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けいりう堂日記

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2011-09-20 [長年日記]

_ 今朝がたからなまら涼しいんでないかい。東海地方は水浸しだそうでたいへんなようですが。

_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#17

「黒猫館」。悪魔くんのレビュー、いつも実物を見ながら書いてるため気がせくせいか誤字脱字の類が多い。あとで気になったら直すかもしれないけどとりあえずどんどん行くZ!夜道で美女の拾ったタクシーの運転手はノートルダムの人を思わせるような不気味な形相の男(ユウキチと呼ばれている)である。道が間違っているという美女の言うことなんか無視して催眠ガスで眠らせてさみしいとこに連れてくんだもんね。というわけで呼び鈴が般若の形をしててお洒落な館に到着。美女を連れていく先にはかなり雑なつくりのじゃじゃ丸くんのような化け猫がいて、美女は冷凍しておけと命じるのである。おお、出た。冷凍されていることを表現するビニールに包まれた人・人・人。

場面変わりいつもの井戸の底。こないだの地獄がエレキブームだとかいう話を蒸し返している悪魔くん。さすが一万年に一人の天才児、記憶力は抜群だ。しかし、今日は年に一度の地獄のお祭りの日だと言ってサボろうとするメフィストを使役しようとして、家にソロモンの笛を忘れてきたことに気づいて愕然とする悪魔くん。鬼の首を取ったように「笛がなければ天下だ」とか言って調子づく大人げないメフィスト。すると突然メフィストのおつむが煙を吐き出す。家に置いてきた笛を悪魔くんの妹がいたずらして吹いているのだが、これがいたずらにしてはかなり上手に吹いているのである。仰天したメフィストは「油断のならないガキだな いつのまに新しい術を覚えやがったんだ」などと自分の尺度で物言いをするのである。

とまれ連続する失踪事件を解かんと館に忍び込む二人である。なんでここまで事件の概要を知っているのか今一つ説明が足りないように思うが、「こんな大事件がひっきりなしに起こっているのに」という悪魔くんの一言だけで事件の全容の説明に代えられている省エネ脚本なのである。そういうことで黒猫館に忍び込む。ちょうどヨウキチさんは次の獲物を連れてきたところ。館に住むおばばと呼ばれる老婆がそれを迎えつつユウキチさんに耳打ちする。どうやら悪魔くんたちの侵入に気づいたらしく、手裏剣で攻撃してきたのち迫りくる壁に押しつぶされんとする悪魔くんたち。しかしこんな仕掛けもメフィストの魔力・脱出の前には無力である。両側から迫る壁の一方を通り抜けているように見せかけているんだが、壁と壁の間を撮るシーンの画面奥は明らかに隙間のあるスペースであり、上から見ると

上から見ると

_ な感じになっているのを横から覗くように撮影すると

横から見ると

_ となっているのである。すごい特撮だ!

そして悪魔くんたちは小さくなってユウキチさんのバッグに忍び込む。この辺もあまり説明がないが、しかもユウキチさんは唐突に運転をミスして事故って倒れてしまう。今回はスピード感があるな。いちいち説明しないからついてこい!的な展開である。さてユウキチになりすまして館に戻る悪魔くんとメフィストは例の冷凍庫に閉じ込められてしまう。誘拐された人を冷凍庫に見出した二人は、犠牲者たちが凍っているにもかかわらず心臓が動いていることに(!)気付く。さて二人はどう逃げるか。ここは魔力・脱出だろと思ったら意表をついて魔力・電気洗濯機。しかも二層式で今は見なくなったが、すすいだ後に衣服をローラーに挟んで水を絞るタイプの奴。なんか見てて泣けてくる。で、どうしてこれを出したかというと、冷凍庫のドアにマントが挟まって隙間があいているので自分たちの体を洗濯機のローラーで薄っぺらく延ばしてペラペラになった体をマントを挟んでできた隙間から外に出すという見事な作戦なのである…。おばばとの死闘を経て、腕を負傷して逃げるおばばの運転する車のトランクに忍び込んだ悪魔くんは、車もろとも池に落ちる。おばばは車に仕掛けられている催眠ガスの噴射スイッチを誤って押してしまったのである。なんか誤動作による事故が連続して起こってるな、今回は。池に落ちた真悟に呼び掛けるメフィストが萌えである:

「こんなことって初めてだもんな。おまえがいないとどうしていいかわからないじゃないか。第一おれは金槌なんだよ。今にきっと泳げるようになるからな。真悟、死なんでくれよ」などとおろおろするんである。挙句の果て

「俺はお前と良く喧嘩するけどな、本当は、本当は真悟が大好きなんだ」と愛の告白をしてしまうメフィストである。そこに悪魔くんが登場。車をはい出してきたようだ。そしてメフィストを言葉責めする…。この辺の二人の心の交流をたっぷり撮るために他の部分がやや説明不足になってしまったのだろうか。

そして館の主人である化け猫との対決。捕まる二人だがタライとかそろばんとか出して悪あがきした挙句串刺しにされてしまう(真悟に、じゃなくてw)が、実は全然平気なメフィスト。やられたふりをして油断を誘ったのち見事化け猫を倒すのである。喜び合う二人を映してエンド。

というわけで今回はっきりした真悟×メフィスト。うん、ありだな。次回悪魔くん、怪奇雪女にご期待ください。

<今回の魔力>魔力・脱出(いや、それはただ普通に通路を通って行くだけだろ)/魔力・電気洗濯機(そういえば子供の頃よくこのタイプの洗濯機のローラーでいろんなものを挟んで延ばして遊んでたような記憶がある自分は存在自体が古い。後年、脱水機構はジャイロ・ツェペリの発明で回転式にとって代わられることとなる)/魔力・放水


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