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2011-09-17 [長年日記]
_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#11
「幻の館」。今回からオープニングに出てくる悪魔はメフィスト(弟)に変わっている。恐ろしげでもありまた惹かれもする湖畔の古い館。物語冒頭の不可解な事件に続き、館が無償で貸し出されていることを知らせる新聞広告。それを見た悪魔くんたちはメフィストを連れて行くべく魔法陣で呼び出す。「エロイム・エッサイムわれは求め訴えたり 朽果てし(?)大気の精霊よ、万人の父の名のもとに行うわが求めに応えよエロイムエッサイム!」時代がかった呪文にこたえて現れるメフィストはエレキギターを弾いて踊る。ザ・ベンチャーズは1959年結成、62年に初来日、66年の二度目の来日で人気が確定、その後「京都の恋」など親日的な作曲も行われた。それはともかくメフィストの軽快な踊りを見よ。ノリノリのはずが曲の最後にエレキを投げつけ「やな音楽だ!ここんとこ地獄の亡者のガキどもにエレキが流行してな…地獄も住みにくくなったもんよ」とぼやく。湖畔の館に来た一行。陰気な黒衣の美人(細身ですげえ綺麗wどうやら北原しげみさんとおっしゃるらしい)に迎えられ。「どんよりと曇った悪魔日和の良いお天気で」と女のご機嫌をうかがうメフィスト。ここでもフルネームで名乗りを上げてる。そこにもう一人の客が現れ「ガキはお帰り!」と追い払われる。が、さすが一万年に一人の天才悪魔くんは、その客の人相がペテン師みたいだと見抜く…というか見かけで判断する。そこでメフィストの魔力が炸裂。「魔力・腐った卵!」でもそれはただの意趣返しに過ぎなかったのであった。しかしペテン師は本当にペテン師だったのである。夕食をとるペテン師たちはポルターガイストに襲われ部屋を逃げ出す。メフィストの魔力であった。
別の部屋に逃げ込んだペテン師たちはそこに異形の老婆を見て驚く。暗転ののち彼らの悲鳴を聞く悪魔くんたち「まだ騒いでるよ」「ん、おかしい!あれは断末魔の悲鳴だ!」鋭いメフィスト。どうも老婆は館を訪れる者たちの魂を食らって生きているようである。魔力・槍で戦うメフィストに鎖鎌で立ち向かう老婆。アップで見ると男みたいだけど。臭い息(?)を吐いて逃げる老婆。黒衣の美人が気になるメフィストは彼女を救いに。一同は食卓を囲む部屋に。壁の美人画の目が生きているように見えるのに気づいたチエちゃん(悪魔くんのお友達の女の子)。美人画は黒衣の女の自画像であり、永遠の魂があるように心をこめて描いたという。
翌朝、館を捜索する一行。廊下の突き当たりの壁の鏡が隠し扉となっており、その向こうには「燃えよドラゴン」的な鏡の間。彼らが迷っているうちに、肖像画を見ていたチエちゃんと、クモにおびえて鏡の間から逃げ出したはずみに階段の踊り場から落ちそうになる(どうしてだかよくわからない)情報屋が老婆の手にかかってしまう。二人を捜しに来た悪魔くんとメフィストは、肖像画の目からの怪光線に襲われる。テーブルの燭台を投げつけると絵の左目から血が。黒衣の女のところへ行くと、女も同じ目を負傷しており、ついに正体を現す。この女が老婆であったのだ。まあそうだろうな。階段の上に現れる老婆に魔力・逆落としをかけるも不発、やむなく魔力・槍で肉弾戦となる。あわや相打ち、と思いきやメフィストは勝利、絵も崩れ落ちる。犠牲者の魂は館の鎧の中に隠されていたらしく、全員無事に復活。と、館が消滅し、老婆も消えていく。次回、キン太がオオカミに!「狼人間」にご期待ください。←なんかこういうことをナレーターが次回予告で言うのである。
<今回の魔力>魔力・腐った卵(腐った卵が敵を襲う!)/魔力・槍(ステッキを槍に変えて戦う)/魔力・鍵壊し(シーフのスキルである)/魔力・逆落とし(不発)
