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2014-04-26 [長年日記]
_ 面接授業一日目。この先生の授業は3回目で、いつも出る度にインデクスが10や20は増えてしまうのが嬉しい悲鳴もの、なのである。しかしこの手の面接授業に出る度ちょいちょい思い知らされるのは、俺にとっては人生の先輩にあたる方の中に、どうも学生である自覚に欠ける方がしばしば見受けられるということである。授業を受けに来ている身分でありながら、質問と称してキャリアに偏ったものの見方を押し付けがましく論じはじめられると溜まったものではない。ではその輝かしいキャリアに相応しく考えさせられる問いであるかと言えばそんなことはあまり無く、結局は自分は人の知らぬことを知っているということだけが延べられ、最後は取ってつけたように善悪の二元論に落とし込み「だから時の権力者はダメなのだ」とか「将来を憂う」とか、なんかそんな感じの浅いまとめ方をしてしまうのである。まるで酔人のごたくと変わりない。まあ言いたいことはあるかもしれないが、他所でやってくれと言いたいのである。放送大学は入学試験こそないが、講師陣は今を時めくプロフェッショナルぞろいで、面接授業はそんな方々の今の思いを聞ける稀有なる時間なのだ。それをささやかな自己愛を満たすために使われてはたまらない。これでも1単位5000円強の学費を払って授業を受けているのである。度が過ぎるようならそういう権利を主張せざるを得ない、などと思う。