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けいりう堂日記

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2004-11-18

_ 今週は風邪やら失念やらで会社の会議をずいぶんさぼってしまった。


2005-11-18

_ [読書][交通史] 『北海道交通史』まだまだ読んでる

『北海道交通史』まだまだ読んでる。面白くなってきたから「日本の古書店」に注文を出してしまった。5000円也。幕末ともなるとあちこちに道ができる。宿場制が完備していたわけでもなく、人家のある場所と場所の間20km、30kmというのが珍しくない。函館を起点として東回り・西回りなどと概ね海岸線に沿った道。たぶん今辿っても険阻な道が多く、宿に困ることだろうし羆に遭遇する危険だってある。いつかはそうした道歩きをやりたいと思い始めた。この想いが続くならばきっと実現することだろう。とりあえず奥州街道が三厩についてからどうするか考えるか。

_ [読書][交通史][郷土史] しかも今度は『街道の日本史1 アイヌの道』まで。

しかも今度は『街道の日本史1 アイヌの道』まで買った。最初の方を読んでいると、知里真志保のアイヌ語の解釈にまちがっている部分がある、という一節がでてきてちょっと驚いた。


2006-11-18

_ 旅支度。

週末、この寒いのに陸奥・岩手に旅立とうとしている。2泊3日の予定で2泊目は鉛温泉。花巻駅の近くかと思ってたら結構山奥。渓谷沿いの部屋が取れたみたい。

地図に名所旧跡を書き込んで道の確定をする。冬は日暮れが早いのだが、日暮れて1時間ほど歩かねばならないところも結構ある。さてどうなることやら。

今回道連れがいる、というのもいつもと勝手の違うところで、若干の不安が。


2007-11-18 今日は中央図書館へ。

_ 安全関係の資料をあさりに横浜中央図書館へ。出掛けに何となく色鉛筆をいじってたので、ついでに色鉛筆を使ったスケッチの本を数冊借りる。旅の記録にそういうのもちょっといいなと思うのだが、絵画は自分の中のイメージと実際に描いた絵のギャップが激しすぎて苦手だったのだが、そういうのもむしろ面白いと思える余裕が今の自分にならあるかもしれない。筆のまずさも含めてその旅の途上で感じたことがあとに残るのならそれはいいだろう。

_ さらに伊勢佐木町有隣堂にて漫画4冊とユリイカ購入。

_ ・河あきら『WONDER!』6巻と7巻。今年になっていつのまにか2冊も新刊が出てたんだなー。この人は思春期のちょっと前に別冊マーガレットで知った人だった。軽妙な掛け合いのギャグもいいけど、人生のネガティブなことどもをテーマにしても説教くさくない解決を作品に与えるのが妙手たるところだと思う。節目がちに微笑む女性のしぐさが描かれた扉絵にちょっと見入ってしまう。『故郷の歌は聞こえない』が読みたいんですが、国会図書館の付属施設に行かないと無理っぽいね。

_ ・椎名高志『絶対可憐チルドレン』11巻。『GS美神極楽大作戦』からもうずい分経ってしまったなあ。ヒロインの未来がすでに決まっていると言うシバリが作品の最初のほうからあるので、そこにどんな風に物語が向かっていくのかというのが面白味の一つなのだろう。

_ ・二ノ宮知子『のだめカンタービレ』19巻。今日の買い物は女性誌掲載作品が多かった。まだ読んでない。

_ ・ユリイカ11月臨時増刊号『総特集荒木飛呂彦』。巻頭の鼎談は社会学者の腐女子がしゃべりすぎだ。やおい目線に荒木先生が引いてるし、編集者も話題の軌道修正がうまく行かなくて焦ってる。オタクとかヤオイとかは最近恥じらいを忘れてるようなとこがあるな。反省しよう。まあジョジョの世界は人をして熱く語らせずにはいられない何かがあるのは確かなんで、わたしには若い同僚との共通の話題にもなってたりしてるのです。先日も仕事の指南をして『レッスン4だ!敬意を払えッ!』なんて言ってみたりしてるわけで。表紙のジョナサンとジョセフは連載時の絵からずいぶん変わってしまっていてしばらく誰だかわからなかった。ジョジョ立ちも真ん中のページでみっちり紹介されてた。

