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2024-08-13 [長年日記]
_ 旧盆なので迎え火を焚き、亡父母の遺影の前にいつもの盆グッズを飾るのだった。今は只、季節の風物として残っているだけの古の人々の信仰心の名残を、無信仰の自分はそれでも尊重して、楽しんでいる。苧殻を焚く脳裏には、和装の旅装束をした両親が着飾った馬に乗ってどこからかやって来る姿であったりもする。そんなもので乗り付けられても困るだけなのだが、想像するのは只だし気楽だ。
読み捨てた本に付箋をつけたところをノートに書き写したり、我楽多で歩けないスペースを片付けたら別のところが歩けなくなったり、テレビの録画には相変わらず埋もれてしまったり、これでは遺憾と朝から軽くジョギングして水風呂を浴びて「これでいいのだ」と悦に入ったり、ラジオの高校野球を嫌って聞いたNHKラジオ第二のハングル語講座がラップを取り入れていて面白かったり、手持無沙汰で流していた放送大学の『進化心理学』が予想以上に面白かったり(そもそもこのような学問分野を打ち立てること自体が優れて野心的と言わざるを得ない。”なんでそんなことわかるんだ”というような問題ばかりなのに、苦心してそれらの証を立てていくスタイルが好ましいのだ)、気になる分野の論文を読もうとしてつい午睡の魅力にあらがえなかったり。けれども気に入ったイラストが描きたいなんて思いながら全然ペンタブを起動すらできなかったり。そして夜の寝床でつまらないことを思いついては枕元のノートに書きつけているうちに夜は夜明けへと向かっていく。
ああ、これが夏休みなんだな。ことしもそういう夏休みが来て、そして名残惜しくもすぐに去っていくのだ。涼しいところにウォーキングに行きたい。でもそんな予定は全く無いのだ。それでいいのだ。
飲みにでも行きますか?
それも良いのだ!