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けいりう堂日記

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2010-11-01 11月になった。 [長年日記]

_ タイトルページの画像をどうしようかな…。

今朝がた大変に印象的な夢を見た。淫夢ではないが内容を公表することには抵抗があるのであまり触れないが、夢を見ながらその中で「早く寝なくては寝不足になってしまう」と寝る努力をしていたことは特筆に値する。ゆうべNAMAZUの設定に時間がかかってちょっと寝るのが遅くなったからな。夢の中で夢を見る話は比較的良く聞くが、寝ている時にさらに寝ようとする夢というのは聞いたことが無いし、自身初めての経験だった。すでに眠っているのに一体それ以上どう眠れば良かったのだろう?

目覚めたとき、睡眠の質が悪かったのではないかと危惧したが、日中眠気が来なかったので、その夢の時間は主観ほどには長くはなく思いの他良く眠れていたとわかった。久し振りに"シャドウ"の現われる夢だった。ユングに夢中になった頃も夢に"シャドウ"を良く見たのだが、最も古い記憶は保育園に通っていた頃の夢だ。保育園の建物の前を通っている土の道を行く途中、乞食のような風情の"シャドウ"が黙って道端に座っているのだ。大人びているくせに頭でっかちで不格好なその姿は、漱石の「夢十夜」に出てくる青坊主そのものだ(と後年思い当たった)。その"シャドウ"の前をびくびくしながら通り過ぎようとする。別の道を通ることも引き返すことも幼い私には許されていなかった。そして丁度その"シャドウ"の前を通り過ぎようとする瞬間、"シャドウ"が口を開いて何かを言うのだ。その言葉には意味があるようにも聞こえるし、意味の無い発音のようにも思えた。そんな同じ夢を何度も繰り返し見た。こんなに恐ろしい存在が夢の中で待ち構えているというのに、若い両親は幼い私に早く寝るよう叱るのだった。

妖怪は「うわん」とか「がぶ」とか「ももんがあ」とか言う声を発するらしいが、それはおそらく"シャドウ"の言葉なのだ。ユングによってそれもまた私の大切な一部であると知って以来、やはり怖ろしい存在には違いが無いのだが、そのくせ抱きしめたいような親近感を感じることとなった。彼、時として彼女、は、私がこんな年になっても死に絶えてなどいなかったのだった。だから今朝方の夢は私には懐かしい思いに満ちたものだった。

_ NHKの「てっぱん」は朝食摂りつつ見ることが多い。BS−hiだと7時半に見る(そして食べる)ことになる。オープニングのダンスが始まると一人で「ヘンな踊りキター」みたいな感じになるのだが、気になることが二つある。一つ目。路地の間にひしめく人々がダンスするカットで右端の方で踊っている赤い服の女性である。ぱっと見「あ、林家パー子。出てるんだ」と思ったのだがどうも違うようだ。この人、かなり真剣に踊っている。二つ目。中村玉緒のナレーションがシリアスな場面を台無しにすることがしばしばある。あの声で「こりゃえらいこっちゃぁ」とか言われると感情失禁直前の涙腺が間違った方向に緩んでしまう。確信的な演出とは思うのだけど。玉緒の声のトーンって改めてめちゃめちゃ低いよな。

_ 地中で生活する両生類「アシナシイモリ」は産んだ子供に栄養豊富な自分の皮膚を食べさせて子育てするそうな!これは今夜のBS−hiプレミアムエイトワイルドライフでやっていた。皮膚は3日で再生するらしい。そう言えば、落語の与太郎がむずかる赤ん坊をあやすのに角質化したかかとの皮をしゃぶらせる、というのがあったっけ。

_ 最近の日記はそれほど重要でない内容を字数だけたっぷり書いていることが多い。男であってもおじさんになると長話を好むようになるのには昔から気付いていたが、何故だかわからなかった。今その立場になって抱いている仮説。男のおしゃべりやおやじギャグは、死の恐怖の顕われなのである。自分がいかに感じいかなることを知っていたのかを、誰かれ構わずに告げることで、自分が滅びてもおやじギャグはひょっとしたら永遠に生き続けるかもしれない。私の日記もそんなものと大差無い。膨大な量のおやじギャグを垂れ流しているに過ぎないのだ。おやじの小言だってそんなもんだろう。でも、ありがたがって聞いていれば何かのヒントになるという確率も皆無ではない。

_ [コンピュータ]鯰。

藤子不二雄のウメ星デンカに、子供がオタマジャクシにそっくりな「ズナマ」という怪物が出てきたのを唐突に思い出した。namazuのインデクスは何とかリンクが正しく貼られるようになったみたいだ。このページの「鯰検索」の窓で最近の話題を検索すれば試すことができます。"ゴセイイエロー"とかね。結局良く分からなくてsqueeze.rb自体をちょっとだけ書き直しちゃうという強引なやり方をしてしまう。。。全然わかって無いな。あとはCRONにして毎日インデクスを更新する作業が残ってる。この作業、本当はローカル版の日記でこそやりたい。

CRON仕掛けてみた。多分パス指定が間違ってるとかあるんだろうな。一回で成功するとはとても思えない。まあ明日の朝を楽しみにしようかと。


2010-11-02 [長年日記]

_ 鯰は一応CRONで正常に動いてはいる。CRONが実施されるとメールが届くようにもなっている。ただ検索のインデクスがちゃんと更新されていないような感じもする。まあいいやw

_ 今日は夜のヨガをやってきた。経絡を刺激する非常に穏やかなクラス。気に入ってる。明日は休みだな。こないだ破壊した火曜日用のカップの新顔が明日届く予定。


2010-11-03 [長年日記]

_ 鯰は結局インデクスを参照する場所を間違えてた模様。squeeze.rbのログとか見ると確かに更新されているのだけど、最近の日記の中の言葉で検索しようとしても見つからない。ゴセイイエローとか。まだなんか間違ってるな…。

_ 火曜日用のカップが届いた。

TS3M0220 Akemi Takagiデザインのこのカップは月別に12種あるらしく、私はこれの他に7月のを持っており、月曜のカップに使っている。猫のモブシーンというのが面白く、子供の心で眺めれば長い間見入ってさまざまなものをそこに見出せることだろう。これは3月のカップであり、3月というのは、私とウサギと山尾悠子の生まれ月である(山尾悠子『角砂糖の日』より)。ガーデニングをする猫、というモチーフも大変気に入った。植えられているのはミント、ラベンダー、バジル、である。

ところでひびの入った旧・火曜日のカップ。金継ぎして使い続けるのはコスト高なので止めたが、アロンアルファで継いで香炉の代わりに使うくらいならできたなあ、と捨てた後で思いついた。近頃はアロマオイルを物色し始めたが、もともとは香を焚くのが好きだった。大きな声で言える話ではないが、火遊びが好きなようだ。古いカップに仏具屋で買った香炉灰を入れて線香を焚くのだ。惜しいことをした!