_


2008-11-18 黒木でございます。

_ YOUTUBEを果てしなく見続けてしまう、という話はしましたっけ。

清水ミチコの黒木香のものまねが密やかなマイブームです。試しに会社でやったら「お酒も飲んでないのに、スゴいですね」と変な褒められ方してしまいました。

そうそう、その時に、私が「笛が…」という話をしたのですが、誰もわかりませんでしたね。一応説明しとくと、黒木香さんは「SMぽいの好き」で鮮烈なデビューした際、村西とおる監督に、貝の形をした笛を渡されて、「感じたままを音にするように」とか言うわけですね。その「ぷー」とか「ぽー」とかいう間抜けな音と過激なセクスのマッチングが可笑しいやらやらしいやら…ということです。

_ 参照

http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070203

2日続けてAVの話題になっちゃって、すまん。

_ お口直し。

画像の説明近所に、カラスウリがいっぱい「おがって」た駐車場がある。二週ほど前に枯れたツルごと大半は捨てられてしまっていた中にあった実をこっそり拉致してきて自宅の庭に埋めた。で、今は一個だけ大ぶりの奴がくだんの駐車場で揺れています。完熟して落っこちたらこいつも拾ってきてしまおうと考えています。
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_ うにゃにゃ [おがってましたか・・・ からすうり、どんなのでしたっけ(^^;;]

_ けい [いや、そんなことより村西とおる監督でしょ。 「4本は体に毒だ。3本に、せめて、しなさい。」]


2010-11-18 電動ドリルを生産する企業は「ドリル」というモノを提供するのではなく、「穴」を開けるサービスを提供する

_ なんだか仙谷さんがまたまたおかしなことを言ってしまったらしく。おやじギャグと一緒で思いついたら言ってしまわないと気が済まないんだろうか。ということは失言の数々も私の説では死の恐怖の表われと言うことになるのだが。

_ [新聞を読んで] 昨日と今日の日経。

11/17、企業総合面。はやぶさがイトカワの微粒子を持ち帰ったことから、はやぶさに提供された各企業の技術も注目されることになっている。イオンエンジンなんて子供の頃に読んだSFの世界そのものなのだが、良く思い出してみると、恒星間旅行のためのエンジンの候補として光子力ロケットとか太陽風ヨットなんかと並べて図鑑か何かに描かれていたような気もする。はやぶさのイオンロケットを提供したのはなんとNECだった。

11/18、経済2面。特許庁が、学会で公表した後でも出願された特許を認めるよう特許法を改正するらしい。発表から6カ月以内の出願でOKになるとのこと。とは言え国内の話に限られる訳だから、海外出願を目的にする場合にはやはり出願を先にしなくてはならないのだろう。この措置は企業よりも大学などの研究者からの出願を促すためのもの。

同、企業2面。バイオベンチャー各社が再生医療の実用化を急いでいる。富士フィルム系のJ・TECは培養軟骨を量産。コラーゲンを使うこの技術は写真フィルムの材料に使われていたゼラチンの技術の流れかと思う。膝の痛みが簡単に解消される日も近いかもな。

同「経済教室」サービスサイエンスについて(一ツ橋・藤川准教授)。モノを提供する産業からモノ以外を提供する産業へ。その「モノ以外の何か=サービス」ととらえ、従来型のグッズ・ドミナント(G−D)・ロジックからサービス・ドミナント(S−D)・ロジックへのシフトが進んでいる。G−Dロジックが一方的・分業的な「価値生産」と「価値消費」を前提とする一方S−Dロジックは双方向的・協業的な「価値共創」を企業と顧客の関係と前提する。S−Dロジックの例は皇居ランナーブームの火付け役と言われるアシックスストア東京(こいつらだったのか!)、従来の古書店に対するブックオフのシステム、気象庁に対する最近のウェザーニュース(顧客が現地の天気などの情報を逆提供するサービスを言っている)など。企業が顧客の協力を頼みにするのが当たり前になる風潮とはなって欲しくないんだが。

_ 同「やさしい経済学〜データでみる非正規雇用」第7回。非正規雇用から正規雇用への移行の割合は不本意型の非正規雇用者の方が多い。不本意型は「不本意ながら非正規雇用を続けている」のでそうなるんだろう。非正規雇用に対する救済策を議論する際には本意型と不本意型の行動や希望の異なることを考慮すべきと言うまとめでシリーズ終わり。次からゲーム理論。

