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2024-01-12 [長年日記]
_ [ラジオ] ラジオ深夜便・思い出した歌。
風邪気味で胃に少し痛みを感じる夜。入浴しながら「東京03の好きにさせるか!」聴いて、夕食食べながらNHKプラスで「ブギウギ」見て床に就いて夜中にふと目覚めて「ラジオ深夜便」を聴きながらうとうとしているという極めてNHK率の高い夜である。2時台にYMO、3時台には川田姉妹の童謡歌手という振り幅の広さよ。SP盤から起こしたと思われる音声を聞いてるうちに、題名を知らずに歌詞の断片とメロディだけを覚えていた歌のことをふと思い出した。似たジャンルのCDを何枚か調べているうちに、これかな?という曲のタイトルに行き当たる。『夜店の歌』このタイトルで検索すると、果たして得心の行く結果を得たのだった:
幼いあの頃父さんと
二人で夜店に行ったっけ
三角帽子のおじさんが
舌切り雀の飴細工、飴細工
綿菓子、ビー玉、キンカ糖
おんぶの背中で寝た時に
うっかり逃がした風船は
今でも夜空に居るような、居るような
はぐれて子供が泣いていた
ブリキのラッパを抱えてた
夜店の灯りはアセチレン
何だか淋しい、あの匂い、あの匂い
(参考URL )
_ 昭和31年のNHKラジオ歌謡なのだそうだが、僕の記憶に残っているのは小学生くらいに見た民放のテレビで流れたものだ。番組と番組の短い間を埋めるように流れていたその映像は影絵のようなアニメーションに合わせていたようにも思われる。便利に使いまわされているようで、同じ映像を何度か見たことがあった。当時この歌に格別の思い入れもないものと思っていたのだが、だいぶ最近になって心に残っていることを自覚したものだった。国木田独歩の『忘れえぬ人々』ならぬ『忘れえぬ歌歌』とでもいうべきものだろう。兄弟や親友のような「重要な他者」(独歩はこれを『忘れてかなうまじき人』と呼んでいる)ではないのになぜか忘れられないどこの誰とも知らない人。それが独歩の言う「忘れえぬ人々」だったかと思う。伴久美子という人が歌っていたらしい。歌詞の中には「舌切り雀の飴細工」だの「キンカ糖」だの、イメージの浮かばない言葉も含まれている。ともかく、やっと見つけた曲はCDに収録されており今でも聴くことができる。感想はまた後日。