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けいりう堂日記

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2010-10-01 何も言えなくなる漫画。 [長年日記]

_ [漫画・アニメ] 上野顕太郎「さよならもいわずに」

「星降る夜は千の眼を持つ」のあとがきに書いてあった(と記憶している)奥さんと死別した時のことが、あろうことか連載漫画となっていたのだった。単行本を本屋で見つけた時は、この上無く生産性の悪いことを売りとするギャグ漫画家が、こういうテーマをどのように描くのかと興味津々で買い求めた。読み始めて一気に読み終える。話の冒頭からちょっと後に挿入されたまえがき(こういう形で漫画に"アバン"を使っているところがドキュメンタリー映画的と思う)に、人はつらい経験をするとそのことを誰かに聞いてほしいと思うらしい、というようなことが書かれている。辛い境遇のもとで、あるいは辛い経験そのものが描かれた漫画は「失踪日記」とか「刑務所の中」とか他にも数多くあるのだろうが、この漫画のようにギャグやフィクションという迷彩をほとんど施さずに描かれたものは初めて読んだような気がする。語られた現実の前ではその語り口がどうとかいう評論じみた言葉は意味を持たない。そういうわけでいろいろ書いたけど表層的なことしか書けないのです。

_ 洗濯機のホースを修理。

近所のホームセンターで道具はすべてそろった。排水ホース、塩ビテープ、ブチルゴムテープ。直していて気付いたのは、去年の夏修理した時、ホースの長さを床に着くほど長くしていた。それが洗濯の度に振動でこすれたと思われる跡が、古いホースに付いていた。今回はピッタリの長さに調整してみると、古いホースの無事な部分だけで事足りることが分かった。洗濯機とのジョイントには接着剤を使わずにビニルテープ・ブチルゴムテープ・ビニルテープと重ねて接続してみた。すぐに劣化してもまだ新品のホースもテープも十分残っているのがなんか安心だ。そういうわけでまた無事に日々の洗濯ができるようになった。


2010-10-02 羊肉を食べながら「忍者ハットリくん」を見る。 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 野菜炒めの残りの野菜にさらにもやしと玉ねぎとキノコを追加してジンギスカン。

普段は鳥胸ばかりにしてるがときどき脂質の多い肉を取りたくなる。以前はビールをガンガン飲みながら食べてたが今はキリンフリーが定番。呑兵衛のスタイルはなかなか捨て去ることはできないが、逆に形だけ整っていればなんとなく満足できる。

_ [特撮] 東映チャンネルで見た「忍者ハットリくん」(実写版)

恥ずかしながら、本放送をしていた1966年の頃は物心ついて間もない頃だったがこの番組のことはおぼろげに覚えている。牟田悌三がケンイチくんのパパだったことは良く覚えている。ハットリくんは忍者であること以外は普通の人間なのに、顔はお面というか張りぼてだった。当然のごとく白黒放送だった。その番組の第1話と第14話だけ、東映チャンネルで放映されたのでジンギスカンを食しつつ見ていた。見ているうちにママの役が久里千春だったというのも思いだした。なんというか実に味わい深い作品だ。ハットリくんの声"キューピーちゃん"こと石川進だと思っていたが、実は熊倉一雄だった。セリフ回しがやけに文学的だと思っていたら、脚本家である"服部半蔵"の一人が井上ひさしだった。ハットリくんがケンイチくんの家に居候するきっかけは、あろうことか伊賀の山中でお頭の左卜全に許されて下野するといきなり遥か東京のケンイチくんの家で焼いていた秋刀魚の匂いを嗅ぎつけ、自動車を追い抜くスピードで走りそのまま居ついてしまうという強引な発端だった。たまたま庭先で煙の多い秋刀魚を焼いていたので忍者が居候してしまう家。しかもケンイチ一家はそのことにほとんど違和感を覚えていないようなのだ。リアルな人間の中に一人だけ張りぼて顔の忍者ということだけで違和感は拭えないはずなのに。今回の放映でそのハットリくんの顔をまじまじ見てみると、なんと眼がきょろきょろ動き、黒目の形で数種類の表情を表現し分けている。ケンイチ一家はハットリくんのみならず、そのハットリくんが来たまさに当夜居直り強盗の被害にあうのだが、ハットリくんに助けられ、翌朝はハットリくんと強盗と共に仲良く朝食を取ったりしている。この寛大さこそがこの第一話においてもっとも違和感を感じさせる要素であると思ったのだった。第14話ではみんなの大好きな潮健児(代表的な役は実写版悪魔くんのメフィストとか仮面ライダーの地獄大使。今気付いたけど地獄大使は大使と言うからにはショッカーの外交担当なのか?とりあえず日本版ウィキペディアの関連項目に"地獄大使"という項目は今のところ載っていない)が産業スパイ008の役で出てくるのだが、扮装も間抜けぶりもほとんどメフィストと変わりないという。この人こそ日本を代表するメフィスト役者だ。こう書くと一見、ゲーテのファウストの名演をした人のように見える。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ けい [そうか、実写版って書くと大抵は大口俳優・香取慎吾のソレを指すと思う人が大半なのだろうな。]


2010-10-03 [長年日記]

_ 洗濯機、今度は本体外側の排水ホースが水漏れした。以前も劣化して、半分以上テープで補修してある。これは新品に交換するべきだな。丁度、本体内部の修理のために買った替えのホースを、結局使わずに済んだのでこれを利用しようかと思ったが、すでにジョイント部を切除してあるので接続が厄介。やはり新品を購入する。400円足らず。近所のホームセンターにあることはすでに分かっている。夕方から雨らしいから早めに買いに行こう。

光回線の接続ができなくなってまたソフトバンクにtelした。サポートを受けているうちに勝手に復旧したようで極めて不審。

_ [栗山千明] 新曲。

「可能性ガール」というアップテンポの曲が、歌手Chiaki Kuriyamaの第二弾として発表されている。今朝がたPV見た。布袋寅泰と共演している。アップテンポの曲の出来はデビュー曲「流星のナミダ」を遥かに凌ぐ出来と思う。

_ 洗濯機の修理完了。夕食は作り置きのクリームシチュー、あす以降の食事のために五目豆とシチューをパラレルに作って味見するのに混乱した。キノコとブロッコリーと鶏肉主体にしてデミグラスソースで味付けしたのだがこれを何シチューと呼べばいいかわからない。普通デミグラスソースと言えばビーフシチューだがビーフは全く入っていないわけだし。


2010-10-04 [長年日記]

_ 雨の予報の割には大して降らなかったようだ。が、湿度の高さを感じる。書斎もちょっと蒸し暑い。蒸し暑いけど、ベンガルスパイス(という名前のスパイスの効いた危険な香りのするお茶)を低脂肪乳で出してチャイにして飲む。蒸し暑いのに体があったまる。でもそんなに悪い感じではない。

_ [食べ物・飲み物] シチュー製造の続き。

昨日のシチューはどう考えても量の割にデミグラスソースが足りないと感じていたので、さらにひと缶追加したら、案の定旨くなった。五目豆と同時に作成したので、シチューにはひじきが混ざり、五目豆には玉ねぎが混ざる。デミグラスソースをベースにしてもトマトをベースにしてもクリームソースをベースにしても具は全く同じ。カレー作っても一緒だな。材料を共通化することによって在庫管理がシンプルになる…のか?とりあえず買い物のとき迷わないのは良いんじゃないだろうか。

_ 図書館から借りてきた本の返却期限が来る。さっさと返して古本屋で買ってしまおうかなんてつい思ってしまう。

気になっているだけかもしれないが近頃地震が多い。地震の発生頻度が増えたんじゃなくて注意報を発報する頻度が上がっているんだろうか。この間は福島、今日は茨城と沖縄。テレビ画面の半分近く注意報の表示で隠すのは止めてほしいんだけど。もう少し慎ましくやってくれないものか。今見てるハイビジョン特集で白クマのピースくんの姿が日本列島の影に隠れて良く見えないではないですか。そんなNHKに受信料など払えません(←この言葉はかなり昔の参院選の政見放送〜もちろんNHKで放映された〜でオカマの健さんこと東郷健氏が発言した言葉を踏襲しているわけですけど多分伝わらないな。受信料は払ってますよ)。

_ 釣狐。

古いVTRを整理していると、20年近く前の野村万作さんの釣狐のドキュメンタリーが出てきた。理由は忘れたがふさぎこんで会社の寮の狭い一室で録画しながら見ていたのを覚えている。春分の日のことだった。狂言師が何度も演じることは珍しいこのダイナミックな演目を62才の野村万作さんは何度も演じていて、この年、演じるのを最後とした。番組には若い萬斎さんも出てきて、二人で”月に吠える”狐の仕草をああでもないこうでもないと議論している。この番組のことは一生忘れないだろう。そういえば、万作さんの自伝を読んだことを思い出した。確か「太郎冠者を生きる」というタイトルで、横浜市立図書館で借りたはずだ。中で覚えているのは、子供の頃熱にうなされて「きゃあきゃあきゃあ…」という狂言の猿の台詞をうわごとで言っていたというくだり。そこを読んだときに、後年父から聞いた私の子供の頃の話を思い出した。幼い私は熱にうなされて童謡「靴が鳴る」(靴が鳴るという現象がどういう状態を意味しているかは今もって理解していると言えないが)を歌っていたと言う:「おーてえて、ちいないで」。これを聞いた父は、もう私は駄目かもしれないと思った、と言っていた。幼い頃、父や母が寝付きの悪い私に物語や童謡を聞かせてくれていたことは割と良く覚えている。


2010-10-05 読書の秋その他。 [長年日記]

