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けいりう堂日記

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2013-04-01 [長年日記]

_ 俺、今日休暇取ってるの。エイプリルフールじゃないのよ。ゆっくり朝寝しようと思ったがゴミの日なので8時前には起きてゴミ出しせねばならないのである。なのでせっかくだからTVKのSAKUSAKUの朝の放送(夜も再放送やってる)見てた。このあと新しい朝ドラも見るつもり。リタイアすると毎朝こんな感じになるのかな。栞ちゃんがCDデビューなのだって。一方、CD売上ランキングがさくら学園の子たちからギフト矢野に代わってて、超ウザいw(嫌いではないけど)。

「あまちゃん」見た。能年玲奈ちゃんは19歳のなんちゃって女子高生(この言葉も古いなー)を演じている。第1話から海と陸、少女と祖母というドラマのはじまり方が「てっぱん」第1話を思い出させる。あのときの美織ちゃんは2回も海に飛び込んで度肝を抜かれた。美保純の本気の三陸言葉が全く聞き取れなくてかえって気持ちいいw ロケ地は岩手の久慈だが舞台は架空の町ということなので、強烈な方言ももしかすると架空の方言なのかもしれない。

そうだ、瀧本美織ちゃんは金曜のBS時代劇で人妻でくの一という役で登場するのだっけ。こう書くとなんかカムイ外伝のスガルみたいな感じがするが、どちらかというと秘密諜報員エリカの方が近いのかもしれない。


_ [漫画]「ぼおるぺん古事記3」こうの史代、「恋スル古事記」近藤ようこ。

ぼおるぺん古事記第3巻がこの1月に出ていたのは知らなかった。近藤ようこさんも古事記の漫画を描いてた。これも知らなかった。国生みのところは両者よく似た表現になってしまっているのは仕方のないことかもしれない。国に神格というか人格というかそういうのを与える古事記のセンスはちょっと理解しにくい。四国なんて、体一つに顔4つということになっているんだぜ。わからないよなあ、ちょっと。こうのさんの古事記はこれでまだ古事記全体の1/3。当初はこれで終わる予定だったがいつか続きを書きたいとあとがきにあった。この二人の女性漫画家がお互いのことをそれなりに意識していたであろうとは思う。どちらにとっても、古事記編纂から1200年という記念の年にこれらをものすることには意味があったはずである。


2013-04-02 [長年日記]

_ 休みをちゃんと休めなかったせいか疲弊した。雨降り。


2013-04-03 [長年日記]

_ 日中雨。夜晴れる。そろそろ春本番だろうか。

_ ためしてガッテンの薄毛対策見ながらなんとなく平泉成のものまね練習してたらなんとなくできるようになったような気がする。でもこんなのみんなできるんじゃねえの?喉の奥から「かーさん!かーさん!」とか言えばなんとなく似てしまうのでは。ロケみつ関西縦断ブログ旅見た。この後何見るかというと、特撮なのですね。そういうわけだから、ここはひとつ第1シリーズの「仮面ライダー」をしっかり見とこうと思う。

_ [特撮] 仮面ライダー

って第1話見始めたが、開始3分でいきなり網タイツのお姉さんたちが登場。こんな番組だったとは。本郷猛の知能指数は600以上。先日お亡くなりになった納谷悟朗さんがショッカー首領の声。懐かしいという感じがしてしまう。エンディング。歌:藤浩一…誰だ?子門真人だった。主題歌は第1回では藤岡弘(、なし)が歌ってる。


2013-04-04 [長年日記]

_ [特撮] 仮面ライダー

第9話・第10話で突然本郷猛の声が変わる。これは噂に名高い、藤岡弘骨折の時の応急処置(番組の)なのである。第1作の仮面ライダーは98話もあってみるのも大変なんだが、島田陽子とか山本リンダとか中田喜子とか出てきて面白い。後年名づけられたのだが、ライダーの活動をサポートする女の子たちは「ライダーガールズ」と呼ばれる。続く。

_ 第11話。小学三年生の私は、父の仕事の都合で仮面ライダーの放映されていない土地から放映されている土地へ引っ越した。それでこのゲバコンドルの出る回あたりから記憶があり、その後またあまり見なくなってしまったように思う。すでに藤岡弘が入院中で物語もパッチワーク的になっているのでそこも突っ込みどころが多いが、ゲバコンドルにはまた突っ込みどころが多い。設定ではこれまでの怪人の長所を合わせて作られたとあるのだが、それが具体的にどこに生かされているのかわからない。首領は納得してるかもしれないがショッカーにもし重役会があったらとても承認されないだろうと思う。そういうところに独裁主義の問題点があるわけだな。しかもこの怪人は若い女の生血によって目覚めたわけだが、このような設定が、怪人と妖怪の境を非常にあいまいなものにしている。まあそういう設定なのでそのあともゲバコンドルは若い女を執拗に狙うのである。バレリーナを襲っているシーンを真上から映してるシーンは一種耽美的ですらある。この回ではこのあと重要な役割となる滝和也が初登場する。突然協会にあらわれて結婚式を挙げる和也はレースで猛と一二を争うライバルである。なので、滝和也は一応既婚者ということになる。演じるは千葉治郎、千葉真一の実弟である。彼は強いよ。生身の体であれだけ戦闘員や怪人と渡り合えるなんて変身前の本郷猛より強いのではないかと子供心でも見ていた。今見ても戦闘シーンの切れはとても良い。一方ゲバコンドルと戦うライダーは投げ飛ばされて土の中に上半身めり込んでもがいてる始末。なんか今回のライダーは弱いなあ。本郷は一体どうしちゃったんだろう、なーんてな。

滝和也は今回正体を明らかにしていないが、FBIの捜査官なのであり、今回の結婚式もショッカーを操作するための偽装という説もあるが、この話の中では被害にあった嫁の敵を討つために立花たちと共闘すると言っている。ここから2話ほどは藤岡弘不在の状態で話が進むことになる。続く。


2013-04-05 [長年日記]

_ 久しぶりに電車の中で書いてる。春だ温かいとて、巷にも車中にも酔客が目立つ金曜の夜。酔えば俄然大声となる。難を避けようと離れた席の向かいには仲里依紗を4つほど若くしたような美人が座った。とってもラッキーマン!しかし楽園は追放される定め。関内駅からの客によって素面の当方もヤング•仲里依紗もたちまちマイノリティとなった。車中が熟柿臭い。とりあえずipodでせせらぎの大音響に浸りつつお父さんは日経経済教室を読むのであります。お持ち帰りの宿題が手付かずのまま月曜を迎えるかどうかは、また明日以降のココロだ。(お囃子•山本直純。ぺぺぺぺぺぺ♩)

追記。仲里依紗を4つほど若くすると概ね「時をかける少女」の頃になるぞ。見なくちゃ。とは思ってる、ずっと。


_ 今日はもう一つ書こうと思ってたことがあったんだ。会社で同僚に「冨田勲さんだって初音ミクさんのことを『ミクさん』て呼ぶんだからあんたもミクさんって呼ばなきゃ遺憾」なんて話してたのだが、話してるうちに(そういえばもっと昔、バーチャルアイドルのなんとかっていうのがいたような…)と思い出しかけて名前が全く出てこない。だがネットで調べるとすぐわかった。テライユキだ。今作者くつぎけんいちさんのページを見てみると、こちらの気持ちの持ち方に依っているのだろうが、なんだかエロ専門じゃない普通の古書店で見かける古いスコラのグラビアで見てるような感じがしてしまって大変申し訳ないと思ったことである。身長166cm。スリーサイズ86・59・85。さあ、ぴったりのリアルアイドルを探してみよう!…って166 86 59 85で検索するとさあ、なんとと言おうかやっぱりと言おうか、アイドルというよりもフードルのおねいさんたちがヒットしまくってしまったのよね。そうだった、日本女性のウェストサイズは58―60cmを最頻値にしてそこ以外正規分布という異様な分布をしてるんだった。名づけてウェスト分布。つまりテライユキのボディサイズはズバリ、『売れる』数字という意味だったのである。あ、比喩的な意味です。

