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けいりう堂日記

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2015-03-08 [長年日記]

_ 野犬の群れが共食いをしている。早くこの世界から逃げなくてはいけない。


_ [読書] 『海を見たことがなかった少年』ル・クレジオ、豊崎・佐藤訳、集英社、1988。

そういうわけでこの中の「空の民」だけ読んだ。プティト・クロワは崖の上のくぼみに終日空を見上げて座っている。まず、光がやってくる。彼女はそれを「小さな馬」と呼び、一緒に連れて行ってと歌う。次に雲が来る。雲は小さくはないが、そういうと雲の機嫌を損ねると思っているのでやはり「小さな雲」と呼ぶ。彼女には大きな謎がある。老人バティに教えられた海の青とはどんなものかを知りたいのだ。バティは、青は一つではなくいくつもの青があるとプティト・クロワに教える。彼女の住む土地は海からは遥かに遠い。そして蜜蜂たちがやってきて、彼女に様々な花のことを教える。それから風が来る。彼女は風を捕まえれば空のただ中に飛んでいくことができると思っているが、風たちは彼女の言葉に立ち止まりはしない。それから蛇が来る。彼女は蛇たちが体の上に這い上がることを怖れはしない。そして、一人の兵士がやってきて、見知らぬ土地の話や海の話を彼女に語る。彼の捉えている世界とプティト・クロワの感じている世界には微妙な齟齬がある。その時、空を、ストラトフォートレスという飛行機が飛んでいく。ボーイングB-52、ジェット爆撃機である。ストラトフォートレスとは「成層圏(stratosphere)の要塞」と言う意味である。兵士は明日朝鮮に渡る。彼女にはそれを告げない。この短編集が書かれたのは1978年、朝鮮戦争は1950−1953年、ストラトフォートレスの運航は1955年からとのことだそうだから、兵士はストラトフォートレスに乗って朝鮮戦争に臨むというわけではないのだろう。そして、ついに、青空の向こうから太陽よりも強大な「サカゾフー」がやってきて彼女は恐怖する。サカゾフーは青い大きな星であり、これが村に降りてきて踊るや、村は戦禍に巻き込まれるのである。プティト・クロワは思う。なぜ人間はそれを望むのか。水木しげるならここで「ほほうこれは妖怪ですな」とか「戦争は遺憾です。腹が減るだけです」とかいうのかもしれないが、プティト・クロワは一声叫んで立ち上がり、そしてそれからあとは一言も発さずに村へと駆けだすのだった。


_ [特撮] 手裏剣戦隊ニンニンジャー。

モモニンジャーの百地霞こと山谷花純、ちょっと佳子様に似てないか?まあ俺の見立てはなかなか人に賛同されないのだが。そう思ってみればこその妄想三昧ではあるまいか。まあ佳子様もギャル語(笑)の使い手だと聞いた。単にいまどきの若い女性の見分けがつかなくなってるだけかも知れぬ。いやそうに違いない。そうに決まった。霞ちゃん、モモニンジャーって言ってるんだろうが「モーニンジャー」って聞こえる。結局みんな滑舌悪いってことか。そういえば確かに「モモ」って言いにくい、ってことは菊池桃子も昔ラジオ番組で言ってたという記憶がある。なんか大脳皮質の活動が低下してきて昔の記憶がどんどんよみがえってくる。老兵は猿の実だな。あれは去るのみ、か…。アカニンジャーも「手裏剣変化!」て言えなくて「すりけん変化!」とか言ってる。十六夜九衛門は自分の事ボクって言う。潘めぐみがボク少女やってる。そういえば高校の頃周りにはボク少女がたくさんいたな。あいつらどういうつもりだったんだろう?でも嫌いでない。でもばあちゃんの中に自分の事「俺」って言い出す輩がいるのは、あれこそどういうつもりなんだろう?爺さんが自分の事「あたし」って言ったりするのもある。そうか。みんなTSしたいのか。いやぁん♡ニンニンジャーのヘルメットの側面には手裏剣のマークがついてるのだが、これが怒筋(こめかみに浮いた血管の漫符)みたく見えて、戦闘シーン見てて気が散る。ラストにガシャドクロ登場。水木しげるさんなら言う!「ほほう、これは妖怪ですな」そうだとも。

_ 三ッ池公園に来た。もう桜咲いてる。つうか散り始めてるし。

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そういうわけで久しぶりにご近所をウォーキングした。雨上がりのせいだろう人は少なかった。2009年ころのゴールデンウィークはいろいろあってご近所の散歩ばかりしてた。今日はこのあとさらに筒粥神事で少し有名な師岡熊野神社にも行った。ホントは正月に来たかった。社殿を見てると、熊野地方への旅に行きたいとしみじみ思う。まだ新宮詣でてない。社殿の裏山は師岡貝塚跡。ここも縄文海進の頃は我が家同様に海沿いの陸であった。今も高台を通る道でつながっているから、縄文の人々もほぼ同じ道を行き来したのだろう。「港北区史」にもこの道は相当古いと書いてあったが、そういう古さだとは想像しなかった。現在の大倉山駅も菊名駅も綱島駅も東神奈川駅も、その頃は皆海の底でせいぜいワカメかハマグリの漁場だったことだろう。まるまる2時間、14000歩ほど歩いた。天候の変化や体調の変化を感じながら歩くのは、やはりトレッドミルの上を独楽鼠のように歩くのに比べるとずっと良い。人を相手にすることなくただただ自分と地形と天候だけを感じて生きて行くことができるならどんなに良いだろう。それで天涯孤独になるというなら天涯孤独で結構だ。孤独なんてちっともさみしいことではない。


_ 晩飯、麻婆丼。

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特別な麻婆丼。辛いんだから。だが他にも特別なことがある。何が特別かと言うと、麻婆豆腐をどんぶりに入れただけ、ということ。つまり飯は無い。
 温暖な気候になってきた。そろそろ食生活も春向きに変えていきたい。そういうわけで、そろそろまた豆腐のネバネバーネの季節だ。

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_ うにゃ (2015-03-08 21:00)

♩特別なマーボ丼 かっラインだから〜♩


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