_ やっと来たと思ったら今日は夏日、あっという間に冬になるだろう。食欲に読書にスポーツに芸術にと、短い秋にやるべきことを古人はなんと多く挙げたことか。

_ NHKの朝ドラ、10月に入って見始めた。

「てっぱん」。主演の子が久し振りに若いからね。若いっていいなあ。第1回の海に飛び込む飛び込みっぷり(しかも2回!)が私のはあと♡をわしづかみにしたんじゃけえ。たまらんのうたまらんのう。ヒロインの父親役の宮迫博之の目つきがやけに血走ってるように見えてこの人大丈夫かなあと一週間思い続けていたら、あろうことかこの人は宮迫さんではなくて遠藤憲一さんだったことが判明した。似てる。というか区別がつかない。かなり前にもこんなパターンがあったなあと思ってずっと思いだす努力をしていたら、田辺聖子役を藤山直美がやっていた「芋たこなんきん」のことだった。お父さん役をホンジャマカの恵だとずっと思ってたらTOKIOの城島だった、というやつ。こっちもNHKの朝ドラだったというシンクロニシティの妙。

_ [読書] 「私のアルコール依存症の記−ある医師の報告」西郊(にしおか)文夫、東峰書房、1991。

恐ろしいことがいっぱい書いてある。

_ ・素人にもわかる依存症患者の判定基準=「連続飲酒発作」「離脱症候群」「問題飲酒」。私はたまたま2番目だけを自覚せずに済んでいた。就業時こそ飲んだことは一度もないが、休日となると朝から夜半まで酔っているともいないともしれない頭で飲み続けることもあった。その時はもう旨酒の味などしておらず、まるで塩水を飲み続けているような味となる。酔って良い気持ちになる代わりに飲みすぎて気分が悪くなることでようやく床に着くのだ。本書によれば、「一つずつでも当てはまれば百パーセント、アルコール依存症の患者である」とある。つまり、私が断酒を実行していることにはちゃんと意味があったのだ、となんか奇妙に安心している。

_ ・「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ 歌人、若山牧水は、アルコール依存症に基づく肝硬変により、四十四歳の若さでこの世を去った。」

_ ・抗酒剤(シアナマイド、アンタビュース)は第二段階(*アセトアルデヒドが脱水酵素によって酢酸に変わる過程)を阻止する。

_ ・早期離脱症状には食欲不振や発汗、吐き気なども含まれるので、私は意識していなかっただけでやはりちゃんと離脱症状を示していたのだ。

・ブラックアウト=連続飲酒発作中の記憶喪失。…「一週間程度と思っていたが、実はその倍以上の十六日間であった」

_ ・「不幸なことに依存症の特質は自らの依存症を否定することにある」

_ [読書] 「国会議員を精神分析する」水島広子、朝日新聞社、2003.

私の中ではもう「言わずと知れた」という存在になっている水島先生が議員になって3年ほど経ったころの著作で、精神分析と言っているのは、クロニンジャーのパーソナリティに関する7因子モデルに依って特に政治家には自己愛パーソナリティの強いタイプが多いことを説いている由。クロニンジャーの七因子モデルは以下の如しと記述がある:

1)遺伝的影響の強い4つの軸

・新奇性追求

・損害回避

・報酬依存

・固執

2)環境的影響の強い3つの軸

・自己志向

・協調

・自己超越

パーソナリティをこれらの因子の線形結合のように表わすことができる、という説らしい。これらが4つと3つに分けられるのは、一卵性双生児の統計からの帰結であるらしい。明記されていないが、一つの軸、例えば新奇性追求を取って多くの人のパーソナリティに対して頻度を集計すると平均値の周りにベル型のカーブを描くというような概念図が描かれているところから推し量ると、ここで言う"軸"と"因子"は多変量解析の術語的な意味でとらえられているように思われ、そうすると各因子の独立性を仮定しているのではないかとも思われる。「自己愛パーソナリティ」に関連が深い軸は、「新奇性追求」と「報酬依存」であるとのこと。自分も国会議員のくせにこんな本を書くこと自体が自己愛パーソナリティではないのか、という趣旨の夫君の言葉があとがきに書かれている。先生は「そんなことよりも深刻な悩みがあった」と続けて肯定も否定もしていない。

_ [読書] 「断酒学」村田忠良、星和書房、1983.

学と呼ぶだけのことはある。古本で購入することに決めた

_ 先日潮健司さんのことを書いたのをきっかけに、自伝(の体裁で書かれた)「星を喰った男」を古書店で購入。


2010-10-06 [長年日記]

_ [栗山千明][漫画・アニメ] 出演していたとは!

先日栗山千明の新曲のことを書いたが、これはアニメ銀魂⇒よりぬき銀魂さんの主題歌。私のHDレコーダーには予約録画のキーワードとして"栗山千明"が登録されているのだが、この単語でこの番組がヒットしていた。番組の一番最後に声と目元の画像として栗山千明が出演していた。

_ [漫画・アニメ] 「五万節」上野顕太郎、エンターブレイン、2009。

「さよならもいわずに」でうえけんへの興味が再燃したため、未読の単行本「五万節」をアマゾンで求める。メール便で届いていたので玄関先で開封して、2階に持っていく途中でちょっと中を覗き見してそのまま数作読みふけってしまう。家の中で立ち読みしてしまうほどの面白さ。数作って一体何話読みふけったんだ?⇒「五万話だ!!」

_ [食べ物・飲み物] おやつは甘栗ちゃん。

カロリーコントロールが結構うまく行っているのだが、やはり間食が欲しくなることがある。お菓子の袋をスーパーやコンビニで見つけるとすぐに裏返してカロリー表示を確かめ、「ああ、これも高いな(カロリーが)」と落胆することが多い。最近油で揚げていないポテトチップスが出たのだが、脂肪をカットしていても炭水化物が主体のために単位質量あたりのカロリーはさほど低く無い。そういうわけで、比較的カロリーの低いおやつとして、近頃は甘栗ちゃん(甘栗に"ちゃん"をつけるのは雨宮慶太監督の『魔法少女隊アルス』の影響と思ってください)を食べることが多くなった。1個10−25kcalほどで、それほど低カロリーと言う訳じゃないが、食物繊維とミネラルが多いのと、10個くらい食べると結構満腹感が得られるのが良い。

_ あしたも天気良いらしいね。天高く油断するとすぐ肥える秋だ。近頃毎日のように更新してるせいかちょこちょことヒット数が増えてるみたい。半分以上はリアルで私を知ってる人なんじゃないかと言う気もするが。


2010-10-07 Zガンダム見終わった。 [長年日記]

_ [漫画・アニメ] 機動戦士Zガンダム、なんとか見終わった。

最終話の終わりの方だけ見た記憶があった。「おーい、出してくださいよ!」←「開けてくださいよ」と覚えていたので記憶を訂正。なんか描きたいことが描ききれてないような終わり方。シロッコの断末魔がカミーユをあのような状態に陥れたというのはちょっと強引に悲劇的結末に持って行っているように思われる。最終話の一つ前に、このような状態に陥る兆しが描かれていた(宇宙空間でエマさんの前でヘルメットのバイザーを開いてしまう行為)のだが、過程を描くには尺が足りなかったということだろうか。このあとはZZを見るのが普通なのかもしれないがその前に「逆襲のシャア」を見ておこうかとも思っている。視聴するネタは有り余るほどあるが、そのことにどれほどの価値があるかは全く分からない。

_ 対人関係療法に関する本を3冊図書館に予約。

今回は最寄りの図書館で借りられるように手配した。うち一つは先日借りて最初の方しか読めなかったもの。ちょっと買うには高いし療法を受ける側と言うよりは施す側向けに書かれている専門書なので、今のところは購入予定は無い。

_ 「ブラタモリ」第2シーズン今夜スタート。

第2シーズンの第1回は築地。マグロ包丁って日本刀のように長い。タモリが面白いのはもちろんだが、久保田アナが可愛い。ぶらぶら歩いているときのファッション(1回の中で服装が変わっていることがあるので数日かけて撮影しているのかもしれない)や後ろ姿にも注目してたりして。


2010-10-08 トレーニング・自転車のことなど。 [長年日記]

_ 「まる特マガジン 体のうちから元気UP 体幹トレーニング」

NHKで最近始まった5分間番組。5分と言う短さとは言え、素晴らしい番組だ!座り方と立ち方からの講座と言うのが良い。座骨で座る(仙骨で座らない)。足先を90度に開いて一度膝を曲げ、そのまま伸ばしていくとともにかかとを上げてから、ゆっくりかかとを落とす。これが正しい立ち姿勢。歩くときの手は肩甲骨から振る。スクワットは椅子を使ってやると姿勢を覚えやすい。腰を落とした時に深く座らないように。ポイントが分かりやすくて大変役に立つ。スクワットやってヒップアップを心がけよう。

_ [自転車に乗って] 自転車に乗ってて思うこと。

近頃は買い物とかジム通いにチョイ乗りということが多い。うちの周りは坂が多いが、足を突かないで登れるようになってきたのは良いことだと思う。電動自転車のお姉さまとかを結構見かける。なんとなく熱が冷めてきたようにも思われるが、まだ自転車ブームではあるのだろう。涼しくなってきたので自転車生活は爽快。夜風を感じながら橋を渡ったりすると何だか良い気分になる。

だが、自転車に乗っている立場からしても、ルール無用の自転車乗りが多いことには憤慨してしまう。どう考えても交通ルールを知らずに乗っているとしか思えない人は結構いる。

_ これだけは止めてほしいこと その1:車道の逆走。

知らない人が実は結構いるんじゃないのか?自転車は車道では左側通行が正しいのだが、路側帯を逆走してくるヤツが結構多い、老若男女問わず。昔から自転車に乗ってるおじいちゃんなんかは多分若い頃歩道を走る習慣が無かったんじゃないかと思うが、ちゃんと左側通行を守っていることが多い。中には始め歩道を走ってたのに、途中で歩道が途切れたために、あるいは前を歩いている歩行者が邪魔になって、そのまま車道に出て逆走しているパターンも多いようだ。

これだけは止めてほしいこと その2:夜間の無灯火走行。

これをやってる自転車の多くはダイナモで点灯させるタイプのようだ。ダイナモを使うとペダルが重くなるのはわかるけど、そんな非力な足で自転車に乗るのならばLEDライトを買って付けなさいよ、と私は言いたい。

ほかにもいろいろ気に障ることはあるけど自分も100%ルールを守れている自信は無いので多くは言えない。でも自転車も車両の一種だという自覚は浸透しているとはどうにも見えない。人とぶつかればそれなりに重大な事故になることがなぜ想像できないのか?これでは遠からず取り締まりが強化されることになってしまうだろうが、そうなっても止むないしその方が安心できるとも思う。乗る立場の意識にも問題があるのだろうが、自転車を販売するときに交通ルールの確認をすることでもずいぶん意識は変わることだろう。というか学校じゃ教えてないのか?

