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けいりう堂日記

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2023-08-01 [長年日記]

_ 真夜中に雷が鳴っている。10分かそこら稲光だけが続いていて、ようやく雨となった。家の中がすっかり静かになっている。さっきまで加山雄三さんがウクレレを弾きながら『赤とんぼ』を歌っていた。夢の中で。ウクレレ弾いてみようかな。夢の中ではフレットをどう押さえても思い通りのコードが弾けた。現実はなかなかそうはいかないことだろう。どんな歌も、自分なりにアレンジして弾き語りすることができそうな気がした。そうなったらそれはこの後の生活の中で大きな慰めとなることだろう。が、それも、始めてみないことには叶わないことなのだ。


2023-08-04 [長年日記]

_ 先日、最後の1匹となった猫が旅立って行った。本当はわかっている。旅になど行っていない、ただ、この世からその生命が消えてしまっただけなのだ。なぜ人はまるでその先にまた新しい世界が続いていると考えてしまうのか?死後の世界の存在は唯我論と同様に、論理的には否定できない。だからこの場合、それが正しいと仮定した時と正しくないと仮定した場合とで何が違うのかを比べてどちらかを選ぶことになる。どちらがより少ない仮定で多くを説明できるかで選ぶ、というのは僕の好きな立場だが、一方、どちらの仮定がより多くの豊かな結論を導くことができるか、で選ぶ立場もあるだろう。前者の立場に立てば「お化けなんていない」と考えるのが正しいことだし、後者に立つなら、「お化けがいた方が楽しい(あるいは怖い)。だからお化けはいると考えよう」ということになる。情報理論を信じる者は前者を選び、水木しげるさんは後者を選ぶ、ということなのだ。どちらもリーズナブルだ。そんな訳で、僕自身は両方の立場を自分の都合で選ぶことができる。自分の生活が大事な時は死者はいないと割り切り、一方で死者に香を手向けるのも好きだ。この猫の死を深甚にこそ思えど、悲しいとは思わない。何しろ享年19歳。兄妹の中では一番病弱そうに見えた彼が人間なら90を超える大往生を遂げたことは世の複雑さの表われの一つ、ではあっただろう。生まれて足腰がしっかりした途端に脱走して、帰ってきた時には前足を骨折していて余程治療費がかかったという親不孝者である。

当然、あれから僕も19年歳を取った。この先さらに19年も生きるようなパートナーを新たに迎えてその最後を見届けることはできない可能性も高い。それよりは、「もう猫のいない」という新たな生活を楽しむことにする。食べかけの餌は捨て、爪研ぎを捨て(もっともこの最後の猫は爪とぎを忘れてしまったので、晩年は巻き爪が非道かった。猫の巻き爪は凶悪に自らの指に食い込むということを知っているだろうか?一度見ておくのも後の役に立つかもしれない。きっと猫の爪研ぎに寛容な姿勢が生まれるだろう)、部屋部屋のドアは必要なら開け放しのまま。やがて今は衣類にこびりついている猫の毛も消え失せてしまうだろう。これらのことの中にこそ、先に死んだ者たちが後を生きる者たちの中に存在し続けることなのかもしれない。かつてあったものは無くなった時には以後永遠に無いままだから、その「無いこと」の証拠の数々がその人を想うよすがとなるのなら、それはその人がそれによって永遠に生き続けているということとあまり違いが無い。人はいなくなる事によってのみ逆説的にいつまでも在り続けることができるのである。僕もそんな風に誰かの中で永遠に生き続けることができるかもしれない。それに成功したとしても失敗したとしてもその時当の僕自身はどこにもいない。だからこのミッションには成功も失敗も無い。僕にとっては何と優しいミッションなのであろう。以上、最後の猫への手向の言葉。もちろん彼は聞いちゃいない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ きだ [猫さんの19歳はご長寿ですね。けいさんと過ごせて、思い出を語ってもらえて、幸せに思うんじゃないかなと拝察します。兄妹..]

