てみないとイメージが湧かない。で、ここの景観に対して落雁・帰帆・夕照・煙(遠)寺・夜雨・晴嵐・秋月・暮雪といったモチーフを詠いかつ描いたものを八景と称するようなのだが、これを知らないで中山道や東海道を歩いていたころ、幾つかの場所で○○八景というものを目にした。埼玉の本庄八景、滋賀の近江八景、最近では厚木八景、ではなく厚木六勝というのも見掛けた。これは渡辺崋山の筆になるものらしい。瀟湘八景という概念は室町の頃から日本でも盛んに取り上げられて各地に○○八景というのができたらしかった。この辺の下りを通信課題に書こうかと思ったのだが止めた。
家族八景というのもあったな、筒井康隆に。