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2011-11-30 [長年日記]
_ ジミー・ウェルズのひげ面が邪魔くさいなと思いつつ今年もウィキペディアに醵金した。子供のころ、誰かが私に学研の「学習こども百科」なる百科事典の第1巻を買ってくれた。「あいすすけーと」から「えんぴつ」までの項目が載っている。わたしは夢中だったようだ。そしてそれを見た親は、なんでも尋ねる子供に回答を与える手段としては、決して高くは無い買い物と思ったのであろう、毎月一冊ずつくらいのペースで全巻をそろえてくれたのだった。第2巻は「おいかわ」から「かも」、途中思い出せないが最終巻は「みみず」から「われもこう」だった。全巻それぞれどこからどこまでを記載しているかをすべて覚えていた。すぐ下の弟の人が私に何かを尋ねたり、あるいは何か知らないものを調べたいときには第何巻を紐解けばよいかわかっていた。
さらに年を経て、こども百科では知識が足りないということになって、これは親としても大奮発であったろう、ジャポニカを分割で買いそろえていったのだった。私の知りたいことはその中の1割程度だったのではないかと思うが、高校くらいまで何かにつけ役に立った。性的な知識もある程度この書籍が教えてくれた。百科事典の面白さは、ジャンルを問わずにひたすら五十音順に項目が並んでいることである。だから、隣接する項目は音が似ているだけでなんの関連も無いことが多い。若者が知るべきではない知識さえ常識とともに並んでいた。それが今の私の頭の中を作ったのだ。必ずしも良い結果になったとは言えないだろう。だが、おかげで私は日々楽しい、一人でいても。