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2024-01-23 [長年日記]
_ ジムに向かう途中、ふと、「ヨアヒム・ザイラー」と言う人の名を思い出す。実在した人ではない、小説の中の人だったはずだ。調べる。見つかった。ケストナーの『消えうせた密画』の主人公。読んだの高校時代だ。筋はもう忘れた。名前だけが時々こうやって海馬のあたりから蘇る。こう言うことは今後どんどん増えるだろう。老後の自分は、過去の過ちに責め苛まれて生きていくのかもしれない。だが一方で老人力がついてくると言うこともあるだろう。昔のことは忘れたことにしてしまえるのだ。誰に責められたって忘れたと言い張れば良いだけのことだ。それが老いに対する慰めというものだろう。