_ 「今年のノーベル賞はいいねえwwww」

「痛いニュース」より。ホントにねえw。

_ なんか、逆走する自転車と自動車やバイクの事故になった場合にはほとんどのケースで自動車・バイク側の過失になってしまうそうだ。ルールを知らないどころか、知っててやってる人間もいそうな気がする。腑に落ちんなあ。


2010-10-09 連休と言うのに雨降り。 [長年日記]

_ 雨の中ジムに行ってヨガと軽く筋トレ。筋肉博士・石井先生の本に依ると、筋トレは毎日よりは週2・3回が良く、連続8回〜10回の動作を丁度やれるくらいの負荷を3セット位やるのが良いらしい。筋肉を疲労させて間の休息日で超回復を狙う、という方法。ただし腹筋と背筋とヒラメ筋は回復が早いので毎日鍛えても良いという話。鍛えた筋肉が基礎代謝を増やすことによってリバウンドの無いダイエットを目指すという訳。体重も体脂肪率もがたがたしながら徐々に減っているように思われる。

コンクリートブロックを買ってきてパソコンデスクの下に置いたので、PCに向かっているときに座骨で座ることができるようになった。近頃、姿勢の悪さを痛感している。座骨座りは背もたれを使わないので疲れる。

_ [交通史] 歴史の道百選

TDKで昔出していた歴史の道百選の東海道・中山道のVTRが、横浜市立と都内の幾つかの図書館に所蔵されていることを知った。私はこのシリーズのうちの東海道・小夜の中山の巻だけを持っている。横浜は貸出は行っていない。都内の図書館で借りられるかどうか、明日確認するつもり。

_ 最近再放送したポアンカレ予想の正しさを証明したペレルマンの番組を夕食摂りつつ見た。自分の悩みなんてこんな高尚な悩みとは比べ物にならないほど低俗なのだろうな、と思う。もうヒロイズムに酔うことは止めても良いんじゃないだろうか<自分。

_ つけたはずの無いガスコンロがついていた。忘れていたのか、それとも考えにくいが家にいる私以外の生物の仕業なのか。今使ってるガスコンロは昨年購入したもので、捻って点火するタイプじゃなくて押して点火するタイプ。猫の足で押せるかと言えば押せそうにも思われる。自動消火機能が付いているので安心と言えば安心だが、とりあえず使っていない時には元栓を閉めとく方が無難だ。猫と言う生きものと暮らして随分時が経っている。奴らが決して可愛いだけの存在ではないということは身に染みてわかっている。若い猫の好奇心はことわざに限らず本当に猫自身を殺してしまうこともある。うちの奴らは死にこそしなかったものの、脱走したあげくに骨折して帰ってきたり、AMラジオのループアンテナをくぐりぬけようとして失敗して腰のところが思い切りループアンテナに締めつけられたりとまあ思いもよらない事件をたくさん起こしてくれる。聞くところによると猫の知能は人間の三歳児程度なんだそうだ。あなたには想像できるだろうか?縦横無尽に飛び跳ねて鋭い牙と爪を持つ三歳児が何人も同居している、国勢調査には決して反映されない世帯の状況を。

_ そういえば、国勢調査、受け取った日の夜に記入して翌日投函してしまったぞ。そのあとで10月1日からだと気付いたがアフターザフェスティバルだった。まあ投函した日と10月1日とで当方の状況は何も変わっていないんだが。

_ [読書] 「野宿入門」かとうちあき、草思社、2010。

人生をより低迷させる旅コミ誌、というのをご存じだろうか。以前NHKの熱中時間という番組で野宿を趣味とする(それも、私のようにフォーストビバークがきっかけでハマったというわけじゃない)女性のことが取り上げられており、名前を覚えていたわけではないが「野宿野郎」というミニコミ誌のことは覚えていた。読んだことは無いんだけど。著者はその編集長である。入門と言うか、野宿への控えめないざない、というべき本。村上先生のハードな野宿の世界ばかりが野宿の楽しさと言う訳じゃないんだなあ。この人はどちらかと言えば人のいるところで少し人から離れてする野宿を愛好している。駅寝もその範疇に含まれる。野宿がきっかけで生まれた恋もあったらしい。文章がまたそこはかとなく笑える。「野宿装備の貧弱なところからどんどん立派な装備へとレベルアップしていくことに、ひとは喜びを感じられるかもしれませんが、立派なところから貧弱なところへとレベルダウンしていくことに喜びを見出すことは、難しいかもしれない」とかね。ちなみにこの人の装備と言うのはサバイバルシートとか浄水器とかじゃなくて段ボールとか新聞紙とかが含まれており、場所も公衆トイレの個室の中などを含む。どちらかと言うと野宿と言うより青カンと呼ばれる行為に近いのかもしれない。最近珍しく読んでて笑いがこらえられなかった一冊。

_ ガスコンロの件、やはり猫の仕業であるらしい。現場を目撃していないからどういういきさつでスイッチが入ったかわからないが、スイッチの下部にチャイルドロックがついてることを今更発見した。最新式は三歳児対策も万全だった。


2010-10-10 恐れ入谷のクリヤキン。 [長年日記]

_ イリヤ・クリヤキンというのはナポレオン・ソロでデビッド・マッカラムがやっていたアンクルのスパイの名前…って、こんな話いまどき8割がた通じないんじゃないの?入谷の台東区中央図書館に行ってきて、10年ほど前にTDK!から出ていた「歴史の道をゆく」なるビデオを借りてきた。東京の区立図書館には、区民とか区に通勤・通学している人じゃなくても利用登録のできるところがある。何て素敵なの、ああ。この図書館の一階には池波正太郎記念文庫というのがあり、展示のほかに池波正太郎グッズなんかも売っている。ビデオとかCDとかが貸出可。とても良い図書館ですね。わたしゃ上記のビデオの他にカーラ・ボノフとZガンダムと続・荒野の用心棒の3組のCDを借りて来ました。借りるジャンルに脈絡ないですか。そうかもね。

鬼子母神にも立ち寄り、境内に生っていたザクロの実を今月のトップページの画像に使わせていただきました。肖像権等の問題があれば直ちに削除いたしますが多分大丈夫だろう。っていうか、入谷の鬼子母神と雑司ケ谷の鬼子母神、完全に混同していた。雑司ケ谷の方はだいぶ以前に訪れたことがある。藤子不二雄の「まんが道」に、名物のススキみみずくを売っているシーンがあったと記憶しており、浅草寺のような賑わいを想像して行ったのだが、広い境内はちょっと寂しげだったのを覚えている。そのあとお岩稲荷とか見に行ったっけ。そうだ思い出したぞ。その日朝「ぶらり途中下車の旅」で都電荒川線が映ったので、番組を見てからすぐに出かけて1日乗車券を使って遊んでたんだ。最後はバスに乗って新宿に出たように思う。コンパクトカメラを持って行った記憶があるので、写真をあさってみようかな。

今日は図書館の帰りがけに合羽橋商店街に初めて立ち寄り何にも買わず、そのあと上野・アメ横を冷やかしてやっぱり何にも買わず、デリーでカシミールカレーを食べて日比谷線で帰宅。

_ [自転車に乗って] やっぱり交通ルールを良く知らなかった。

おととい「許すまじ無謀運転」みたいなことを書いてたら、今日の日経に自転車の事故の記事があった。2008年に交通法が改定されたとき、「自転車を安全に利用するための5原則」というのが作られたということだ。

1.自転車は車道が原則。

 歩道を通行できるのは「自転車歩道通行可」の道路標識がある歩道だけで、しかも運転者は子供と高齢者、あるいは車道や交通の状況上止むない場合に限られる

2.車道では左側を運行。

  以上1.2.を違反すると3カ月以下の懲役または五万円以下の罰金。

3.歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行。

  違反すると2万円以下の罰金など(などって?)

4.安全ルールを守る。

  飲酒運転は5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金。

5.子供はヘルメット着用。

  罰則は???

_ ということで、歩道通行が基本子供と高齢者に限られるということは全然知らなかった。自転車は車道も歩道も通行できる、というのはちょっと解釈が間違っているということなのだね。改定した中身のうち周知されているのは5.くらいじゃないんだろうか?

