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けいりう堂日記

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2012-11-11 [長年日記]

_ 視線が思考の仕方に影響することは以前から知っていたような気がする。上目遣いの時には記憶力が刺激される。利き手や"利き脳"(?)にも関係するのだろうが、これを左上目遣いにすると、とらわれ思考から解放されるということがどこかのHPに書かれていた。やってみるとそんな気もする。ヨガをやっていると体の非対称性に気づいて驚かされることがある。私は右側にねじるより左側にねじるほうが苦手なようだ。三角体側伸ばしで右に挙げた手を左目で見るのはたやすいが、逆は苦手だ。そのことと関係があるような気がする。もしかすると、ねじれのポーズはとらわれ思考を解消することに効果があるかもしれない。このような修練は、高度な脳機能を獲得した故に起こる弊害である。これ一つとってみても、ヒトが楽園から追放された存在であるということは確かなようだ。


_ [怒りの日記]  久しぶりに怒りの日記を書いた。

とてもネットには書けないことなのでツバメノート縦書きに書いた。毎日ではないが、このノートには泥酔状態のたわごとや夢でみた物語その他、あらゆる心的経験が書かれている。そんなものでも死後誰かの目に留まることを意識して書いていることがある。愚痴をこぼすのは正しいことではないという教育を受けてきたように思っている。だが、愚痴に現れるものごとはすべて心的事実の反映だと考えると、それにとらわれないための仕組みは必要だ。それが井戸端会議であったり、ピロートークだったり、他者に対する攻撃的な批判の言葉であったり、デスノート的な日記であったり、メンタルクリニックの面談であったりするのだ。私は心の中の醜いものをさらけ出すとみじめになってしまうし、自分が完全でないとわかっていながら声高に自分の正当性を主張することもできないから、それ以外の方法に依ることが重要となっている。そんな風なことをしているうちに、心に巣くってしまった存在は、否応なしに自分にとっての「重要な他者」であることを認めなくてはならない、ということに気がついた。今日のところはこれで良しとしよう。50年間屈折しつづけてきた心がそう簡単に清く明くなるはずもない。それに比べると体の細胞は一年かければほぼすべてが更新される。1年間良い習慣を続ければそれなりの効果が出ることは心の行く末を予想するよりは自明と思われる。だからヤケを起こして悪い習慣にのめりこむことだけは避けなくてはいけない。


_ [漫画] 「ボクの初体験」弓月光

読み終えた。やはり以前読んだことはあった。70年代半ばに、早くも現在のTrans Sexual Fantasyを予感させる先進的な作品と位置付けられるものだと思う。思春期に差し掛かったころの女性を対象に描かれているということになるのだろう、それゆえの配慮が見られて、編集側との調整もかなりあったことが思われる。主人公・英太郎は、同級生である若き人妻(TS的要素を抜きにしてもこれだけで十分先鋭的だが、その手のことを扱ったものは『おさな妻』とか『奥様は18歳』とかいろいろあって筆者の範疇を越える…範疇ってどこまでなんだ)・春奈の体に脳を移植されるのだが、あまりに純情なために自分・春奈の裸体を見ようとすると失神してしまう。そのことが、作者が男性であるにもかかわらず、男性視線のギラギラしたいやらしさをうまくかわしているし、それ以上描かなくても済むように、という安全装置になっている。あろうことかそんな状況で脳移植前に身ごもっていた春奈の赤ちゃんを出産するという、普通男性には体験できそうもない体験をしてしまう。なにからなにまでがボクの初体験、なわけで、後年舞台を青年誌に移した時にこの抑制された表現はどのくらいあからさまになったのか、ということは今後検証されるべきことと思う。やはり男性の永遠の憧れであるはずの女体を持っているという感覚の"驚き"は、ヤマもオチもイミもない作品であってもその要素だけで十分鑑賞に耐えうる物語を作るものとなるはずであり、すべてのTS作品はそこが書きたいためだけに作られるといっても過言ではないだろう。そこが少年少女向けという制約を逃れた場合、商業誌ではどのように扱われたか、また商業ベースに載る以前の同人活動はどのようにそこを目指したか、そのような現象の歴史を検証していくべきなのである。「べき」とか言ってるが誰が義務付けているというのだ。それにしてもつくづくと思うが、発表された当時俺は中学校入りたてくらいだ。学生服に着られている風情がぬぐえない頃でもうそろそろ陰毛の芽生えが話題になりさらには初めての精通なども…というくらいの、久住昌之曰く「人生で一番ダサい季節」真っただ中だ。なのに、こんな先鋭的な作品が週刊マーガレットという同世代の女子が良く読むような雑誌に載っているのである。当時の反響はどうだったのか。少なくとも、「ハレンチ学園」が社会問題となったようにはセンセーショナルな話題とはなっていないと覚えている。あの頃好きだったあの子もこんなの読んでたんだ。そう思うと、思春期のうずうずした感じを思い出すとともに、女の子たちの妙に大人びた風情に膝を打つ思いもある。お前ら、男子の前では隠してたみたいだけどかなりエッチだったんだな!まあそうじゃないかという気もしてたよ。秘すれば花ということもあるし、そうでなくては興も覚めるというもんだ。
 この作品のヒントになっているのはロバート・A・ハインラインという高名なSF作家の「悪徳なんかこわくない」なのだそうだ。そういえば早川文庫のあの本のカバーのイラストはエッチな絵だったような気がする。そうか。SFならしかたない。読もう。
 そうだ、このギャグ書いとこうと思ってたんだ。これ何て読む?↓
 Full I care, cowards to become misnote.
 答え特に書かない。エキサイト翻訳で翻訳すると、「十分、私は注意します、誤ノートになる臆病者」。かなり有名な日本の文が元になってます。空耳で聞け!今度機会があったら英会話の先生に教えてやろ。


_ [放送大学] 履修忘れた!

この土日は面接授業だったのだった。気付いたらもう今日だ。授業料無駄にしてしまった。実は一度ならずこういうことがある。学生の本分をすっかり忘れている。授業決まった時点でOUTLOOKとかに書いておけばよかったのに、どこにも書いてない。。。ショックでかの輔だ。今回の授業は長唄の世界への入り口になる予定だったのだが、縁が無かったということで。。。参った。

_ 絶対的に情報の偏りがあってこちらは不利。この先もそれが埋まる可能性が限りなく小さいとしたならば、戦うべきではない。だが、それからどうするか。ゲームの理論は弱者が逆転するシナリオを支持してくれるのか?教えて、孫子な人。

_ [夜へ急ぐ人] スカイツリー見てきた。

スカイツリーと屋形舟
言問橋から見たスカイツリー

_ 夜へ急ぐというよりは夜になるので急いだという感じだったが、先週借りてきたDVDを返しに台東区中央図書館に行った。ついでにそこから言問通りをずっと歩いて隅田公園に向かい、スカイツリーを撮影。こいつのおかげで横浜の我が家でもタイガーマスクが見れるのだなーと思う。トップページの絵を入れ替えた。他に二つ候補にしたのをここに載せとく。雨。レンズフードが家のどこかにあるはずなのだが見つからずつけずに取ったらやはり結構雨粒が映りこむことに。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
_ うにゃ (2012-11-12 22:10)

スカイツリーのライトアップ初めて見ました!<br>でかいよね〜やっぱり。<br>東京タワーが恋しくなっちゃった


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