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2005-08-06 「朝顔の音」/「万葉集」と漢文 [長年日記]
_ [読書] 玄侑宗久『朝顔の音』
文春文庫『中陰の花』収録の『朝顔の音』を読む。強姦と新生児の死体遺棄という異常な事件。霊媒師。山梨、富士山。
今日までに3つの話を読んだ。「左右の眼の大きさの違う」表情というのが何度か現れたことに気が付いた。それは不動明王の表情だったり死んだ子供の霊魂をおろす霊媒師の表情だったりする。
_ [読書] 『万葉集』と漢文
街道を歩いてさまざまな古跡に出会うたびに、自分に古典の素養があればより味わうことができるのに、と思う。放送大学で主に「人間の探求」の講義を取っているのはそういう理由で、書誌学、考古学、博物館学、国文学など受講した。が、身についているとはとてもいえない。やはり古典には日々親しむことこそ肝要なれ、と思い立ち、以前『古事記』は読んだから、記紀万葉というくらいなので万葉集を読み始めた。万葉と言いながら4500種余りの収録だが、それを読み通すこともなかなかつらかろう。岩波文庫の佐々木信綱校注のものと講談社学術文庫の「万葉秀歌」の第1巻を購入。
もうひとつ、漢文の白文が読めるようになりたくて、これは岩波ジュニア新書の『漢文のよみ方』が良いらしい。ネットで購入した。
一日に和歌と漢詩を一つでも二つでもなるべく毎日、と思うのだが。いつも志”だけ”が高いので、この先どうなるか。