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2008-01-02 熊野街道2日目:伊太祁曽から紀伊宮原まで。 [長年日記]
_ [熊野街道] 伊太祁曾から紀伊宮原まで。
海南の宿を朝5時に出て、電車を乗り継いで伊太祁曽に戻る。この日の貴志川線は真っ赤な「いちご電車」。6時ではまだまだ暗いが、6時半ごろになるとうっすらと明るくなる。 8時半頃、汐見峠に到着。昔津波のあったときにこの峠まで村人を呼び寄せて難を逃れさせたと言う「呼び上げ地蔵」のところにおあつらえ向きのベンチがあったので、ここで一服。エスビットストーブで湯を沸かしてカモミールティーを淹れて飲む。近所の人が地蔵の掃除をしにやってきて、「ごゆっくり」と声を掛けていく。この峠は大阪側からやってきて最初に海の見える峠だったそうだが、今は見えない。藤代王子社・有馬皇子の墓を詣でてから藤代峠を目指す。途中、徳本上人の名号碑を掃除していた女性に声をかけ、登っていく。紀伊水道が見渡せる良い場所に出たのでお昼のおにぎりと味噌汁・コーヒー。それに、無人販売の100円のキウイフルーツをデザートにして持参のプルーンも食べた。良い景色が最高のおかずとなる贅沢この上ない食事。遥かに淡路島も見える。いずれはそこを訪れることもあるのだろうか。 コーヒーを飲んでいると徳本上人碑のところにいた女性が後から登ってきてしばし話をする。この山道もサルとか鹿とかアライグマが出るのだそうだが、他では聞かない「イノブタ」も出るのだそうだ。だから暗くならないうちに越えるのが良いと言う。
夕刻、紀伊宮原に到る下りの長くくねった道を歩く。夕日が山の肌を照らすと、まだ沢山なっているみかんが燃えるように輝く。海側の空は晴れているが、内陸の山側は曇っている。夕日に照らされた山肌はふしぎなコントラストを見せている。
駅で電車を待つうちに日が暮れた。この日の宿は御坊。40000歩以上歩いた。宿が駅から離れているのでタクシーを使うしかなかった。明日の朝も早い。