平林純さんのHPにそういうことをわりと真面目に調べてる記事があった。俺はもっと極端だと思ってたよ。こんな風に。このグラフは統計ソフトRで描きました。

ウェスト分布

_ 俺の書いたヒストグラムは適当だけど平林さんのはアイドル395人のプロフィールデータに基づいている。その中の一人には俺の好きな逢沢りなが含まれている。この子は炎神戦隊ゴーオンジャーのゴーオンイエローであり、最近ではかの"うなぎパイ"のイメージガールとして活躍していたことは俺の記憶には新しい。この逢沢りなのプロフィールによればウェストサイズがまさに58cmである。諸君、この数字は信じていいと思うぞ。

_ でも平林さんのヒストグラムと俺の適当なやつ見比べてみると、どうもなんというか平林さんの描いている方がむしろ不自然な気がしてくる。分布の裾の短さが、なのである。ただヒストグラムは何本の棒で表わすかでかなり印象が変わってしまうからなあ。経験分布関数を求めるべきかもしれない。まあちょっとさらに突っ込む心の余裕がないんだが。そう、俺は忙しいのだ。金曜時代劇「妻はくの一」も始まってしまったことだし、今期の連続テレビ小説「あまちゃん」はほぼリアルタイムで見ようかと思っていたりするのだし、GW入ってすぐは放送大学の面接授業で現代芸術にいざなわれてしまうのだし。こういうのはジェボンズの石炭のパラドクスみたいなもんだろうと思う。その道のことがわかればわかるほどに調べなくてはならないことが増えてしまうんだ。


2013-04-06 [長年日記]

_ [アニメ] ジョジョの奇妙な冒険

第2部終了。そしてラスト、懐かしい!カセットウォークマン。ウォークマンに始まりウォークマンに終わる。やはり第3部やるのか。。。と思ったが来週の番組表見たらおしまいになってた。あそこまで見せといてなあ…。でも第3部はすでにOVAになっているのでこういう終わりも予測はしてた。まあ期を代えて再スタートとかもあるかもね。とりあえず見なくてはならない番組が一つ終わったのでほっとしているというか。

_ テレビのことばっかしかいてるんだけど、武井咲がなんと「お天気お姉さん」主演だとは!と仰天した。でも、あの安達哲原作(漫画)の、では全くないのだった。チッ!ついでに書いとくが、安達哲の「幸せのひこうき雲」で女教師が男子児童にセクシャルハラスメントしてるシーンをまるまるっとパクったAV作品があることを私は知っている。でもどうして知っているのか思い出せないなあ。。。

_ 枕元に「シュレーバー回想録」を置いていたせいか眠りが浅い。せっかく目覚めてしまったのでゴミを出しに出る。嵐の前のどんよりと生暖かい空気と大きな朝焼けが今日のこれからの予兆のように見えている。日経の一面には大きな文字で「異次元」という言葉。これがまた今年度が大きく荒れる予兆のように見える。俺ら技術屋は3次元くらいまでは普通に扱うが、4次元となると取沙汰の仕方によっては「お前何言ってんの?」的な空気を醸し出す言葉になる。それ以上の次元は一応幾何学的な意味で言ってんのね、と理解できなくとも了解してもらうことはできそうだ。でも異次元は。異次元って何次元とかいうことじゃないんだよな。ミル・マスカラスだって4次元殺法だ。異次元からの卑怯な攻撃なんかしない。そうか、異次元という言葉が俺にとってネガティブに響くのはあれよ、あれ。ヤプールのせいだよ。あれは卑怯だ、脅威だ。でもやはり虚仮なる概念のように思えて仕方ない。すでに市場は暴れ始めた。経済という現象は人の創りしものでありながら、人はそれに激しく翻弄される存在である。まるでそうあることが人間の定義ででもあるかのように、人の生死を左右しているということがときどき不思議でまた理不尽なことのように思えてしかたない。

まてよ、貨幣の有無が生物学的な生死を直接決定づける極端な生物の例を今思い出したぞ。それはウルトラQのカネゴンだ。あれはそうか、そういうアイロニーだったのか。そんな気はしてたよ、放映当時から、というとさすがに嘘くさいが再放送見た頃にはちょっとは思ってたかもしれない。特撮番組には神話の構造が含まれていると思っていたが、それゆえにまた預言もあちこちにちりばめられていたのだ。俺たちはカネゴンになっていたのだ。ああ、でもちょっと前にはエコノミック・アニマルとも言ってたっけ。どっちも言い得て妙だ。先輩達は良いこと言ってた。今年が異次元バブルの年とはなりませんように。

_ しまった、お風呂入ったとき「年寄りの冷や水」やるの忘れてた。今晩からやろう。男の子のみんなは一緒にやろうね。


_ 通ってたジムが先週でクローズしたので、午前中のヨガもなくなって、朝飯とゴミ出しと午後の英会話の宿題の時間がたっぷりとれる。ただ、望ましいということではない。でもジムはどこも混んでいるようだし、水泳やらんし、というかやるならきちんと習いたいんだが今は別のことに時間をかけたい。でもヨガは習い続けたいと思う。どうするか。。。

11/11/26付のメモ書きを見つけた。その日の日記に書きこんでおこうっと。

_ 今書き込んできた。過去の俺がびっくりしてたかどうかはわからないが、なんか今とあまり変わり映えしないようだった。ヨガやって筋トレして床屋行ったんだとさ。ぷぷw


_ 英会話。プログレッシブという単語が出て来て、ついマイク•オールドフィールドの話が続いた。若くして「チューブラー•ベルズ」が大ヒットしたマイクはその後引きこもってしまったというイメージは、英国人の先生にも印象深いらしく、それゆえ先のロンドン五輪で姿をあらわしたことは、英国の人々には驚きだった、ということらしい。実際には療法を受けたのちマギー•ライリーをはじめとする多くのミュージシャンに楽曲を提供したりライブを行なったりして、チューブラー•ベルズなんてミレニアム•とオーケストラ版を入れると五つのバージョンを作ったりしてる。彼がピルトダウン人の声までやってるという小ネタを披露したら、まあ当然かもしれないが、先生は知らなかった。そういう会話がちゃんとできるために高い授業料払ってることを無駄だとは決して思ってはいない。


_ 来るぞ来るぞと噂の爆弾低気圧がどうやらくすぶり気味におとづれたようだ。雨足がしげくなって来てる。風はさほどではない。その雨の中、自宅最寄り駅に着いた俺は、駅傍で1・2を争う狭くて古くてうまい中華料理屋に入った。本当は辛くてニンニクどっさりの担担麺が食べたかったのだが目当ての店が準備中だったので次善の策として選んだのだ。ここは何頼んでもうまい。味の決め手はたぶん化学調味料なので味の当たりはずれがないということなのだと思うのだが、作るところちゃんと見てない。さて旨煮ラーメン(横浜ならサンマーメンというべきかもしれないがサンマーメンの具はもやしくらいしか入っていないと思うので旨煮ラーメンで正しい)とだいぶ茶色い半チャーハン(あ、これぞ"茶ー飯"か。そういうことだったのか)、そしてブリプリとしてるわりに肉汁なんぞほぼ出てこない俺好みの餃子。これらを息をつく間も惜しみながら食い散らかしている間、店の主人と奥方は仲睦まじく新聞のチラシを見て世間話をしているのだ:

主人「ほらほら47型が4万××円だってさ。えー、LGかい。やっぱりねえ」

奥「もういまはテレビも一人1台以上の時代だからねえ」

主人「ほー、今日はヒラマサが釣れるのかい。でかいねえ」←シマノ提供の釣り番組がテレビで流れてる最中

はっきり言って居心地は悪かった。しかし俺は居心地の悪さには割と慣れている。俺にとって居心地のいい場所なんてどこにもないのだから。嘘さ。まあなんというか誰か知り合いの実家に遊びに来てその知り合いが出かけちゃったのに俺だけ知り合いの両親に飯をご馳走になっている、なんかそんな感じのする贅沢な夕食だったのだ。ああ、蒸し暑いんだか蒸し寒いんだか。