_ [交通史] ビデオ「歴史の道をゆく」東海道第1−3集を視聴。

さっそく夕食食べながら見ました。1997年に作られたものらしい。第1集は箱根路。湯坂路もちょっと出てくる。第2週は鈴鹿越え。私が1998年に歩いたのはほとんどR1。当時はガイドブックのラフな地図から適当に道を推定して歩いてたので、見落としたポイントや古道は数知れない。それがまた今後の旅のモーティベーションになるのかもしれないじゃない。第3集は小夜の中山という静岡の道で、実はこの巻だけ所有している。さすがにもうお亡くなりになったけど、ビデオには、夜泣き飴を売る100歳を超える扇屋のおばあちゃんが元気に登場している。私は前日金谷のラブホ(としか思えないようなホテル)に止まって、翌日扇屋の前を通った。確か戸が閉まっていたようで、このおばあちゃんにも逢っていない。今思えば惜しいことをしたと思う。確か無間の鐘なんかも見ずにずんずん行ってた。小夜の中山は西行法師が人生で2度通ったことを喜んで歌を詠んだ峠であり、京から齢80を越える老母とともに元正上人が遥か身延を目指した場所でもある。

_ 今丁度NHKスペシャルで日本の海のことを放送している。地形を見るたびに、日本列島は海の底で確かに一続きにつながっているなあと感じる。その形は、ユーラシア大陸の東端に長々と寝そべって左手を大きく挙げて東に飛び出そうとしている巨人のようだ。


2010-10-11 今日も遠征してきた。 [長年日記]

_ 「歴史の道をゆく」の続きを借りに、そして昨日借りたのを返しに、また台東区中央図書館に行った。入谷駅の二番出口を出ると帽子屋が目にとまり、デニム地でできたキャップ1000円を購入。ジャケットもパンツもデニムだったのでデニム男になった。CDも返してまた別のを借りてきた。チベットの宗教音楽、テリー・ライリーとクロノス・カルテットの「アダムのためのレクイエム」、山田耕筰の歌劇「黒船」。昨日のラインナップよりは少し脈絡があるかな?山田耕筰の歌劇は下田が舞台で唐人お吉を扱ったものらしい。

TS3M0190  首都圏に長い間住んでいるのに、浅草には何度となく行っているのに、吉原と呼ばれる地区がどこにあるのかよく知らずにいたので、ちょっと調べて千束三丁目の辺りであると知れた。入谷から歩いて行くと、偶然台東区(樋口)一葉記念館というのがあるのを知って見学。入館料300円。にごりえとたけくらべの収録されている文庫本を、中学に入ってすぐに学校の図書館で借りたのを思い出す。図書委員の先輩が、「難しいよ」と言ってくれたにもかかわらず借りて、やっぱり難しくて読まずに返した。同時に借りたのはポオの黄金虫だったと思う。そっちは面白かったっけ。この機会にたけくらべくらい読んどくべきかなあ、とふと思った。結構見学者がいた。
TS3M0198  記念館からぶらぶらと吉原の辺りを歩く。昔ならナカを冷やかして歩くというべきところだろうが、ひっそりしていて扇情的な風情は無い。そのまま隅田川まで歩いて待乳山聖天にお参り。日光・奥州街道を歩きはじめた一日目に訪れたことがある。
TS3M0204  そこから浅草寺に向かう。途中、花川戸公園に石碑を見かけたので寄ってみた。助六の碑と、姥が池跡(画像)。姥が池伝説は安達が原と良く似た鬼婆伝説。  浅草寺にちょっと立ち寄り、人込みを避けつつも結局巻き込まれながら銀座線で帰宅。今日は天気良く暑かったのでだいぶ疲れた。

_ 今日の画像は全部携帯のカメラで撮った。天気が良かったせいか結構良い映りに見える。

_ 帰宅してラジオをつけたらカーラ・ボノフの「庭のバラ」がかかってびっくりした。丁度昨日借りてきたCDに収録されていた曲だったから。ラジオでカーラ・ボノフがかかることなんてそう多くは無いだろう。これをシンクロニシティと言わずしてなんと言おうか。

_ 夕食を摂ってから借りてきた「歴史の道をゆく」を視聴。碓氷峠越えと鳥居峠越え。私が歩いた時の話。碓氷峠の入口に着いたのは午後の4時。車道と別れて山道に入るのにこんな時間で大丈夫かと思いながら急ぎ越えて、長野側に出たときにとっぷりと日が暮れた。当日宿もとっておらず、電車で小諸に出てホテルに泊まった。鳥居峠は熊が出るらしく、クマよけの鐘がところどころにおいてあったのを覚えている。木曽路に入って最初の峠。どちらの映像を見ても、断片的にしか思い出せない。山道だとどこの街道であっても見た目はあまり違いが無いようにも見える。それはまた、旧街道を歩いているという満足感や安心感、遥か昔への憧憬などを想起させる共通の風景でもある。

こうしてこれまでの旧街道歩きを振り返ってみると、一番難儀したのが短い下田街道天城越えの道であったことが面白い。他の街道に比べて現代の人通りが少ないことが第一の理由なのだろう。道もまた生きもののようだ。人が歩いてこそ生き残るが、交通が激しくなれば昔の風情を失ってしまうのだ。

_ まる得マガジン、今日は骨盤のエクササイズ。松本明子がやっているというのがちょうどいい感じがあっていい。美人過ぎず、スリム過ぎず、体柔軟過ぎず。この人がやって効果あるのなら自分もやってみようかな、と思わせるのがNHKのシナリオだ。趣味悠々シリーズなんかもそういう配役が多いように思われる。骨盤のエクササイズにはヨガの猫のポーズを用いていた。私もジムでストレッチするときにはよくやってる。犬のポーズというのもある。うちの猫は猫のポーズも犬のポーズも良くやってる。膝をついた四つん這いでやるのが猫のポーズで、腰を境にして上半身と下半身を折るようにやるのが犬のポーズ。


2010-10-12 今週のNHK BSはSF祭り。 [長年日記]

_ 「2001年宇宙の旅」を今放映中。

丁度ハルの反乱が終わったとこ。今見ても斬新だなあと思う。そしてやはり難解だ。今日は蒸し暑かった。あすもそんな感じらしい。 


2010-10-13 リベンジ。 [長年日記]

_ [読書] 「にごりえ・たけくらべ」樋口一葉。

入手しやすい岩波文庫で購入。先日書いたけど中学の時図書室で借りて読まずに返した。あれから35年ばかり経った今、文語で書かれた文体はやはり読み取りにくいけれど、今の自分はどんなことが書いてあるのかは大体分かるようになっている。電車の中、子供が騒いでたりすると読めない。読点がごく少なく、主語も極端に少なく、会話がカギカッコでくくられていないから、動作の主体が誰なのか混乱する。タバコを吸っているのはお力なのか源さんなのか、なんていう具合に。流れるような描写は、これが20代そこそこの女性の文章なのだとはとても信じられない。五千円札のデザインになるほどのことはあったのだ。積読書はあいも変わらず山をなしているが、これを読んだら森鷗外を読み返すのも良いかな、なんて思う。文庫本を読み始めた最初が中学の頃で、確か一番初めは友達に借りたSFで、フレドリック・ブラウンが編者である「SFカーニバル」と、ペリー・ローダン・シリーズの中の一冊だったように思う。鷗外だの漱石だの、無理して読んだのが高校の頃で、炬燵に潜って単に字面を追うだけの形だけ読書に近かったように思う。読んだという実感だけを味わう偽物の読書だが、そんなところから読書の習慣がまずは作られたことは、自分の人格形成に大きな影響があったと思う。

_ 今夜のNHK・BSの映画は「アンドロメダ…」。HDレコーダーでタイトルがこう書いてあるのを見て、長いタイトルを省略表示されているのかと思ったらもともとこういうタイトルだ。映画のタイトルに「…」(←三点リーダー,ポアン・ド・シュスパンシオン)が使われているのはあまり多くは無いかも。昔は原作の日本語タイトル「アンドロメダ病原体」と呼ばれていたような記憶があるのだが、あてになる記憶ではない。

_ やはり今日も蒸し暑かった。


2010-10-14 [長年日記]

_ [東海道] 「街道てくてく旅。東海道五十三次踏破」DVD。

もうずいぶん前の番組になると思っていたが、テルこと岩本輝雄さんが東海道を歩いたのは2006年の春から初夏にかけてのことだった。一方私がHDレコーダーを初めて購入したのは2007年の暮れ頃のようだから、「街道てくてく旅」の東海道編は、本放送の後に放映された総集編しか録画していない。もう少し詳細な旅の様子を見たくて、中古のDVDを買い求め最初の方を見ている。放送当時はシャイだけど人懐こいような明るい感じの人と思って見ていたが、今見返してみると、足の故障を抱えてしんどそうに歩いているのがわかる。もちろん、ウォーキングと自転車とスクワットがそれぞれ違う筋肉を鍛えるように、サッカーとは違う筋肉・違う関節に経験の無い負荷がかかって大変だったこともあったのだろうが。行き詰ったら歩き旅に出ることだ。もちろん前提となる体力がそこそこ有る場合、のことだけど。

ところでこのDVDは、総集編ほど短くは無いものの、月曜から金曜までの毎日15分の番組をすべて収録したものではない。全3巻各90分+特典映像。現在放送中の熊野古道は伊勢路の真っただ中。それもあと2週ほどで伊勢神宮に到着してしまう。そのあとの街道てくてく旅はどこを歩くだろうか?奥州の仙台以北か、さもなくばやはり塩の道、かな。

そうこうしてるうちにブラタモリが始まったけど、録画しておいてもう寝る。久保田アナ可愛いな。ポニーテールで2割増しだ。


2010-10-15 [長年日記]

_ 対人関係療法に興味が出てきたことは以前書いたと思う。今手元にある3冊の本はいずれも水島広子先生が訳に関わっている本。読んでいるうちにやはり書き込みながら読みたいという気持ちが強くなってきたので「対人関係療法クイックガイド」を(古本で)求めた。参考書を集めまくる行動は問題意識の表われで、子供の頃から変わっていない。おかげで蔵書の半分以上は正直完読していない。まあそれでいいんじゃないかとも思っているのだが。そのくせ人に本を貸すことには狭量な私だ。本を所有しているということは、そこにある知識を欲する時に得ることができる権利を持っているということでもあり、その権利が損なわれるような気がするせいなのだろうな。

