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2012-11-05 南海の怒りスダール。 [長年日記]
_ ついに『南海の怒りスダール』で検索するとこのページが出てくるようになった。こうなると、元に戻したくなくなる。
_ [経済学] 限界効用逓減の法則。
仕事量を増やしていくとそれによる見返りがどのように増えていくかの話の続き。よくあるパターンは、ある程度経験を積み重ねるまではアウトプットがなかなか出てこないが、ある壁を越えると学習効果が開花して効率が上がっていく。こういうときは仕事が楽しいだろうし自分の成長というのも実感できることだろう。が、その期間が過ぎると、次第に成長が頭打ちとなっていく。そこで横軸にこれまでの経験の数を取って見返りの多さを縦軸に取るなら、いわゆるS字型というカーブがあらわれる。
ところで、このS字はその"くびれ"のところでくるりと180度回すと同じ型に重なるだろうか?限界-"なかなかなじめないが限界"とは"微分"のことだ―効用はこのくびれの周りで大きさは同じだろうか。S字曲線の傾きは変曲点の周りで符号は異なるが同じ値なのだろうか。そうなのかもしれない。だがそうだとしても、私たちは学習効果が上がっている時ほどには効果が下がっている自覚を感じられないのではないだろうか。このことは心理学や行動学、生理学の助けによって解かれなくてはならない問題だと思う。さらに、今ちょうど自分がその変曲点を越えたばかりの時に「あれ、自分の効率は下がりつつあるな」とはなかなか気づけないことだろう。むしろ、以前の調子のよい変曲点の手前の記憶がかえって災いして、まだまだ頑張れば調子が上がっていくように錯覚してしまうのではないか。なぜなら、過去の情報に比べると私たちは今、そして今より先の未来の情報を驚くほどわずかしかもっていないからである。限界均等化原理によると、そんな状況で今までと同様の労力をかけ続けても、損になっていくだけなのである。つづく。