同らいふ面。「街探検、川の跡 見〜つけた」ブラタモリみたいな趣味の人が何人もいる。この趣味に役立つサイト:国土地理院、国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム・goo地図・東京の水2009fragments・GroundInterface/東京時層地図。

同、スポーツ面。サッカードイツ代表のエンケという選手の自殺から1年、とある。サッカーもスポーツ観戦も興味は無い。傷つきやすく試合のミスで自分を責めていたというこの人となりには興味を抱いた。「うつ病にすべての罪を着せるのは、そろそろ止めてもいいのではないかとも思う。誰もがこの病気にかかりうる。ことさらにそれを恥ずかしいとか、自分は弱いと思う必要などない。」記事を書いたレングはそう言う。私は自らの健康のことを思い、また、学生時代の同期の中国人留学生のことを思い出している。誰もがこの病にかかりうる。軽い症状であっても常にリスクはある。彼が生きておらず私が生きているという結果は大きな違いだが、その原因にもまた大きな違いがあるとは必ずしも言えまい。

_ 11/18、夕刊、夕刊文化面。ミステリー作家ジェフリー・ディーヴァはイアン・フレミング財団の指名でボンドシリーズの新作を書いたりしている人。作中で子供や小動物を事件の被害者にしないのは「モラルではなく信念の問題。…安易な暴力の描写でサスペンスを演出しようとするのはプロとして怠慢」。人には涙を流す仕組みが備わっており、その現象を感動と取り違えている人は非常に多い。パターンにはまって流す涙は「感情失禁」と呼ばれる(←本当)ものであって、泣くことには快感が伴う(そう言えば、泣くことは笑うことほどに哲学の問題としては取り上げられてい無いように思う。寡聞のせいかもしれない)のだから、これを感動と呼ぶのは適当ではないかもしれない。あるいは、それを感動と呼んでも良いのなら、感動を生むということは単にテクニックなのであり、感動に値する立派な体験などとはまるで関係が無いということなのかもしれない。凝った筋肉を揉めばうめき声が出て、性感を刺激すればあえぎ声が出て、膀胱を押せば小便が出そうになり、前立腺を押せば射精するというのと同類、ということだ。

_ [栗山千明] 今日も露出してる。

「PON!」と「VS嵐」に出演。バラエティへの出演は今後増えて行くのだろうな。そうなるとさすがにもう追いかけ切れなくなってくる。それはそれで仕方無いことだ。「死国」とか「六番目の小夜子」とかで見た栗山千明は、そのまま原節子の系譜に至る銀幕女優となるものと思っていた。かつての銀幕女優と言う存在は、いわばG−Dロジックに従って観客に対して一方的に夢や幻想を与える存在だった。現代の女優はそのようなものを提供するだけではなく、同時に観客側でもあって、オタクな趣味とか居酒屋通いなどを観客側と混然となって楽しむ存在だ。そういう意味で、女優と言う存在はかなり早い時期にG−DロジックからS−Dロジックへの転換を図っていたと言えなくもないような言えなくなくもないような。

遺憾な。近頃日記の文章を上手いことまとめようとして失敗してる。

_ 「ブラタモリ」

ここ数回アンコール放送だったが今夜は「日本の住宅」。これまでは東京内でも各地域に特化した各論的な番組だったが、今後はこんな風に建築とか交通とかいった総論的な方向に行くんだろうか。


2011-11-18

_ [漫画]「0マン」手塚治虫、

読了。あとがきがやっぱり面白い。手塚先生はなぜかシッポに性的なコンプレックスを抱いてたらしい。作品全体を通じてなんかそういう艶めかしさをずっと感じていた。半ズボンにリスのしっぽのついたリッキーも屈折したショタコンを思わせるし(しかも作品途中でプッツリと切れてしまってアイデンティティが危機に陥る)、リッキーのお母さんがとてつもなくエッチくせえ。それにあこがれる人間の少年ピットも異種間の禁じられたエロスを堪能しているように思われる。ちなみに0マンと書いてオーマンと呼ぶ人が多く、グレゴリー・ペックの出てる映画と間違いそうだとかあとがきに先生は書いてらっしゃるんだが「オーメン」の第1作は1976年公開なので、少なくとも連載中のエピソードではないはずである。


2012-11-18 ビデオカメラに何が写ったか?