_ [新聞を読んで]サーチ理論、続き。

11/1の「やさしい経済学」。分権的取引が社会全体で効率的となる条件=ホシオス条件。買い手と売り手の利得の分配率と、買い手と売り手の数の比率との組み合わせがある数式を満たす(率と率の組み合わせとはどういう意味だろうか?)。ホシオス条件は、ワルラス市場での需要曲線-供給曲線の交点におけるパレート最適の拡張とみなされる、とのこと。


2010-11-04 鯰と案山子。 [長年日記]

_ 今日の日記のタイトルは禅画か難解な映画の題目のようだ。全然違うけど。

「ゴセイジャー」がnamazuで検索されない問題(?)は、namazuそのものではなく辞書のkakasiの方の問題、というか仕様に関係しているかもしれなかった。とりあえずとある検索キーを入力すると昨日の日記が検索されたりはする。強制的に単語を登録する機能なんてあるのかな?

_ 終業後ものすごく久し振りに学習センターに行ってみたら隣にコンビニが立っててびっくらこいた。ここのところずっとまともに科目の履修をしてないものだからなあ…。今日何故行ったかと言うと、CiNiiという学術文献調査サイトを自宅でも利用しやすくするため。ところが、サイトライセンス個人IDというのを登録すべきなのに通常の個人で登録してしまい、使用料を引き落とされてしまった。なんということだ。みすみす学生の権益を放棄してしまうとは。。。あわててCiNiiにメールしてみたが、すでに一度検索してしまったのでどうしようもないかも。それに、サイトライセンス個人IDを取得するには再び弘明寺に行かなくてはならないのだー!本気で「トホホ…」と呟いている人はほとんど見たことが無いが、今日は本気で「トホホ…」と呟いてみたい。

_ namazu、とりあえずワイルドカードを使って「*ゴセイジャー*」のように入力すると多少ヒットするようだ。

_ 今日の昼休み、「神と因果律とヨブを糾弾するC.G.ユング」なる題名の絵画のことを考えていた。多分実在しない。私の空想だからだ。だが、古今の名画の題材と同様に神話的モチーフになりえるのではないかと感じた。昨今心の問題を考えることが多いせいだろう。心の病は本質的に客観的観測が難しい、ということから、ユングが自らの方法を「私の科学」と呼んでいたことを思い出したのだ。この呼び方はイロニーかもしれない。因果律がすべてではないという絶叫が聞こえるようだ。「物理的事実」と対立はしないかもしれないが並立するであろう概念として、「心理的事実」というものが恐らくは存在する。後者を支配する法則は因果律ではない。結果は原因に先立たないとしても、少なくとも原因より未来であるとは限らない。心理的事実の証拠となるものは様々な心的現象、恐慌や夢や種々の障害と告白と注意深い観測、信頼関係ののちにおこなわれるインタビューの結果、などである。このように所謂科学とは相容れない、下手をするとオカルトすれすれになるリスクを常に持つ現象であっても、それを支配する法則がやはり存在するということは多くの人に信じられている。そのような世界で観測の結果得られるデータというものは、物理的な観測で得られるデータとはまったく異なる誤差論に従って分布すると考えることはあながち間違いではないように思われる。

_ …私は神秘家にでもなるつもりなのだろうか?

_ 今週のNHK−BSではスティーブ・マックィーンの映画が連日放映されている。今晩は「ゲッタウェイ」。マックィーンがアリ・マックグロウをビシバシ殴っている。マックィーンは若い頃親の愛を知らない正真正銘の所謂「札付きのワル」であったらしい。にこやかな表情ときれいなブルーアイズの影にはそういった凄味があるのだろう。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ けい [CiNiiの問題は何とかクリアできそう。それよりも、卒業研究報告書がキャンパスネットワークで閲覧できるらしい。学生に..]


2010-11-05 ナマズ地獄変! [長年日記]

_ タイトルに検索されるべきキーワードを書いてみたりとかいろいろやってみたが、結局アステリスク(*)でキーワードを囲むのが一番よさそう。Webで検索してみると、この「検索されない問題」は結構ポピュラーみたいね。

CiNiiの登録、無事やり直すことができた。よかた、よかた、よかたの星。そういう訳で、いつになるともしれない卒業研究@放送大学の準備の一つができた。

_ 11/1、日経、科学技術の頁。「ニッポンの科学技術力」6.中央大学研究開発機構には定年退職した研究者を支援して「シニアがシニアを育てる」試みがなされており、たとえば「指揮者のいないオーケストラでなぜテンポが合うのかを解明した。インターネット社会で活用できる成果」を得たと。77歳の教授が60歳の技術者を育てた成果ということらしい。こういうのは良いな。60歳まで技術者であった人ならば研究者としての下地はあるはずだから、あとは学ぶ姿勢を持ち健康なシニアであることが条件になるわけだ。

11/4、日経、北海道特集頁。北大で教育を受け北大で教鞭を取った鈴木章先生(本年ノーベル化学章受章)曰く:「静かな環境の中で研究するという点では北大、札幌は良い。研究で不都合を感じたことは全くない。出身者だから言うわけではないが、北大のレベルは低いとは思わない。」あと別の記事に「サッポロバレー再び」の話。札幌市内のITが近頃注目されているというのだが、初音ミクが札幌のベンチャーとは知らなかった。昔のサッポロバレーと言うのは多分デービーソフト(FLAPPYで有名だが『マカダム』のマカダミアソフトもここのブランドとは知らなかった!オレやったことあるぜ。ゲームとしてはつまんなかったけど)とかハドソンソフト(これは高橋名人で有名ね)とかのことを指しているんだと思う。

11/5、日経「経済教室」日本の『第三の道』は市場主義改革と福祉改革を同時に推進すること、と。欧州はかつて行き過ぎた福祉国家という失敗を体験している。過剰な福祉制度がモラルハザード(少し前の子育て給付金に国外の人々が沢山の"子供"を引き連れて群がったことなど私にはまさにモラルハザードとしか見えなかった。というか愛国者たらんとして生きる独身者にだって給付金をくれてもいい、と言いたい)。福祉を、個人や組織の自立を助成する投資と位置づける「ポジティブ・ウェルフェア(積極的福祉)」の概念を説く。その際「エンプロイアビリティ:雇用され得る能力」を育てる教育が重要と指摘している(上智、渡辺教授)。高齢化社会を鑑みるとこのことは先の「シニアがシニアを育てる」話に通じるものがある。

