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2012-11-23 [長年日記]
_ 記憶と想起。
或る男の試算ではヒトの脳の記憶容量はたかだか15Gバイトだかビットだか、ということだ。この男はどちらかというと独善的で我褒めの悪癖があり、それゆえ意に沿わない人の意見を容れることがない。ゆえに吟味の要もないかもしれないのだが、ところで私の持つiPod nanoの容量は16Gバイトだ。これにほぼいっぱいの曲が入っていて、それでなお足りないと思っている。仮に前記に信用がおけるなら、これらの楽曲はもっと情報が縮約された形で保存されたっていい、ということになる。しかし一方では細やかなノイズの位置や、歌詞と音色の調和、果ては意図的な空耳(より正確には聞きなし)といった同一のコンテキストに複数の意味が付与されている場合さえある。これらの現象から、古代ギリシャの哲人ならばどのような脳の記憶に関わる活動モデルを立てるだろうか。そういうスチームパンクも良いかもしれない。
そういう訳で紀伊半島南端を目指してるとこ。指写った。
宿は、イルカが呼び物である。が、時間が合わず出会えなかった。代わりと言っては何だが、ウミガメがいて、水槽に近づくとこちらを向くんである。
辺りを散歩したが暗くて要領を得ない。ただ、里山のふもとで尻の白い四つ足獣が五頭ほどいるのを目撃した。鹿だと思う。明日の朝また散歩するかな。その後電車で江住へ行き、熊野街道・大辺路の続き。