通勤中に学術書を読むことは無理だ。近頃は小説も読めない。小説を読む割合自体が減っている。読む場合も、その物語自体には実はあまり興味が無かったりして、むしろその作家がどういう風に書いているのかとか何故それを素材にしたのか、といったことの方が面白いこともある。その作品たるや退屈極まりないのにその作家自身はとてつもなく面白い人物である、ということもあるんじゃないかな。ちょっといい例が思いつかないが。でもそれってもしかして単に文才の無い面白い人のことか?それでもなお、そのような著者であるがゆえに作品が売れまくり、文才は無いが売れっ子になってしまっているということも世の中にはあったりするんじゃないだろうか。そんな甘いもんじゃないか。ともかく、通勤電車で読む内容としては新聞が最適と思う。でも込み合う車内であの広い面積の紙を扱うのには相変わらず慣れない。それに場合によっては数日前の新聞を読んでたりもするからな。たまに「あれ?今日日経は休刊日じゃないのかな」なんていういぶかしい視線を感じたりするのもいみじうをかし。折り返した時に真ん中辺の紙面が床にバサリと落ちる様もいとあはれ。

夕食後の珈琲が近頃特に旨い。


2010-10-16 「てっぱん」見つつ朝食。 [長年日記]

_ ゴミの日の朝は猫のトイレ掃除の日でもあり(猫砂はゴミとして出す)ちょっと忙しい。一緒に暮らし始めて最初の頃、誰がしてたか知れないが、トイレトレーニングに失敗して冷蔵庫の裏に件のアレを見つけてびっくらこいたことがあるが、現在はみんなお利口さんにしてくれるので大変助かる。そんな朝飯前の仕事を終えてゆっくりアジの開きを焼いて「てっぱん」見つつ朝食。断酒・カロリー制限・筋トレ・ヨガなどが相乗的に効果をあらわし、先日クリニックでおこなった血液検査の結果は大変に良好だった。中性脂肪も体脂肪も理想的になっている。状態が数値で出るのは良い。心理面も客観的に数値化できないんだろうか?ウェイトはもう少し絞りたい。とりあえずズボンがぶかぶかになった。無理やりベルトで絞って会社に行ったらやはり見破られた。腰回りが垂れさがってるズボンは後ろから見てて見苦しいと自分でも思う。すごく年寄りくさく見える。新調せざるを得ない。破れてないものを捨てるのは不本意で大変口惜しいことであるなあ。

「てっぱん」の宮迫さんは今日も目つきが悪かった。

_ トレーニングの後のパンは旨いなあ。

なんて思いつつ、ジムの帰りに鶴見川の土手に座ってパンを食べてたら、修理中の上の歯がゴリンと音をたてた。歯医者に行ったら真っ二つに割れてるということで、横着して奥歯の義歯をつけていなかったのも原因だったらしい。今日で治療が終わる予定だったのにさらに3週くらいかかる模様。いろんな意味で痛い。実在の人間で本当に「トホホ」と言ってる人はほとんど見たことが無いが今日の私には「トホホ」という言葉がよく似合う。ちくせう。


2010-10-17 日曜の朝は特撮。 [長年日記]

_ [特撮]

またもや勘違い。仮面ライダーオーズのアンク役はどう見ても獣拳戦隊ゲキレンジャーのロンだなあと思ってたが、髪型が似てるだけで別人なんだそうだ。若者の顔の区別がつかなくなっているのか?<自分

今日のゴセイレッドは良かった。ラストのアラタのスキップがものすごかった。

_ 日曜の夜は龍馬伝。

中尾彬って時代劇に出ても襟巻をしてるんだな。


2010-10-18 [長年日記]

_ [新聞を読んで]

日記の更新が続いているとついついカテゴリを増やしてしまう。今日の日経は久し振りに印象的な記事が多かった。今回のノーベル賞の快挙の影響で「わが社は以前から基礎研究の重要性を認識しており…」のような記事もあったがくどくどしければりゃくす:

・ブータンでは経済指標として「国民総幸福量GNH」を使っている。2年ごとの聞き取り調査で人口67万人中8000人程度のデータを集める。一人当たり5時間もの時間をかけて面談をしてデータをとるということで、そのコストも結構なもんだろうと思う。これを年ごと・地域ごと・年齢層ごとなどで比較するといろいろ面白いらしい。どの地域のどんな人が怒っているか、あるいは慈愛に満ちているかなんかを知るんだそうだ。何年か前の放送大学で受講した経済学入門で、林先生が幸福の度合いは数値化できるという講義をしていたのを思い出す。いろんな集団を比較するのに幸福量を使うのは意義がありそうに思える。企業間や組織間の従業員とかね。

・今年のノーベル経済学賞は「サーチ理論」の開拓者たちに贈られた。売り手と買い手が財の取引の際に交渉を重ねる仕方を扱うようで、たとえば失業保険という本来失業者を救済する仕組みがかえって失業を続けることを助長しうる、というような計算ができるらしい。売り手と買い手がそれぞれ単独の場合でも初期条件に依っていろいろなシナリオが表われそうに思える(私は頭の中で今ライフゲームを想像している)が、それぞれ複数になるとどうなるのだろう。"単純な法則が非常に多くの複雑な状態を示す"というのは非常にあり得ることだ。

・ブノワ・マンデルブロ先生が亡くなった。フラクタルという概念は自己相似的とか特徴的長さが無いとかいう奇妙な構造が実は至る所に見られるというその外見的な特徴ばかりでなく、まさに(ジェネレータと呼ばれる)単純な規則が非常に複雑な構造を生みだすというダイナミックな面もその魅力と思う。私のD論がなんとか無事にまとまったのも実はこの人あってのおかげだったりするが、あれから遥か20年後の今であっても、市場の失敗の原因をノンノーマルな市場の振舞いに求める経済物理学の誕生に感銘を受けて間もない。死因はすい臓がんとのこと。享年85歳。ご冥福を…。 

_ [東海道] 「街道てくてく旅。東海道五十三次完全踏破」(DVD)第1巻を見終える。

昨日の日記に書き忘れたけど、上の歯の治療を受けてやっぱり違和感があってもちゃんと義歯は入れとかなきゃ、と張り切って義歯を装着したら高さを調整するためにレジンを盛った部分がポロリと取れた。急遽歯医者を予約して、今私の口内は大変不安定です。こういう事件は食欲にも少なからず影響を与えてしまうのだが、なんか風邪のまえぶれのようなヘンな調子を感じているので、なんとなくもつ鍋を食べるのが良いのじゃないかと思って食しつつテルの出てる件のDVDを見た。最初の方はしんどそうだったテルも藤沢を過ぎたあたりから旅を楽しむ余裕が見えはじめたようだった。飛び込んだ楽器屋でリチャード・クレーダーマンを弾き出したのにはびっくらぎゃうてんだ。しかも数十秒間BGMに使われてたほどちゃんと弾けてた。

特典映像に、旅の準備のことが録画されている。足に故障のあったテルのために負担の軽い歩き方をコーチしたり、体にあったインソールを用意したり、東海道の成り立ちなどを座学で学んだり。シリーズの他の旅ではこの様子は明示されていなかったような気がする(てっしーが甲州街道を歩く準備のときにカメラの撮影の仕方を習ってた、というのはあったけど)が、おそらくみんなこういった準備をしているんだろうと気付いた。このシリーズの旅人の体は日本の宝みたいなもんだろうから。番組で壊しちゃまずいですもんね。

あと、映されている人もさることながら、撮影隊の一人が無理して肉離れを起こしたという笑えない(笑ったけど)ひとコマもあったりして。ドキュメンタリーとかサイコロの旅の類を見てていつも思うのは、映ってる人もさることながら、重たい機材を抱えて被写体とほぼ同じ険しい道を進む人こそ称賛に値するのではないかということ。映し方によっては、被写体以上に危ない所に立っているのではないかなんて思うこともある。

当然DVDは第二巻に続く、ということになる。

_ [食べ物・飲み物] 五目豆・その後。

週末にまた五目豆を煮始めた。材料を買いそろえたつもりでなぜか2番目に重要な材料であるひじきを買っていなかったことが判明して、ひじきだけ1日遅れで投入した。今日も帰宅してからしばらく煮込んでいたのだが、ここで私は素晴らしいことを思いついた。きっと断酒の効果がやっと脳に回ってきたのだ。

それは、煮詰める前の汁気の多い五目豆を取り分けて、ご飯と一緒に炊けばそれで五目御飯になってしまうはずである、というアイディアだ。すごいだろ。でも実は結構有名な事実かもしれない。お吸い物でキノコご飯炊くよりはいいんじゃないかと思うんだが。ご飯とおかずの素材が全く同じになってしまうというリスクは否定しない。

_ 自分が感じている違和感を、もっと信じてやっても良いんじゃないかな、なんて今日はそんなことも思いついた。普通「気のせい」の一言で片づけてしまうことだ。そういう風にしてその違和感を無視することが功を奏する場合もあるが、文字どおりに解釈すると「気のせい」とはつまり「気」が原因で生じる疾患とか症状とか障害という意味なのではないだろうか。「氣の所為」と書くと感じが伝わるかな。そうでもないか。元ネタになっているのは、対人関係療法の本に出ていた「病者の役割」という言葉なんだが。療法を受けている人に「あなたは病気にかかっているのです」と明言することによって、だから必ず回復するのだという希望を抱かせることができる、という逆説的にも見えるやり方があるらしい。最近、仕事はできないけど趣味をおこなうのに支障が無いという「新型うつ病」といううつ病のタイプが話題になっているようだ。TVでみたある治療者はこのタイプに対しては厳しく接することも大事だというようなことを言っていた。そこに何か違和感を感じたのがきっかけかもしれない。こころを定量化するという難しい手順の中で、しかし患者は何らかの苦痛を感じているからこそ受診しているのだ、という事実は忘れられるべきことではないだろう(私がそういう扱いを受けたことがある、という意味では無い)。


2010-10-19 五目豆で作った五目飯。 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物]思ったよりだいぶうまくいった!

