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2005-08-22 『神々の汚れた手』/カメラの修理 [長年日記]
_ [読書] 『神々の汚れた手』
『神々の汚れた手』奥野正男著、梓書院刊、2004。読む。
またしても前期旧石器遺跡捏造事件を扱う本を読んでいる。学生時代から何らかの"研究"と呼ばれる活動に関わってきた(もっとも研究者としての業績は微々たる物で現在に至る、なのだが)自分にはいろいろと考えさせられる。先に読んだ犯罪心理学の本とあいまって、研究者の倫理とは何かと自戒せざるを得ないと共に、このようなことの起こる背景や動機というものに興味が沸いている。ゴシップ好き、ということに過ぎないのかもしれない。
ところで問題は藤村新一氏に捏造の"理論的根拠"や"学術的な価値"を与えた岡村道雄氏をはじめとする学者たちがいたということにあるようだ。本書の著者はそれらの人々を糾弾する目的で書かれており、実際に告発するも不起訴となる。
著者のHPを見たら、この本は毎日出版文化賞を取ったとある。毎日新聞はこの問題と深く関わっていたわけで、何だか妙な感じがする。
_ http://www.okunomasao.com/
_ かかるシリアスな問題に下手な関わり方をすると自分の精神状態に悪影響を及ぼしかねないな(そういう性分だと言うことが最近わかってきた)、などと警戒しつつも、2004年の1月に毎日新聞に載ったという藤村氏のインタビュー記事を探しに明日の会社帰りには図書館へ行こうかなどと考えている私は俗な野次馬に過ぎない。
_ カメラの修理
以前の歩き旅で線路の上に落っことして壊れたデジカメの修理見積もりが来た。18500円。中古を買うか修理してもらうか微妙な金額に思える。私の手の大きさにぴったりフィットしているのは気に入っているし、数年にわたって私の街道行脚の友であったから愛着は強く有る。やはり修理してもらうか。。。