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2016-05-16 [長年日記]
_ [読書]「姉と叔母 個人教授」牧村僚、フランス書院文庫、1991.
最近牧村さんは電子ブックで「抹殺屋」というサスペンス(?読んでないのでわからない)などものされている。単に好みのエロ小説家として以上に敬服せざるを得ないと感じいる。この方のおかげで『青い体験』も見…あ、まだ見て無いや。VTR入手したっきりだ。でまあこの「姉と叔母 個人教授」は書き下ろし。官能小説としてのデビュー作になるのだろうか。それ以前にも音楽ライターなどされていたので文章を書く訓練も、また批評してもらえる人々なども周りにいたのだろうが、本作の完成度はだいぶ高い。姉と弟の最初の性技はちょっと強引だったかもしれないけど、限られた紙面の中では宮崎駿がルパンや千(千尋)に長たらしい建物の屋根を爆走させて話を進めてしまうくらいの演出は必要なのだ。そのあたりはこの種の物語のさじ加減の難しいところのような気がする。AVの脚本をそのまま文章にしても官能小説とはならないのである。まあいいや。元気ない時に読んだのでいろんな意味で少し元気でた。