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会社で同僚のご婦人にこの思いつきを話したら、特段素晴らしいアイディアでもないみたいな。

しかし大変上手く行った。おかずとしては丁度いい塩加減の五目豆ゆえにそのまま炊き込むと薄味になって自分的には都合が良い。マイタケも一緒に炊き込めば良かったな。そうするとさらに食物繊維豊富な食事になったのに。

BSで「愛情物語」(タイロン・パワーのでてるやつ)を放映中。ハードディスクの容量が足りなくて2台のレコーダーにまたがってしまった。編集テクでつなぐしかない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃにゃ [うまそーー!]

_ けい [なんかこの画像良く見るとお盆が濡れててちょっと見苦しいですな。独り者の食卓なんてこんなもんです。ご飯と一緒に何食べて..]


2010-10-20 どうでもいいこと。 [長年日記]

_ どうでもいいことを省いたらこの日記の中身は何にも残らないのだが。

NHK教育の「みいつけた!」のスイちゃんは現在7歳。そろそろキャラが実年齢と合わなくなってきたように思われる。そのうち子役界の水森亜土的存在になってしまうのでは。。。

_ 帰宅して入浴して夕食を摂ると眠くなり小一時間うとうとしながら、山田耕筰の「黒船」を聴いていた。このごろ、日々生きているというだけで結構精神が疲労するものだということを実感している。このことは病的な精神の兆しのようにも見えるが、むしろ、精神の基礎代謝量が上がったということかもしれないと感じている。筋肉を発達させることによって特別な運動をおこなわずとも消費するエネルギー量、つまり基礎代謝量が増える。経済的な観点からは歓迎できないが、強力なメタボリック・シンドロームへの対抗策となる。精神の活動にもこれに例えられるような作用があるのではないか。熱心なトレーニーを馬鹿にする言葉に「脳みそが筋肉」というのがあるが、例えとしては当を得ているのかもしれない。

歌劇「黒船」の内容とはおそらくほとんど関係が無いのだが、聴いているうちに唐突に自分のエディプス・コンプレックスに思い至った。あれこれ考えていると心の深淵を垣間見たような気がして少し怖くなってしまった。でも悲観的になってはいない。

エディプスは自らの罪に対して恐ろしい罰を下した。後世彼の名を冠して呼ばれた"エディプス・コンプレックス"に、もしも彼自身とらわれていたのならば、この悲劇の恐ろしい罰は、彼を"エディプス・コンプレックス"から救済するハッピー・エンドで実はあったのかもしれない。もし彼が手を下すこと無く父王が死んでしまったなら、彼のコンプレックスは一生解消されずに、もっと恐ろしい結末が彼を襲ったのではないだろうか。

_ 「わけぎ」と「わきげ」は似ているけど似ても似つかない。今日、そんな会話を会社でしていた。脇からワケギが生えたら誰だってびっくらこくだろうな。なんかどこまでもどうでもいい日記。なんでこんな日記を公開してるのかわからない。受けを狙っているのかどうかにも自信が無い。どうでもいいことを省いたら何も残らないと思っていたが、タイトルくらいは残るかもしれない。どうせどうでもいい内容なんだから面倒な時はタイトルだけ書けばいいのか。良い考えだな。

_ 今宵もベンガルスパイスのチャイが旨し。そういえば、こないだ公開した火曜日のマグカップに大きなひびが入って使い物にならなくなった。カップが割れたり歯が割れたり。歯の方は歯医者でついでもらっていまのところ調子は良さそう。カップも金継ぎして使い続けようかと思ったが、金継ぎの道具の方がケタ違いで高い。金を使うからでしょうか。いまさら火曜日だけ別の日と同じものを使うのもシャクなので新たなカップを物色中。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃにゃ [ワーイワーイ採用された!!わけぎでここのページにきたかたはびっくりするかな(笑) ]

_ けい [今のところ検索エンジンで"わけぎ"を検索してもこのページにはなかなかたどりつけないみたいですね。うにゃにゃのワキには..]


2010-10-21 "この件はミステイクで行く。" [長年日記]

_ なんかこのフレーズは流行語大賞を狙ってるんじゃないのか。

_ ラジオのニュースを聞きながら入浴(お風呂ラジオを使ってるのです。もう欠かせませんな。)してたら、「アマギ地方が大雨」と言っているのを聞いた。下田街道の二本松峠越えの道がまた荒れてしまうのか、と心を痛めた。良く聞くと天城じゃなくて奄美だった。似てるよね。もちろん聞き間違えで良かったという訳にはいかない。


2010-10-22 [長年日記]

_ [新聞を読んで] 昨日の日経。

経済教室は読むようにしている。朝の電車に乗り込んで会社に行くまでの間にこのページまで読み進めるのは調子の良い時。大抵は帰りの電車の中で読むことが多い。21日の経済教室は、失業はその時だけの損失にとどまらずその世帯の子供に対しても影響を及ぼし、結果未来の労働力としての生産性が低下してしまう、というものだった。米国ではプアであるほどハンバーガーなど生活習慣病につながりやすい食生活に偏ってしまう傾向があるとのこと。以前米国に行った時、脂質の多そうな食事を避けてスーパーマーケットでパックに入った寿司を買ってホテルで食べてたことがあったが、スーパーマーケットで出来合いの食べ物を買って帰るとかなり安くつくという印象があったのを思い出す。日本でもマックで朝食を摂ると安くつくので以前は良く利用していたのだが、ある日を境に止めてしまい、今は自炊が多い。なるべく続けたいと思うんだが。ときどき無性にラーメンが食べたくなったりするんじゃないかと思っていたけど、何だかそうも思わない。自宅の上にインスタントラーメンが1個いつまでも載っていて、これをどうしようかとちょっと悩んでいたりもする。ハイキングに持って行ってお外で食べるのが良いんじゃないかとも思うんだがこのごろ休日の天気は悪くてねえ。。。

_ 夜遅く、何とかジューハンとか名乗る者が電話が掛けてきた。要件を言えと言ってもまずは話をしてから、とか言うので「そんな電話は必要ありません。失礼します」と言って切ったら留守電に「これからお伺いいたします。メッセージをお聞きと思いますのでご返事が無い場合ご了承されたものと。。。」みたいなメッセージが入ってた。本当に来たら通報しようと思ってずっと待ってるんですけどね、来ないですね。明日ちょっと早いんですけどね、もう寝ても良いんですかね。


2010-10-23 [長年日記]

_ 土曜日のトレーニング。ヨガクラス⇒筋トレ⇒バランスボール30分⇒筋トレ⇒トレッドミル50分⇒ストレッチ。体調が良いと土曜日はこんな流れで4時間ぐらいジムにいる。体調によってはトレッドミルを短くしたりしてね。筋トレのメニューは、フルコースだとチェストプレス⇒胸のストレッチ⇒レッグカール⇒ハムストリングスのストレッチ⇒インクライントーソ⇒体側ストレッチ⇒ショルダープレス⇒肩のストレッチ⇒レッグエクステンション⇒大腿四頭筋のストレッチ⇒アブアイソレーター⇒腹筋のストレッチ(ここで30分間バランスボール⇒)バックエクステンション⇒背中のストレッチ⇒ラットアイソレータ⇒ベンチでシットアップ⇒腹筋のストレッチ⇒シーテッドロウ⇒背筋のストレッチ⇒ペグアイソレータ⇒胸のストレッチ。たしかこんな感じだったと思う。マシントレーニングの間につかの間の休息を兼ねてたっぷりストレッチを入れるので相当まったりやっている。

4時間同じ場所にいるといろんな人がいろんなやり方でトレーニングしているのを目撃する。多分みんな自分のやり方が一番だと思っていると思う。私もそうだ。ついこの間までは人のやり方を見ていて「そんなやり方は効果的じゃないだろう」とか思ったりしていたし、今も時々そう思ってしまうのだが、考えを改めようとしている。この世界が平和であるための唯一の方法は多様性を受け入れ認め合うことだ…。

通常はトレーニングの後は急いで帰宅してすぐバニラ味のプロテインをおいしくいただくのだが、今日はそのままクリニックに。クリニックの先生との関係も近頃は非常に良くなっている。

ところでヨガとはサンスクリット語で「結ぶ」と言う意味だそうで。BSフジ『ケン・ハラクマのヨガ道』で知った。ケン・ハラクマさんという方は寡聞にして全く知らなかった。"11のポーズ"と言ってるのはヨガ、フラ、エアロなどフィットネスクラブの定番メニューから良さそうなところを集めてきたような感じで特に奥様方に人気がありそう。