 サブタイトルは楳図かずお先生の漫画のタイトルからパクってる。今朝がた、新聞配達のお方の気配を察知してさっそく我が家のwebカメラがFTPサーバーとメールに通知を配信したのを確認して、おおこいつは使えると安心したと共に、これまでにFTPにアップされていた画像に何が映ってるのかな―と気楽な気持ちで眺め始めた。当然のごとくほとんどは新聞と宅配の配達の方であるが、ごく稀に何かの勧誘であろうか妙齢の女性の画像などもある。すべてうつむき加減で人物の特定は難しい角度で映っているのだが、やはり監視中の表示が必要だと思う。ましてまかり間違ってネットに流出させる疑いなどかかってしまうとだいぶまずいことになりそうだ。ともかくも、ここまでに映っていたものは想定されていたことだった。だが、実は映っていたのはそればかりではなかった。今もとても信じたくないことなのだが、これらの画像の中には見るもおぞましい怪奇映像が含まれていたのである!それは…

    …スダレ。

 そう、あの南海の怒り・スダールの猛勇たる異形であった。そうかー、この角度ならしっかり映るよなー。しかもどうやら自覚し始めたころよりも半年くらい前からもうだいぶ申し開きが利かない様子を呈しているように見える。そうかー。独りよがりだったのかー。あの頃ちょうどローズマリーとアロエと昆布のリンスを自作し始めたんだが、悲しき独り相撲だったのだ。それももう髷が結えなくなって土俵を下りざるを得ないところまできてしまったというのか。。。なんかもうさすがにあきらめざるを得ないという感じ。だが、実はまだあきらめが悪いんである。光の加減がどうしたとか、こんなにど真ん中がかわらけ状なのは俺のスダレじゃあないとか、これは薄手の帽子をかぶってた時のかぶり方が悪くて変な映り方をしてるせいだとか…ええい見苦しい!今後はカメラに向かって我が南海の怒りの聖痕をしっかりとアップで映してくれるわ!
  それにつけても、これからハゲには辛い冬です。ときおり手紙を書きます。涙で文字がにじんでいたならわかってください。ハゲが進んだのだと…笑え、笑えよ…フハハ。

_ まあハゲをネタにするのも大概にしないとスベるから

(↑ほらまた使ってる)、この日記にちょっと細工を入れた。書きこんだ日時が表示されるようになるはずなのだが。。。どうやらpostedat.rbは当日初めての時刻だけ表示するという仕様のようですな。ううむ。


_ [特撮] 仮面ライダーウィザード

やはりどうも解せん。ヒトの記憶を守るライダーというのは電王に通じる闘いなのだが、それって正直なところ電王の売りだったわけではなかったよな。良い話はヒーロードラマの中では名目上は主たるものであったとしても、それは娯楽作品としての主たる部分ということではないのだよな。先日ドラゴンが出たことで不思議な安心感を持ったのは、ピカレスクな面の見えなかったヒーローに物足りなさを感じていたということだったのかもしれない。そういうわけで今後のドラゴンの暴走に期待したいと思う。あとはもっとエッチな女性キャラがいれば…あ、いえ、いなくていいです。