_ せっかく家に帰ってきたからスカパーの話でも書くか。たった今まで、堀北真希主演の「ケータイ刑事銭形舞」を一挙放送してた。言わずと知れたファミリー劇場だ。ハードディスクの残量が心許なかったが一応全13話収録することができた。しかしこの雨だ。はるか宇宙から我が家のアンテナめがけてやってくる電波は爆弾野郎ティーキャッツの分厚い雨雲に阻まれてときどき途切れているのである。茶―飯食ってる間にそういう悲喜劇が起こっていたのだった。まあ再放映のチャンスはある。よく考えたら「茶ー飯」って書くと「茶飯」と紛らわしいではないか。区別がつくようにこれからは後者には「お」をつけることにしようか。しかしそれも面倒。とりあえずさっそくなるべく無事な回をBDに落とすことにする。忙しくなったからあばよ。


_ あばよといったばかりなのだがもう一つ書いておこうと思う。メール便でCDが届いてた。フィリップ・グラスの「ノース・スター」だ。上に書いた無駄口英会話の話題になったマイクと同じくヴァージンレコードから出ていることに今気づいた。マイクがひきこもりから復活してすぐ出したアルバム「プラチナム」の中に、この「ノース・スター」をアレンジした曲が入っている。かなり昔、気が狂ったようにミニマルミュージックを集めてたときに一度入手したのだがあるとき手放してしまって今になってまた聞きたくなったのだ。まあミニマルミュージックだから、興味のない人にとってはどこからどれだけ聞いても同じ音が繰り返し流れてて虫の鳴き声みたいにしか聞こえないかもしれないけど俺は好きなんだよね。たぶんネチネチした性格に合ってるんだろう。初めてFM放送で、スティーブ・ライヒの「六台のマリンバ」(本来はピアノを6台並べて演奏する『六台のピアノ』という曲なんだけど、ライヒ自身のライナーノートにも書いてあるように演奏のたびにピアノを6台用意するのは大変だ。作曲してしまってから私はこのことに気づいて愕然とした…とまでは書いてなかったと思う。まあどこまでがライヒの言葉かわかんなくなっちゃったところで話をもどすという)を聞いた時の衝撃はもう忘れてしまったが、大きな衝撃を受けたことは忘れられない。同じフレーズが重なり合ったり離れたりしながら突然転調する瞬間は、まるで分け入った深い森を抜けた瞬間に突然であった"何か"ーその何かとはたとえば重苦しい色の水をたたえた湖であったり、真っ青な古城であったり、狂おしいバラの香りであったり涙を流す乙女であったりと人それぞれであることだろう―のように俺に感動を与えたのである。それ以来、単純なパターンがフラクタルやライフゲームと同じように複雑なフェイズ・パターンを生むこの手の音楽が好きになったのだった。そんなわけでライヒの手法はわりとあっさり耳になじんだ。グラスはどうなんだろう。この音楽にも驚きを感じた記憶がある。それを確かめたい。ちなみにちょっと上に書いたのは「ブルー・シャトー」というグループサウンズの曲の歌詞のパクリであることは言うまでもないが言わないと通じないという可能性も大きい。


_ いよいよ低気圧は猛威を振るい始めたようだ。ここ横浜は今強風が一休みして大雨がさあさあ降っている。これは春への試練なのだ。だが湘南や大和市のあたりの河川で氾濫危険水位・避難判断水位など出ている。床下浸水なども起こり始めているようだ。うちのすぐそばには川はないが、それでも昭和の半ばころに鶴見川という大きな川が氾濫してそこらじゅう水浸しになったことがある。そんなわけで多少は高台にある我が家も少々心配で外を見てきた。風は止んでいるが降水量がすごい。街灯に照らされた雨水は厚手のカーテンのように輝いている。さすがに縄文の頃は岬であったであろうこのあたりの水はけは良いが、道路がちょっとした川になって低地に流れ下っていた。低地側や川のそばに住まう人々はさらに不安であろうが、今宵は竜巻注意報なども出ている。そんなわけで、23時を過ぎた今も落ち着いて寝ようという気には今のところなれない。ケータイ刑事銭形舞が2話ほど雨の影響でブロックノイズを生じたことなど、ごく軽い被害に過ぎない。今横浜には土砂崩れ警戒警報が出た。遠くでサイレンが聞こえている。人的被害があったと見える。夜半にはピークは関東を過ぎるとみられるが、明日の交通に影響が出そうに思われる。

_ うちにいちばん近い鶴見川のライブカメラの様子。23:54

画像の説明  水面がかなり堤防に近い。記録的大雨ということになるだろう。
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_ うにゃ [ジョジョ終わっちゃったね。エンディングさすがぁって思っちゃった^^  ヨガは、区民スポーツセンターとかでやってるの..]

_ けい [いい先生に会えるといいんですが。リサリサみたいな。]

_ うにゃ [始まりもウォークマンだった?? ご家族遠い北国で大変そうですね。無事に脱出できることをお祈りしています。 ..]

_ けい [最終話のラストシーンは第三部のはじまりのシーンなのだ。早く単行本読みな。札幌家族はたぶん貯水池があふれた都市型の冠水..]


2013-04-07 [長年日記]

_ ちょうど日付変わった。さきほどの鶴見川の水位の推移(こんなときにオヤジギャグ言ってるやつは誰だ)を示す国土交通省のグラフがあった。

画像の説明

_ 図中水色の曲線がその推移だ。夕刻から2mほど急上昇しているが、まさに今、外の音から判断するに、雨足は弱まってきたようだ。しかし綱島よりも新羽のほうがやばそうだ。

_ しかしこんな状況でもスパムメールはやってくる。「あなたと同じ地域に住んでいます。まずカラダの相性で決めませんか?」だと。こんなときに何を言っているのだ。低地に住んでるのなら早く避難したまえ。念のために書いとくが縄文時代の岬というのは現代においては高台ということだ。もっともうちの庭から土器だの貝だのが出てきたためしはない。

画像の説明

_ 新横浜にほど近い亀甲橋での水位がだいぶ危険な状況にあるようだ。あの辺ちょっとうねってて川幅もそういえば狭かった気がする。ここがあふれると地下鉄への被害もあり得るのだろうか?いまのところけいりう堂への被害はなさそうに思われるが玄関先の自転車がびしょびしょだよ。そうこうするうちに雨音からはだいぶ小降りになった模様。

_ 今気づいたが、亀甲橋って、神奈川の浦島太郎伝説と関係があるんじゃないのか?もう少し突っ込むと、国土交通省のページでは亀の子橋と書いているが俺のゼンリン電子地図では亀甲橋となっている。どっちが正しいかによっては浦島太郎伝説上の位置づけも変わることになるはずだ。まあちょっとだけ、という気がするが。亀の子を助けた場所なのか亀の甲に乗った場所なのかといったくらいの。そんなことをとりざたしつつも川の水位はじわじわ上がっている。不気味。

画像の説明

_ 1:05頃の鶴見川綱島付近。1時間前の画像との違いは明瞭ではないが樹木の水没状態を比較する限り、目立った水位上昇は認められない。国土交通省の推移データ見ても徐々にではあるが減少しつつある。雨もかなり弱まった。だが爆弾低気圧は北に向かっている。東北、北海道、気をつけろ。

画像の説明

_ そういうわけで10分間隔の水位は5点連続で減少中だ。シューハート管理図的に言っても一定値や増加傾向とは異なる何かが生じているという判断に基づいてアクションを起こすべきであろう。つまり水位は下がりつつあるので性急な避難準備はしない。上流の状況次第ということもあるけど朝起きたら水没してたということはないだろうと思う。雨も止んだようだ。じゃあおやすみ、と言いたいところだが、鶴見川を気にしながら仮面ライダーブラックの録画の編集作業が途中だ。これ終わってから寝る。


_ おはようございます諸君。鶴見川の水はすっかり引いたようです。8:30のグラフ。やはり1時頃がピークだったらしい。

画像の説明

_ 綱島付近の河川敷はほぼ水が引いて、ジョギング人らしき人も観測されます。少し風強い。@8:441.