_ [東海道] 『街道てくてく旅。東海道五十三次』DVD第2巻。

今日、メール便でAmazonから届いたので夕食摂りつつ見ていた。蒲原から御油まで。このあたりは東海道のハイライトと言って良いだろう。薩た峠で振り返ると富士がはっきり見えてる。この旅は良いことがありそうだとテルが言う。阿倍川もちの「石部屋」は「せきべや」と読むのだと認識。無愛想に見えた主人とテルが楽しげに餅をちぎる。小夜の中山は大雨で下りの道を水が川のように流れている。いつもと違う景色が見えた、とテルは日記に書いている。第一巻と比べると旅そのものを大いに楽しんでいるということがわかる。自ら歩くことは一番楽しいが、人の旅の仕方を追うのも楽しい。旅の仕方もまた多様であるべきものだ。私にはやはりそれがなかなか分からずにいた。「そんな歩き方では楽しめないだろう」そんなふうに思っていた。でも、一度自分が歩いた道を、誰かが歩こうとしていたり歩きはじめたりするときには、何故かその人のことを羨ましく思う。あの素敵な旅をこの人はこれから見出すのだと思うと、素直に「いいなあ」と思うのだ。同じ道を再び歩いて旅する機会はそんなにあるわけではなく、歩き通した達成感の裏側にはいつも、ああすれば良かった、あそこも訪ねたかった、この石碑は見逃した、などという数多くの後悔や反省が同居している。それがリアルな旅の本質なのかもしれない。ロールプレイングゲームをコンプリートするようなわけには行かない。でも貪欲に道の上にあるありとあらゆるものを見聞し楽しみたい。しかし陽のある時間は無限ではない。そこで何かをあきらめて何かを選ぶ連続で旅が進んでいく。仮に見聞すべきものが一つの道程に10個あってそのうち1つをあきらめなくてはならないならばその選び方は10通りだが、2個あきらめるなら45通りに膨れ上がる。実際の選択の数はこんなもんじゃないだろう。このことだけでも実質的には旅人の数だけの旅の仕方があると言っていいが、それ以上に、同じ選択をしてもその時が雨だったり寒かったり疲れていたり悲しかったりと、味わう状況が違う。全く同じ見聞を同じ状況で味わったとしてもその感じ方が人に依ってまた違っているはずだ。そう考えると旅の仕方はジムのトレーニングに勝って多様なのであり、その多様であることはまた認めあい尊重しあうべきもの、とわかる。


2010-10-24 [長年日記]

_ 今日はあまり書くべきことが無い。コーヒー買いに行った帰りに雨に降られたことくらいかな。あとは楽天でプロテインを注文したらうっかりココア味だったので慌ててキャンセルしてバニラ味を買い直した、という程度。ココアも悪くないけどバニラが最高だよね。ミルクに良く合う。このごろ3日で2L以上はミルクを飲んでる。プロテインを溶かすのにミルク、シリアルにミルク、ご飯の後にミルク、ベンガルスパイスでチャイを作るのにミルク。小腹がすくとミルク。赤ちゃん並みにミルク。一応低脂肪乳にしてる。

夕食を摂りつつ龍馬伝の録画を見てたら雨も上がったみたい。明日の朝は寒くなりそうだな。

_ [漫画・アニメ] そうだ、マンガ買ったんだっけ。

・「特命係長只野仁」1−4巻、柳沢きみお。

 新刊でそろえるつもりははなから無かった。最初の四巻、ブックオフで見つけたので読んでみることにした。

・「火星人刑事」1巻、安永航一郎

 ブックオフで見つけちゃったからついでに買った。買うしかなかった。絵柄はこの時点で「青空にとおく酒浸り」に近くなっている。そういえば「青空にとおく酒浸り」の第4巻、先月の発売予定日に書店に見当たらず、恥ずかしかったけど店員に尋ねたら発売延期とのことで、それがまた恥ずかしかった。

・「泉さんの季節」天竺浪人。

 これだけ新刊で買った。由緒正しいエロ漫画。星の数ほどいるエロ漫画家の中でももうすでに高齢者の部類(とあとがきで本人が認めている)となっている。ずっと愛読してる方だって高齢者の部類と言って良い。でもね、この人の漫画では多分もはや"抜けない"のです。がんばってるなあという思いの方が強くなってしまって、普通に熟読してしまう。第一そういった直情的なエロスを求める必要性がさすがにどんどん希薄になってきているのは確かだと認めるしかない。こんな話を書くつもりは無かった。安永航一郎を恥ずかしがってる割にはエロ漫画で抜くの抜かないの書いてる方は恥ずかしいと思わない性根がどうしようもない。何をカムアウトしてるのだ俺は。日記を毎日付けるのも必死だな。

_ 漫画読んでただけじゃなかったな。ぼろぼろになった椅子の布を貼り替えた。昔ぼろぼろになったときは猫が爪を研いだからだったが、その時張り替えた布も長い間に擦り切れた。張り替えのための布を出かけるたびに物色してたのだが、結局捨てる予定の布製の衣装棚を廃物利用することにした。その衣装棚が廃物になった理由も実は猫の爪とぎだったのだが。なんかこの日記、書いてるうちに話題が元に戻ってることが多いんじゃないだろうか。


2010-10-25 [長年日記]

_ 帰宅途中にちょこっと東急ハンズに立ち寄ってアロマオイルを探した。以前ヨガのクラスで先生が使っていたミカンのアロマオイル。花はネロリ、葉や枝はプチグラン、というらしい。どちらもあったがプチグランを求めた。上着のそでに2,3滴たらすと結構香った。リラクセ―ションの効果があるらしく、寝る前に良いとのこと。ラベンダーも気分を落ち着かせるのだが気分が内向きになるらしい。ヨガのクラスの影響で経絡やアロマテラピーにも少し興味が出てきている。もともとハーブは好きな方。修道士カドフェルの本1冊買ったけど最初の数ページしか読んでいないな。最近本当に小説が読めない。

_ [東海道] 「街道てくてく旅。東海道五十三次完全踏破」DVD第2巻(続き)

今日も夕食摂りつつ見た。静岡を歩いている。袋井とか舞坂とか。私は1998年の行脚のときにはテント背負って野宿して歩いたんだよな。DVDには、当時(2006年)NHK静岡局にいた「ブラタモリ」の久保田祐佳アナウンサーが出てきた。髪が短くて新鮮だ。二川宿の本陣も映ってる。私が歩いた時は休館日で中が見られなかったんだっけ、なんてことを思い出した。豊橋駅までの道、慣れない重い荷物と思い登山靴(今も時々使っているライケル)のために本当に足が上がらなくなったっけ。


2010-10-26 [長年日記]

_ アロマセラピーとかアーユル・ヴェーダとか調べ始めた。夜の図書館には経絡の本なんかもあったけどとても読み切れない。

_ たぶん昨日の日経の経済教室だと思ったが、日本の就労者の平均睡眠時間は7時間ちょっとで、年々減少傾向にあるとか書いてあった。平均でこんなに寝てるのだとしたら、私の睡眠時間は同等かちょっと少なめだな、と思って記事を読み続けてたら、フランスやアメリカより1時間くらい少ないとあった。

8時間も寝るのか?小中学生並みじゃないか。私は子供の頃、「子供は10時間寝なきゃだめ」とか親に言われて、土曜の夜のデビルマンとかドリフとかしばらく見せてもらえなかったんだ。また親の言うことが「8時だヨ!全員寝なさい」とか上手いこと言ってたつもりだったんだろうけど悔しくて今も忘れることができない。しかしそれでは休み明け友達の話題に入れないからということでしぶしぶ許可してもらったんだ。中学に入ってラジオを聞く習慣ができてしまってからは一気に寝不足が慢性の人生に突入したけどね。今だって睡眠導入剤を使ったってだいたい6−7時間だし。もっともそのせいとアルコールを断ったせいもあり睡眠の質はひところより格段に良くはなっている。そうそう、昨日の夜、枕元にプチグランを2滴ほど垂らしたティッシュを置いておいたら、目覚めがなかなか快適だった。プチグランはビターオレンジと言ういわば毒ミカンのような植物からとれるらしいが、そういえば和歌で橘の匂いと言えばどういうシンボルだったっけかな。

ほら、話題がまた最初のアロマテラピーに戻った。


2010-10-27 [長年日記]

_ 近頃の健康志向とは裏腹にちょっと風邪のひきはじめのような症状になっている。今日はとてつもなく寒かったからなあ。とりあえずお鍋にした。キリンフリーで水分をたっぷり取った。あとはカモミールティでも飲んでさっさと寝ようかと思ってるところ。8時間くらい暖かくして寝れば回復するかな。風邪のときアロマセラピー的にはどうすればいいのか、あるいはアーユルヴェーダ的にはどうすればいいのか、まだ昨日借りてきた本をほとんど読んでいないのでわからない。熱は通常よりわずかにあるかもしれない。それよりも膝が痛い。調子が良ければ夜ジムに行ってたのだが。

_ 特命係長・只野仁の動画をちらっと見た。名高い「フン、フン、フン」の場面が見られて満足。原作の漫画もドラマもなんかめちゃくちゃだな。わざとやってるんだろうけど。柳沢きみおの漫画に出てくる欲望に取りつかれた人々、特に女性の描き方は悪意に満ちている。何か恨みがあるのかもしれない。

_ プチグラン(日本ではプチグレインと呼ぶことが多いようだ。つづりだけ見るとフランス語じゃないかと思うんだけど)は呼吸器系に良いらしい。じゃあ今夜もこの香と共に寝るかな。昨日の日記でビターオレンジを「毒ミカン」と呼んだのはちょっと不適切だったかもしれない。適当に書いた。まじめに調べてる人には申し訳ない。

_ 日記のネタを拾ってみると、ダイエットだの料理だのアロマだのハーブだの猫だの。ちょっと見女性の日記に見えちゃうかもしれませんな。古式豊かなおやじです。すみません。


2010-10-28 「スーパー堤防はスーパー無駄遣いということで…」 [長年日記]