_ [食べ物・飲み物] 中華でいっぱい。

↑「ちゅうかなぱいぱい」をオマージュしつつ。ちょこっと家の中の整理をしただけでえらく疲れてしまい、外食にした。今日はスタミナみなぎる食事をしたいものと思ったが思いつくものがラーメンとギョーザとチャーハンという貧困な発想なのだが、一度それと決めたらそれに決めるんだと良く行く中華料理屋に寄るもいずこも終業。唯一あいていたのは中国の人のやってる中華料理屋なので正に中華思想に満ち溢れた中華料理屋なのである。どういうことかというと、ラーメンにギョーザ3個半チャーハンなどというエセ中華など大人(たいじん)の食すものではないということで、3種食べたければそれぞれ1人前ずつ宜しく頼むべし、ということなのである。さすがに耳したがう年を経て(50歳ってそうじゃなかったっけ?あ、いけね、それは60歳だ。50は天命を知るだってさ。俺の天命なんて一体どっちだ)もとい天命を知るような年となって3種目制覇耐久夕飯なんて無理だ。いざとなれば残りを折りにして持って帰る覚悟で(それも駄目と言われたら弥次喜多みたいにふんどしに包んで持ち帰る…しまった、今日は意味もなくきわどいビキニだ、ええい話が進まぬ)とりそばとギョウザと五目チャーハンを頼んだ。量はともかく絶対に3種類食べたかったんだよ。しかも喉乾いてたのでキリンフリーも一本。あまり腹を膨らませないようにちびちび飲んでいると最初にやってきたのはチャーハン。うーむ。。。これはラーメンどんぶりにすり切り一杯くらいの量があるぞ。だが俺も昔は欠食学童として名を馳せた男だ、負けられん。そういえば学生街にはやたらと大盛りを名物にする店があって、通称「チャン大」と言って通常の5倍はあろうかという山盛りチャーハンを出す店なんかがあったのを思い出した。だんだん食べられなくなってきてしまいにはスプーンで端っこの方をちょいちょいいじってるだけで時間が過ぎていくというあの忌まわしい記憶。完食した覚えが無い。それに比べれば、こちらを完食するのは掌にふぐりの中身を転がすよりたやすいことだ。なんかいろんな言い回しがごっちゃになって最後にはエロくなってしまった。「掌上に運(め)ぐらす」と「嚢中の物を探るがごとし」が一緒になった。ふぐりは関係ない。そういうわけでフハハうめえうめえと食しているととりそば登場。薄味のスープが食欲をさらに増進するぜ!そしてギョウザ6個。ここでちょっとげそっとしたが一個食べてみたらうまかったのでこれを残すわけにはいかないと思った。とりそばぎょうざとりそばぎょうざちゃーはんちゃーはんちゃーはんという感じで次第に追い詰められていく俺を悲壮感が取り巻き始める。ここは鴻門の会か。俺は樊噲か。そしてとうとうすべてをたいらげたとき、店のお姉さんが言った。「壮士なり」いわねーよ。戻さないようにゆっくり立ち上がってお勘定したのだがこの時出した500円玉がまた緑青がこびりついていたりしてなんか壮士というよりは愴士という感じだった。外に出ると木枯らしが吹いていた。思わず吟じてしまう;

風は瀟瀟として鶴水*寒し 愴士一度去って復還らず…
*注:近くを鶴見川が流れているので鶴水とした
アイスは別腹だよん。


_ この土地にもずいぶん長く住んでる。

数えれば、昔会社の寮のあったころからもう22年たつ。先ほどの鴻門の会からの帰り道腹ごなしに遠回りして帰ろうとしたら、かつては地元の名物であったはずの不動の滝が見当たらない。10年くらい前にお堂が無くなって、今や滝そのものも(まあもともと湧き水の様なものだったがはるか昔はもしかしたら修験道の聖地だったかもしれない訳だし)消えんとしているようだった。こんど明るい時に見に行こうと思う。他にも坂の上に確かあったはずの稲荷社が見当たらなかったりする。地名の由来となっている寺の裏手には明治のころまで池があり、寒かった当時の冬はそこの氷を切り出して近い遊郭の綱島に仕出ししていたのだというが、ここがそうだろうかという地形くらいがよすがと思われる。富士山の良く見えた川崎坂からの眺めは新横浜の駅ビルに遮られ、途中の駐車場で今頃は目を和ませていたカラスウリなども全く見えない。道に大きく張り出していたウコンザクラが切られたのも10年以上前のことだ。今日は自分が確かに年を取っているということを痛く知らされたことだった。自分のハゲを話の種にして喜んでるようじゃもう終いだ。なのに大人毛のない俺。大人毛なんていらない。多くは言わない。