画像の説明
以上、京浜河川事務所データの引用。でもこれって引用ってことでいいんだろうか?カメラ映像に○つけたのも実は無断改変にあたるんではないだろうか。。。文句来そう。

_ 今は北海道が暴風雨圏でしょうか。雪解けなども含めてお気をつけてください。


_ [特撮] 獣電戦隊(バモラ)キョウリュウジャー。

バモラってどういう意味なの?ああ、レッツゴー的な意味のポルトガル語だって。のっさんのオヤジギャグが世界を救った!「明るい未来に行ってみらい?」やかましいこの野郎。「こんな悪夢の世界、遊園地とはゆえんチー」ふざけんなよてめえ。さっそく明日会社で使ってみるかな。

_ [特撮] 仮面ライダーウィザード

今回も晴人は股間を抑えながら登場。しかもそのあと気分のわるくなったコヨミちゃんにまで触らせてるし。子供が真似するとマズし。ベルトの位置が低すぎるんだよ。


_ 先ほど実家に電話してみたら、札幌で一部冠水とのことだった。弟一家がマンションに閉じ込められてしまったらしい。ここは俺のオヤジギャグで救ってやらなくては。「浸水のときは落ち着いて行動しんすい」あー俺最低だわ。

_ 昼飯。

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諸君のみなさん(←これじゃバカボンのパパだよ)、この人が誰だかわかりますか。この人はSB中華コック長という人なので、エスビー食品の中では相当地位の高い人だと思う。画像の商品はホンコンやきそばと言って、袋めんの麺にソースの味がついている。どういうわけか首都圏では普通に売っていないのだが北海道では当たり前に売られている。俺はこれが好きで、実家では一頃函買いしてたんじゃないかと思う。今朝実家から送られてきたので早速食べてるのだが、めんに味がついているということは、これをフライパンでほぐす際に使う水の量が大変デリケートであるということを意味する。万一多すぎた場合、通常の袋めんの焼きそばならば麺がほぐれてから余分な水分を捨てることができるが、ホンコン焼きそばにはそのような日和見的な制作プロセスは許されていない。SB中華コック長は厳しい方なのだ。俺はいつもこの人に問いかけられているような気がしながらこれを作っている。「お前は自分の口にすべきものにどれほどの水が必要なのかもわからずに調理をしているのか?」と。ちなみに袋に書かれている作り方には、「カップ一杯の水(200cc)をフライパンで沸騰させて」と一応のヒントをくれてはいるが、すぐその下に、好みの硬さが人それぞれあろうから水の量は加減しろと書いてある。コック長はやはり、漫然と人の敷いたレールの上を行けばよいような安直な道を捨てろと警告しているのである。そういうわけで久しぶりに作ったホンコンやきそばには芯が残ってしまった。だが、どんな硬さになろうともスパイス入り青のりの味によってだいたいおいしくいただける。コック長の力量の大きさを真に感じる部分というのはまさにそこなのである。たぶん香港返還前に作られた商品と思うがCMで「ホンコンにうまいよ」とかのっさん並みのオヤジギャグを言ってたような記憶がある。HP.実は俺の良く行く北海道物産のアンテナショップでも売ってたりするのは親には内緒にしておいてくれよ、諸君。でもこのページ親たちも見てるからなあ。親の諸君、俺はそおいう気持ちがうれしいのでこれからもなんでも送ってください。できればほっといても腐らなくて栄養になってたくさん食べても太らないもの。次は氷下魚がいいです。年金生活者にたかるとは何事だ。

_ いま思いついたが、オヤジギャグばかり言ってるオヤジを、「ギャグオヤジ」と呼ぶのはいい考えなのではないだろうか。なんか漫画の国からきたオヤジキャラみたい。いがらしみきおの漫画に「ガキおやじ」というのがあったな。それ俺のことじゃねえの?でもガキおやじは会社の仕事でも結果を出してるし美人の妻(別居中)との間にこれまた美人の3姉妹を設けているので俺なんかではとても適わない。しかもそうでありながらほとんど会社に行かない。行ってもつまんないから、というのがその理由だ。会社に毎日行くよりもちんちんのことばかり考えてたほうが楽しいんだそうだ。それってやっぱり…いや、俺は違いますって w w w


 北海道の状況も多少気になったので河川データを見てみたら、おっとここにもあったぞ。ちなみに今こんな感じ。画像は例によって国土交通省川の防災情報からの「引用」だ。午後1時半現在。
画像の説明

_ 今のところ全く問題がないように見えるのだが一点気になる部分がある。砂川側の堤防の外にあるカカシはなんなんだ?滝川より砂川のほうが田舎だって言ってるのかい?ああ、ちがうな。たぶん農地を意味してるんだろう。それでもやっぱり同じことのような…。北海道の状況は多少わかったが、こちら横浜は天気晴朗にして風強い状況だ。雨のあとに急激に暖かくなると竜巻が発生するんだっけ?もー、きょうおそとでらんないー。by ガキおやじ

_ [テレビ・ラジオ] 「八重の桜」

低気圧一過、空も空気もなんだか春というより秋のような爽やかさとなった。そうするうちに八重の桜が始まってしまった。芦名星が合図弁丸出しでしゃべっているのを見ていると、仮面ライダー響鬼の姫とか映画版七瀬ふたたびの七瀬のような異彩とはまたかなり印象の違う面がうかがえる。こんな風な"土着的美人"とでもいうべき人は、どこの地方に行ってもいかにもおりそうだと感じた。岩倉具視のような役を小堺一機がやっているというのもまた珍しい。小堺一機で思い出したが、BS朝日かな、故・大滝秀治が語る「街道物語」の特別編が今夜から始まる。わずか2分程度の番組だが、古道・旧街道の映像資料としては結構貴重なものだと思う。4−5年ほど前に一生懸命録画してたが、当時のDVDレコーダーは録画の失敗も多かったと記憶している。特別編とのことで全話放映とはならないだろうが、ひそやかに楽しみな春の新番組なので、ある。やずや、やずや。この人のものまねは喉のところを指で絞めないとできないような気がする。やずや、やずや。咳が出るわ。


_ 今日はずっと家にいたので書くことが多い。俺は独身者であるにもかかわらず家に帰ってからのほうが忙しいんだよな。ちょこっと計算風なことをやりながらNHKのラジオ「wktkラジオ学園」を聞いてしまっている。福田彩乃がものまねやりまくってて計算には全く身が入らない。最近は持ちネタの綾瀬はるかが「八重の桜」で活躍してるということもあってもうNHKの番組にはこれ以上ないほどマッチした芸を披露してて笑いが止まらん。「ならぬことはならぬのです!」やめろw「あんちゃま」やめろってww…そんなことしてるうちにリアル実弟(末)からパリ旅行の画像が送られてきた。ラプラス、ラヴォアジェ、アンペール、ナヴィエ、ルジャンドル、キュビエ、ラグランジュ、エリック・サティ、リンネ…。フランスの科学者の名前って人の名前というよりも式の名前みたいな感じがしてしまうので実在が確認できることは重要なことのような気がしている。


2013-04-08 [長年日記]

_ ふう、良い目の保養になったぜ。

なんて書くと、「あんたいつも目の保養してるじゃん」と言われそうだ。そっちじゃねえよ。昨日から眼精疲労というのか、目の奥がじんと痛いような感じで実に気分が悪かったので、使い捨てカイロみたいなアイマスクを見つけて使ってみたのだ。

使ってるうちに寝てしまったので、目覚めると結構目が快適だ。別にアイマスク使わなくたって目の保養になったんじゃねえの?そうかもしれんが、眠気を誘う効果があったのだとするとやはりアイマスクのおかげといっていいのではないかと思う。


2013-04-09 [長年日記]

_ 年の数マッサージと年寄りの冷や水やりながら入浴して、なんか書こうと思ったがもう遅いのでちょこっとだけ。寺田寅彦先生が何を見ても不思議だと思ったその裏には、もっと基礎的な知識に対する明快な理解があってのことだ。じゃあおやすみ。


2013-04-10 [長年日記]

_ 早帰りを、と思ったのにあちこち寄り道して帰りは遅くなってしまったり。「シュレーバー回想録」、ちょいちょい読んでるがなかなかこの人物を理解しようとすることは骨だ。

会社で平泉成のものまねしようとしたが、これは小声だと難しいのであった。オフロスキーがスキー。呼んだ?呼んだよね?

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 山折り [今度ランチで披露してね(^O^☆♪ ]

_ けい [かーさん!かーさん!]