同、「やさしい経済学」はサーチ理論の7。解雇規制は単純には解雇を減らしたせいで失業率を下げる効果があるが、暗い側面として新規採用が減るために有効求人倍率(=月間有効求人数÷月間有効求職者数)が下がって失業率が上がる効果もある。日本で失業率が低いのはセーフティネットが貧弱で現職にしがみつく傾向がある故、とのこと(九大:今井准教授)。

最近この日記は見かけ業務日誌みたいになってきてる。新聞だけ読んでて給料がもらえればそりゃあいいよなw

_ 京急に乗ったら品川歴史館で「中原街道」の特別展がおこなわれているというポスターが目に入った。この博物館で以前東海道の展示をやったときHPが引用されたことは自慢なのだ。しまったなあ、綱島街道よりも中原街道を歩いとくんだった。見学、いつ行こうかな…。


2010-11-06 タモリ倶楽部に本仮屋ユイカ。 [長年日記]

_ 二週間ぶりに筋トレ。先週は風邪気味&&膝痛で休んだ。今日は念のためシップ&&サポータを使用。足のトレーニングよりも、膝で体を支えるバックエクステンションマシンの方が負担がかかるとはいみじうをかし。そうまでしてトレーニングするべきか休養を取るかは微妙な選択ではある。その後トレッドミルで8kmほどランニング。

ジムのインストラクタさんに「けいりうさん引き締まってきましたね」と言われて純粋に嬉しい。腹筋が無かったときは反り腰だったのが変わってきたってさ。自覚してませんでした。こないだのNHK-BSの体幹トレーニングでやってた正しい立ち方の話をしたら「覚えやすいですね。それいただきます」とのこと。プロのお役に立てて何よりです。

_ [博物館][郷土史] コピペ。

品川歴史館「特別展『中原街道』」

会期 10月10日(日)〜11月23日(火)

会場 品川歴史館第2展示室、ロビー、小講堂

http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/hsindex.html

ちなみにこのHPを訪れると聞こえるキョンキョンいう音は、この博物館の庭にある水琴窟の音。そうだ、そんなのあったなあと思い出した。水琴窟はどこかで甕を見つけたら自宅の庭の隅に作ってみたいとひそかに思っている。品川は明日行こうかな。10/31には記念講演をやってたらしい。もっと早く気付いてればなあ!図録と街道の道筋に関連する資料があれば買ってこようと思う。

_ タモリ倶楽部の録画を見てたらあろうことか本仮屋ユイカが出てきた。「ファイト」のときは優等生タイプの女の子という感じだったが、大変お美しくご成長なされて、ガダルカナル・タカのセクハラ発言にも黙って笑みを浮かべるような余裕も見せている。

 「ランジュバン関数」と「マクローリン展開」をアンドでウェブ検索すると何故か私の日記が検索されてしまうんですな。答えをお求めのお方が結構いらっしゃるのでしょうかね。ちゃんと書いてなくて済みませんです。計算が面倒なのでヒントだけ書いとこうかな。ランジュバン関数はL(x)=coth(x)−1/xで定義されていて、試しにRでグラフを書くとこんな感じになります。 ランジュバン関数(0,0)のところでカーブが途切れてるのはcoth(x)=1/tanh(x)がこの点で定義されていないからですが、なんとなくこの点を通るように曲線を繋いでしまっても良いように見えますよね。実際ランジュバン関数は(0,0)を通ります。というのは、この点のごく近傍でcoth(x)はほとんど1/xと同じなので、coth(x)から1/xをさっ引いてしまうと(0,0)は特異点では無くなりマクローリン展開ができてしまうのですね。数学的に厳密な方法とは思えませんが、たしかこんな手順で係数を決めて行ったと記憶しています。:

(1)tanh(x)をマクローリン展開して(A+Bx+Cx^2+...)と書く。Aは0,Bは1になる。係数C以降は各自求めてください。

(2)1=tanh(x)*coth(x)が恒等的に成り立つのでcoth(x)の方も(a/x+b+cx+dx^2+...)のように表わしておいて(x+Bx^2+Cx^3+...)*(a/x+b+cx+...)を展開して項べきの順に整理して結果が恒等的に1になるように係数を低い次数から順に決めていく。特にa=1となるので、coth(x)=1/x+(xの多項式)となり、ここから1/xを引けばランジュバン関数のマクローリン展開の形を得る。

(3)逆ランジュバン関数をL'と書くとL'(L(x))=xになるので、L'(y)=0+αy+βy^2+...のyにL(x)のマクローリン展開した形を代入してまた展開していってxの1次の項以外恒等的に0になるように低次の項から順番に係数α、β...を求めることができる。

 具体的な係数の値は斎藤信彦先生の「高分子物理学」に載っていたと記憶していますが、部屋が乱雑ですぐには見つかりません。上記も間違いがあるかもしれませんので気付いたら都度更新しときますがあまり期待しないでください。直してくださるお方がいたら感謝します。

2010-11-07 「追想」の録画が… [長年日記]

_ [映画] イングロリアス・バスターズ。

WowWowではQ.タランティーノを特集して「イングロリアス・バスターズ」(←タイトルにタランティーノの手書き文字を使ってるが、綴りが間違ってるw)に至るまでのタランティーノ作品と、淫グロリアス・バスターズの元ネタになっている映画を放映する。こういうのがあるからなかなかWowWowの契約を切れないでいる。「VIVA!イングロリアス・バスターズ」という20分の特番が流れた。キル・ビルに出演したつながりで栗山千明が出てた。この番組の中でフランス映画「追想」もパクられていると知った。「追想」は中学の時か、あるいはもう少し後年に見た記憶がある。ロミー・シュナイダー扮する妻と子供をナチスに殺された主人公フィリップ・ノワレの復讐劇。残念なことに「追想」の放映時間は放送大学の番組と重なってしまっている。そうか、デジタルWowWowの契約をすればW録ができたかもしれないな。WowWowも放送大学もBSに移行してしまうし。コピー禁止が嫌なんだけどな。

_ 「今夜は一緒に風呂に入るがぜよ♡」

福山エロす。しかもこんなセリフ言っといて朝帰りw

_ 初お灸。

こういう療法も効果があるんじゃないかと思って試してる。せんねん灸にはいろいろ種類があるが、初心者なので一番熱くないのをすえて見たけどいま一つ聞いてる感じがしないので、もう少し熱い奴でも良かったみたい。艾の香りは悪くない。なんかハマりそうな予感。ツボの勉強もしなくちゃな。今日は説明書を見ながら陽陵泉と足の三里と復溜、と思しき所にすえた。説明書に、火を付けてからツボに乗せると書いてあって、どうして乗せてから火を付けるのじゃ駄目なのかと不審だったがやってみて理由が分かった。乗せてから火を付けると脛毛に引火する危険性があるのだ!そういう訳で一度は画像を載せて見たけど、余りにも脛毛が見苦しいために当局に削除されました。

