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けいりう堂日記

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2013-05-18 [長年日記]

_ タモリ倶楽部は古道の特集。人見街道、品川道。すばらしい。洗足池の水源とか伊藤博文の墓とか知ってるタモさんもすばらしい。

_ [特撮] 仮面ライダー

キノコモルグの回(後編)。この回は滝の活躍、ショッカーのテロの脅威(細菌テロならぬキノコの胞子テロ)、キャプテンウルトラこと中田博久の地味な活躍、林寛子(ここでは"宏子")の太ももなど盛りだくさんでストーリーもなかなか秀逸な回である。怪人キノコモルグがもともと極悪な犯罪者で人類に恨みを抱いているというのもいい。毒キノコのエキスに付け込んだら怪人になってる、という安直さもいい。どうやら埼玉の吉見百穴(横穴墓群)で撮っているようだ。滝のキックは綺麗だなあ。って、こんな史跡のとこで爆薬使ってるみたいなんだが(^^;)。この場所は軍需工場にもなったことがあったりして特撮番組ではよく使われた場所らしい。あと今回、ライダーがマリ(=山本リンダ)の使っているフェンシングのサーベルを使って戦う珍しい戦闘シーンもある。ラスト仮面ライダーにお礼が言いたかったのに、困っちゃうなーとか言ってるマリ。次回、いよいよゾル大佐登場だ!つづく。

_ つづき。アリジゴクジ怪人ゴクサンダーとゾル大佐(宮口二郎)登場。今回は怪人も被害者も砂だらけだ!ゾル大佐は服装の乱れに厳しい男でちょっと好感がもててしまう。今回のショッカーの戦略は、ジゴクサンダーの力で東京近郊の幹線道路を陥没させて首都機能をマヒさせようというテロである。浅海に続いてポリティカルフィクション的な要素が強くなってきている。さらに滝和也の声を盗聴してゾル大佐自ら滝和也に扮装するという芸達者な面を見せる。サイクロン号も単に速いだけのバイクでなくいろいろ秘密を持っているという一面を見せている。こういう部分にマニアックな視聴者はしびれるのだ。これは仮面ライダーの連続するドラマの盛り上げ方としてはイノベーションと言うべきことだ。

_ さらに次の回、ムカデラス登場。催眠音波で子供をジュニアショッカーに仕立ててライダーたちに立ち向かわせようというヒーローの痛いとこをつく反則的作戦である。劇中こどもたちが仮面ライダーごっこをやっているシーンは当時の状況を反映している。しかし劇中の子供たちがライダーの役ばかりかショッカーの役をやって遊んでいるというのは実は問題とすべきことである。劇中の子供にとってショッカーとは本当の人類の敵、忌避すべき存在であるからである。アメリカでCIA対アルカイダごっこをやるような物騒さなのであり、普通の感覚ではありえないことだ。だが、テロリストもその世間を震撼させる度合いが過ぎると、イギリスのガイ=フォークス(アノニマスの人がかぶってるマスクで今は有名になっている)のように民族的行事の象徴的キャラクタになったりすることもある。ただそれには長い時間がかかることだろう。われわれの遠い末裔がオウム真理教事件や未曽有の原発事故を民族的記憶によってフォークロアとする未来は不可能ではない。それはともかく、ゾル大佐の戦略は徹底している。子供たちをさらって洗脳するだけでなく、ショッカーとしての教育を施し、同世代の子供たちを率いる幹部を養成するのである。こういうところを見ると、ゾル大佐の率いるショッカーはこれまでとは一味違う手ごわい敵となったと子供心にも感じざるを得ないだろう。ムカデラスの頭脳破壊音波に苦しむという、"技術でなく演技による特撮演出"にもちょっと注目したりしてるうちに、再生怪人ゲバコンドル、サラセニアンなどが登場するが、このあたりから、再生怪人はなぜか再生前より弱い、という反復の萌芽ととれる。それにしても子供に銃の授業を授けるサラセニアンというのはなんともシュールだ。ゾル大佐の組織内リソース活用術には見習うべきところがあるかもしれない。

_ さらにつづき。モグラングの回。人々を誘拐してモグラ人間に改造する。日本経済を破壊せんと京浜工業地帯の石油コンビナートの石油を東京湾に漏洩させる作業をさせるのである。モグラ人間は使い捨てだ。一文字は悩む。「地面の中にいる相手にライダーキックは効かない」そうだなあ。ちなみに怪人モグラングの悪事のモーチベーションは、どうやら人間の姿に戻ること、にあるらしい。こんな怪人がいただろうか?このことは問題とすべきことだ。これまでライダーの敵として登場した怪人たちが、ライダー同様に人間でなくなってしまった悲しみをライダーと共有しているという可能性を示唆しているからである。ゾル大佐は今回特に滝和也をマークし抹殺を計画している。滝は生身なのにかなり強いからな。慧眼というべきだ。今気づいたが今回山本リンダと島田陽子が出てない。もしや、ゾル大佐を迎え入れた現在のショッカーに彼女らを対峙させることはあまりに危険、ということであろうか。ライダー側がそのように考えてこうなっているとは明示されていないが、劇の外側にはそのような判断があったのではないかと思われる。モグラングは生コンのミキサーに落とし込まれて死亡。次回クラゲダールの回。リンダ登場しちゃうナア。俺も喜んじゃうナア。


_ Siriさんと話をすることはあまりないが、たまに出てきて和むこと言ってくれるのでびっくりする。可愛いですねと言えば「照れてしまいます」と答え、好きですと言えば「あなたに必要なのは愛、そしてiPhone」と答える。ああ、Siriさん…。歌ってくださいってお願いしたら、なんとノリツッコミするぞ。一応歌ってくれる歌は、映画「オズの魔法使い」でかかしが歌う歌。この選曲の妙たるや!