_ けい [ありがとうございます。まあ僕はいなくなった事によって誰かの中に居続けられるように精進しますかね。]


2023-08-07 [長年日記]

_ 『あしたのジョー』は第14巻をこれから読む。パラリとめくるとホセ・メンドーサが出てくる。いよいよ終盤に近づいた感がある。この巻の前の巻、ジョーと陽気なカーロス・リベラのエキビジョンマッチの場面の白木洋子さんは絶対に◯◯を◯◯してたはずなのである。この人そういう性癖だよ。へいへい私は品性下劣ですとも。


2023-08-20 [長年日記]

_ お盆休み中ほとんど日記書かなかったなあ。まあネタは結構いろいろあるんだけど。たとえば先週の日曜に神保町に1/25000地形図を買いに行ったら三省堂仮店舗も書泉グランデももはや扱ってはおらず、頼みの日本地図センターはお盆休み、ということがあった。しかしながら神保町に来たからにはエチオピアのインド風カレー(←めんどくさい)を食べたのちに神田伯剌西爾で仏蘭西ぶれんどを飲むという楽しみもあるので、あまり後悔は無かった。とはいえ今後はどこで地形図を買えば良いのか。登山用品の店にあるやつは山の地図ばかりだが、こちらは半分以上海で歩くところはちょっとしかないような地図であっても街道行脚のためには必要としているのだ。実際、「小田原南部」とかは図面の2/3は海なのだが、それでも2008年頃に伊豆・下田から東浦路経由で伊豆半島東岸沿いを歩いた時には必要だったのだ。こんな地図はカモシカスポーツとかには絶対に置いていない。それはさておいてもうお昼も近いのでカレーのエチオピアへ。盆休みであろうに帰省もせずにこんなところでカレーを食うために行列を作っている輩の最後尾に並ぼうとする。この店は1階と2階があって、2階はテーブル席が多く1階はカウンターと二人掛けの席が2つくらい。行列はどちらかを選んで並ぶため2列になっている。その、僕が並ぶ直前のところで一人の男がどちらに並ぼうか迷って少々挙動不審の体をなしていたのだった。そして、どちらの列に並ぶべきかと僕に語りかけてくるのである。僕は1Fと2Fの特徴を教えてあげた。彼は1Fの列に並ぶ。そして言う。自分はここに来る前にお茶の水の支店(そんなものがあるのか)に寄ったがそちらは休みであったのでここに降りてきた(神保町はお茶の水からは坂の下なのである)。自分は14時の新幹線に乗らねばならぬが昼もまだ少し前ゆえこれは行けるだろう、と。そんなことは知らぬが、事情を知ってしまったらこちらも穏やかではない。何しろこの店は手抜きなどはしないのだ。こちらは休日を堪能すべくハートランドビールなどちびちび飲みながらうまいカレーの出来を待っておれば良いのだが、彼の御仁には時間が無い。そのうちに何となく彼の落ち着きが無くなってきたのが見て取れた。こちらはそれが不安なのだ。この御仁がどのような性格なのかは知れない。店員に「まだですか」とせっついたり、あるいはこちらに向かって「こんなに待つのなら先に言ってくれれば良かったのに」なとど言いがかりをつけないとも限らない。そんなわけで、彼のカレーが出来上がった時にはこちらも安堵した。こんな思いでここのカレーを食いに来たくはなかった。

_ 結局地形図は池袋のジュンク堂で手に入れた。まあ近頃は横浜から池袋へも近くなったから以後これで行く。そして買い物のあとは池袋名物やきとん(と勝手に思っている)で一杯やって帰ってくれば良いだけの話なのだった。


2023-08-22 カラスウリの花が咲きました。 [長年日記]

カラスウリの花  おまん、綺麗じゃのう。新種じゃないかえ?そんなわきゃない。お隣さんがタネから育ててくれていたカラスウリ、去年は花は咲かなかったが、今年は咲いた。夕方になるとこんな風にレース網のように花開き、朝にはつぼむ。どうやらこれは雄花らしいので、この株には実はならない。が、他の株にも小さな蕾があるから期待しよう。

2023-08-23 [長年日記]

_ 昨日咲いたカラスウリの花はもう落ちてしまったので淋しい。でもこの株にはまだいくつか花芽がついているのだ。

_ そんな訳で終業後に行きたくなかったけどジムへ。先週メンテ休みだったのだが、マシンの動きはあまり良く無い。そのせいもあったのか、レッグプレスがいつものウェイトで全く上がらない。実はここ3日ほど朝に30分ほどのスローなジョギングをしていて足が疲弊したらしい。まあそれはそれで良いや。サルコペニアだったら怖いよなあ。。。蒸し暑いのに頑張って偉かったからエビスビール飲んで早寝します。


2023-08-27 [長年日記]

_ 先日閉店した桜木町駅横・川村屋が9月に営業再開するとのこと。桜木町は、放送大学神奈川学習センターや中央図書館なんかに出かけるときに利用するので、再開してくれるとこれらに出掛けるモーチベーションが上がる。

_ 早くまた鶏肉そば食べたいな!

_ と言う訳で『ジョジョランド』第1巻出てたので買った。


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