_ [映画] 「大脱走」

丁度今BS−hiで始まったところ。今日11/7はマックィーンの命日なんですって。

_ [交通史][博物館][中原街道] 品川歴史館に行ってきました。

大森貝塚跡  予告通り今日行ってきて、特別展を見てきた。大森駅から池上通りを北に歩いて、途中大森貝塚跡(記念碑が立っているだけ)に寄り道した。 中原街道は虎ノ門を始点として平塚まで約60kmの道。頑張って2日、ゆっくりでも延べ1週間弱で踏破できる距離。首都圏に住む身としては丁度良い距離と思う。東海道と大山道(矢倉沢往還)の丁度間を進むような感じ。資料を2冊購入。いずれも1000円でこの手の書物としては安い部類と思う。売れてるのかもな。どちらも図版が豊富なので個人的に道の確定をするのに大変役に立つ。

_ 1)「品川歴史館特別展 中原街道」今回の特別展示の図版。

_ 2)「品川区史料(11) 品川の古道」品川区教育委員会。こういう史料はその場に行かないとあるかどうかが分かりにくいので、地方の博物館施設に行くとまずこういうものを探す。

_ 展示されていた資料は1)にほぼ収録されているようだ、というか1)に掲載されているもの総てが展示されているわけではなかったように見えた。時代は中世から現代まで。「更科日記」に竹芝寺あとを通った記述があり、中原街道にあたる道を通ったのではないかということらしい。図版には街道の通る地域毎の街道の呼び名の一覧などあり興味深い。

児玉先生筆 2)の冒頭言は児玉幸太先生によるもの。児玉先生は歴史館の館長だったこともあり、入口の館名を刻んだ石(←こういうのなんて言うんだ?表札のでっかい奴のことなんだけど)の字も児玉先生の筆になるもの。巻末に道標一覧がある。
水琴窟 展示を見て閉館まで時間があったので中庭も見学。水琴窟があって、自分で音を楽しむことができる。
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ けい [しまった、気をつけてたのに一か所「淫グロリアス」と書いてしまった。これじゃパロディポルノのタイトルじゃないの。という..]

_ Uvvbgtxd [In the event you are open to getting a guest weblog poster..]


2010-11-08 お灸二回目。 [長年日記]

_ 会社帰りにせんねん灸のレギュラーを買ってきて、夕食後にのんびりすえてみた。艾の香が立ちこめて、なかなかリラックスできるお灸タイム。凝っている左側の足腰はあまり熱く感じないが、凝っていない方は少し熱く感じる。ツボを外すとこれまた熱い。なかなかいい感じだ。こんな楽しみがあったとはなあw

_ [新聞を読んで]

たまには日経と違う新聞も読んでみたいけどそんな時間は無い。

11/2、日経「やさしい経済学」。サーチ理論を用いると賃金の下方硬直という説明では無理のあるいろいろな労働市場の現象を説明できる。日本のように失業率が低いことは、低賃金のアルバイトのように生産性の低い労働ばかりを供給しているからという説明もできる。総ての小売業が営業時間を短くすればその短い時間に消費がなされて営業時間当たりの売り上げが増える。欧州の小売業の生産性の高さはこれで説明される。失業率と生産性にはトレードオフがある。

同、「経済教室」。経常収支は理論的に国内貯蓄から国内投資を差し引くことによって計算できる。←経済学入門でそんな関係を習ったような気もする。理由覚えてない。

11/8、日経(なんか日付がめちゃめちゃな順番ですな)教育面に神奈川の「団子盗み」の写真。子供たちがつまようじのついた竿を使って月見団子を盗む。盗まれた家には御利益があると。こんな風習が残っているんだな。ハロウィンに良く似た風習が実家の方にあった。「ろうそく出せ出せよ 出さないとかっちゃくぞ」と歌って家々を回り、ろうそくやお菓子を集める。旧暦の七夕の風習らしい。子供が扮するのは妖精の役回りだろう。どこの国でも妖精は悪戯が好きなのだ。

同「やさしい経済学」サーチ理論の解説の最終回。売り手が売りたい物と買い手の買いたい物は一致しない場合も多く、この時取引は成立しない。「欲望の二重一致」が無いのである。だがここに、どんな物品とも交換できると取りきめられた「貨幣」があると取引が成立するようになる。話変わり「結婚の経済学」。ベッカーという学者は結婚市場と言う概念を考え、それを中央集権的な市場ととらえ、結婚しないことは当人の意志の結果と解釈した。サーチ理論では、相性の合う相手に会うのにコストを掛けるかどうか、という考え方をする。まとめ。サーチ理論は取引が局所的・分権的に起こるため、価格調整がおこなわれているにもかかわらず長期的に資源の過不足が生じる状況を上手くモデル化できる。

同、特集面。TPPに絡んでニュージーランド特集。ニュージーランドにおける最大の温暖化ガス排出源は、なんと農業!羊や牛がCO2やメタンを「げっぷ」として排出する量が総量の50%弱なんだと。というわけで削減策は消化の良い試料の開発なのだー!ホントのことらしいよ。

同、地域総合面。ワタリガニ用の酢が福岡・五嶋醤油醸造で販売中。オス用・メス用がある。これさえあれば、上海ガニなんて要らないのではないか?とちょっと期待してしまう。150ccで400円。見つけたら買ってみよう。

同、社会面。西崎義展さんお亡くなりになる。この人の風貌はデッサンの狂ったデスラー総統を思わせる。YAMATOに乗っていて転落死したんだそうな。

なんか最後の方は嘘ニュースみたいになってしまってるが、一応記事をまじめに踏襲して書いてるつもりですょ。

_ [映画] 「ブリット」。

BS−hiのマックィーン特集。サンフランシスコのカーチェイス。音楽、ラロ・シフリン←これが凄く良い。でも今夜は見ないで寝る。


2010-11-09 「野郎ども、俺はまだ生きてるぞ!」 [長年日記]

_ [映画] 「パピヨン」

昨日の「ブリット」は録画に失敗。HD容量が足りなくなった。今夜は「パピヨン」。今終わろうとしてるところ。演歌みたいなテーマソングだな。

_ 夜の図書館で借りた本二冊。「お灸入門」「ひざの痛み」。膝痛の本を物色していたら帰り道は膝の痛みが軽くなっていた。関連の本を読んでいて膝痛とは何と言う逆説的な痛みなのかと思った。膝痛のときは運動をしてはいけない、ということと、膝痛を直すためには運動で筋肉を鍛えなくてはならない、という二つのとこと、冷湿布が役に立つことと温熱療法が良いことという二つのことが、同じ本に平気で載っている。


2010-11-10 今夜は「タワーリング・インフェルノ」 [長年日記]

_ [映画] 「タワーリング・インフェルノ」

い…いんへるの。BS−hiで今放映中。これちゃんと見たことあったかなあ?

