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2010-10-02 羊肉を食べながら「忍者ハットリくん」を見る。 [長年日記]
_ [食べ物・飲み物] 野菜炒めの残りの野菜にさらにもやしと玉ねぎとキノコを追加してジンギスカン。
普段は鳥胸ばかりにしてるがときどき脂質の多い肉を取りたくなる。以前はビールをガンガン飲みながら食べてたが今はキリンフリーが定番。呑兵衛のスタイルはなかなか捨て去ることはできないが、逆に形だけ整っていればなんとなく満足できる。
_ [特撮] 東映チャンネルで見た「忍者ハットリくん」(実写版)
恥ずかしながら、本放送をしていた1966年の頃は物心ついて間もない頃だったがこの番組のことはおぼろげに覚えている。牟田悌三がケンイチくんのパパだったことは良く覚えている。ハットリくんは忍者であること以外は普通の人間なのに、顔はお面というか張りぼてだった。当然のごとく白黒放送だった。その番組の第1話と第14話だけ、東映チャンネルで放映されたのでジンギスカンを食しつつ見ていた。見ているうちにママの役が久里千春だったというのも思いだした。なんというか実に味わい深い作品だ。ハットリくんの声"キューピーちゃん"こと石川進だと思っていたが、実は熊倉一雄だった。セリフ回しがやけに文学的だと思っていたら、脚本家である"服部半蔵"の一人が井上ひさしだった。ハットリくんがケンイチくんの家に居候するきっかけは、あろうことか伊賀の山中でお頭の左卜全に許されて下野するといきなり遥か東京のケンイチくんの家で焼いていた秋刀魚の匂いを嗅ぎつけ、自動車を追い抜くスピードで走りそのまま居ついてしまうという強引な発端だった。たまたま庭先で煙の多い秋刀魚を焼いていたので忍者が居候してしまう家。しかもケンイチ一家はそのことにほとんど違和感を覚えていないようなのだ。リアルな人間の中に一人だけ張りぼて顔の忍者ということだけで違和感は拭えないはずなのに。今回の放映でそのハットリくんの顔をまじまじ見てみると、なんと眼がきょろきょろ動き、黒目の形で数種類の表情を表現し分けている。ケンイチ一家はハットリくんのみならず、そのハットリくんが来たまさに当夜居直り強盗の被害にあうのだが、ハットリくんに助けられ、翌朝はハットリくんと強盗と共に仲良く朝食を取ったりしている。この寛大さこそがこの第一話においてもっとも違和感を感じさせる要素であると思ったのだった。第14話ではみんなの大好きな潮健児(代表的な役は実写版悪魔くんのメフィストとか仮面ライダーの地獄大使。今気付いたけど地獄大使は大使と言うからにはショッカーの外交担当なのか?とりあえず日本版ウィキペディアの関連項目に"地獄大使"という項目は今のところ載っていない)が産業スパイ008の役で出てくるのだが、扮装も間抜けぶりもほとんどメフィストと変わりないという。この人こそ日本を代表するメフィスト役者だ。こう書くと一見、ゲーテのファウストの名演をした人のように見える。
そうか、実写版って書くと大抵は大口俳優・香取慎吾のソレを指すと思う人が大半なのだろうな。