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けいりう堂日記

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2011-09-04 [長年日記]

_ [アニメ] カウボーイ・ビバップ(完結)

スパイクの嫌いな話=「百万回生きたねこ」。最終話の前にエドちゃんがいなくなっちゃったのは良かったと思う。元ネタ探しのために何回も見るほど暇じゃない。次は「悪魔くん」(実写版)を見る。

_ [特撮] 海賊戦隊ゴーカイジャー

フォーゼ始まってるんだが、その前にゴーカイジャー見てて強烈な問題意識を感じている。この番組を楽しむためには、過去の戦隊シリーズの知識がなくてはならない。早く悪魔くん見てしまわなくては。

_ [特撮] 仮面ライダーフォーゼ

始まった。でもなんでこんなところに東方仗助がいるんだろ。きっと髪型けなされたらブチ切れるんだぜ。。。オープニングが賑やか。ライダーの舞台が学校っていうのは初めてかな。青い制服がまぶしすぎる。

第1話今終わったとこ。全身軍事兵器。仮面ライダーとしての過去作品との連続性がかなり希薄。ライダーと学園。ライダーと不良。ライダーと宇宙。これが違和感バリバリに見える理由なんだと思う。たぶんテーマは「つきぬけろ」だと思うが違うかもしれない。

_ [特撮] 「悪魔くん」(実写版)#1

とりあえず第1話を見た。一見古臭い映像なのだけど、なかなかの脚本なのだ。水木しげるの原作の設定がうまいこと生かされているからだろう。悪魔メフィストは子供好きで「悪魔の中では一番良い男」(←自称)。今はチョコレートに夢中さ。妖怪ガンマは妖怪百眼と呼ばれたりもしていて、ルックスはのっぺらぼう(肉の塊みたいやつ)にたくさん目をつけたような感じで、お花を摘んでいる女の子を襲うシーンはまるでフランケンシュタインの怪物のよう。

_ [特撮] 「悪魔くん」(実写版)#2

「化烏」(ばけがらす)。巨大カラスもカラス人もかなりトホホな感じの造形。化烏の叫び声が凶悪。「魔力(メフィストは"まりき"と呼ぶ)・絶対零度」と「魔力・重力落とし」が炸裂。そしてカラスにされた人たちに対して「魔力・復元!」を行使。あー良いねえ、魔力って何でも出来て。メフィストはセスナの操縦しながら「それ信じなさい」とか植木等の歌を歌ってたりする。たぶん大の大人が子供のいいなりになってるというのはこの番組の魅力の一つだったと思う。遊びに来た叔父さんなんかと悪魔くんごっこする子供は相当気分がよいであろうと思う。もっとも叔父さんが悪魔くんの世界観をよく理解している必要があるのだが。

この作品1966−67年のもので、見ていたとしても自分は4歳か5歳というところで、記憶は全然定かじゃない。でも主人公山田真悟役の金子光伸くんの舌足らずなしゃべり方はなんとなく懐かしい気もする。この後に続く「河童の三平妖怪大作戦」の金子吉延はすごく芸達者な子役(仮面の忍者赤影の青影とかどっこい大作のどっこい大作とか)だったのでコントラストが際立つ。もしかしたら後年の「ジャイアント・ロボ」の記憶がやや混ざっているのかもしれない。そういえばジャイアントロボも録画してDVDに焼いてあったっけww

そいでEDの前に次回の予告編が入るのだが、もう予告編で次回のストーリーが半分以上わかってしまうというサービスの良すぎさ。

見ながら思ってたんだけど、いつの頃からか、特撮に対するツッコミをあえて緩くしている自分がいる。真面目に考証すると滅茶苦茶なところがたくさんあるのは十分わかっていて、なおそのことを了解して心中で冷笑していながら、それでもあえてその世界観に寄り添ってみることによって、描かれた世界をやや上方からの視線で楽しむ快感を知ってしまったのである。それが特撮を愛好するものの性(←"さが"と読んでくれ)となる。このようにして特撮番組の歴史は永遠に続いていくのであった。

_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#3。

ミイラの呪い。オープニングの歌詞が全然聞き取れなかったので調べたらこんな感じだった。

_ 悪魔くんオープニング(作詞:水木しげる、作曲:八手穀雄、歌:水島早苗)

んーんんんんーんんんんー

エロイム エッサイム

エロイム エッサイム

地の底よりふみ出でて

タマハリ タムハリ カビオラス

エロイム エッサイム ダギソロモン

我が聖なる要求に答えよ

エロイム エッサイム

エロイム エッサイムー アッー!

(冒頭の"んー"と最後の"アッー!"はけいりう堂の聞き取りによる)

_ 今回冒頭、警官が犠牲者となる。宙より現れた白い布に絡まれて「ギャー!」みたいなことになっているが、あんたそれ自分で巻きつけてるでしょ。これが初期・東映特撮技術の典型的な例の一つである。つまり、

特撮技術の拙さを極力役者の演技力でカバーするw

今の特撮でもそういうシーンって結構あるよね。

それにしても、真悟の友達には情報屋とかトップ屋とか胡散臭い奴が多いな。

三回目ともなると、悪魔くん・真悟のメフィスト操縦術も慣れたものとなっている。調子に乗ってソロモンの笛にモノを言わせまくる真悟。メフィストも「いやな子供」とか言いつつまんざらじゃなさそうなとこが良い。

ミイラ登場。なんかすごくきびきび動く鮮度のいいミイラ男。高速で移動するゾンビみたいなものか。そして魔力・金縛りでやっつけられたと思いきや、巨大化して再登場。見よ諸君。後年のスーパー戦隊シリーズの萌芽である。