_ 整形外科に行ってきた。

膝の痛みが気になるので会社帰りに整形外科に行った。2月ほど前に同じ病院に行ったときのレントゲンを見つつ触診を受けた結果、大変なことが判明した。

「変形性膝関節症」。すなわち加齢による膝関節の変形が痛みの原因とのこと。最近筋トレに励んでいたのがダメ押ししたようだった。昨日膝痛関係の本を読んでて大体想像がついてたけど、ここまではっきりと加齢を指摘されたのは初めてのことかもしれない。

恐れていたのは筋トレを禁じられるんじゃないかということだったが、「止めなくても良い。むしろ続けた方が良い」ということで安心。ホットパックによる温熱療法とEDiTなる装置による電気刺激で治療を受けた。しばらく通えといわれて湿布を処方された。このシップが凄く効く。久光のモーラスパップ。主成分はケトプロフェンという非ステロイド系抗炎症剤。やはり運動による発症を運動によって抑え、暖めてかつ冷やす治療法になったか。

筋トレの後に有酸素運動をやることで効果的にシェイプアップができていたのだが、これからは有酸素運動はトレッドミルで走るのではなくてエアロバイクをこぐことにする。膝をついておこなうバックエクステンションマシンもスクワットもしばらくお休みだな。已む無し。

この「変形性膝関節症」となってしまったということは、多分膝痛との長い付き合いが始まったということだ。老いの坂にさしかかった訳。老いの坂って登るんだっけ?下るんだっけ?一方、この痛みを我慢して歩いたり運動したりすることは必要なことであるともわかった訳だ。それをしないと膝痛どころではない肉体的な損失を被るだろう。そういう訳で痛みに耐えて生きて行くしかない。でもなんかあまり悲観的にはなっていない。私は自分がどちらかと問われれば、SというよりもMだと思っている(控えめな言い方をするならばだが)。今日は自分がMで良かったと思わずにいられない。それにつけても、アロマオイルと言い湿布薬と言いお灸と言い、どれもこれも猫の嫌いな匂い。相当嫌われてるっぽい。

_ 会社で久し振りにサマーさんの「姉ちゃんの詩集」の件で笑ってしまう。

名スレですわな。普通にダメー。

_ 俺のCiNiiのサイトライセンスIDが、今夜火を噴くぜ。

点群照合法なる一種の画像処理技術の検索にて。定額アクセスの恩恵を受けることができた。らっきい。

_ [漫画・アニメ]「逆襲のシャア」やっと見終わる。

ラストは何だか難解だなあ。よくわかんなかったよ。ちょっとイデオン発動編の最後を思い出してしまった。


2010-11-11 [長年日記]

_ CiNiiだけじゃない。

CiNiiのサイトライセンスIDが使えるようになったのはめでたいことだが、このデータベースはもっぱら国内の学術誌を扱っているため、これだけで用が足りるとは到底思えない。というわけでScienceDirectのIDも申請しようと思っている。用紙に記入してさらに学生証のコピーを添える必要がある。

_ なんか今日は大変疲れている。疲れている理由が思い当たらないので大変不安なのである。唯一思い当たるのは、今週ずっと膝の痛みを抱えて生活していたことくらい。慢性的な痛みが精神に悪影響を与えることはありそうな気がする。逆に精神面のネガティブな部分が肉体に影響することもある。このようにどちらがどちらの原因とも結果ともつかない奇妙な相互作用が、心理的現象が因果律に支配されるとは限らないことの理由であるかもしれない。


2010-11-12 俺はナチの頭の皮が欲しい! [長年日記]

_ 疲れてくると考え方も病的になってくる自分が近頃良く分かる。

今日また膝の治療に行って来た。ホットパック15分くらいのあとEDiTなる治療器。EDiTの原理がわからない。効果もいまいち実感できてない。ただ、先日の治療時よりは痛みは軽くなっている。外科での治療と湿布薬とせんねん灸とロイヒつぼ膏と、いっぺんに色んなアプローチをやっているから何が効いているのかよくわからない。仕方ないから全部続けよう。

明日はそれでもサポーターつけてヨガ&筋トレしに行くつもり。

_ 夕食食べてからなんとなく随分前に録画した「秘密戦隊ゴレンジャー」を見始めた。放映当時よりも今見る方が楽しめるということがちょっと奇妙だ。モモレンジャーの太股ははち切れんばかりだし、キレンジャーは敵の罠と知りつつカレー(大盛り)を食べることが止められない。

そうこうするうちにWOWWOWで「イングロリアス・バスターズ」が始まった。ナチスの頭の皮はいでます。おえぇ。もうちょっと見たら寝よう。うなされるかな。

_ [漫画・アニメ]「アオイホノオ」第5巻。

会社帰りに買って読んだ。学生時代の炎燃はウォークマンが欲しくてたまらない。ウォークマンで「あしたのジョー」の力石の減量時のBGMを聞きながら無意味な減量に励みたいというのだ。そのページのオノマトペを見てるうちにその音楽が脳裏に蘇った。さるまん以来だな、漫画から音楽が聞こえてきたのは。トレーニングのときに聴けばモーティベーションが上がるかもしれない。


2010-11-13 「まあ、焼酎4−5杯は…」 [長年日記]

_ ヨガ&&筋トレ、仕上げにエアロバイク。終わったらなんだか膝が楽になったような気がした。体を動かしてアドレナリンが出てたのかもしれない。

_ [読書]  予定に無かった買い物。

神田伯剌西爾の珈琲が切れたのでジム帰りに買いに行く。他に買い物する予定は無かったのに書泉グランデで本を4冊買ってしまった。

「トレーニングマガジンVol.5」いつのまにかバックナンバーを集め始めている。Vol.3が欲しいがアマゾンでの出品は2000円越えているのでヘジテイト中。

「極める!高木美保の香り学」しまったなあ。10月中にNHK教育でこんなのやってたんだ。気づかなかった。テキスト読んでるといろいろ勉強になる。嗅覚は他の感覚と違って情動や記憶に直接影響することが生理学的に明らかになっている。和歌の世界で匂いが、特に橘の花の香が過去や懐かしい人を思い出すよすがという「本意」となっていることにはこんな原理があったのだ。

「まんが経穴入門」周春才編著・土屋訳、医道の日本社、2004. こないだ図書館で借りた「お灸入門」もなかなか良い本だが、経穴の名の由来と作用が良くわかる本を求めていてこれを見出した。たとえば「乳中」と言う経穴は乳首の真ん中なのでこう呼ぶが、鍼灸を施してはならない、とか書いてある。言われてみればその手の映像作品を見ても乳首の真ん中に針を突き立てるようなプレイは見たことが無く、縦か横に乳首を貫通させるように針を指すものしかなかったように思う。プロのSの方々はちゃんと経穴の知識に基づいてプレイしてたのか。そうなのか?

