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2009-01-01 和尚がツー。 [長年日記]

2009-01-03 初モハン。 [長年日記]
_ 良く行くモハンというインド料理屋で食事。さすがに店員にも顔を覚えられて、軽口を利かれるようになっている。それに、最初はインドビールとパパド、次はキリンラガーとタンドリーチキン、それからカレーとナン。あとは興に任せてビール、ビール、…。
まあそんな感じ。
2009-01-04 [長年日記]
_ 初神保町、初伯剌西爾。
神保町に行って行きつけの喫茶店「伯剌西爾」へ。結構客が多かった。
書泉グランデの漫画コーナーをのぞいたら、諸星大二郎の栞と紙魚子シリーズの「百物語」というのを見つけた。去年の6月頃出てたらしい。なぜ気付かなかったんだろ。
2009-01-06 初出勤。 [長年日記]
_ 今日はフレックスタイムの使えない初出勤日。
定時の三十分前に出社。年に何度あるかしれない。朝飯も食ったしな。
お昼休み、会社を抜け出して駅ビルで昼食。食後本屋を覗くとNHKの「日めくり万葉集」のテキストブックを売ってたので購入。元興寺の僧の歌が目を引いた:
_ この歌は聞き知っていたが、その意味をよく理解してはいなかったような気がする。少なくとも、表面的にしか。
_ 白玉は真珠のこと。人には知られないとしても、己の価値は己ひとり知ってさえいれば良い。
_ この歌は負け犬の遠吠えなのか。自尊の讃歌なのか。誇らしい表明なのか。しかしそう歌っているではないか。私は白玉を持っているのです、と。この複雑な気持ちには深い共感を覚える。
_ 何より、この歌が旋頭歌(5・7・7・5・7・7)の好例であることを興深く思った。
2009-01-08 今日は仕事行くのやだったよ… [長年日記]
_ 「山でクマに出会う方法」
伊豆半島にはクマはいないらしい。しかしイノシシはいる(と、この間天城で出会ったハンターさんが言ってらした)。イノシシも人を襲うことがあるから注意せねば。
_ 「40代からの勉強法」
加齢によって能力が低下していることを自覚すること。そして、「勉強しよう」と思った時点で勝ちだと考えるべきこと。ふむふむ。
_ 今日新たに買った本:「額田女王」「ヒグマ」「山でピンチになったら」
くれぐれも言っておきますが、これから単独で高山に登ろうというわけではないんです。何度か書いてますけど、手近に平坦な旧街道というのが無くなってきているんですよ。だからこれらはいざというときのリスクマネージメント、KYT(危険予知トレーニング)なんですってば。でもこの手の本って面白いんだよね。
2009-01-11 牛馬童子の首。 [長年日記]
_ 今月のトップページにある牛馬童子。この首は復元されたものなのだそうですね。
実はこの像、昨年の6月に頭部を損壊し持ち去られたということのようです。ですからトップページにある画像はそれを復元した後のもの、です。
地蔵の首なんてのもときどき同じ憂き目にあうことがあると聞きます。10年にわたる古道歩きの折々、無くなった首の代わりに程好い大きさの石をすげてある石仏をいろいろなところで見かけました。その都度、石仏の首を持ち去る人の心の暗部を思い恐ろしくなります。狂信なのだろうか、誰かへの怒りの表明なのか、所有の渇望なのか。
世に数ある記録媒体の中、野外にあって100年を超えて情報を保存できるものと言えば石しかないというのに。だから人は命無き石に心から感動し共感し憧れるのだというのに。
路傍の石ころを持ち去り所有することですら命に限りある人にとっては分不相応の行ないと言えるのかもしれない。
旅先で石を持ち帰ると不幸になる、そんな話も誰かから聞いたような気がします。
この文、オチ無し。ただ残念であるばかりです。
2009-01-14 2つの会議。 [長年日記]
_ その1:『額田女王』(井上靖)
近頃伊豆を徘徊してるから井上靖が気になって、「しろばんば」に続いて読んでます。放送大学で日本の古典を学んでいるので、額田女王の歌についても若干の予備知識を持っていたつもりでした。しかし、井上靖の考証というか妄想というか、そっちのほうがすごいって感じがする。
額田女王のことは、私の言わば"三度目の初恋"の思い出に結びついているので、行間に切ない気分がよみがえる。
オレ、実は今(も)、酔ってるんスよ。だから思い出したこと書いちゃう。後で読んだら恥ずかしくなって削除しちゃうかもしれないけどとりあえず書いとく。
高校入りたての頃に知り合ったとある女性にほのかな恋心を抱いてたという話。同じ部活動にいたからいろいろと行動を共にしたり、交換日記まがいに交替で日誌をつけてたり。そんなやり取りの中、オレは悪ぶってエロい文章をぶっきらぼうに書きなぐったりしたその日誌に、あの人の書いていた文章は、まさにこの井上靖の額田女王にまつわる記事だったのでした。
あのときのあの人は、ひそやかに額田女王に自分をなぞらえ、そして私ともう一人の彼を、中大兄皇子と大海人皇子になぞらえたりして-どっちがどっちかはよくわかんないけど-ひそやかに楽しんでいたのではないのかな。一方その頃の私はと言えば、せいぜいがところ新潮文庫で森鴎外や夏目漱石を読んで、同じ年ならば男より女の方がずっと偉いとか「暗闇で饅頭を食うように何となく神秘的」とか言った漱石(だったと思うんだけど)に反感と共感を抱いたり、鴎外の『ヰタ・セクスアリス』の「あなたは何がお好き」「金団が旨い」みたいなくだらないやり取りに喜んでたくらいの、はいはい確かに幼い奴でしたっけね。
今日は有馬王子の最期の歌に寄せる額田女王の気持ち--を描写した部分になんか泣きが入っちゃいましてね。例の、「家にあれば筍に盛る飯を草枕…」。おととしの熊野街道の途中で有馬王子の墓どころなんかに寄っていたので、なんかまた他人事に思えなくってさ。高校入りたてのピチピチのあの人は同じこの小説を読んで何を感じてたのかな。そしてあの人はやはり、人でありながら神の言葉を歌にする特異な能力を持ったこの女流歌人に深い共感を抱いたのだろうな、と思うわけです。男の目線から描いたであろうファム・ファタルは世に山ほどいるわけですが--峰不二子とかキャプテンウルトラのアカネ隊員とか(これは私だけかもしれません)--同じ男性の自分から見たかかるファム・ファタルに自分を重ねる女性の心理というのは、いまだによくわからないのです。
酔ってるから支離滅裂です。次!
_ [栗山千明] その2『鴨川ホルモー』
この本、寝床で読んでるのです。読むに至った動機は単純、この小説は映画化されてて(公開まだですが)、その登場人物の一人の役をやってるのが何を隠そう我らが栗山千明さんなのです。
栗山千明さんの役どころは、見かけが大木凡人に似てるので「凡ちゃん」と陰で呼ばれてる京大生。この凡ちゃんルックスがなんかすごくかわいんですよねー。ありだなー、ありあり。みたい。小説の中にはブナシメジの如き後姿、なんて形容があったと思う。
_ 今日も書きっぱなしでまとめなしです。いいじゃん、日記なんだから。。。
2009-01-15 ホルモー!(面白かった) [長年日記]
_ [読書][栗山千明] 『鴨川ホルモー』(読了)
映画の原作本を読んだのは、もしかしたら『バトルロワイヤル』以来かもしれない。どちらも私にとっての動機付けは栗山千明さんなわけで。
あの頃は、すべての役をあのストレートの長髪でやっていくつもりだろうかと思っていたのだが、時を経て彼女は最近ハゲヅラとか凡ちゃんヅラとかまげヅラとかを被るようになっている。
『鴨川ホルモー』は面白かった。折々先の見える展開もあるけれど、ありありと浮かんでくる描写にその面白さがあるんだろう。
と、いうわけで今日の会社帰りには『ホルモー六景』も買ってきた。ちなみに著者の名前「万城目学」は、「まきめまなぶ」と読むんだそうな。
_ 映画では是非ちぃにもしゃべらせて欲しいですね。
2009-01-16 ケーニヒスベルクの橋の問題。 [長年日記]
2009-01-17 荒崎の手前。 [長年日記]
_ ぐああいっぎうえぇ。
こんばんは。今、三浦半島は荒崎の手前の海岸で野営中です。天気良かったのに雲が出てきました。
湘南爆走族にいつおそわれるかと思うと気が気ではありません。砂浜で食べるちゃんこ鍋は妙な味でした。
酒飲んで寝ます。おやすみなさい。
_ ----(後記)----