ミイラ男を倒すにはその歴史を紐解く必要があるというメフィスト。そこで真悟はチョコレートを餌にメフィストを働かせてエジプトに飛ぶ。大人を相手に好き放題やっているとそのうち痛い目にあいそうで子供心で見るとちょっとはらはらする。もしかするとメフィストは別段チョコレートなんて好きじゃないのかもしれない。でもこれが弱点だという振りをすることで、真悟がいつまでも遊んでくれるのである。そういう少年愛の物語で無いと誰が言えよう。

魔力・象形文字によってピラミッドの中のひつぎに書かれたヒエログリフを解読する悪魔くんとメフィスト。なんと、ミイラ男の名前はビアンカ…。ちょっとー。

_ 今回の魔力:魔力・金縛り(鞭でミイラ男を締め付ける)/魔力・やめた(←別に魔力じゃない。巨大化したミイラに形勢不利と見たメフィストの捨て台詞)/魔力・象形文字解読(おいおい^^;)/分身(←"魔力"と叫ばなかった。アップにするとみんな同じ顔なんだけど引きのときよく見るとみんな顔が違うというw)/輝ける神を呼ぶ呪文(単に壁を壊して日光が指すようにしただけなんだけどね。こうしてみるとメフィストはどうも神を崇拝しているふしがある。そういえばゲーテのファウストでも神と親しげに話してたような気がする。それが物語の始まりだった)

_ 事件解決。こんなとこまできてチョコレート1枚や2枚じゃ足りないとか特別にたくさんやるとか言いながら飛んで帰っていく二人。チョコレートくらい魔力で出せそうなもんだがな。まりき・チョコレート、とか言ってさ。

_ [特撮] 「悪魔くん(実写版)」#4

「大海魔」

いきなり海から手が現れて船の乗組員に対して「ひしゃくをくれー」。ふ…船幽霊!水木先生のアイディアに違いない。

この回で、悪魔くんのお父さんが歌奴(現・圓歌)でタクシーの運転手であること、お母さんがビンちゃんこと楠トシ江であること、可愛い妹がいることなどが判明する。

船幽霊を退治しに行こうという悪魔くんに、「今日は寝て曜日」(←この言い方、ガキの頃大人の口から散々聞いたっけなw多分高度成長期を特徴づける流行語だ。死語だと思ったらブログ系のネットの住人さんたちはいまでも結構使ってるんだなーw)と言って出勤を渋るメフィストさん。どうせまたチョコで釣るんだろうと思ったら、今回悪魔くんはなんと、エロ本でメフィストを釣る。毎回チョコで言うことを聞かせるのは難しいと気付いたのだろうか。さすがファウスト博士の後継者たる天才児だ。私には予想できないことを平然とやってのけるところにディオ並みにしびれる。「悪魔なんて単純なんだな…古い週刊誌で釣っちゃった!」とか言ってドヤ顔する真悟。

歌奴のタクシーに乗り込む真悟の友達とメフィスト。メフィストはお母さんに花束、シャネルの五番、口紅、若返りクリームと次々にプレゼントを渡して点数を稼ぐ。さすがに悪魔、人を誘惑する術には長けている。

目的地に到着。釣りを始める(そういう名目で歌奴父ちゃんに連れてきてもらってる)一行。メフィストは三途の川の釣り大会で優勝したことがあるとのこと。何が釣れるんだろう…。帽子を海に落としたメフィストはつりざおで取ろうとする。すると、"お化け魚"が釣れる。お化け魚に潮を吹きかけられる子供たちとメフィスト。次のシーンで、大海魔の全身が映る。お化け魚と大海魔の関係が分からない。お化け魚=大海魔なのか、妖怪としての眷族であるのか。たぶん特撮技術の未熟さが物語の不整合を生んでいる。こういうケースは多くの作品に見受けられるので、一考に値することかもしれない。

タクシーが動かなくなった一行のもとに鐘の音とともに尼さんが訪れ、この辺一帯には魔人の呪いが掛かっているという。そんなら退治しようと船を出す一行の前で正体を現わす尼さん=魔人=大海魔。大海魔に対して魔力で火焔を浴びせると巨大化したので「焼け太りする体質なんだな」とか言うメフィストさん。いや、焼け太りって体質のことじゃないから。尼さんの姿に戻った大海魔はメフィストを誘惑。「あなたは私のものよ…」。そして大海魔の目的が明らかに。海に進出してくる人類への警告だったのだ。操られるメフィストは子供たちを襲いだす。緊張感の走るシーン。真悟はこれに対抗してソロモンの笛を使い、メフィストは正気に。なんか印象的な話になってる。ラスト前、海を見ながら「あの女の気持ちもわかるよ…」とつぶやくメフィストに対して、なにセンチになってんだ的な発言をする真悟はあくまでクールなのである。ウルトラセブンにもこんな話あったよね。大海魔のフォルムはネクロノミコンに出てくる古い種族かなんかのようだ。

_ 今回の魔力:魔力・軽気球(渋滞に巻き込まれたタクシーを釣るして飛んでく。最初から使わなかったのは速度が遅いとかコントロールが難しいとかいろいろあるんだろう、きっと)/魔力・××××(聞き取れなかった。突風をふかせる技のよう)/魔力・ファイヤーストーム(火焔である。悪魔くんがメフィストを家族に『英語の先生』と紹介したので英語を使ったのか?)/魔力・干ばつ(なんというパワーなんだ!)

_ 楠トシ江とかビンちゃんとか言ってもなんのことかわかんないよね。ごめん、昭和中期のネタで。

次回、ペロリゴン登場。今日はもう寝る。


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