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2005-12-28 [長年日記]
_ Tip Taps Tipの意味と「何が何だかわからないのよ〜」
栗山千明のGirls Lockを待ちつつTFMを聞いていると、ハルカリが出てきた。Tip Tap Tipsという曲はエウレカセブンのエンディングテーマで、聞くほどに滲みるいい曲だなあと思ってCD買った。この二人はミドルティーン?大人びた声。曲名はテクテクといった「足音」を意味している由。カラオケで歌うためにはラップを制覇せねばならない。独特のアクセントと伸ばす音で、「アキラメナーイデハテナーイハテナー」とかやってみたいのだ。ラップというよりつぶやきか、あるいは問いかけのように聞こえる。言葉に乗せた思いをはぐらかすような異様な抑揚が大変気に入っている。上達したらラップの部分はトシちゃんの「It's Bad」のラップに摩り替えて歌うのもいいかもしれん。そのためにはトシちゃんのベストアルバムを購入せねばならないわけだが、そこまで芸を磨く必要がどこにあるというのか。
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仕事は近頃解析的な局面が多い。数字の集まりが語り始めるまでの間に妙な記憶がふとよみがえって、思わず検索窓を開いてしまうことが多い。
今日のそれは、人の集まっている中で歌を歌えと言われた男が「一目みーたとーき 好ーきになったのよー なにがなーんだーかーわーからなーいのよー」と、大変真面目に元気良く、しかし曲に全く抑揚を付けずに歌いだす、というあるドラマだったか映画だったかのおぼろな1シーンで、出典を調べるのはかなり困難だが、これが誰のなんという歌なのか位は調べがつくと思ったのだった。そしてすぐに調べはついた。「愛して頂戴」という西條八十作詞・中山晋平作曲の昭和4(1929)年の曲で、昭和初期にかなりヒットしたが、歌い手佐藤千夜子はかなり下手だったのだそうだ。だから件の男が抑揚をつけずにこの歌を歌ったというのはオリジナルに対するイロニーであったのかもしれない。著作権が切れているから参考の(誰の?)ために全文引用することにした。定本としたのは、のばら社刊『日本のうた第2集』(1998年)である。この本はぜひ一家に一そろえ、と是非おすすめしたい。結構笑えます。
1.ひと目見たとき好きになったのよ 何が何だかわからないのよ 日暮れになると涙が出るのよ 知らず知らずに泣けてくるのよ *ねえねえ 愛して頂戴ね ねえねえ 愛して頂戴ね*
2.逢った時には何も云えずよ うしろ姿にただ泣くのよ 女心は深山(みやま)のさくらよ 人に知られず赤く咲くのよ(*-*繰り返し)
3.夜中あなたのお目がさめたら それはわたしが呼んだ声よ 想うこころが風になってよ いとしお部屋の窓をうつのよ(*-*繰り返し)
「○○よ」のリフレインがミニマルミュージックか鳥のさえずりのようではありませんか。何度も読んでるうちに、歌詞自体の意味がどうでもよくなって「ヨー」と書いたタイルが整然と並んでいるかのような気がしてきます。抑揚の無い歌い方は、きっとこの効果を狙ったに違いないw
本には楽譜が載ってるので、あとでXGWorksで打ち込んで音流して独りで楽しんでみようと思います。
…独り遊び、得意なのです。
_ [栗山千明] Girls Lock
今夜の”ちぃ”は、今年ハマッタものNo1はお味噌汁とエウレカセブンです、と言ってます。日曜朝7時から見るのが大変だったと言うのですよ。うんうん、そうだったよね、大変だったよね、お互いに、なんてラジオの前で何度もうなずいたりする訳です。
ああ、なんて素敵な腐女子っぷりなのだろう。知らず知らずに泣けてくる…
_ ノヨー。
_ 続・何が何だかわからないのよ〜
カチカチとXGWorks(これはシーケンサーと言うソフトの名前です)で「愛して頂戴」を打ち込んだ。♭が三つつくホ短調の曲なので、キーはかなり高い。何度か流してみて、試みに口ずさめば裏声で歌うことになり、狂い咲き小梅太夫のネタみたいになりました。
_ ねえ ねえ 愛して頂戴ね〜 チッキショー!!!