2009-01-18 三浦はいいな。 [長年日記]
_ [かながわのハイキングコースベスト50から][関東ふれあいの道][かながわの景勝50選] ほんと三浦は良いです。
荒崎。
暗いうちにテントを撤収して、インスタントのうどんを食べる。メスティンの中は砂でじゃりじゃり。海岸の野営はこれが嫌なんだよね…。
荒崎を目指して歩き始める。この辺は自衛隊の少年工科学校のあたりからずっと「関東ふれあいの道-荒崎・潮騒の道」でもある。
着くと7時。夕日の丘に登って、コーヒー淹れた。
この辺、水は綺麗だし、岩壁の地層の線も複雑で面白い。こんなにいいところが神奈川にはあるんだなあ。改めて思う。荒崎の城山の上は「かながわの景勝50選」の一つでもある。
それにしても、三浦に限らず、鎌倉も横浜もなんだけど、神奈川の海辺の町というのはやけにトンビが多い。すごく低い所を飛んでいてカラスみたい。
このあと道は弁天島・長浜海岸と続いて行く。しばらく岩場や砂浜であり、そこを私は10km強(含むテントと寝袋)のザックを背負い、ライケルの冬用登山靴でざかざかと進むのである。距離はさほどでなくとも相当に疲れる。山道を行くのとはまた違う疲れ方。そりゃそうだろうさ。浜辺を走るのはハードなトレーニング、「俺は男だ!」でモリケン達もやってた。
_ 和田長浜。