なんか唐突に昨日あたり思い出したのだが、昔実家に住まっていたころ、2枚のポスターに心を慰められていた。一つは武部本一郎のデジャー・ソリス。高校の時後輩の方々にいただいたもの。東京創元社で入手されたようだった。もうひとつは「太陽の王子ホルスの大冒険」のヒルダ。これをいつ手に入れたのか今一つ記憶がない。どちらもその頃の私には大きな影響を与えた女性像である。どこいったかなー。
で、最近のニュースだが、バローズ火星シリーズが実写映画化されるらしい。デジャー・ソリスはリン・コリンズという人らしいですが、画像見る限りは「これは俺のデジャー・ソリスじゃない」と感じる。俺のソリス=武部画伯の絵のそれ。もう変わりようがない。
今日知った言葉。「賢者タイム」
_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#12
「狼人間」。黒木生物学研究所にプロの記者が集まる中、情報屋も混ぎれこみ、「学校新聞にきっといい記事を書いてやるぞ」と意気込んでいる。スコットランドである植物に関する貴重な情報を入手してきたというが、そのことには触れたくないらしい。「実験が成功すれば20世紀の奇跡となるだろう」。場面変わってめかしこむメフィストのもとに悪魔くんとキン太くん。水鏡でその様子を見ていたメフィストが、博士のもとにあるかばんの中身が「満月草」であると見破る。一方研究所をうろついていた情報屋は博士に催眠術をかけられて捕まってしまう。夜になり逃げようとする情報屋は満月草を持って逃げだそうとするが、そこへ唐突に狼男が登場。さらにそこへ鞭を持った博士が現れて狼男をしばき倒すと、狼男は博士の助手・山本の姿に戻る。悪魔くんとキン太くんが情報屋を救うために研究所へ。キン太くんは研究所に通じる穴に落ちる。そこで鎖に繋がれた助手を見つけ、指さす通りに満月草を渡すと助手は再び狼男に。ついでにキン太にも満月草を食べさせると、キン太も狼男と化すのだった。
メフィストは呼び出される前に満月草のことが気になり、研究所に忍び入る。前後して悪魔くんはキン太を見つけるが、狼化したキン太に襲われる。一方満月草を盗み出したメフィストは洞窟に帰り満月草を焼き捨てんとする。これが燃えてしまえば狼男はひっくり返るんだそうで…。その甲斐あってかキン太はもとにもどるが、そこに助手の狼男がやってきて満月草を取り返す。どうやってメフィストの居所を知ったのか描写がないが、たぶん匂いをたどったんだろうw
数百年間人間を呪い続けている狼男とメフィストとの戦いが始まる。と、どういうつもりか魔力でガチョウに変身するメフィストは当然のごとくやられてしまう。杖を噛み折られてメフィストピンチ。しかし「良くも俺の杖を!」とか言いながら代わりの杖を何本も投げつけるメフィスト。そして投げ縄で動きを奪われるも怪力で脱する狼男。そこにメフィストの魔力・ボウリング(玉転がす方のボウリング)が炸裂。ドラム缶が次々と転がり狼男を襲う。満月草を処分されて倒れる狼男の最後の反撃に魔力・火の海で引導を渡すメフィスト。研究所崩壊し事件は解決。と思った瞬間狼男が現れて「やい!チョコレートをよこせ!」と。メフィストのいたずらだったのである。次回、「ドクロンの踊り」にご期待ください。
<今回の魔力>魔力・ガチョウ(まったくどういうつもりだ)/魔力・ボウリング(以前ペロリゴンのおなかに穴をあけたのも魔力・ボーリングだが、今度のは単にドラム缶を転がすだけの技)/魔力・火の海(メフィスト兄の使っていた魔力・地獄の火との関連がちょっと気になる)
_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#13