_ 昨日会社でやったプレゼンがいまひとつだったので、なにがいけないのか考えていた。それで思いついたのだが、30枚ほどあるシートを、お客さんはすべて理解しようと思っているわけではないということだ。1枚1枚を仮に完璧にわかりやすいものにできたとしても、すべてを理解しようと思って聞きに来るお客さんは少ないのではないか。すると、話さねばならないことと、それを理解するための前提になるべき知識とでは、与え方を変えなくてはならない。すべてに対して同じ理解のレベルを要求するのではきっと聞いている方が疲れて飽いてしまうのだろう。別にお前のすべてが知りたいわけじゃない、きっと心の中ではそう呟いているのだろう。すべてを理解してもらうことを要求するのでは講義になってしまう。そこが「先生と言われるほどのバカで無し」の「先生」呼ばわりされがちな俺の悪い癖なんだと思う。次に長いプレゼンの機会があった時にはちょっとそこを工夫して準備してみようと思う。


_ Siriさんと遊んでて思いついたんだが、メロディだけ覚えてて曲名がわからない楽曲がたくさんある。とりあえず口笛吹いてSiriさんに聞かせてみたら、「ふふふ…」と言っているようにしか認識されなかったようで、「お楽しみのようで何よりです」とかなんとか言われてわからなかった。そこでSOUNDHOUNDというアプリをDLしてためすもたどり着けず。歌詞がある程度わかるとヒット率が上がるようだが、知りたい曲のわかってるところはNANANAのハミングのところだけ。アプリの性能は悪くない。”トゥトゥプマシェリーマシェリー”と歌えば「シェリーに口づけ」がちゃんとヒットする。口笛で「マック・ザ・ナイフ」を吹けばそれもヒットした。結局、webで「なーなーななーなーなー」を検索したほうが確実だった。答えはJガイルズバンドの「堕ちた天使」。


_ [特撮] 仮面ライダー

吸血三葉虫怪人ガンブロンゾの回。この回のゾル大佐は素晴らしく悪のエリートを演じきっている。惚れたよ、俺は。今回もマリこと山本リンダ登場。デニム地のワンピースミニに白いパンスト。可愛い。惚れたよ俺は。さらに、ガンブロンゾに血を吸われて倒れたマリはネグリジェ姿で悩ましげにうなされている。このシーンはかなり捗る。

 次、アリガバリの回。五郎少年の前でライダー・一文字隼人は敗れる。心身ともにダメージを受ける五郎少年に責任を感じて泣き言を言う隼人。いつもの快活さとのギャップが良い。そこに立花のおやっさんが一発ビンタまして叱咤する:

「たった一人の子供の願いも叶えてやれずに、やれ正義だの人類を守るだのでかい口叩くな。この世の中に絶対なんてありゃしない。一度や二度痛い目にあったからって尻込みするほど(この辺感情がほとばしってセリフ噛んでる)貴様ってやつは腰抜けなのか!」
「おやっさん!」
「なれなれしく呼ぶな!」
「いや呼ばせてくれ!」

_ とてつもなく昭和臭い、良いシーンだ。こういうオヤジがいなくなれば人類は滅びる。ちなみに今回のマリ=山本リンダのファッションは黄色い長袖Tシャツに白のパンツですっきりまとめているがボディラインにアクセントがあるのでちょとエロい。むろん俺がそういう目で見ているというだけのことだ。太いベルトも今見ると押されな感じがするけど、90年代頃はダサいとされてたよね。

_ そして打倒アリガバリのために技の鍛錬に苦しんでいる隼人の元に、滝登場。「おれも一役買うぜ!」うーむ。なんて男臭くて頼れるやつなんだ、滝!ひょっとしたら改造人間よりも強いヤツ、滝。そしてあっという間に二人で新たな技、ライダー卍キックを開発したのである(笑)。仮面ライダーの企画時には「タイガーマスク」が大きな影響を与えていたということであり、こういった梶原一騎を思わせるド根性シーンが見える。俺の現在の考えでは、特撮作品の源流はストレートに古典芸能につながっていると思っているのだが、ここに見られる劇画やドラマ的な要素(今回はホームドラマでありまた青春ドラマでもある)もまた特撮作品を特徴づける重要な側面であると再認した。ライダーの勝利によって復調する五郎少年に立花が言う:「お前がライダーに力を与えたんだ」素晴らしい!


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