

JR・伊豆箱根鉄道と乗り継いで修善寺。そこからバスで「鍋失」という停留所に。1/25000地図を見ると「鍋矢」と書いてあるが、たぶん間違いだろう。ここから今日は、「天城山往来雑記」にある「中けん業峠」というのを探しに行こうと言うのです。加えて、昨年来たときには崩落していて通れなかった古道を、もう一度たどってみようかと。写真バス停の辺りは踊り子歩道と交差していて、河津七滝に向かう歩道をまずは進む。歩道に入ってすぐ、「平滑の滝」があった。


歩道は林道に出る。この林道をしばらく北に向かって歩くと、東西に延びるもう一本の林道と出会うところがあり、ここを峠に向かって登って行こうと言う腹なのです。そんなルート、地形図には描かれていません。「歴史の道下田街道」に点線で描かれた古い道筋です。行って戻れる保証もないし、無事に抜けられる保証もない。ただ、地形図に書かれた等高線を読んで、崩落の無さそうなルートを工夫しながら登って行くよりありません。入口付近に水を取る管が引かれていたので、ある程度までは人が入っているようです。意を決して入り込むと、すぐに鹿のフンが現れました。いわゆる「禽鹿の道」ですね。


山に入り込んでしばらくは踏み跡と思しき細道がありましたが、やがてそれも無くなります。地形図に描き込んだルートと周りの地形、そして方角と高度を頼りに進みます。とにかく尾根に出てしまえば何とでもなるわけで、そこから尾根伝いに御料地の標示石のあるピークと中けん業峠の位置はわかりやすいはず。そして古峰と進んでしまえばそこは一度訪れたことのある場所です。
しかしながら日暮れが近付いているため、中けん業峠の立札(これは、HP「下田街道」http://kodou.lolipop.jp/index.html にその場所を探索した様子が詳しく描かれており、大変参考になりました。あと、古峠の位置も。)を確認して古峰に急ぐことにしました。御料地の石柱のあるピークはまた明日訪れることに。

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