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2010-10-04 [長年日記]
_ 雨の予報の割には大して降らなかったようだ。が、湿度の高さを感じる。書斎もちょっと蒸し暑い。蒸し暑いけど、ベンガルスパイス(という名前のスパイスの効いた危険な香りのするお茶)を低脂肪乳で出してチャイにして飲む。蒸し暑いのに体があったまる。でもそんなに悪い感じではない。
_ [食べ物・飲み物] シチュー製造の続き。
昨日のシチューはどう考えても量の割にデミグラスソースが足りないと感じていたので、さらにひと缶追加したら、案の定旨くなった。五目豆と同時に作成したので、シチューにはひじきが混ざり、五目豆には玉ねぎが混ざる。デミグラスソースをベースにしてもトマトをベースにしてもクリームソースをベースにしても具は全く同じ。カレー作っても一緒だな。材料を共通化することによって在庫管理がシンプルになる…のか?とりあえず買い物のとき迷わないのは良いんじゃないだろうか。
_ 図書館から借りてきた本の返却期限が来る。さっさと返して古本屋で買ってしまおうかなんてつい思ってしまう。
気になっているだけかもしれないが近頃地震が多い。地震の発生頻度が増えたんじゃなくて注意報を発報する頻度が上がっているんだろうか。この間は福島、今日は茨城と沖縄。テレビ画面の半分近く注意報の表示で隠すのは止めてほしいんだけど。もう少し慎ましくやってくれないものか。今見てるハイビジョン特集で白クマのピースくんの姿が日本列島の影に隠れて良く見えないではないですか。そんなNHKに受信料など払えません(←この言葉はかなり昔の参院選の政見放送〜もちろんNHKで放映された〜でオカマの健さんこと東郷健氏が発言した言葉を踏襲しているわけですけど多分伝わらないな。受信料は払ってますよ)。
_ 釣狐。
古いVTRを整理していると、20年近く前の野村万作さんの釣狐のドキュメンタリーが出てきた。理由は忘れたがふさぎこんで会社の寮の狭い一室で録画しながら見ていたのを覚えている。春分の日のことだった。狂言師が何度も演じることは珍しいこのダイナミックな演目を62才の野村万作さんは何度も演じていて、この年、演じるのを最後とした。番組には若い萬斎さんも出てきて、二人で”月に吠える”狐の仕草をああでもないこうでもないと議論している。この番組のことは一生忘れないだろう。そういえば、万作さんの自伝を読んだことを思い出した。確か「太郎冠者を生きる」というタイトルで、横浜市立図書館で借りたはずだ。中で覚えているのは、子供の頃熱にうなされて「きゃあきゃあきゃあ…」という狂言の猿の台詞をうわごとで言っていたというくだり。そこを読んだときに、後年父から聞いた私の子供の頃の話を思い出した。幼い私は熱にうなされて童謡「靴が鳴る」(靴が鳴るという現象がどういう状態を意味しているかは今もって理解していると言えないが)を歌っていたと言う:「おーてえて、ちいないで」。これを聞いた父は、もう私は駄目かもしれないと思った、と言っていた。幼い頃、父や母が寝付きの悪い私に物語や童謡を聞かせてくれていたことは割と良く覚えている。