「最新SASサバイバルハンドブック」ジョン・ワイズマン著、高橋他訳、並木書房、2009。 今日買った本の中で一番高かった。この本に書かれていることが役立つ機会と言うのはそんなにありはしないと思うが、この本の知識があれば砂漠のカーリマンになれるかもしれない。たとえば気温48度の中なら水分補給なしでも昼休んで夜歩けば一夜の間に40キロ歩けるが日中ならせいぜい8キロ、とか書いてある。もしこの本に書かれていることが役立つ時が本当に来るとすれば、それはこれらの知識を持っていることによって悪条件の中でも気持ちに余裕が生まれるとき、と思う。

_ [新聞を読んで] 切り抜きの寄せ集め。

11/6、NIKKEIプラス1「子どもニュース:エコノ探偵団・金利ってマイナスにもなるの?」⇒なることがあるらしい。2009年スウェーデンの中央銀行は他銀行から預けられているお金の一部をマイナス金利とすることで積極的運用を促した、とのこと。

11/7、日経「ニッポンこの20年」富士通の成果主義→「達成度を上げようと目標を低めに設定する社員が増えた」ため、2004年から日常の業務努力なども評価項目に加えた。…年功序列型賃金は熟練労働者の育成に適しているが、グローバル化やIT化が進むなか、外部から即戦力を採るのには適さない。なんやかんやで日本に成果主義はなかなか定着しない。

同、「美の美」捨身飼虎なるモチーフ。仏陀の前身である太子は飢えた虎に我が身を差し出す。

11/9、日経「一目均衡:『アイワ』を覚えてますか」ミニコンポをはじめとするアナログ製品の海外生産にかけたアイワは、次世代技術を研究する動機に乏しかった。次の一手を欠いたために消えたアイワ。⇒中学の時かな。親に初めて買ってもらったラジカセはアイワ製だった。FMとAMと短波もちょっと聴けた。付録のデモテープにはマルタ島の砂とイェスタディのインストルメンタルが入ってた。マイクが取り外せてワイヤレスマイクやトランスミッターとして使えた。いろんな機種から相当厳選した記憶がある。しばらく前まで使っていたブラウン管テレビもアイワ製だった。明るさが出なくなったことにしばらく気付かなかった。NHKの朝ドラは昔の雰囲気を出そうとして随分照明を落としているんだなあとか思ったりしてた。リモコンがないと画像調整ができないのにリモコンが見つからなくて、ソニーショップに借りに行ったりした。アイワは思い出深いメーカーなのだ。

11/10、日経、消費面。女性雑誌には良く付録として手提げ袋やポーチがついている。それが、バッグの小売市場の縮小の一因になっているのだそうな。おまけだから汚れを気にせずに使えるということらしい。

どうせ日経しか読んでないのだからカテゴリを[新聞を読んで]から[日経を読んで]に変えたらどうなんだ>自分

_ [栗山千明] 王様のブランチに出演。

「銀魂」の主題歌は17日発売と言うことだ。休日の暮らしぶりを紹介していたが、夜中から朝までアニメ&飲酒、その後睡眠を取り食事、入浴、翌日の仕事の準備をしてまた飲酒、とある。毎日焼酎4−5杯飲んでるとか。彼女に自覚は無いかもしれないが、番組のための誇張は多少あるにせよ、この生活パターンはすでにアルコール依存症と言って良い。飲酒のことをインタビューで口にするようになる前から緊張すると胃が痛くなると言っていたし、趣味の領分もほぼ完全なインドア派とのことだから、少し過去の自分を見てるようで大変心配になってしまう。


2010-11-14 初めての方はまずはソフトきゅう竹生島から。 [長年日記]

_ 日中は新聞読んだりしてた。夕刻前ちょっと買い物に行って、龍馬伝見つつ鮟鱇鍋を食べ、「イングロリアス・バスターズ」を3/5ほど見る。映画だの本だの、続きを(読)みはじめると、その前のあらすじを忘れてることが多い。最初から見直すと永遠に途中までしか進めない。

_ ETV特集に見慣れた顔の和服の女性が出てると思ったら田中優子さんだった。

_ 昨日せんねん灸のしょうが灸「八景」を買ってきたので膝にすえた。さすがにやいとの跡が数か所できる。膝蓋骨まわりのストレッチと言うのをやってみたらこれはこれで効いているようだ。だいぶ回復してきたようだけど明日も治療に行くかと。モーラス・パップも切れそうだし。


2010-11-15 「あえて言うなら、英文のパラグラフはレンガ、日本語の段落はトウフのようなものだ」 [長年日記]

_ [新聞を読んで] 今日は日経の朝刊は休刊。

昨日の文化面「日本語の散歩道」外山滋比古さんの言葉。レンガは幾らでも積み重ねて長大にできるがトウフは積み重ねると崩れる、とのこと。日本語が段落を使い始めたのは明治以降に欧文を翻訳し始めた後のこと。自分の書く文章は翻訳ものの影響を大きく受けているように思う。どこがどう、とは言えないが。

11/10「やさしい経済学」。先週から「データでみる非正規雇用」という記事が載っている。慶応大山本准教授。非正規雇用として働く人には自発的な人と不本意型の人がいる。11/12の同記事には、労働には「不効用(苦痛)」が伴うことが前提とされており、効用(満足度)水準はこれによって上下する。アンケート調査の解析によって定量化されている。日本ではこのような幸福度に関する研究への関心が高い。

_ [映画] 「イングロリアス・バスターズ」「ジョーズ」

「イングロリアス・バスターズ」後半見終えた。史実に沿うようにストーリー作るとかあまり大事だと考えてないんだろうな。

BS−hiでは今宵「ジョーズ」をやってる。同時期にクマのパニック映画「グリズリー」なんてのもあった。私は封切りで見たのは後者。たぶんジョーズはちゃんと見てない。封切りは中学生だった頃のことで、ジョーズとグリズリーどっちが怖いなんて話題にしてたと思う。サメは海から上がってこないけど熊は近頃人里に出てくるからねえ。

_ 会社帰りに今日も膝の治療に行く。昨日あたりからかなり調子が良くなってきているが、今日はEDiT強めに使ってもらって、効いた感じがする。前に変形性膝関節症は加齢によるもの、と書いたが、これは正確ではなく、細かい怪我が積み重なった結果であるとのこと。だから年を取るとこの症状が出る確率が高くなるということだった。痛みもずっと続くとは限らないらしい。そう知るとトレーニングで脚を鍛えるモーティベーションも上がろうというものだ。