2013-04-11 [長年日記]

_ 「NHKあさイチ・スゴ技Q春の眠気スッキリ大作戦」

そんなにうまい方法があるわけはないと思いつつも録画してたので、早く帰宅した今日見始めた。

  • 香りで交感神経を刺激する方法。アロマテラピー的にはローズマリーがいいと思っていたが、グレープフルーツがいいという。俺、持ってるもんね、アロマエッセンス。明日使ってみよう。グレープフルーツの皮を押しつぶして、皮と実の間の油胞からリモネン・テルピネンが出てくる。交感神経を刺激するので高血圧の人は気を付けること
  • 物を噛むのも利くと言われるが、硬いものがいいということではないらしく、噛む動作が持続する普通のガムがちょうど良いんだと。ということはグレープフルーツ味のガムがいいんだな。
  • 寝起きをすっきりさせるには、アップテンポな好みの曲を聴くのが良い。俺だったらトモフスキーの「脳」とかレノン&エルトン・ジョンの「真夜中をぶっ飛ばせ」とか美空ひばりの「ロカビリー剣法」とかだな。なお寝ぼけてる状態のことを「睡眠慣性」というらしい。
  • 最終的には体内時計を正常に働かせることだってさ。まあそうだろうね。
  • _ [特撮] 仮面ライダー

    「殺人ヤモゲラス」藤岡さん怪我しててアップのカットが数か所しか出てこない。電話の本郷の声は納谷六郎。ヤモゲラスがなかなか気持ち悪い顔してて良い。怪光線を浴びた人間がみんな「みいつけた!」のホネーキンみたくなる。今回は緑川ルリ子さん大活躍の回なのである。

    本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [そうなんだ〜 (^○^) グレープフルーツは二日酔い防止にもなるからすごいね]

    _ けい [交感神経が刺激されるということは発汗を促すということなのでアルデヒドが抜けやすいということなのではないかな。]

    _ うにゃ [なるほどぉ〜 アヒルとデビルが交換しちゃうのか。。]

    _ けい [酔ってるだろ。グレープフルーツジュースを飲むんだ。]

    _ うにゃ [けいさんによってます♪]


    2013-04-12 [長年日記]

    _ グレープフルーツとガム。

    確かに効き目はあるようだ。が、やはり睡眠時間とリズム調整が一番。とりあえずグレープフルーツ味のガムを何種類か物色してきた。来週会社で試してみる。

    _ 経絡ヨガを習ってた時の先生が、寝る前のアロマは柑橘系がいいと言ってた。グレープフルーツもいいが、ネロリとかオレンジ・スイート、タンジェリン、プチグレイン。心を落ち着かせるにはラベンダーが有名だが、寝起きに元気が出るのはミカン系がいいんだとか。グレープフルーツはダイエットにもいいんだって?ミトコンドリアに含まれるUCP(脱共役蛋白質)がたくさんできて代謝が良くなるということらしい。ふうん。そういえば近頃グレープフルーツジュースを飲んでなかったせいかズボンがややきつい。言っとくが股間のところじゃないぞ。以上総合すると、グレープフルーツ味のガムは眠気が取れてしかもダイエット効果があるという可能性がある。

    _ 一つ思い出した。なぞなぞ。コンビニでもドラッグストアでも売っていて、最近少なくなったけど自動販売機でも売っていて、子供はあまり利用しなくて、びろーんと伸びてちょっと膨らませることもできて、最初が「コ」最後が「ム」。なーんだ?このなぞなぞ、昔「ゴレンジャー」でやってました(嘘)。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [先生はい!答え教えてください myガムで一攫千金狙ってくださいね]

    _ けい [タモリ倶楽部見てんじゃねえよw]


    2013-04-13 [長年日記]

    _ [特撮] 仮面ライダー

    第14話。ライダー2号登場と滝和也の本格的な活躍がはじまり、初代仮面ライダーガールズ?達も登場。なかでも「どうにもとまらない」でブレイク前の山本リンダは飛び抜けて良い女だ。やはり特撮はこういうエロスな要素とは切り離せないものなのであると思い知った。

    _ 少し暑くなってくると思われたのでズボン購入。しかし裾上げに時間かかるのがかったるい。裾上げの手間を考えてつい買わずに済ましてしまったり裾上げ済みのチノパンとか買ってしまうのだが、ついにいいことを思いついた。ミシンを買って自分で裾上げするのだ。これだな。


    2013-04-14 [長年日記]

    _ [特撮] 獣電戦隊キョウリュウジャー

    6番目登場。

    _ [特撮] 仮面ライダーウィザード

    ウィザード、魔法を失う。今日良い言葉出た。やっぱり、女の子を歓ばせることが男にとっては大事なことなんだな。そうだよな。うんうん。漢字間違ってるかもしれないがうんうん。こよみちゃんの表情、いつも以上に暗い。でもなんか最近その暗さを求めている自分に気づき始めた。たしかにそういうアイドルは稀有であるかもしれない。今後は「暗ドル(クラドル)」ということでどうだろうか。
     魔力を失った晴人は再びドラゴンとの内なる対話をおこない、インフィニティスタイルを獲得する。「創造の病」とその克服による新たな創造、というモチーフは大変神話的で、ユング好きな俺の好きなモチーフの一つでもある。でもインフィニティスタイルのウィザードは頭がお鍋みたい。インフィニティスタイルでは硬い装備を着けていて、アダマントなんとかという名がついている。FFのアダマンタイトから来てんのかと思ったら、アダマントという言葉のほうが先にあって、ヘシオドスの『神統記』に出ている言葉だった。ゼウスの父クロノスがさらにその父ウラノスのおちんちんをチョッキンしたときに使った鎌がこの材料でできていたんだそうだ。うう、読んだことなかった。俺もまだまだだよな。ちなみにこの切り取られたウラノスのおちんちんは有名な神様の生まれるきっかけとなりました。さてその神様とは誰でしょう?答えは各自ネットで調べな。初めて知った人は「エーッ」ってなるかもな。

    _ (元)仮面ライダーガール廣川由里加が歌歌ってるの発見。"I love 宮ヶ瀬ダム"という曲でfeatureされてた模様。ダムって残念ながらあまりブレイクしませんでしたよね。でもダムのそばを通るときに冷静でいられなくなるその気持ちはよくわかる。上野顕太郎も「ダム」は日本語で最も力強い言葉だといってる。一番弱いのは「ふな」。


    _ 桜木町駅の改札をでると川村屋という立ち食い蕎麦屋がある。出汁が天然でにんきがあり、女性も多く利用する。だが子連れのヤンママ風がはいってきたとき、立ち食い蕎麦屋は大人の物と気づいた。女の子が「(カウンターに)届かないから食べられないよー」とぐずるのである。

    俺の脳裡には、大人びた幼女がツンツンして立ち食い蕎麦屋に入ってきた挙句カウンターに届かないで「ふえぇ…」って言ってるシーンとして再構築された訳だが、そのうちに数の限られた椅子席が空いたのだった。

    _ 通学路の桜。

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    そんな訳で学校に本返しに来た。通学路はまだ遅咲きの桜が盛り。

    _ 鬱金桜。

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    地味に鬱金桜が好きなんだが、この木は何か赤がまざっている。風強し。


    _ [米沢街道] ゴールデンウィークの予定。

    もう再来週の今頃はゴールデンウィークに入ってるわけだが、まず土日には放送大学の面接授業がある。現代芸術だ。ほとんど事前知識が無い。

     そのあとは久しぶりに長距離ウォーキングに行きたいと思っている。どこに行くかというと、福島。こう書くとご心配される方も多いのではないかと思うんだが、先の震災以来被災地に遊びに行くのがはばかられていたわけだが、一方の気持ちで被災地に向き合うことを避けていたということもある。どれほど様変わりしたかは知れないが、そろそろ行ってみてもいいのではないかとも思うのだ。実は被災状況以上に恐れているものがある。それは奥羽山地に住まう熊である。北国の遅い春、冬眠から目覚めた熊は昨今の自然の状況もあり当然の如く空腹で気が立っていることであろう。一方、福島から西に向かう米沢街道は、さほど踏み跡もない部分はあちこちにあることと思われる。鈴とラジオは確実に持参する。場合によっては格闘するための武器になるものが必要となるかもしれないのである。しかもすでに分かっているのだが、一か所川によって分断されている場所があるのである。仮に徒渡りするとなると多少上流のほうに向かって迂回する必要が出る。そんなときに、川魚を狩猟する彼らに出会ってしまったなら…。