_ 引橋から油壷へ。

_ 三崎へ。


_ 「相模のや 三浦三崎はありがたく 一年あまり 吾が居しところ」白秋
2009-01-21 インド料理屋。 [長年日記]
_ [食べ物・飲み物][夜へ急ぐ人] 残業なし日で、会社から関内まで歩いた。
伊勢佐木町モハンで夕食にしようとしたら一杯だった。仕方なく足を延ばして野毛町へ。飲み屋もいいかなと思ってたら、新しいインド料理屋を発見。味もなかなか。タンドリーチキンはヨーグルト味が濃く出ていて、ちょっと焼き鳥風のテクスチャー。パパドも悪くない。インドビールがゴールデンイーグルならなお良い。
カレー食べるときのバリエーションがあるのはうれしい限りだ。
_ ホルモーの鬼語まとめ。
・ぐあぁいっぎうぇえ(行け)
・ふぎゅいっぱぐぁ(止まれ)
・ぎゃらぎゃら、くぅお(回り続けろ、右回り)
・ずるぅうぎぃ、がっちゃあっ(左翼に、展開)
・ぼごき、くぇげぼっ、ぼっ(待て、追うな)
・あ、やっぱり、ぐぇげぼっ(あ、やっぱり、追って:『あ、やっぱり』は日本語と思われる)
・べけっ、くぉんくぉんくぉんくぉんくぉん(前列、走れ走れ走れ走れ)
・どうんどぅぐぁ、げっぽ、げっぽ、げっぽ、げっぽ / どうんどぅぐぁ、げっぺ、げっぺ、げっぺ、げっぺ(*いずれもパニックに陥ったオニを鎮める言葉。前者は関東、後者は関西で使われる模様)
2009-01-24 三浦はいいな。続。その1。 [長年日記]
_ [かながわのハイキングコースベスト50から] 三崎から城ヶ島へ、そしてまた三崎へ、そんで城ヶ島へ、の日(なんなんだ一体)

_ お昼ごはん。

_ 天城に雪が!

_ 灯台。

_ 今日は島を端から端まで堪能するぞ!

_ アーァッ、鵜ッ!

2009-01-25 三浦はいいな。続。その2。 [長年日記]
_ [かながわのハイキングコースベスト50から][関東ふれあいの道][かながわの景勝50選] 城ケ島~宮川~毘沙門~剱崎






さて、またしても城ケ島大橋を越えるわけですけど、その前に見るべきものがあります。城ケ島側の橋のたもとに北原白秋の「城ケ島の雨」の歌碑があるのですね。


さ、橋渡りましょう。富士山よく見えるな。どこまで格好良いんだ、富士!