「ドクロンの踊り」。終業した遊園地に口笛の音。骸骨の手が振りかざされ無人の乗り物が動きだす。場面変わり、遊んでいる悪魔くんたちのもとにピエロの撒くビラが飛び込んでくる。世紀の大魔術とある。あけぼの遊園地に行く悪魔くんたち。男の子たちはここでも"魔力・裏口入園"を使おうとするが、フェンスを乗り越えようとするとマネキンの首が脅しに来る。このマネキン、首人形の買いで使ったやつじゃないかな。しぶしぶ入園料を払って魔術を見る悪魔くんたち。舞台に上げられる情報屋。無邪気に楽しんでいる悪魔くんはここではただの子供にしか見えない。次は地獄を見せようというピエロについて悪魔くんとチエちゃんがトライ。お化け屋敷としか思えないようなセットの中に入った二人。悪魔くんは「なんだか死人の匂いがする」とか怪しいことを言う。前前回使われたらしい鏡の間などもまた使われている。その先には本当の地獄が。そう、これはドクロンなる怪人の罠であったのだ!ガーン!亡者の群れに襲われる悪魔くんは逃げに逃げ続けるが、どこからともなく出てきたフェンスに囲われる。そこにメフィストが現れるが、どことなくよそよそしい。どうやら本拠である地獄にいるために強気になっているようだ。が、ソロモンの笛の前にはどうしようもないのだった。いつもの洞窟に戻る二人。メフィスト、「やっぱり娑婆の空気はうめえや」、だって。お前ってやつは。悪魔くんはメフィストから、ピエロの妖怪がドクロン妖怪であると知らされる。地獄でもメフィストとドクロンはそりが合わなかった模様。水鏡でドクロンの様子をうかがうと、ピエロ姿で妙な踊りを踊っている姿が映る。これは「ドクロンの踊り」と言って人間を地獄に送り込む前祝いの踊りなんだとか。情報屋たちが危ないことに気づく悪魔くん。そして同じように亡者に襲われる子供たち。亡者たちはいずれも三角布を頭につけている。悪魔くんとメフィストが駆け付け、メフィストとドクロンの戦いとなるが、初戦はメフィスト負け。木の下敷きとなるメフィストは魔力・くぐり抜けで脱出。地獄の住人であるメフィストもドクロンも、それぞれ一つだけ地獄への入り口を持っているのだそうだ。それが鏡の間であると気づいた一万年に一人の天才児悪魔くんの案内でドクロンを追おうとするが、入口は閉ざされているらしい。場面変わり、ザルで水を汲む労働をさせられて泣いている子供たち。衣服も奴隷風になっている。メフィストの入り口は洞窟の魔法陣。そこから地獄に乗り込む悪魔くんたち。亡者たちはドクロンを親分とか呼んでいる。再度ドクロン対メフィスト戦。苦戦の末ドクロンはビンに封じ込められ、風船で宇宙に飛ばされる…ってそれは無理だろう。次回悪魔くん、「妖術師バラモン」にご期待ください。
<今回の魔力>魔力・裏口入園(悪魔くんたちが使用しようとするも失敗)/魔力・槍/魔力・くぐり抜け/魔力・網がらめ/魔力・鎖投げ/魔力・雨/魔力・衣替え/魔力・落雷/魔力・復元/魔力・逆封じ。だいぶ乱発気味になってきた。
_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#14
「妖術師バラモン」。地獄の釜から逃げ出した妖術師バラモンは、しかし地獄のパトカー(地面を割って飛び出してくる。すげえ)につかまり護送されるが、魔法大全集を一人の男の子・鈴木君のもとに届ける。子供は魔法陣を作り悪魔を呼び出す。そうして呼び出されたのがバラモン。しかし、この子はバラモンの弱みを握っていないため、バラモンをコントロールすることができないのである。が、「そう言われると、曲がったへそがかゆくなる」と一つだけ望みをかなえることにしたバラモン。宿題をしてこなかった鈴木君のために妖術を使いまくるバラモン。とうとうクラスメートを消してしまったりする。この回はいかに悪魔を使うことが難しいか、したがって悪魔くんがいかに特別な子供であるかを描いて見せているのであろう。
場面変わり歌奴父ちゃんのタクシー登場。エンコした車に「どうしておれはカーという言葉のつくものについてねえのかな、オッカーと言いカーと言い畜生」とか毒づく。エンコってエンジン故障の略かと思ったが、「お座り」に相当する赤ちゃん言葉が由来のようだね。そこで大勢の子どもが工場の中に歩いていく姿を目撃する。話を信じないトシエ母ちゃんと悪魔くんの妹だが、悪魔くん・真悟だけは信じるという。この江戸っ子風の父親から一万年に一人の天才児が生まれたというのは偶然以外の何物でもないよね。なにしろメフィストにさえ「お前の父ちゃんはそそっかし屋のあわてんぼだ」とか言われてるくらいだ。が、そんなメフィストにくってかかる真悟。「僕は父ちゃんを尊敬してるんだぞ!」教育的だ!
