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2011-09-07 [長年日記]
_ [漫画] 「ディスコミュニケーション」植芝理一、第11巻。
変な漫画だなーと思ったから興味を持って読み始めたのだが、読めば読むほど変なマンガだということが実感される。この巻では、少年と少女が思春期を迎えた瞬間、彼らは無機的な天使たちにより撃ち殺され、子供の心(というか子供であった存在そのもの)が滅んでしまうのだ、という人間の成長の秘密がついにあばかれたのであった! ショックだ、アイアンショックだ。大人になることは象徴的な意味ではなく本当に子供時代の心身を喪失することなのだという主張。こんな漫画読んだこと無い。
_ 紀伊半島が台風十二号のために悲惨なことになっている。かつて訪ねた熊野古道も那智熊野大社も被害にあっている。道普請が大変だろう。慙愧に堪えない。なかなか遠出をしようという気になれない。
_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#7
「魔の谷」山間の村に現れた3人組の強盗。サントリーレッドと思しき酒を飲みはじめ浮かれだし、祠を冒してしまう。調子に乗ってお札をはがすと、高速で回転するぼろ雑巾のような神様?が現れ、木に変えられてしまう。
そこに、ハイキングにやってきた悪魔くんと友達。メフィストは休養中。「鬼の居ぬ間に洗濯といくか」この場合鬼とは悪魔くんのことを指しているのである。
謎のおばあさんが現れてぼろ雑巾の正体は山彦さまであると告げる。おばあさんも相当恐ろしい形相である。悪魔くんは、山寺の和尚さんが解決のカギを握っていると思いついた。さすがは一万年に一人の天才だ。荒れた山寺に行くと、中で読経している坊さんが振り向く。顔が真っ黒なのっぺらぼう。メフィストを呼びだそうとソロモンの笛を吹く悪魔くん。ひどい子供だ。長持ちの中からメフィスト登場。そこに山彦さまがやってきて、分身の術を使って襲いかかる。メフィストの魔力にほぼ互角に対抗する山彦さまはぼろ雑巾のくせになかなかやるのでメフィストは戦いを放棄しようとする。例によって悪魔くんはソロモンの笛を使おうとするのだが、メフィストは戦いのどさくさのなかで笛をかすめ取っていたのである!さあどうなってしまうのだろうか!
こういうとき悪魔使いは呼びだした悪魔に八つ裂きにされてしまうのだが、「これでもう勝手放題に寝ていられるってよ!」と小市民的幸福を選ぶメフィストである。そこにまた現れる山彦さま。助けを求める子供にしぶしぶというか見捨てることができずにまた戦うメフィスト。良い奴だな。その後今度こそはと悪魔くんたちを見捨て井戸の住み家に戻るメフィストは、それでもやはり悪魔くんたちが気がかり。泉の鏡で悪魔くんたちが自力で山彦に戦いを挑んでいることを知り、なんとまたしても救いに向かう。「腐れ縁だな、まあしょうがない」とか憎まれ口を叩いているがもう子供が好きでたまらないらしい。しかし山彦さまは強く、またもやピンチ。
「真悟、なんとか良い知恵はないのか!?」「山彦は雷に弱いんだ」さすが一万年に一人の天才、なんでもわかるのだ。稲妻を呼び寄せるメフィストに破れた山彦は自ら祠にこもるのだった。そしてどこまでもお人よしで少年愛マゾなメフィストはソロモンの笛を悪魔くんに返すのだった。ラスト、山に向かって「ヤッホー」と叫ぶ子供たち。しかしこだまは帰ってこない…このことに重要な意味は無いかもしれないが、山彦が倒されたことの暗示なのかもしれないがどっちでもいい感じの終わり方ではある。つづく。
_ 今回の魔力:魔力・地獄の火よ!(どうも"地獄の火よ!"と"よ"をつけているみたいだ。)/魔力・××切り("ひざぎり"と言ってるように聞こえるがよくわからない。もしかすると源氏に伝わる名刀にちなむのかもしれない)/魔力・つるべ打ち(つるべ打ちとは銃を連射することだそうだ)/魔力・隠れ岩(岩に変化して身を守る)/魔力・雲よ起これ。稲妻を呼び寄せ木を砕け!(魔力とは言ってない)
_ 今回の魔力はいくつかの時代考証に基づいているような。私も勉強が足りない。