_ なんで上手いこと言おうとするのか。>仕分けの人

もっとまじめにやれ、と言いたくなるのも仕方ないだろう。

_ [新聞を読んで] 今日の日経から。

その一。「やさしい経済学」。ここしばらくノーベル経済学賞に輝いた「サーチ理論」が取り上げられている。

・サーチには単方向と両方向があり、最安値で買うことと最安値を探すコストを比べたり、比べる前にたまたまコストを掛けずに安いものを見つけるとそこで買ったり(これらは買い手だけがサーチしている単方向サーチ)、売り手も買い手の求める価格を探って利益が出るように価格を変えたりする(両方向サーチ)。

・上記最後のケースだと買い手は売り手の付けた値段で買わざるを得なくなって市場が存在しえないというのが「ダイヤモンドの逆説」。

・一方、上のようにどちらかが利益を独占することは無く、ある配分で利益を(したがってコストも)分け合うと考えたのがモンテルセンらのモデル。

・モンテルセンらのモデルを職探しに当てはめると(なぜか具体例が職探し問題にとられることが多いように見受けられる。従来の合理的市場の仮定が成り立たない典型例なのだろうか)、職業の生産性は労使の相性で決まる、ということになるそうな。論理の過程はわからないが結論だけ納得できる。以上、ベースになる知識全く無しで書いたので間違いに気付いたらその時書き直す。その気になればだけど。

その二。静岡大学工学部がEXA顕微鏡なるものを試作。窒化ケイ素薄膜に資料を置いて薄膜の裏から電子線をあてると蛍光が出て、その蛍光で試料を観察する方法。電子線は小さく絞れるからナノメートルの大きさを観察できるが、真空中でないと細いビームにできない。でも真空中だと水モノは干からびたり凍結したりする。この方法だと膜の下を真空ビキできるから生体物質を高分解能で観察できる、ということらしい。EXAって何の略なんだ?

その三。「100円ライター回収困った」ライターに安全基準が導入されることになり、使えなくなるライターの回収をどうするか、という話題。ちょっと趣は異なるが、禁煙二年目を迎えた私の家には、大量のもはや必要のない100円ライターが1月半前まであった。これをゴミに出そうとしたのだが、中身の入っているものは回収できない。仕方なくネットでいろいろサーチして、とある自治体で推奨していた方法でガス抜きをおこない、分解可能なものは金属部⇒小さな金属 それ以外⇒不燃ごみとして捨てた。正直自信を持って勧められる方法じゃないのだが個人では他にやりようが無いと思われた。ここでは詳しく述べないのでお困りの方は頑張って調べてみてください。


2010-10-29 [長年日記]

_ 昨日書いた「ダイヤモンドの逆説」というのは提唱者の名を取ってそう呼ばれているようだが、経済学の世界にはそれ以前すでに「水とダイヤモンドの逆説」と呼ばれるもっと有名な小咄があったと言うことを知った。生命維持に必須な水の価格がなぜそうではないダイヤモンドに比べて圧倒的に低いのか?という内容。

_ [熊野街道] 「街道てくてく旅。熊野古道を行く」森上亜希子さん、踏破。

21:00からスペシャル生放送をやってます。私は大辺路はこれからです。これでしばらくNHKの朝の楽しみは「てっぱん」だけになる。

_ [東海道] 「街道てくてく旅。東海道五十三次完全踏破」DVD第3巻。

テルは愛知に入っていよいよ最終巻。本日アマゾンからメール便で届いた。


2010-10-30 [長年日記]

_ いつものヨガとトレーニングはお休み。風邪気味で台風も来てるから。日中は蜂蜜レモンとかカモミールティに蜂蜜入れたりとかしたのを飲んでた。歯医者の予約が入っていたので仕方なく夕方外出。ウォーキング用のレインウェアを着て行った。

_ [東海道] 「街道てくてく旅。東海道五十三次完全踏破」DVD第3巻。

キムチ鍋を食べつつ見終えた。テルが京都にゴールインした映像を見ていて、私が1998−1999の間に歩いた旅の最後、三条大橋の木の欄干のひび割れた隙間には、タバコの吸い殻がぎっしりと差し込まれていたことを思いだした。確かそのことは、路上観察学会の本にも出ていたと思う。テルの旅は2006年で、この時にはタバコの吸い殻は一本も見えない。2000年が宿場制が制定されてから400年の記念の年だった。それを機会に東海道を歩く人も増え、道標の整備や休憩所の設置なども行われたように思われる。欄干から吸い殻が消えたのも、そんな動きのおかげだったかもしれない。

_ 「あっぱれ!KANAGAWA大行進」

TVKでやっているローカル番組。毎回土曜の昼間に神奈川のあちこちを訪問して録画をその晩までに編集して放映する「撮って出し」の番組。今日みたいに天気が悪くてもやってるのかなと思ったら、やっぱりやっていた。大変だねえ。

_ 食後の今、ローズヒップ+ハイビスカスティに蜂蜜入れて飲んでる。酸っぱくて甘くて温まる。なぜこういう飲み方に今まで気付かなかったんだろう。砂糖より蜂蜜の方が体には良いらしい。ヨガの教えによれば。


2010-10-31 [長年日記]

_ 10時過ぎまで寝ていた。起きて作り置きのシチューで食事。そろそろ備蓄が無いからなんか作り置きしなくては。

録画していたゴセイジャー見てた。今日のゴセイイエローは気持ち悪かった。

_ 今日は暖かかったが、夕方から雨と言うことだったので、昼過ぎに自転車で買い物に出かけた。一つは備蓄のためのシチューと夕食の材料を買うため、もう一つは灯油を買うため。自転車で灯油の缶を運ぶのはキツイしちょっと危険な気もするが、ガソリンスタンドまではカートを転がして運ぶのにちょっと距離があるのだった。数日前の大変寒い日に灯油が必要だと思ってはいたのだが、外が寒過ぎて買いに行けなかったのだ。雨の日に傘が無いようなもんか。嫌んなっちゃうよな。

スーパーでの買い物は1Lジュース3本を加えたためにひどく重くなった。その後GSに寄ったところ、自転車を留めようとして歩道に置かれていたアロエのプランターを引っかけて転がしてしまう。自分は無事だがアロエの方は少々葉が折れた。こぼれた土をたまたま持っていた軍手を嵌めて元に戻して、GSの人に平謝りして灯油を求めたら、缶の蓋のパッキンが無くなっていることにGSの人が気づいてくれて、ビニール袋を噛ませて密閉してくれた。気づかなかったら危うく帰り道は灯油流出事故になるところだった。

夕食摂りつつ「龍馬伝」を見ていた。英国全権公使ハリー・パークスと通訳のアーネスト・サトウが登場。番組は彼らのことを実に好意的に描いている。公使の館に龍馬が乗り込んでいくのはサトウの手記にも載っていないフィクション。Wikipediaで調べたらアーネスト・サトウには「佐藤愛之助」という日本名があったらしい。サトウと佐藤は元々関係無く、Satowというイギリスの姓。

_ [新聞を読んで] 10/20の「やさしい経済学」

最近になって新聞記事を日記に書きこむようにした理由は、当初心がけていたスクラップブック作りに挫折したため。かさばるし整理が追いつかない。ページごとため込んでおいたら梅雨時にかびてしまったりして全て捨てた。日記に書きこんでおけば後日思い出した時に検索しやすい。記事全体が必要になったら図書館等で調べれば良いんじゃないか、と思った訳。

しかしながら、日記に書きこむまでの間はやはりそのページ自体は残しておかねばならない。それを忘れてしまうと結局無駄になる。そんな風に無駄になりかけた1ページがあった。それが10/20の「やさしい経済学」の記事。書くべきことは、「フィリップス曲線」というGDPや失業率と連動する物価上昇率(インフレ率)のカーブ。たとえば縦軸にインフレ率を取り横軸に失業率を取ると、概ね右下がりの曲線になるのが"自然"な形ということらしい。

生産性が上がってGDPが増えるなら世の中にはモノがあふれており物価が下がるはずなのだが、フィリップス曲線は逆の傾向を示し、逆説的である。この逆説は、需要が増えて時生産者つまり企業は生産性を上げるが、その際にコストが増えるために次第に価格を上げる、というように説明される。この時に価格は迅速に変化させることができないという「価格の粘着性」が仮定され、それに「人々は将来について予想を立てつつ最適に現在の行動を選ぶ」という(新しい)マクロ経済学の原則を併せた立場が「ニューケイジアン」の立場なのだそうだ。

念のために書いておくと、私はこの記事の中身を理解していない。"ケイジアン"が分かっていないからどこが"ニュー"なのかピンと来ていないし、価格の粘着性が無いと上記が説明できないのかどうかもこの記事だけでは分からない。スクラップブックの代わりの備忘録として書いているからとりあえずこれで良い。以前放送大学で経済学入門をやったときも、高校以来需給曲線を改めて眺めて、良く分からないことに気付いた。そこで思い当たったことは、理系のグラフは多くの場合横軸に一つの変数を取ったら、縦軸には横軸に取った変数の関数を取ることがかなり多い、ということだ。需給曲線をそういうものだと思っていろいろな現象を説明することには無理があるのだった。上のフィリップス曲線の見方にも、縦軸が先か横軸が先かという見方の問題が関わっているように思われる。経済学は、物理学ほどには独立変数と従属変数の区別が明瞭ではない、ということかもしれない。

_ レンタルサーバーにNAMAZU(全文検索ツール)を毎日更新するようにCRONを設定しようと思って久し振りにTELNETでつなごうとしたら、つながらない。TeraTermも代がわりしている模様。時代は変わった。

なんとかインデクスは作れるようになったものの、検索結果のリンクの文字列を変えるのに失敗してリンク切れになる。今日は時間切れ。寝る。そういう訳で今鯰検索の窓を使うと検索結果は出るけどリンクが滅茶苦茶です。ごめんの。


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