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2012-11-01 [長年日記]
_ 限界均等化原理ということがある。経済学では何故か微分のことを「限界」と呼ぶ。原語でもmarginalなので一概に訳語が悪いというわけではない。むしろ、解析学の概念を隠して平易さを偽装しているような悪意を感じるのだが、案外この概念は微積分の発明に先立って生まれたかもしれない。ともかくこの原理は、労働による負荷の増加率がそれによる収入の増加率を上回るなら仕事を増やすのはいまよりも損になるということで、まことに当を得た原理だ。ただ、これら二つの増加率はいつでも一定ではない。それが問題だ。続く。
おかえりなさーい!