歌奴父ちゃんの目撃した工場へ行く二人。近頃地獄にも規則ができて、深夜労働の特別手当は倍増しになったそうだ。規則を守らないと悪魔家業を廃業に追い込まれるらしい。しかしその手当もチョコレートなんである。そしてそれがチョコレートである理由はメフィスト自身にもわからない。どうして俺はこうチョコレートに弱いのかな、とか言ってる。地獄が派遣会社的な存在であるような表現にはたびたび出会うが、給料は現金でもらっている(ただし歩合制の色が濃い)らしく、手当がうんぬんという地獄の労働規則の根拠が何であるのかはよく分からない。子供たちは見つからずに帰る二人だが、そのあとバラモンが現れ、メフィストはバラモンを地獄の釜に押し込めた本人であると独りごちる。
場面変わり、友達ばかりか母親まで消されてしまう鈴木少年は、彼らを助けたければソロモンの笛を手に入れろとそそのかされて行動に出る。こっそり釣り竿で笛を盗み出す鈴木少年と悪魔くんの戦い、そして洞窟の魔法陣に乗り込みメフィストの寝首をかかんとするバラモンとメフィストの戦いの場面が交互に映される。メフィストとバラモンはほぼ互角に渡り合っている。が、不利と見たバラモンは悪魔くんと鈴木君を連れて逃げる。鈴木君の手にはソロモンの笛が。バラモンに笛を吹くように指示されても言うことのきけない鈴木君はちょっと杜子春みたいだ。そこで自らソロモンの笛を吹きだすバラモン。そのすきに鈴木君は悪魔くんを縛っている縄を解き、二人の子供がバラモンに襲いかかる。魔力・地獄の釜により倒されるバラモン。画面に向かって勉強は自分でするようにと諭すメフィスト。今回は教育的なのである。次回悪魔くん「妖怪年盗み」にご期待ください!
_ <今回のバラモン妖術>バラモン妖術・神隠し/バラモン妖術・金縛り/バラモン妖術・霧隠れ/妖術・縄ちぎり/妖術・霧隠れ(魔力で霧を吸い取られて破れる)/妖術・土めぐり(?)/妖術・谷崩し&妖術・谷戻し⇒二つ合わせてバラモン極意・土封じとなる。/妖術・なだれ降ろし(落とし、もしくは起こし、かも。魔力・岩返しに破れる)
_ <そして今回のメフィストの魔力>魔力・槍/魔力・金縛り(妖術・縄ちぎりに破れる)/魔力・逆流(妖術の霧を吸い取り逆流させる)/魔力・山津波/魔力・もぐら浮き(?)/魔力・岩返し/魔力・岩ちぎり/魔力・影だまし/魔力・地獄の釜(シルクハットを釜に変えてバラモンを閉じ込める)