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2012-11-04 [長年日記]
_ [映画] 「さよならエマニエル夫人」
「エマニエル夫人」っていう言い方おかしいのにそろそろ気付けよ、という感じの第3段。今半分ほど見たところ。これまでの作は"自然を憎む"マリオの教義に従って生きてきたエマニエルとその夫。しかし彼らの宗教に危機が訪れる。かつて彼らのように奔放な性愛の暮らしを生きようとして破綻した若い映画監督にエマニエルは惹かれ、これまでの生き方を自省している。あれほど画期的と見えたマリオの宗教をこのように同じシリーズの作品の中でおのずから否定することになっていくとは。あまりに連載が長期にわたったせいで作品の世界観が大きくぶれつづける連載マンガを思わせるほどの方向転換と見える。三輪車の原理は古い宗教として捨てられてしまうのだろうか。ちなみに、私の購入した「続」および「さよなら」はいずれも「無修正版」ということで、ごく瞬間的ではあるがジャンの逸物がプランと揺れるのが見える。中学生が見たらキャアキャア言って喜ぶところだと思う。日本のポルノの完全解禁ももう時間の問題と思う。しかしこの作品、著作権に関する注意書きは書かれていても、年齢制限のことはパッケージにもディスク本体にも表示されていないんだが、大丈夫なのか。続く。
_ [映画] 「さよならエマニエル夫人」
今見終わった。エマニエルが去るのを阻止しようとして小細工を弄するジャン、哀れなり。そのことはエマニエルの知るところとなり、結局エマニエルはグレゴリー監督を追ってパリへ。エマニュエル・アルサンの書いた続編は途中までしか読んでないが、たぶんこんな結末ではないだろうと思う。一大センセーションを巻き起こした本作も結局のところは収まりの良さそうなところに収められてしまったということだろうか。そういうわけで反処女エマニエルという呼び方はもうふさわしくない。「あれは昔の過ち」的にかたづいてしまったのは残念でならぬ。性描写も「続」の方が濃厚である。それも残念でならぬ。個人的なシルビア・クリステル追悼企画としては良かったと思う。さよならエマニエル、さよならシルビア。お世話になった、いろんな意味で。というか特定の意味で。
_ [特撮] 特命戦隊ゴーバスターズ
今日は朝からええもん見せてもろたわ。エスケイプちゃんの黒いウェディングドレス姿。そこからゴクとマゴクをぶっ放す。ちょっとキル・ビルを思い出した。そう云えばキル・ビル2見てなかったな。ヨーコちゃんとエスケイプちゃんはどうもウマが合わないようで(それはそうか)、今日も激突していたが、競い合う中で互いを認め合う微妙な関係の萌芽も見え始めている。自らにデータをインストールして存在を不安定にするリスクを冒しつつも自己強化してメサイアを守ろうとするエスケイプに、なぜそこまでするのかと問うヨーコ。それにエスケイプは「さあ?私はイイモノと闘いたいけど、同じくらいパパ(メサイアのこと)も大事ってことよ。説明なんていらないでしょ!」と応える。今回の最後の方でヨーコはその言葉を反芻して、あろうことか己の恋の行方に思いを馳せたりなんかするのである。。。水崎綾女ちゃんはちょっとお肉を落とすと得意のアクションがもっとシャープに見えるんではないのか。でも現状の二の腕の存在感もそれはそれでせくしいじゃよ。
_ [経済学] 限界費用逓増の法則
こちらは最近ネットで見つけた言葉で、逓増という風に「逓」の字が「増」と共に用いられることもあるのを知って軽くショックを受けた。逓増とは徐々に増えるという意味になる。字面のとっつきにくさよりも中身の方は実感としてわかりやすい。生産量をどんどん拡大していくにはそのためにかける費用も増やしていかねばならないわけだが、仮に人員を増やさない場合であっても、働いている人に負荷が大きくかかりすぎるなら、今よりももっと栄養価の高い食事を摂ったり溜まったストレスを解消するためにレジャーやリラクセーションに出費がかさんだりする。あるいは人員をもっと増やしていく場合、そこで新たに雇われた人が必ずしも今の仕事に関する知識をあらかじめ持って入ってくるとは限らないから、その人が使い物になるまでには教育を授ける必要がある。これが企業になれば、50人以上いる職場には専任の衛生管理者を置かねばならなくて受験費用が必要だとか、環境に影響を与える廃棄物が増えるような仕事の場合にはそれを処理するための設備や法令順守のための費用などがさらにかかることになる。作業者の間にトラブルが生じることだってある。このようにして、生産量を一単位ふやすためにかかる費用は、生産規模が大きくなると共に増大していくことが大変多い。ひと手間増やしても昔ほど儲けが増えないのだ。先にも書いたように経済学では微係数のことを「限界」と呼ぶので、「限界費用は逓増する」、ということになる。つづく。
_ [食べ物・飲み物] 食べるしじみ。
こないだ乾物のしじみのことを書いたんだが、朝食摂りつつ袋のラベルを見ててあることに気付いた:『食べるしじみ』ってなんだよ。食べないしじみは売らないだろ。
食べられないしじみは蝶々のヤマトシジミとかだよ。しかし貝の方にもヤマトシジミという種類があったりして結構面倒くさい話題だった。