先週三崎港に着いたから、今回は三崎口駅からバスで三崎港へ。今日と明日は城ケ島をまわってから宮川湾の海岸をそぞろ歩いて剱(つるぎ)崎へ、なんぞ思ってるわけですが、そうすると長い城ケ島大橋を二回渡ることになるのがちょっとうざいなあ、なんて思ってたわけです。渡航船もあるけど高いんだろな、と思ったらなんと200円。2-3分でついてしまうらしく、船長さんに声をかければいつでも乗れるというんで乗ってみました。船長さんが遠くを指して教えてくれます。
「あの辺が富士、だけど雲に隠れて見えないね。あれは雪雲だな。あの前の方が天城。もっと左側は大島。」
思い出深い天城の山を隣の半島から眺めている自分がなんか変な感じ。
_ お昼ごはん。
実はお昼過ぎてます。三崎と言えばマグロなわけでして、先週は一応漬け丼の如きをいただきましたので、ちょっと趣向の違うものを頼みました。
マグロのカツ。血合いの多めのところをカツにするとなかなかいけるもんなんですね。わたしゃいつもカツは半分ソースで半分醤油で食べます。
ごちそうさまでした。
_ 天城に雪が!
まずは城ケ島灯台に向かって歩き出しました。
ふと海の向こうを見ると、船の中で見た雪雲はどんどん南下して行ったと見えて今は天城のお山にかかっています。降らせてるんでしょうな、峠に、雪を。
ああ、あっちに行かなくて良かった。
_ 灯台。
この灯台に来たのは3度目。ちょっと趣味を疑うような西洋風の庭があって、海に向かう輪形のモニュメントを逆にのぞいて灯台をパシャ。
過去の二回の訪問ではこのあと灯台のふもとの海岸をちょこっと逍遥したらそのあとはもう手頃な料理屋に入ってサザエの壺焼きで一杯やって帰ってきてしまっていたのですが。。。
_ 今日は島を端から端まで堪能するぞ!
今日は島の南側の磯づたいに東の方に歩いて行きます。
写真は馬の背洞門。岩がもろくなっているので入らないで下さいと言う看板がありましたので、くぐるのはあきらめてしかたなく上に登ってみました。いや、それだってやっちゃいけないんじゃないか?もっとも岩が薄くなってるところには上がりませんでしたけどね。
なんか大人げないね。
_ アーァッ、鵜ッ!
そうです。マンボです。違いました。
ウミウの生息地の見られるところに出たのでした。ちょっと遠望ですが、岩の白地に点々とくっついてるのがウミウです。
発音ちょっと似てるけどエミューじゃありませんよ。ウミウとエミュー…そんなに似てませんかね。
私は双眼鏡持ってたのでじっくり観察してきました。
さて、時間になりました。県立公園の東端の海岸に出た私はきょろきょろしています。地面はほとんど岩場。そこに枯れ草の広場がありました。ここならペグが利きそう。しかし大事なものがありません。それは独居の友、すなわち寝酒です。もう城ケ島灯台の方のお店は閉まってしまったでしょう。ひそかに地物の蛤なんか買って、つげ義春の漫画にあったみたいに一杯やりたかったんですよ。「こうして飲めない酒を飲んで見るのも…」なんて言いながら。飲めなくないですけど。この作品なんだっけな。
ともかく、酒の調達に三崎へと出かけました。結局城ケ島大橋を往復して帰ってきたのですな。三崎の酒屋で選んだ酒は飲んだことのない「長者盛」900ml。今日は何となく沢山は飲めないような気がするので明日は重い思いをするのだろう。
暗くなって、公園の管理人も釣り人も全く姿を消した。公園の芝生とかにテント張るんじゃないから許されるだろうと思って設営してたらちらちらと雪。なんか得したような気分だけど寒い。ラジオでは暴風注意報が出てるなんて言ってるし、飛ばされたら温暖の地と言えど命の保証はあるまい。草の生えた広場であっても地面はやはり岩で設営に苦労した。
夕食はアルファ米の五目ごはん。熱湯20分でほかほかご飯だから、缶ビール飲みながら待ってればすぐ。こうして三浦半島最南端、つうかそのさらにちょっと南の夜は更けていく。宮川湾をはさんで向こう側の丘に大きな風車が2基見えてる。ときどき灯台の光が私の貧しい住まいを照らす。夜半、雲が去ってたくさんの星が見えた。そうだ、こんど星座板を持ってこよう。
おやすみなさい。