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2005-08-15 石川文洋『日本縦断徒歩の旅』(読了)/『姑獲鳥の夏』/コガネムシが… [長年日記]
_ [読書] 石川文洋『日本縦断徒歩の旅』(読了)
午前中なんとなく読み始めて読了してしまう。エッセイ風の現代文はあっという間に読めてしまう。調べ読みする必要がないせいだろう。学術書もそんなペースで読めたらいいのだが。
著者は25万分の1の道路地図を持って国道を歩いた。だから過去の歴史よりも現在の日本に眼が行く。ジャーナリストである著者の興味をひくものは、災害や公害の被害のあととそこからの復興の様子・地元の子供の挨拶といじめや引きこもりの問題・自動車本位の道路のあり方・軍事基地・ポイ捨てなど。そしてウォーキング前後の体調の変化。
私の歩き旅はこれとは随分違う方向に進みだしている。吉川弘文館の『街道の日本史』をリアルで独りでやろうとしている、と言う感じ。土地土地に今を生きる人々よりも、古跡や民俗や地形風景との対話を楽しみたいという想いが強い。
_ 『姑獲鳥の夏』
お盆休みも最終日と言うことで、『姑獲鳥の夏』を見に行く。横浜ゲントの109シネマズMM。明日から仕事でなければレイトショーでも良かったんだけど、前売りを買って18:40からの回で見た。実相寺昭雄のものすごさが良く言われるが、わたしにとって実相寺監督とはモロボシダンとメトロン星人がちゃぶ台をはさんで対話する忘れられない味のあるシーンを撮った監督として意義のある人。関口君と京極堂が卓を挟んで対峙している(関口君は京極堂の前ではほとんどしゃべらせてもらえていない、というのは良かった)シーンでそんなことを思い出す。CMで見かけた、いしだあゆみが奇声を発するのシーンは別段怪奇現象じゃなかったので笑ってしまう。原田知世は得がたいキャラクターには違いないんだけれど、演技なんかしないで雰囲気だけで勝負した方がいいのじゃないかとも。それにしても京極夏彦、出過ぎ。でも演技は旨いなあ。きっと独りで小説の台詞とか声優バリにしゃべったりしてるんじゃないかなあと。
_ コガネムシが…
どういうわけか部屋にコガネムシがいる。部屋を良く見たらベランダの窓が開いていた。あわわ…
しかしこの分ならそのうちカブトムシとか入ってくるかも。
万葉歌の書き取り、25首を数える。
_ み吉野の 耳我の嶺に 時無くぞ 雪はふりける 間もなくぞ 雨はふりける その雪の 時なきがごと その雨の 間なきがごと 隈もおちず 思ひつつぞ来る その山道を