_ [漫画・アニメ]「火星人刑事」

こないだブックオフで第1巻を見つけたということを書いた。遥か昔小学校低学年の時これと良く似た題名の本を読んだことがあった。ストーリーは余りにも違うんだが。今日調べてみたら、「重力の使命」のハル・クレメントが書いたものだった。題名は「宇宙人デカ」。火星人じゃなかった。同じ頃に「生きている首」(ドゥエル教授の首)なんてのも読んだ記憶がある。どちらも子供向けでイラストが強烈だったような気がする。後年真鍋博のレンズマンのイラスト見たときにはもっとぶっ飛んでしまったけど。


2010-11-16 「コケットリーとはイエスとノーを同時に言うことである。」 [長年日記]

_ [新聞を読んで] ジンメルという名は懐かしい。

11/7日曜の日経、読書面「今を読み解く」には口コミを数値化して映像や音楽のコンテンツのヒットを予測する話題。60年代にそれに関する微分方程式が考案されていたらしいが、口コミだけを収集することが難しい。現在は口コミの代わりにブログやツイッターの書き込みを使う手法が取られているらしい。インターネットの恩恵の一つ。この日記もそのような意図で用いられているのかもしれない。東大大澤・西原研究室『未来の売れ筋発掘学』(ダイヤモンド社)は身近な会話の関連性を工学的手法によって可視化する方法に関するとのこと。普段は読書のすすめ的なものを無視しているがこの話題は気になったので横浜市立図書館で予約を入れたが、現時点で8人待ち。一人2週間できっちり返却されたとしても来年になってしまう。お年玉で買った方が良いかな。誰がくれるというのだ。同時に予約した『サーチ理論』は4人待ち。こちらも旬な話題ではありながら、ノーベル賞が敷居を高く感じさせるせいか人数がまだ少ない。

11/15、日経夕刊。夕刊を読む時間はなかなか取れないが、たまに読むといいことが書いてある。今日の日記のタイトルは社会学者・哲学者であるジンメルの言葉。私はジンメルを『愛の断想・日々の断想』を書いた人としてしか知らない。あと『寒い国から来たスパイ』を書いた人。これは別人か。記事を書いたのはフランス文学者山田登世子さん。コケットリーと言うのは女性特有のなまめかしさのこと、とWikipediaにある。参考文献に、まさにジンメルの『社会学の根本問題 個人と社会』が挙げられてた。読みたくなっちゃったじゃないか。。。関連する語に「愛の遊戯形式」。

11/16日経。社会面。初めに報酬の与えられた課題に対して後にその報酬を取り去られると、本来は楽しい課題であってもやる気がそがれるという「アンダーマイニング効果」がMRIを用いた脳の状態の可視化で観察されたという。課題が示されると前頭葉が活動し、成功すると大脳基底核が反応する。初めに報酬ありの集団となしの集団を用意して両方から報酬を取り去ると、前者のみ脳活動が低下する。アンダーマイニング効果も興味深いが、脳活動が物理的な手法で非破壊的に観察できるところがいい。

同、「やさしい経済学−データでみる非正規雇用−」。不本意型非正規就労者の幸福度の低さは慶応義塾家計パネル調査(KHPS)を用いて心身症状指数を比較すると分かる、ということをヒストグラムを示して書いている。有意差検定するとあまり違いが出ないかもという感じに見えるが。

いろいろな工夫によって昔観測できなかった量が観測できるようになっている。観測にかかれば取り組み方も開発される。科学の時代だ。

_ [読書] 『アロマテラピー』ティスランド著、フレグランスジャーナル。

科学の時代だとか書いておきながら一種神秘的でもあるこんな本を読んでいたりもする。もちろん科学の対象とならないことがらは、それを扱うための指標を現在の技術では観測できないためかもしれない。嗅覚が科学的に扱われるようになった歴史は非常に新しい。嗅覚の生理学に上のような脳生理の直接観測とか幸福度の定量化と言った手法を組み合わせると、なんか凄いことになるかもしれない。でも多分すでに多くの人が取り組んでいることだろうし、設備やノウハウなどの環境が整っていれば修論の課題なんかにしても良いように思える。この本ちょっと活字が小さくて近頃の読書には辛い。返却期限が近付いてる。古本で調達かな。

_ 凄く久し振りに野菜と茸と鳥胸肉の炒め物を大量に作った。近頃は炊事がつらい。手の爪と爪周りの皮膚が荒れている。あか切れが痛い。生味噌すりこめばさらに痛かろう。

_ なんかもっと書くべきことがあった気もするが、さしあたりゴレンジャーの録画DVDを数話見たくらいかな。モモレンジャーの太股は今宵も圧倒的だ。ジーンズのときは当然ベルボトム。

_ 思い出した。イトカワの破片、回収できてたんだってね。これではやぶさのミッションはコンプリートだ。アオレンジャー並みにクールだぜ。


2010-11-17 「北千住ではないです」−栗山千明− [長年日記]

_ 昨日の日記にジンメルが「寒い国から来たスパイ」という小説を書いたと書いたけど、後で「白い国籍のスパイ」だったと間違いに気付いた。「寒い国から来たスパイ」はジョン・ル・カレだな。どっちも確か読んでないので内容に区別がつかない。タイトルは何か似てるしね。白い国籍ということは寒い国出身ということじゃないのか?違うのか。なんかこの先も読む機会が来るような気はしない。もちろんどちらも社会学者のジンメルとは違う。

_ [栗山千明] 「はなまるマーケット」と「笑っていいとも!」に登場。

HDレコーダーに登録している「栗山千明」というキーワードに反応して日中の番組の録画が2つ。(1)「はなまるマーケット」。朝の番組にふさわしくお酒の話題とオタクな話題は避けていた模様。30分ほどの出演。においに敏感と言うエピソードは知らなかった。(2)「笑っていいとも!〜ゲストの真実が明らかになるオセロ」二択問題で彼女の通っていたのは?と言う問題。A.秋葉原のメイドカフェ;B.北千住の立ち飲み居酒屋。正解はAだが、立ち飲みかはともかく居酒屋には一人で行ったりすると、なむ語り言い伝えたるとや。

なぜこんなに出演してるかと言うと、それは今日が「可能性ガール」の発売日だからなのですね。明日も「VS嵐」とか言う番組に出る模様。

_ [新聞を読んで] 悪魔のような男は良い仕事をする。

いろいろ書いたのにうっかり新しいタブを開いたら記事が消えてしまった。ショックでかの助。

11/16の神奈川・首都圏経済面。神奈川県は携帯やイヤホンを使用しながらの自転車運転を規制する。ついでに車道の逆走と無灯火運転も厳しく取り締まって欲しい。今新しい標語を思いつきました。「人は右 車は左 自転車も」そんなに新しくないな。

