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2014-04-05 [長年日記]
_ 日付変わった。帰宅すると自宅には2冊の本が届いていた。一つはイザベラ・バードの伝記。この女性は俺に先立つこと140年くらい前に奥州を旅した人だ。だから尊敬している。心から。今一つは手塚治虫先生のW3(ワンダースリー)の最終巻。シンイチに恋心を抱くボッコ隊長には手塚先生の変態性欲が遺憾なく投影されていると思う。W3はもとテレビオリジナルとのことだが、当初のリスと少年が登場するという設定は同時期の「宇宙少年ソラン」とかぶってしまったり、ソランとW3のスポンサーがそれぞれロッテと森永だったり、挙句の果ては裏番組で名高いウルトラQが始まったりと散々だったらしい。手塚治虫漫画全集の価値は、全集と言うことの価値にとどまらず、巻末の手塚先生のあとがきにもある。
_ 英会話。narrative tenseとかgradable/extreme adjectives。すごく難しいし、どちらも学校で習った記憶がない。前者は物語でつかう時制で、past simple, past perfect, past continuousなど事の起ったタイミングに応じて使い分けるのだが、じゃあpast simpleならnarrative tenseなのかというとそうじゃなさそうでよくわからない。後者は、師匠に「adjective(形容詞)に2種あり。何々なる耶」と問われて答えられなかった。gradableは、veryをつけて強調しquiteをつけると(イギリス英語では)弱くなる形容詞である。それに対してnon-gradableはそういう副詞がつけられない形容詞で、extremeとも呼ばれるそうだ。これにveryを付けてはならず、強調するならtotallyとかabsolutelyをつける。reallyはどちらにもつかえる。例。angry(gradable)−furious(extreme),cold(g)-freezing(e), big(g)-huge(e), small(g)-tiny(e)などとなる。そういう意味で、bigとhugeは似てはいるが互換ではないということになるわけだ。そしてさらに師匠は言う:absolutelyを使うときは
アッブソルーリィ フューリアスと言え、と言う。そんな風には言えぬと言ったら笑われた。
_ そのあと久地の円筒分水を見に行ってから水木さんの本(『貸本漫画集7化烏』『神秘家列伝上』)買ってきたので上機嫌だ。毎日こうならいい。近所に豚男の類が出没するかかどうかでかなり気分は違う。豚男はなぜ自分がみじめな境遇にいるのかを識らず、なぜ自分が嫌われるのかを知らない。すべて自らが発する強靭な依存心のせいであり、技術を莫迦にした報いであり、絶対的に実力が無いために他人の能力にただ乗りするより生きるすべの無いその醜悪極まる生存戦略のせいなのである。忌まわしい存在と言っていい。忌まわしい存在はとおざけるに如くは無い。