RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2009-05-23 庭をいじっているとお隣のご夫婦がやってきた。 [長年日記]
_ 虫に荒らされた高菜。
ゴミ出しを終えて狭い庭を見ていると、高菜の芽が虫に荒らされてほぼ壊滅状態であることが判明した。よく見るとモンシロチョウの幼虫を小さくして真っ黒にしたような虫が10匹ほど付いている。折衝も殺生も好まないが、われの寿命じゃと竹のピンセットで取り除いて紙に包んで潰して捨てた。殺虫剤を使う訳にはいかない。そんなことをしているとお隣の奥さんがやはりゴミ出しに出てきて、ついでお休みの旦那さんが出てきて少々語らったのだった。
戸建ての多いこの界隈、独りで一戸建てに住む私のことを、おそらくはじめはいぶかしく思っていたに違いない。せめてもとの思いで続けていた最低限のことは、ゴミ集積場のルールを厳格に守り、カラスに荒らされていた場合は極力掃除に勤める、というただそれだけだった。
お隣のご夫婦と言うのは私にとっては人生のちょっと先輩にあたるほどの方々。旦那さんは会社勤めであればそろそろリタイアかな、というくらいで奥さんは庭仕事が大好き。荒れ放題の私の庭を見かねて良く世話してくれるのが少々心苦しい。自分の庭には丹精込めたピンクの大きなバラが咲いていて、そろそろその季節は終わろうとしている。
私が今の家に越してきた理由の一つは、狭いながらも植物を植えられる1畳半ほどの地面があったことだった。今、そこは私の小さな薬草園になっていて、スパイスとハーブのある生活が生きる支えの一つとなっていてくれている。
旦那さんにマロウやサンショウの説明をしていると奥さんもゴミ集積場から戻ってきた。ツゲの木を丸く剪定した方がいいとかウメも伸び過ぎているとか、薔薇のカイガラムシを取った方がいいとかいろいろコメントをくれる。少し前なら正直小うるさく感じたろうことが、植物への愛情ゆえと思われて今はかえって好ましい。
良く見るとお隣の家の前の地面は私の家のそれよりも狭い。私の家の庭の荒れた様がもったいないもののように見えるのも無理からぬことだ。それでもスキあらばとどこからか拉致してきた山アジサイをもとから道端に植わっていたアジサイに接ぎ木したりしている。なんともやさしのゲリラ行為であろうよ。
こんなご近所との会話も悪いものじゃない。私が悪意あるモンスターでは無いのだとわかってくれるのなら価値あることだろう。
_ 給料入ったら植木バサミでも買うかな。
_ nano-chrome。
高菜についていた虫はナノクロムシというらしい。「菜の黒虫」。カブラハバチというハチの幼虫。