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2012-04-06 [長年日記]
_ [統計学] 古書2冊。
1)粟屋「データ解析―アナログとディジタル」
なぜこの問題があまり取りざたされないのか考えてみるとよくわからないが、通常の直線近似は縦軸のデータだけが誤差を持つことを仮定している。だから、縦軸と横軸を入れ替えたら矛盾する結果が出てしまう。この問題に解答を与えた人はかのデミングであったりマンデルという人だったりするのだが、最近とあるHPでこの本を知った。これらの方々の方法は縦軸横軸のデータの分散既知の場合に相当するので、分散未知の場合の方が適用範囲が広がる。上記のHPはこの答えを与えているということである。
2)アンリ・タイル「経済の予測と政策」 60年代の本。気のきいた統計ソフトなら計算される「自由度調整済み決定係数」Adj-R2の初出らしい。不偏分散なんかで出てくる補正(ベッセルの補正)とはちょっと考え方が違うようなのでそこだけちゃんと読んどこうと思った。