2013-11-18

_ 何となく大江山の鬼のことを調べてたらいつのまにか清少納言のことに行き当たり、その縁で藤原実方朝臣に行きつくネットサーフィン。実方公の墓所は宮城県名取市にあり、10月頃には藤原実方朝臣墓前献詠会というのが催される。俺は奥州街道の歩き旅でここを訪れたとき、和歌を書いていれるポストがあったのでなれない歌を書きつけて入れておいたら、以来毎年献詠会への誘いが来るのである。あの震災の時も来ていたかもしれない。何か出られないことに心苦しさを感じたりもしていたし、何か一首送ってあげようかとも思うのだが毎年時期を逸してしまう。
 ところで、実方公の墓所はなんと横浜市戸塚区にもあるらしい。調べてみると戸塚駅から2km弱の場所にある。いずれ行くかもしれない。藤原実方は清少納言と恋仲だったと噂される人物。当時を代表する歌人。
 清少納言が中宮定子没後に松島を訪ねたとする紀行文があるという。本居宣長によって偽書であることが指摘されたもの。偽書は偽書であることを念頭に入れて読むといろいろ面白いというので、とりあえずアマゾンのカートには入れた。「今は買わない」に入ってる物品はもうすぐ500点。この機能はわが家のビッグデータの膨張をある程度抑える効果を持っている。


2014-11-18

_ outlook2010年くらいから使ってるんだけど、メールの重要度、高くても低くてもアイコンが付くのな。どういうことよ。

_ 仕事に身が入らなくてネットでついつい調べ物してしまうのだが、ITの世界以上に現物の世界も多様化しているのである。ソフトマターとしてのゲルは、相容れない二種をトポロジカルに複合して、滑らかで硬いもの、柔らかいけど壊れないもの、ネトっとしてるけどくっつかないものなどを実現している。ちょっと違うけど、液体なのに蒸発しない、イオンなのに水溶液ではないイオン液体というのも面白い。こういったものが、強いAIの肉体を構成するのだ。そして人は、いよいよサイコスフィアに住むことになる。後はもう、思索するために生きる他ない。恐らくは、実質的に、永遠に。

_ その、すごいゲルを研究してるのはここ。俺は、何を隠そうこの研究室がいま立ってるところに学生の頃世話になったのだが、あの頃とは比べ物にならないほど大学はハングリーであり多彩でもある。きっと今入ってもやっていけないんじゃないかな。留学生も海外からのポスドクもたくさんいて、日本人学生が押されてるようにさえ見える。


2015-11-18

_ [漫画] 「パンダのパ」河あきら、ジュールコミックス、2015.

著者がくも膜下出血で入院・リハビリを体験したことがモチーフとなっているようだ。最終話の主人公はまさに作者自身をモデルとしているのだろう。「パンダのパ」は食事の前に嚥下を好適に行えるようにする発声である。病気を克服して漫画が描けるようになったことはファンとして嬉しい。病み上がりを示しているかのように、河さんの作品の味わいどころであるキャラクター同士の絶妙な掛け合いがあまり見られなかったのは少しさびしかった。


_ [物理学] 慣性の法則(ランダウの力学)

空間が等方的で均一であるならば、ラグランジュの方程式に並進対称性を仮定することによって、ラグランジアンの速度ベクトル(の各成分)による偏微分は時間に依存しないことになる。ラグランジアン自体が等方性の仮定によって、質点がどこに向かっているかには関係なく、ただその速さ、つまり速度ベクトルの絶対値だけに依存することになる。速度ベクトルの絶対値を速度ベクトルの各成分で偏微分するとそれは必ず各成分に依存する形になる。\[\frac{\partial |\boldsymbol{v}|}{\partial v_x} = \frac{v_x}{|\boldsymbol{v}|}\]などとなり、速度ベクトルの大きさ$|\boldsymbol{v}|$を変数に含む関数を各速度成分で偏微分した結果は、必ず成分$v_x$に依存するのである。ラグランジアンの速度ベクトルによる偏微分もまたそうであり、それが時間に依存しないためには、各速度成分自身が時間に依存しないことが必要である。つまり、止まっていたものは止まり続け、動いていたものは等速度で動き続ける。これが慣性の法則である。つまり慣性の法則は、ラグランジアンが等方的であり並進対称であるような世界で起こることである。こことかこことか見ながら計算して、ようやくこんな感じの事だということを納得し始めている。だが、この時点でランダウの教科書は、ラグランジアンがどのように構成されるかと言うことをまだ示していない。それが示されるのが次のセクションと言うことになる。来週それを学ぶことができたら、一度ここに帰ってこようと思う。おそらくこの議論が、ネーターの定理につながっていくのだろう。これも有用そうだ。


2016-11-18

_ 今日のトピックは夜ヨガ行ったことくらい。帰り道少し遠いがなるべく歩くことにしようと決めた。ウォーキングあまりしなくなって以来(加齢も有るが)体のあちこちが石化し始めている。石灰化か。何とかしないと「石の中にいる!」みたいなことになってしまう。正しくは「石が中にある!」だけど。メデューサの呪い恐るべし。


