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2016-05-07 [長年日記]
_ [漫画] 『白暮のクロニクル 第8巻』ゆうきまさみ、小学館、2016.
ちょっと前に読み終わったとこ。通常巻末に短い漫画が載ってるんじゃなかったっけ?竹之内のロマンティックな過去、昭和18年の「羊殺し」、雪村魁の兄と名乗る少年風の新キャラ、羊殺し(らしき者)に狙われている(らしい)伏木あかり。冒頭の魁の惨状は前巻の続き…なのだっけ?アー全く覚えて無し。見つかったら読み返してみるんだけど。。。
Amazonに購入記録はなかったが、プレビュー見て思い出した。確かに前巻読んでる。今回の巻の冒頭が唐突な始まり方だったことも解った。寝る。
_ おはよ。
_ [ラジオ]ラジオ文芸館。
いつもの週末を始めるために、まず朝のゴミ出し、猫のトイレ掃除、旅先で出た洗濯物と自宅の毛布の洗濯。NHKラジオ文芸館では魯迅の「故郷」「小さな出来事」をやっている。「故郷」は中学の頃の国語の教科書に載っていた。授業の時、指名されて読み上げた時に、閏土(ルントー)という登場人物の名前を「もんど」と読んでしまってクラス中が爆笑したことを思いだす。誰かが読み間違いをするたびに爆笑が起こっていたような気がする。「結尾」を「けつお」と読んでしばらくの間「ケツオ」と呼ばれていた同級生がいた。私が「モンド」と呼ばれなかったのには、一つは親しみを持って呼ばれる愛称と、もう一つは「モンド」以上に屈辱的なあだ名とがあったから、新たに「モンド」と呼ぶよりはそれらで呼ぶ方が彼らにも便利だったのだろうと思う。コンパスのような豆腐屋のヤン叔母さんの名前を覚えてた。スイカ畑で閏土の股の間をすり抜ける「猹」(チャー)という幻獣の名前は忘れていた。アナグマのような動物とのこと。昔の記憶を鮮明に抱いて大人になって訪れた魯迅を迎えたものは、自分同様大人となってそのために立場の違いをわきまえてしまったがゆえに関係の壁のできた閏土、老いた母、引き払うべき実家と言ったものたちで、それでも魯迅は次の世代の子供たちがかつての自分たちのように睦みあう姿に希望のようなものを見ている。昨日までの私の訪札の気分に同調している。シンクロニシティということの普遍さ、そして普遍であってなおもって不思議であること。事象は主観とは関わりなく生起するが、事象と精神との間には相互作用が存在する。肉体と精神との間に相互作用が存在しているように。偶然事象に意味づけを行なうことは、石ころのような無機物に対する感情移入と並んで人間の精神活動を特徴づけることであろう。そしてこの相互作用は、物理学のように因果律には支配されていないのである。