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2018-01-06 [長年日記]
_ 朝、出来るだけ時間を作って、20分くらいの瞑想をするように心がけている。よく言われるように、瞑想の後にはスッキリするとか、あるいは自分が新しいステージに立っていると感じる、などといったことは全く無いし、若い頃に想像していたような神秘体験が訪れる、などということもない。ただ、とても貴重な朝の時間を一見役に立たないようなことに使う、ということには何か思いも及ばないような価値があるのかもしれない。もちろん、結局自分に何も起こらなかったとしても、一向に構わない。何故なら、私はその時間を確かに楽しんでいるからだ。無になる、ということも無理なことだ。様々な思いが浮かんでは流れていき、あるいはしばしば囚われてしまいそうなネガティブな思い出も浮かんでくる。それもじっと見つめているうちにやがて流れていく。静かな呼吸の音を聞きながら浮かぶ思いを眺めるともなく眺めているとき、不思議なことに心は昂らず、苦しみも悲しみも感じてはいないことがわかる。苦しみに満ちた世界に生きる上で「苦痛」と「在る事」はいつも隣り合わせてはいるけれど、本来これらは切り離せる事なのかもしれない。死が、生きている私たちには感じられないが故に私たちには関係がないと見なせるならば、そのこともありうることだ。
新しい年はストックからインプットへと切り替えていくことにしようと思う。それはいつか全てを捨ててしまうための長い準備だ。