2017-11-18

_ 土曜の朝。ゴミ出しのあと、NHKラジオでラジオ文芸館。池澤夏樹「上と下に腕を伸ばして鉛直に連なった猿たち」のアンコール放送。私ももう一度聞きたいと思っていた。というよりも、この作品を収録した『砂浜に坐り込んだ船』のように、”リアルな”(と池澤さんの言う)死者たちと向き合う物語、あるいは鎮魂の、あるいは鎮魂を願う生者の思いの物語を、求めていたのかもしれない。死は私とは関係が無く、亡くなったものに対してはただ悲嘆によってではなく追想によって共感を寄せよう。エピクロスはそういう言葉を私に残してくれた。論理的な考えに従えばそのようにしか振る舞えないとしても、それは原理として正しいのであり、個別の喪失感への処方としては不十分なのかもしれない。
 この物語は、若くして死んだ女性の「アンクル」(おじ)が、カロンを思わせる渡し守が川とも海とも湖とも知れない水上をあやつる船に乗って、その水の向こう側、つまり彼岸へと向かうところから始まる。誰もそれが本当にあるとは想像できないはずなのに、広く共有されている、この世からあの世への旅。これを想像して描いているこのくだりは冒険小説の手法に少し似ている。このシーンに相応しいBGMはシベリウスのトゥオネラの白鳥以外には無さそうだ。池澤さんの実父がシベリウスを愛した福永武彦氏であることをふっと思い出す。彼岸のホテルで少しづつ自らが生者ではないことを確認していく「アンクル」はやがてその姪(の魂?)に出会い、表題のおかしなおもちゃのようなマスコットの話など交えつつ、自分がこうしてここに来たことで姪にささやかな笑いを与えられたのに満足して終劇となる。記憶で描いてるからいろいろ違ってるかもしれない。それ以上を書くことはもうくどくどしくて略す、という体で物語は名残惜しい印象を残して終わる。今日一日はこういう調子に彩られて過ぎていくだろう。


_ そういう気分の中でおんな城主直虎の録画を見てた。いきなり栗原小巻さんがでてきてびっくらこいた。不遜を承知で書けば、まだ生きていたのだ、という驚きと喜び。築山事件はなかなかピンと来ない。つづく(←中村梅雀の声で)。


2018-11-18

_ [特撮] 仮面ライダージオウ

鎧武の世界。少し未来のソウゴと現在のソウゴがタッグで戦う。アクションの演出が素晴らしい。さすがに同一人物のタッグで息がぴったり合ってる。

_ [特撮] 快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー

ジュゴーンマナティというギャングラー登場。特殊攻撃は人の不安を強化してしまうというもので、強迫障害を誘引しているということだ。撮影の舞台は横浜の旧東海道沿線。運河とか映ってる。

_ 昨日iPhone新機種ゲット、バックアップを復元してみるがカレンダーはじめ復元されない。いろいろ試行するのも面倒でメールもMusicもアプリも全部人力で再構築した。そのせいかちょっと肩が痛い…。XRにしたので指紋認証がなくなって顔認証。慣れるのに少しかかりそう。

_ [熊野街道] 伊勢路、道の確定。

そろそろ寝るかなという時間。夕方のヨガの前後の時間で、和歌山新宮から三重の尾鷲に向かう熊野街道・伊勢路の道の確定をしてた。私にとってのそれは、1/25000地形図に道筋と見どころを書き込む作業のことを意味している。もともとは、「歴史の道調査報告書」という各自治体の教育委員会がまとめた昭和57年ころの資料の冒頭でよく用いられていた表現だ。彼らの努力には頭が下がる。
 週末は3連休となるので、1−2日目を利用して遊びに行こうとしているのだ。1日目は新宮観光になる。できれば東宝茶屋でなれ鮨とか食べてみたい。浮島植物園にはこの間の訪問で行った。カワセミを見た、と管理人に言うと彼女はまだ一度も見たことがないと言ってたっけ。
 速玉大社には大きなナギのがある。この葉は4cmくらいの縦長で、縦に固い筋が走っている。それが由来だったかもしれないが、絶えることのない縁結びの木なのである。関東ならば鶴岡八幡宮、伊豆の韮山(蛭ヶ小島)にも源頼朝と北条雅子を結んだ木として植えられている。この間遊びに行った時の地図やパンフレットの間からその一枚の葉が零れ落ちた。その日、外人女性とその幼少の娘とみられる二人連れがその木のたもとに遊んでいた。私はそこで1枚のナギの葉を見つけたので、女の子に"Present for you."などと言ってあげようとしたら、彼女は流量な関西弁で答えたのだ。「もう持ってる。」それで私はその葉を自分のものとして持ち帰ったのだった。こういう縁もあるということだろう。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うじゃ [新しいのは、良いですね〜]