     米沢には一度奥羽本線でおとづれたことがあるのだが、この奥羽本線というのが、こんなところに良く鉄路を通したなと思われるような凶悪な森林の中を通っていく。米沢街道もそんな地域を通っていくに違いない。ところどころに集落はあるにせよ、どれほど人がいるのかもしれたものではない。だが、この道をこのままにしておくわけにはいかないのである。まあ行ってみて進退窮まった場合は米沢観光に変えてしまうつもりでいるのである。楽しみもある。この時のために用意した乾し飯とチキンジャーキーがついに火を噴く日が来たのだ。かびてないか確認せねば。地図も完備しなくては。ちょっとわくてかになってきた。

    _ [テレビ・ラジオ]wktkラジオ学園

    9:05から始まってて、福田彩乃のニワトリとか滝川クリステルの物まねを一緒に練習したりしながら聞いてたのだが、やばいな、この番組0時までやるんだよ。そういうわけで、数年利用してなかったオリンパスのラジオサーバーに録音しながら聞いてる。しかしこんなものを録音とかし始めちゃって、一体いつ聞けばいいんだ!あ、わかったぞ。iPodに入れて電車の中で聞けばいいのだあwそれでいいんだろうか。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [えーー!!そうなのーーー!!! ]

    _ けい [さっそく調べたのかこのクソビッチはw 神のおちんちんの偉大さにひれ伏せひれ伏すが良い、人間。]


    2013-04-15 [長年日記]

    _ いろいろ思うところあってVisualStudioExpress(評価版みたいなもの)とOpenCVをインスコ。例題くらいやりたいところだがもうおねむの時間なの。

    トイレにも時計がほしくて100円ショップで買った時計を付けた。電池代と取り付けのフックの代金含めて200円くらい。思いのほか音がでかいので夜中におトイレに行くのが怖くておもらししちゃいそうなの。

    _ 昨日録音したラジオサーバーからデータを吸い取ろうとしてなんか手こずった。古い機種ということもある。今こいつのHDのエラーチェック中さ。このまま寝ちゃおうっと。


    2013-04-16 [長年日記]

    _ 先日のwktkラジオで判明した福田彩乃の初仕事は、映画(自身は出てない)のキャンペーンで30日間で47都道府県ものまね行脚、という苛酷なもの。ものまねが面白ければ映画のチケットを買ってもらい、一枚売れるとキックバックされる300円が旅費になるロケみつにまさる苛烈さだ。残念なことに30日間のビデオは未公開。これは見たいだろ。


    2013-04-17 [長年日記]

    _ 切符も買ったし宿も予約したし一枚足りなかった地図も今日メール便で届いた。待ってろ、福島。待ってろ、米沢(でも熊はNO)。

    _ 今日はずっと三宅島で地震が続いてたらしく、アラートがたくさん来ていた。21:00ころには東北でも地震。何なのだろう。

    _ 会社の同僚(女)と話してて、なぜか俺の父親の話となる:

    「けいさんパパってどんな人なんですか?」

    「そうだなあ。俺よりかっこいいと思うぞ」

    そう言った俺の言葉のどこにカチンと来たのか、彼女は「そんな人(=俺よりかっこいい人)たくさんいますよ何言ってるんですか」かく口悪しくののしりてトイレ行きけり。

    _ …何言ってるんですかはお前だよ。しかしもしかして、俺の言い方の中に「俺もそれなりにかっこいいけど父はもっとかっこいいぜ」的な慢心を読み取ったのであろうか。正直俺は恰好は良くない方だと思う。背も高くないし顔は角ばってるし高等部…ちがうわ後頭部は南海の怒り・スダールだし。でもまあそんなにひどいもんでもないと思っている。たまに加齢臭がキツイことはあるかもしれないが気は使ってる方だ。まあいいや、うちの親父は俺より背が高くてかっこいいぜ。結婚前に父を見た母はこれは明らかに不良青年であると思ってたらしい。すると母はちょっと不良に憧れる身持ちの良いお嬢さんだったのであろうか。まあそんな浮かれてた頃の若い"リア充"たち二人のことなんか詮索しても仕方ない。ついに両親をネタにしてしまったのでそのうち弟たちから削除要請が来ないとも限らない。


    2013-04-18 [長年日記]

    _  急速に暑くなって加齢臭が気になる。自分のもだが人のも。あまり気にしない方がいいのだろうか。いがらしみきおの漫画に、「クンクン、臭いな。(自分の)鼻の穴が臭い」という四コマがあったっけ。それ、時々感じるんだが。

    _ やることを忘れないように、外で何か思いついたら会社や自宅にメールを打つことがよくある。会社から自宅の「こびとさん」にメールでお願いしておくと、こびとさんは気が向いたら家でやっておいてくれることがあるから便利だ。で、今日会社から「そろそろ本気出すかな」という勇ましいタイトルのメールが来てたので緊張して開いたこびとさんは、そこに「ものまね動画でコツを学ぶ」というページを見出したのだった。靴屋さん(こびとさんは会社からメールを送ってくる人のことをこう呼んでいる)、会社で検索したんだな、と、こびとさんは思い、今日は朝までにやっておく仕事はないんだと安心して眠りにつくのだった。おやすみ。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [オヤスミ〜 ]


    2013-04-19 [長年日記]

    _ 今日は寒かった。寝る前というのにカップの蕎麦なんか食べてる。


    2013-04-20 [長年日記]

    _ [アニメ] 「進撃の巨人」

    もうすでに始まってる。オープニングは格好いい。人類の天敵、巨人。そういえば人類には本当に天敵がいないのだろうか?たとえばウィルス。あるいは昆虫。近い未来には考える機械が人類の敵となるという考え方もある。そのような転換点を「技術的特異点」とよぶのだが、技術的特異点を語る以上はターミネーターくらい見ていた方がいいかな、と思う。ところで、技術的特異点はこの20年ほどで起こりうるという。俺は長生きしたいと思ってるから、技術的特異点のあと、知能において機械が人間をはるかに凌駕しているときにおいても人として生きていたいと思う。そのためにはどうしたら良いだろうかと考えてみる。

    _ たとえば、今、ここに絶滅に瀕しているネアンデルタール人たちがひっそりと住んでいることが見出されたとすると、われら現代人は彼らを滅ぼそうとはしないだろう。彼らがどのように思考し、どのような文化を持っているかを少なくとも観察するだろう。あるいは飼育しようとするかもしれないし、意思の疎通が可能だった場合には彼らを保護しつつ体験を共有しようとするだろう。高度な知性を持つ存在は好奇心の権化であることが期待できる。私の生存のチャンスはそこにあるのではないかと思うのである。彼らには生み出せない人類の文化に彼らが興味を抱いたならば、彼らは我々を滅ぼさずにいるのではないか。かくして人類は生存を賭けて機械を対象とする芸人となる。かもしれない。少なくとも今の俺の下手な物まねでは生き延びることはできない。人間は技術的特異点の後、シェーラザード的に生き続けるのである。

    _ 今日も曇ってて寒い。英会話のあとは川崎に行かなくてはならない。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [風邪ひいてないかな? ]


    2013-04-21 [長年日記]

    _ 今日もまた寒し。すでに灯油は切れて久しいのでどてらと電気毛布で暖とる日曜。

    _ [特撮] 獣電戦隊(バモラ)キョウリュウジャー

    6人目登場。例によってツンデレなり。

    _ 12:25、軽い地震。不安ねえ。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [よくきがついたねー 全然きがつかなかった^_^; ]


    2013-04-22 [長年日記]

    _ 今日は朝から晩まで会議とか面接とかそんなんで終わったのでもうほかにやる気がしなくて早帰り。。。と思いきや、今日は英会話の振り替えレッスンの日だったのをすっかり忘れていて、気づいたのが1時間前。あわてて宿題していくも今一つ。フィナンシャル・タイムズの記事は日経同様普通とちょっと違う言葉づかいをするので慣れないと読み取りが難しいのだった。stimulateとかseduceとか。どちらも似た意味で、先生は「バーで隣にきれいな女性が座って一緒に飲みましょうよとか言って手を握ってきたら(とここで先生は本当に手に触れてきた。言っとくが男だ。俺も男だ。アッ―!とはならなかった。)どんな気分だ?」といって言葉の意味を教えようとするのだった。帰り道、LASERって何の略だったっけなあと思い出そうとして思い出せなかった。Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationである。でもなんか最後のRadiationってちょっと余計な感じもする。


