RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2006-07-19 [長年日記]
_ 傘に住まう蝸牛。
雨が続いている。
_ 濡れた傘を家の中に持ち込むことがためらわれて、玄関先においておいた。
出勤の途上、駅の改札に向う階段で傘をたたもうとしたら、丸めた傘の布を通して硬い丸いものの手触りを感じた。その瞬間にそれがなにであるのかがわかった。
_ 家の玄関には蝸牛が沢山いる。玄関に猫のトイレを置いているのだが、それはおからから再生した猫砂で、玄関先にも少しこぼれている。それを餌にするために、今のような時候には蝸牛が数匹玄関先に集まってくる。それを意識していなかった頃には随分玄関先で蝸牛を踏み潰した。
_ 傘にへばりついた蝸牛は2匹もいた。はがして道端に捨てる。傘の表面に蝸牛の足跡が汚らしいようにこびりついていた。
_ なんだかまだ蝸牛はいるみたいな気分だ。頭のてっぺんにへばりついて、わたしに蝸牛の論理に基づく指令を送っているのではないのか。わたしはその指令に従って行動しているに過ぎないのではないのか。
_ カタツムリもコウガイビルに負けずに恐ろしい存在だったのだ。