_ けい [そうなんですけど、機種交換はボーナス出たら一括現金払いで、と思ってた矢先に不調になってしまったんで、咄嗟に新調しまし..]


2019-11-18

_ かくして今宵もヨガ。気持ち良し。帰宅したら寝る前にいっとちゃん見よう。


2020-11-18

_ すいよおび。日中少し眠かった。実は昨晩ちょっとプレステ2やってしまったのだった。カプコンクラシック。魔界村とか1942。レッドアリーマはやはり手強かった。。。カンを取り戻せるまでやり込むことなんてこの先あるのか?これでも学生時代はアーケードでノーコンティニューでクリアしたもんだが。バイトの金結構注ぎ込んだりして。


2021-11-18

コトヤマ氏の自画像。  仕事帰り(今日は実出勤だった)。コトヤマ『よふかしのうた』第9巻買って帰宅。電車で読もうとしたら見返しのとこの自画像(?)がなんか良かったので模写。

_ 意外に遅くなったので今日は自宅の風呂にするか。名付けて「ケイさんの湯」。温泉の成分にもあるからな!珪酸(けいさん)っていうヤツが。その前になんか少し勉強でもしよう。

_ しまった、月食見逃したなあ、と思ったが調べてみると明日だった。暗くなったら仕事切り上げられるようにしたいな。かけてく月見ながらウォーキングしてそのままどこかで露天風呂にでも入りたい。


2022-11-18

_ 人のブログに一生懸命ツッコミしててつい自分の日記を書いてしまったような気になってたぜ。いやそんなことはどうでも良かった。アマプラでシン・ウルトラマン配信始まった。いや、それもどうでもいいことだったような気がする。なんかもっと書いとかなきゃいけないことがあったような気がするんだけどなあ。。。玄米とみやここうじで甘酒作った。いや、確かにやったけどそれも書こうとしたことじゃ無いような気がする。なんかもっと大事なことがあったような。

思い出した。シリウスの良く見える季節になりました。うーん、それだけだったっけ。。。

VDT作業と腰痛の関係を論じてる論文を3つほど見つけた。いや大事なことだけどもっと大事なことがあったような。

「うる星やつら」録画見た。これは普通のことだしなあ。世の中にはもっと大事なことがあったんじゃなかったっけ。思い出せませなんだので寝ます。あ、明日粗大ゴミ出す日だ。いや、これでも無いような気がする。。。


2023-11-18

_ [トレーニング] 乳酸!

昼少し前に歯のクリーニングに行ってそこから最寄りのスーパーのイートインで小さめのおにぎりを一つとトマトジュース、スモーク胸肉の類を食べてから40分強ウォーキング、ジムに着いてストレッチと逆立ちの後おもむろにマシントレーニングを始める。確かにパフォーマンスがいつもより良くて、最後のドMスクワットを含む全10種目、全ていつもより負荷を上げて3セットずつ実施。銭湯まで歩いて露天風呂・水風呂・炭酸泉浴・レモン風呂などゆっくり楽しんで帰宅。ラムの切り落としをガツガツ頂いております。ラム肉にはカルニチンが入ってるから脂肪燃焼には良いのだよなー。それよりも、筋トレの時には乳酸の手応え(まあよくわからないが)を感じて、バルクアップは本当に可能なのではないのか、などと思ったりして。ただ、筋トレの後にストレッチ系のヨーガを入れるようにしたのだがそっちはパフォーマンスが悪くなる。できれば別々の日にやりたいところだがそんな時間は多分取れないよなー。だいぶ寒くなった。筋トレの季節!寒気に備えて発熱する体も減量には適しているのだそうな。


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