    2013-04-23 [長年日記]

    _ 昨日の英会話レッスンの続き。Financial Timesの文章を読むためには幾分装飾的な表現になれる必要があるようだ。ということで、例として先生はBlackとMidnight blackの違いは?この違いが分かるようになると新聞の文章の意図するところもわかるだろう、と言った。じゃあpinkとhotpinkは?whiteとsnow whiteは?redとfire engine redは?ナヌ?そんなの聞いたことないぞ。先生もあっさりとは答えられなかった。色だからな。れいによってWikipediaで調べてみた。出てきたのはアメリカの消防車。この明るい赤から連想するイメージはたとえば「しりに火がついたような」とか緊急的なことだろうか。火の色にそれを感じる自分には、しかしfire engine redには乗り物の色ということ以上のものを感じられないようだった。

    _ どうせおやじだからオヤジギャグをかます。オヤジギャグは死への恐怖の現われだ。俺が死んでもせめてくだらないギャグだけでも永遠に残ってほしい。そんな男がいたことを覚えていてほしい。そういうことだ。さて、水木しげる先生は自分に「さん」をつけて自ら「水木さん」と言う。みずからがみずからにさんをつける。

    これぞ「自が自さん」!    …続く。死ぬまで。…


    2013-04-24 [長年日記]

    _ 読み方わからんよ。

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    _ こてさし かあ。所沢だって。こうしてますます旅(?)は点から点へのそれになっていくらしい。

    _ wktkラジオ学園の録音を聴き終えて。改めて福田彩乃はすごい。イルカ(動物)のものまねが、ものまねというかもう本物。


    2013-04-25 [長年日記]

    _ だいぶ暖かくなってきた。ハナミズキが咲く頃はGWのちょっとウキウキした気分になる。明日が休み前最終日。あさっては久しぶりの放送大学だ。


    2013-04-26 [長年日記]

    _ タモリ倶楽部待ってるうちにうとうと。明日より休み。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [ふふふ♪( ´▽`)]

    _ けい [笑うなクソビッチ。]


    2013-04-27 [長年日記]

    _ 放送大学の面接授業にきてる。ウィリアム•フォーサイスの舞踏。興味出てきた。今日の授業の先生の授業は昨年度も受けたのだが、俺のレポートのことを記憶してくれていて、なかなか力作だったとお褒めいただいたのはうれしかった。それに関してさらにいくつかの参考になりそうな人名をお教えいただいた一人は、雲の学者として有名なのだそうだが藤原咲平.。今一人は西田幾多郎に師事してライプニッツ研究で著名らしい下村寅太郎。近代にあって、古代ギリシャ哲人を思わせるような観察をもって多様性・複雑系にかかわる研究をした日本人として、なぜ寺田寅彦が特異なオンリーワンだったのか、いや、オンリーワンであったのかどうか、といった疑問に対する参考として教えてくださったのだった。さまざまなインデックスが頭の中にある先生には感服する。俺も結構作家やマンガ家の名前はインデックスとして頭の中にある方だが、それで商売してる人にはかなわない。とりあえずまたしても古書を物色するGW一日目である。

    それにしても、ダンスに興味がわいてきたのは多少困りごとではある。これまではダンスなんて言ってもレゲエダンスのお姉さん映像くらいしか見たことなかったのだが、その見方の面白さがわかってくるということは、それなりの映像資料を入手せねばならないということだ。さしあたり「インプロビゼーション・テクノロジーズ」を視聴したいのだが品切れで売りに出してるのもすごく高い。

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ うにゃ [ダンスに興味とは。。ベリーダンスなど、けいさんにはおにあいな感じがします]

    _ けい [ベリーダンス含めて伝統的なダンスを読み解こうと思えば多くの伝承などが手掛かりになると思う。上に書いたダンスはバレエを..]

    _ うにゃ [キュッキュッとしたくびれできるかな? ]


    2013-04-28 [長年日記]

    _ [特撮] 獣電戦隊キョウリュウジャー

    空蝉丸、ウッチーとなる。キャンデリラがアイドルに変化して登場。見覚えあるなと思ったら、「かんなぎ」のナギの中の人こと戸松遥だった。一目でピンとこないようでは俺もまだまだだ、と思う。そういえば「かんなぎ」コミックって続き出てないのかな、と思ってアマゾン検索したら6月発売予定だそうだ。アマゾンで買うと新刊のお知らせが勝手にメールで届くから買い忘れたあげく絶版になるというリスクが減るのは良いと思うが、俺の趣味嗜好が完全にアマゾンの手の内にあるという身の毛もよだつ状況でもある。誰の漫画で読んだかさすがに忘れたが、書店でエロい本を買うときにはサブカル系の雑誌だのユリイカだのを一緒に買って「痴的興味」本位の本来の目的をかく乱するというメソッドがある。有効性は今一つ不明だがこのメソッドに従うなら、俺は大して興味もないジャンルの買い物を永久にアマゾンで続けなくてはならないということになる。そんなことしたって本来の目的の買い物とかく乱的なそれとの分離はデータ解析の力であっさりとなされてしまうはずだから無駄だと思うので実行しない。技術的特異点以降にはネット販売も人間の手から知性を持つ機械の手に渡ってしまうかもしれない。彼らに人間の恥ずかしい性癖に関する情報を預けてしまうことは、もしかするとターミネーター以上に旧・知性体である人間にとっては脅威となることなのかもしれない。それを言うなら経済活動全体が彼らの手に渡る脅威を語るべきなのだが、とりあえずアマゾンのデータは卑近な例として現実に今俺の心胆を寒からしめるものなのである。学校いく時間だ。仮面ライダーウィザードは帰ってから見る。


    _ 面接授業終了。今回もまたエキサイティングな授業だった(先生の物言いは終始穏やかなのだが)。芸術という日常においては問題にする必要のないものに感じていた問題意識を大いに刺激してくれた。古典芸能の知識があると特撮番組をさらに楽しめるように、コンテンポラリー・ダンスとか20世紀の絵画、ジョン・ケージの音楽を楽しむための手掛かりとなる多くの事柄に触れていく。特に引っ掛かりを感じたのは、秩序と無秩序に関するベルグソンの『創造的進化』を引用するジョン・ケージ『サイレンス』。ベルグソンは無秩序はない、ということを言っているようでそれをケージが受けて「この不調和は多くの人がまだ慣れていない調和」という。問題にすべきかどうかわからないが、ここでいう不調和とか無秩序には理想的な、または完全な状態ということが概念上許されるのかどうか。それは「ない」と書いたベルグソンは、理念としてはあるけれども現実に完全な無秩序はない、と考えたのか、それとも理念上も無秩序はないと考えたのか、それが大変気になっている。やむを得ず帰り道の有隣堂で「創造的進化」を買うしかなかったのだが、だいぶ手に余る厚さで、今のペースだと1年かかっても読み通せない。ベルグソンは学生時代に「笑い」を読んだことがある。だがおそらく対して理解できなかったのだろう。そして、これが理解できないのは例として多く引用されているモリエールの喜劇のことを何も知らないせいなのだと思って、以来モリエール喜劇を岩波文庫でいろいろ読んでみた。だが、モリエール喜劇を文章化したものが俺に肝心の笑いを引き起こすことはほとんどなかったようだった。それ以来ベルグソンに触れることはなかった。『創造的進化』という言葉は創造的でない進化の概念がすでにあって、それに対する挑戦的な意味でつけられるタイトルと思う。ちょろりとめくってみたところ、彼が挑戦しているのはアリストテレスのようだった。そこだけ見てもこの本を通読するのが厳しいことだと思う。まあ買ってしまったのだからそのうち目を通すのではないかと思う。少なくともその後寄ったインド料理屋でタンドリーチキンをかじりながら読めるような本では当然なかった。近頃は創造的破壊とか破壊的イノベーションとかよく言われるので、タイトルに引っかかってしまっただけ、ということもある。


