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2016-05-05 [長年日記]
_ ころもさんの日。菖蒲でも買ってみるかな。というわけで、宿で寛いでる…とはちょっと言い難い。今回御子柴先生の「半導体の物理」の一部をコピーして持って来ていて、ブロッホの定理の証明に差し掛かっているのだが、いろいろ私にとっては難解な部分があって引っかかりっぱなし。しかしここをクリアしないと結晶の物性は分かり得ない。仕方ないので、解釈の仕方は多分こう、という仮説、というか一人ツッコミをノートに書き込んでおいて先に進むことにした。その後は、ブロッホの原典(ドイツ語なのでちゃんとは読めそうもないが)眺めつつキッテルで再確認したい。なぜ御子柴先生の本にこだわってるかというと、正孔をどういう仮想的な粒子であると考えたら良いのかを真面目に書いていそうに見えたから。この辺クリアな理解をせずにここまで来てしまっているから、いっそじっくり納得したいと思ってる。こういうやり方が実用的でないことに関してはもうどうしようもない。きっとそういう病気なんだよ、オレ。こういう時は勉強好きだ、というセルフイメージも大いにゆらぐ。
_ [読書] 「とりかへばや物語」ビギナーズクラシックス、角川文庫、2009.
ずっと読みたかった。本来は岩波新日本古典文学大系なんかで読むべきところだが、それだと普段の持ち歩きに不適当だし安くない。こうやって古今のTSF作品?を読んでいくのだ。40ページほど読み進んで思うのは、登場人物のパーソナリティが思いの外複雑なようで、男装の姫君は当時の男性として期待される資質を兼ね備えていてそのように振る舞うのを好む反面、内心女性らしくありたいと願ってもいるようだ。これはTSFというよりは、肉体的には第二次性徴を迎えても精神が追いついていないというだけの青春の物語だったりして。あるいは作者のキャラ設定が揺らいでるのかも。まあいろいろ想いつつ読み続けていこう。つうか姫君、結婚して奥さんと同衾しちゃってるんだが、単衣着たまま肌を触れ合うことはない、とか書いてある。ということは、平安時代であっても通常のセックスってやっぱり裸でするんだな。なんか意外。しかしそれでごまかしきれるもんじゃないだろうに。さあこの後どうなるのか。つづく。つづく、で思い出したが、訪札初日千歳空港で見かけた中国人観光客、胸に「つづく」って書いてあるTシャツ着てた。正確に言うと、「く」の字は確認できなかったが、「み」とか「ら」とかじゃないよな。「き」はありかも。違和感ありありだが、振り返って本朝を顧みるなら'To Be Continued...'って胸にプリントしたTシャツなんてありふれてるような気もした。結局のところTシャツの文字とかタトゥーの文字とかDQNの決め台詞とか、すべからく勘違いの産物と言えそうだ。