八景原の崖に揺れ揺るかずらの葉
かずらに照るあきらめきれず
ここにも死にに来たのでしょうか?この付近、遊女の身投げを供養する塔や、馬頭観音・牛頭観音の牛馬供養塔などあります。そして、昨夜城ケ島から眺めていた大きな二基の風車がここにありました。遠くに気になるものがあると、しばらくの後にはそこにたどり着いている、ということがよくあります。旅の非日常性を感じる時です。あちこちで風力発電の風車を目撃するたび思うのは「なんだ。『未来少年コナン』のハイハーバーみたいな未来に、ちゃんとなっているじゃないか。」ということ。


まあそれでも砂浜よりはずっと歩きやすいんで良いです。


さらに三浦半島南端の海岸を東進すると毘沙門湾に出ます。ところが、ここから毘沙門洞窟に至る途中湾岸工事につき通行止めとあります。県道215号を行けとさ。ええー?工事いつ終わるのさ?
まあ仕方なく行きましたよ。途中大嫌いなトンネルも抜けましたよ。トンネルがどうして怖いかって?車が轟々と通っていく横を万一の時の逃げ場も無く進むのが嫌なのさ。それにときどき上の方から滴っている水がトンネルの壁を濡らす形が、なんだか浮き上がった死人のように見えることがあるからさ。悪い気がこもっている気がするからさ。熊野の湯の峰で会ったサイキック・プリーストならきっとわかってくれることだろうさ。で、トンネルを出ると江奈湾ですが、白秋の歌じゃないけど「あきらめられず」に、トンネルの真上に出る道を西に戻る。トンネルの上だから当然登り道。海岸から離れてるから当然周りは大根畑です。まあ良いじゃないか。お昼ごろですけど、白浜毘沙門天に到着。


しかし結局のところ工事は本日お休みだったようです。弥生時代の遺跡であるところの毘沙門洞窟もちゃんと見ることができましたが、弥生の住居址はどうやら現在も同じ機能で使われているようでありました。
お昼過ぎた。もう腹減った。しかもまた大嫌いなトンネルを通って歩く訳ですな。この悔しさを思い切り昼飯に叩きつけるのです。江奈湾の岸辺にたたずむスーパーでおにぎり二つとハムカツと鶏のから揚げとお茶購入。干潟を眺めながら食べてると、三脚を持った好事家と思しき方が声をかけてきた。たぶんものすごく長い旅をしてるんだと思ったのでしょうけど、「いやあ、昨日今日の旅でして。ちょっと大げさなんです」と笑って答えるわけです。ここで少し照れた感じを出すのがポイントですよ、全国の野宿ファンの皆さん。いや、まあ悪意があるわけじゃないんですけど、こんな恰好してまで野に遊び野に寝ることを望んで止まない気持ちをどう説明したらいいのかホントにわかんないんですよ。

「こうして飲めない酒を飲んでみるのも…」
なんて言いながら、猫の肉球を瞼に充てたりしながら。。。それにしても、つげ義春のこういう漫画、なんてタイトルだったっけなあ?
2009-01-27 外出。 [長年日記]
_ いわゆるコンソーシアムってんですか。似たような業種でおカネ出しあってなんかやるというところの一つのテーマに顔を出してきました。
いわゆるStatistical Quality Controlなんかに関係した集まりなんで、いろいろ共鳴する部分はある。大学の先生もコンサルタントとしていらしていたりして。
それにしてもやはり景気の悪いことを嘆く言葉は絶えませんな。
2009-01-29 『中春こまわり君』『かむろば村へ4』 [長年日記]
_ [漫画・アニメ] 『中春こまわり君』『かむろば村へ4』
『中春こまわり君』はときどき雑誌に載っていたのを知っていたのでいつか単行本になると思ってた。
こまわり君は中年となってもいまだに過去の忌まわしい能力を発揮しようと思えばできるのだが、『劇画オバQ』なんかとは違って、自分だけ子供で周りの正ちゃんたちはみんな大人になっちゃった、とはならない。
西条君と同じ会社に勤めて、普通の奥さんとちょっと老け顔のやはり普通の子供のいるサラリーマンとなっている。
”無理のない意外な結末”に向かうストーリの中でこまわり君はワキ役のようにある。主役は老後のあべ先生だったり、老人介護に追われるジュンちゃんだったり。だから、山頭火の恰好で一人旅に出たこまわり君の話は、漫画の中であってもさらに虚構のセレモニーだったということだ。
『かむろば村へ 4』これで最終巻。もっと読んでいたい世界だったんだがなあ。去年の奥州街道行脚で東北弁にも親近感がわいていたし。
作自体も面白かったけど、あとがきがなかなか読ませる。「すべては解決する。思った通りにはならないけれど」というかむろば村。しかしそれはかむろば村の特徴であると言えるのでしょうか?という著者。異界をふいに日常に変貌させるこのあとがきをもってこの物語が本当に終わってしまったのだと感じさせられた。
_ うしどし [白玉=甘味と思う私です。私にとってある意味真珠かも^^]
_ けい [丑年の甘味好きのあなた。。。素敵ですね。 そいで人知れずこっそり食べてるんですな。]