    _ 授業の間に思いついたことがあった。技術的特異点が起こって、仮に人間を超える知的機械が知の世界の主流になったとしても、彼らには持つことのできない人間固有の価値観は残るかもしれない。そのヒントはディックのSF作品にあった。人間は共感する能力を持っている。ヒトはヒト同士だけではなく、いやそれどころかヒト同士以上に、ヒトでないものに共感する。小さな動物たちに対しては言うまでもなく、たった一輪の花が荒野に咲いていたらそこでヒトは何かを共感する。それどころではない。ディックはそこまで書いてはいないと思うが、広大な砂漠に大きな岩が横たわっていたら、やはりヒトはそれを見てなにかを共感する。俺は「共感する」と書いているが、"共に感ずる"その"共"とは一体、だれと共になのだろう。だが一人で感じているのではない。自分の中から自分のコピーを取り出して砂漠の岩にそれを置いて、語りかけ始めるのだ。しかし相手は無機物だ。なぜそんなことができるのだろう。なぜ人は石や水のような明らかに知性とは無縁なものにさえ共感しうるのか。そしてその共感しうるという能力が、人間とレプリカントを明瞭に区別するものであったように、技術的特異点後の人間に残された唯一の知性に関する特徴、ということになるかもしれない。おそらく特異点後の知的機械は易のような占いをテクノロジーとして採用することはないだろう。


    2013-04-29 [長年日記]

    _ [特撮] 仮面ライダーウィザード

    昨日見てなかった録画見てるところ。金に目がくらんだゲートたちを見てると「レインボーマン」のエピソード(日本をハイパーインフレに陥れんとしてお金を配りまくる死ね死ね団の作戦)を思い出してしまうあたりに自分の古さがちょっといやんなる。死んでから強くなるファントムは、そういうスタンドがJOJOにいたなーとか思った。

    _ 最近グーグルで「ローライズ 恥骨」というキーワードで検索して俺の日記がヒットした奴がいるようだ。気の毒なことだ。


    _ [読書] 「ニッポン天才伝」上山明博、朝日選書、2007.

    昨日までの放送大学の授業が契機でこういう本を買ってみたら、藤原咲平も含まれていたばかりでなく、そうそうたるメンバーの最後にゲルの田中豊一先生が含まれていたのに驚いた。割かれているページ数は多くないが、埼玉の高校時代に糸川英夫博士の講演を聞いて、生命物理を志すことになったということだった。東大在学中は久保亮五・和田昭允といった著名な学者の薫陶を受け、ゲルの科学を拓いたのであった。和田先生は田中先生を追悼する文の中で寺田寅彦という巨人になぞらえ、寺田先生の「ルクレチウスと科学」の一節を引用していた。ちょっとした偶然で見つけた本だったが、教鞭をとる久保先生の写真なども含まれていてなかなか良いインデックスだと思う。


    _ 明日からちょっと出かけるつもりでいるのだが、一眼レフの電池が例によってどこかにお隠れになっている。陰部をさらけ出して踊れば何事かと思って出てくる、というわけにはいくまい。なんとなく、電池だけじゃなくてザック一個まるまるどこかに行ってしまっているような気もする。しばし捜索の結果、電池は出てきた。ザックも物陰に隠れてた。あとは地図をチェックして熊対策すればほぼ好適。


    _ Wikipediaの比較的無害な使い方として、昨日から都市伝説やジョークのことをチェックし続けている。これがおもしろかった:

    「ソ連のKGBとフランスのGIGNとアメリカのCIAは誰が一番犯人を捕まえるのがうまいか証明しようとしていた。国連の事務総長は彼らをテストすることにした。彼は森に1匹のウサギを放つと、それを捕まえてくるよう各々に指示した。CIAは、動物の情報提供者を森じゅうに配置した。さらに、植物や鉱物の目撃者に尋ねて回った。そうして3ヶ月に渡る徹底的な調査が終了した後、彼らはウサギは存在しないという結論を下した。GIGNは2週間捜索し、成果が得られないとみると森に火をつけウサギもろともみんな殺してしまった。彼らは謝りもせず、ウサギに責任があると言った。KGBは2時間ほど森に入っていたかと思うと、ひどく痛めつけられたクマを連れてきた。クマはうめいていた、「そうだよ、そうだよ、俺はウサギだよ、ウサギだよ。」出典はウィキペディアだよ、アンサイクロペディアじゃないよ。


    2013-04-30 [長年日記]

    _ [米沢街道] 一日目。

    朝から早速事件。小杉から東京までの成田エクスプレスは全席指定特急。Yahoo路線情報には280円としか書いてないのに、と思ったら特別料金1440円って書いてあった。車内では基本特急券買えないらしいが、席がガラガラなためか、車掌さんが対応してくれた。すまんね、車掌さん。つづく

    _ 朝飯。

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    朝から1600円の弁当とは贅沢で目が潰れる。珈琲の車内販売頼んだら買った直後に床にこぼしてしまって販売員の兄さんを煩わせてしまった。買った直後でなかったら他の乗客に被害が出たかもしれない。よかった。よかったのか?大宮で四人客が前席に乗り込んできて酒盛りを始めた。飲んで暑くなったのだろう、安っぽい上着を脱いで背凭れに掛けた。よれたポケットが見苦しいので、ipodに入れてあるせせらぎの音で雑談を掻き消し、目はトランヴェールに向ける。怒りを感じていないのは旅だから色々なことが起こるのは仕方が無いとでも思っているのかどうか。つづく。

    _ トランヴェールとは東北新幹線においてあるフリーペーパー。縄文土器をめぐる学者•小林達夫と縄文アーティスト•猪風来の対話。前衛に疲れた芸術家はしばしば民俗調に進んでそれを回帰とか呼ぶ。バルトークもライヒもそうだ。すると、自らを産む基盤となっていた古い懐かしい者たちの中に、オドロキの原因となる非常に多くのことを見出すのである。古道をたどることに少し似ている。つづく。

    _ 説明せねばなるまい。

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    写っているのは福島交通の精算券とドトールの珈琲。説明は後だ、早く珈琲飲まないとバスが来る。

    _ バスに乗ったから説明。今回米沢街道の旅は庭坂という福島の西からなのだが、奥羽本線はあまり本数がない。バスで行こうとして、ろくに行き先表示を確かめずに乗り込んで、阿武隈川二回渡って福島駅に戻ってしまった。その恥ずかしさで注意がおろそかになったのだろう、料金払い過ぎた。現金では祓い戻せないらしく、精算券をくれたのだった。でも、循環の経路が短くて良かった。精算券もすぐ使う機会があって、本当によかった。良かったのか?何やかやでもうすぐ11時だ。つづく。

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<p>	filename*=iso-2022-jp%1B%24B%3CL%3F%3F%1B%28B多分青面金剛なのだが、ショケラを掴んでもいないし、三猿はおろかニワトリもいなければ、邪鬼も踏んでおらず、地蔵菩薩に近い風貌の庚申様。

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<p>	filename*=iso-2022-jp%1B%24B%3CL%3F%3F%1B%28B山吹を見つけるとGWの旅なんだなあ、と思い知らされる。

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    黄金坂を通って清水観音堂に参った時点で、峠を越え場合によっては渡河もありうる板谷までの所要時間が微妙となったため宿のある福島に戻った。以前良く利用した宿。つづきは明日のココロだ。

    _ 追記。宿の1Fに昔あった居酒屋は和風ダイニングと化していた。「これを熊と争ってとるのだな」なんて思いながらウドの天ぷらなんか食べた。以前ならいつ来てもニシンの山椒漬けが味わえたのだが、昔を忍ばせるものは竹に盛った自家製豆腐と若干の銘酒くらい。酒もやめて久しく、ラベルを見ても喉が鳴らないのはちょっと不思議でもある。

    _ 二追。いつもはガーミンのGPSを持って歩いてるが、今日は忘れて来たと思い込んでいて止む無くコンパスと地図だけで歩いたのだか、かなり効率が悪いとわかった。特に長距離をピストンするときもとの場所に戻るときに、違いがはっきりする。結局はザックの底に潜んでた。明日は韋駄天モードだな!

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    _ うにゃ [山吹はいいねぇ〜 私はクラーク博士にでもあってこようかな ]


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