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2005-12-22 猫の葬儀 [長年日記]
午後四時を廻った頃に迎えが来た。そこから40分ほど車に乗り、東海道を夕陽の方向に向って進んだ。さみしげな夕陽に見えた。
一時間ほどで猫の骸が骨となる。華奢な骨。これが爪、これが歯、と霊園の人が教えてくれる。小さな歯、小さな爪。
家路を辿るのはつらかった。小さな体で精一杯自己主張していた、長い毛を少々もてあまし気味の可愛い彼女が、もう帰宅するわたしを迎えることは無い。自責の念は続くことだろう。
_ さようなら。
_ 「オレってノンケなんだよ」
職場の同僚(女性)と与太話をしているうちに、何故か「ホモの方々の嗜好は細分化されていて、相手が男であればいいというものではないのだ」というようなことを語り合ってしまった。というかわたしがそう主張したのだが。でも言ってしまった後で、ホモの方々のことなんて実は良く知らないのだと思い直して、「まあ良くわからないけどね。僕『ノンケ』だから」と付け加えると、彼女の曰く、
_ 「えっ?そうなんですか?ちょっとショックです」
_ どうも彼女は、わたしもその種の人であると少なからず思っていたらしい。日頃親しく話をしていて上記のようなあやしげな会話をかわすこともよくあるのだが、それってなんですか、「この人は女の子に興味が無い人だから大丈夫」っていう安心感から来てたんですか。それに何ですか。「ショックです」とは一体誰のセリフですか。
_ まあしかし、浮いた話も無いし、ずっと独り者でいても何となく楽しげにしてたりするから、そう見えるのかもしれません。ネットで書いてる文章もそう言われて見ると、ネカマっぽい文章のように見えてくる。
_ うう…オレってノンケなんだよ。でも、この先の人生でその自覚を覆すようなステキな男性が現われないという保証は無い。こういうこと言ってるから誤解が絶えないんだな、きっと。