11/17日経総合面。はやぶさの本来の目的は、地殻変動の無い小惑星を探索することによって、そこにそのまま残っているであろうと期待される太陽系創成時の組成を持った地質サンプルの収集。スプリング8でこれから調べられることになっている。調子に乗って、次は炭素の豊富な小惑星をターゲットにしている。炭素化合物、すなわち生命の起源への挑戦だ。しかも、炭素化合物は放射線で変性するから、今度は小惑星表面で爆発を起こしてできたくぼみでサンプルを取ろうとしている。「プラネテス」に描かれていたように、フォン・ブラウンのあとを継ぐものにできないことなど無いように思われる。

同、「経済教室」にはグーグルとヤフーの提携の話。今日の記事は情報セキュリティ大学院大学学長・林紘一郎氏。所属機関の名前にふさわしい興味深い記事だ。グーグルこそはシャノンのあとを継ぐものと位置付けている。シャノンの情報理論の神髄は、「情報」の概念からその「意味」の部分を捨て去って、どんな意味を持つ情報も「ビット」という単位で比較・定量ができるとしたところにある。定量ができれば技術は進歩する。技術的に可能なことはトコトン実施して、弊害があれば対策を考えるというような姿勢にシャノンに通じるところがあると言うことらしい。悪名高いグーグル・ブックVS著作権の話題を、VTRの著作権侵害を認めないという84年のアメリカ連邦最高裁判決に比している。VTRという当時の新技術が人類にもたらしたものは、それによる著作権侵害という面を補って余りあるものだ、と私も思う。グーグルはそのような挑戦の現代版を我々に突き付けているのだ、としている。さらに記事は続き、セキュリティとはゼロにできないリスク(リスクとは、起こりうる危険性のうち確率論によって定量化できるもの、という定義が確かあったように記憶している。出典忘れた。マンデルブロの本だったかもしれない)が現実のものとなったときの対処を考えることなのに、日本企業はリスク回避ばかりを考え「コンプライアンス」の意味も「法令順守」と同義に堕してしまった、と。

よし、ここで、文章が消えるというゼロにできないリスクが起きる前にひとまず登録だ。

同、「やさしい経済学」は非正規雇用の第6回。不況時における「就業意欲喪失効果」と「追加労働者効果」について。前者は不況のために良好な就労機会が減少することにより、それによる家庭の収入減を補うように奥さんが働きに出るような行動によるのが後者。ただし前者は、「不本意型」の非正規雇用者にはあらわれず、非正規雇用の自由度などを重視する「本意型」非正規雇用者に見られる行動だと言う。この現象は、先日メモした「アンダーマイニング効果」の一種と捕えられるんじゃないだろうか。

_ [特撮] 「秘密戦隊ゴレンジャー」第7話。←ムカつく。

今日も少し見てる。「ピンクの月光! オオカミ部隊」の巻。サブタイトル通りモモレンジャーが大活躍。小牧リサさんのまばゆい太股を映すカメラはどういう訳か下から見上げるアングルが多いように思われる。本放映のときは全然ときめかなかったんだけどなあ。人に歴史あり、か。フフ…(遠い目)。それにしてもこの回の怪人・三日月仮面はふざけた顔をしている。横顔を見るとさらにムカツク。こんなふざけた顔の奴に好きにされてたまるものか。しかもゴレンジャー・ストーム(この時にモモのキックしたボールをミドに渡すキのヘッディングはいつも明後日の方向に飛ばしてるように見える)をくらっても1度復活しやがって。ムカツク。しかもしかも、次回登場の毒牙仮面の顔がこいつに輪を掛けてよりフザケた顔で何倍もムカツク。ムカついたからもう歯を磨いて寝る。毒牙と書いて「ドクキバ」と読ませるところがまたムカつく。敵も味方もふざけ半分で戦ってるのがまた…。


2010-11-18 電動ドリルを生産する企業は「ドリル」というモノを提供するのではなく、「穴」を開けるサービスを提供する [長年日記]

_ なんだか仙谷さんがまたまたおかしなことを言ってしまったらしく。おやじギャグと一緒で思いついたら言ってしまわないと気が済まないんだろうか。ということは失言の数々も私の説では死の恐怖の表われと言うことになるのだが。

_ [新聞を読んで] 昨日と今日の日経。

11/17、企業総合面。はやぶさがイトカワの微粒子を持ち帰ったことから、はやぶさに提供された各企業の技術も注目されることになっている。イオンエンジンなんて子供の頃に読んだSFの世界そのものなのだが、良く思い出してみると、恒星間旅行のためのエンジンの候補として光子力ロケットとか太陽風ヨットなんかと並べて図鑑か何かに描かれていたような気もする。はやぶさのイオンロケットを提供したのはなんとNECだった。

11/18、経済2面。特許庁が、学会で公表した後でも出願された特許を認めるよう特許法を改正するらしい。発表から6カ月以内の出願でOKになるとのこと。とは言え国内の話に限られる訳だから、海外出願を目的にする場合にはやはり出願を先にしなくてはならないのだろう。この措置は企業よりも大学などの研究者からの出願を促すためのもの。

同、企業2面。バイオベンチャー各社が再生医療の実用化を急いでいる。富士フィルム系のJ・TECは培養軟骨を量産。コラーゲンを使うこの技術は写真フィルムの材料に使われていたゼラチンの技術の流れかと思う。膝の痛みが簡単に解消される日も近いかもな。

同「経済教室」サービスサイエンスについて(一ツ橋・藤川准教授)。モノを提供する産業からモノ以外を提供する産業へ。その「モノ以外の何か=サービス」ととらえ、従来型のグッズ・ドミナント(G−D)・ロジックからサービス・ドミナント(S−D)・ロジックへのシフトが進んでいる。G−Dロジックが一方的・分業的な「価値生産」と「価値消費」を前提とする一方S−Dロジックは双方向的・協業的な「価値共創」を企業と顧客の関係と前提する。S−Dロジックの例は皇居ランナーブームの火付け役と言われるアシックスストア東京(こいつらだったのか!)、従来の古書店に対するブックオフのシステム、気象庁に対する最近のウェザーニュース(顧客が現地の天気などの情報を逆提供するサービスを言っている)など。企業が顧客の協力を頼みにするのが当たり前になる風潮とはなって欲しくないんだが。

_ 同「やさしい経済学〜データでみる非正規雇用」第7回。非正規雇用から正規雇用への移行の割合は不本意型の非正規雇用者の方が多い。不本意型は「不本意ながら非正規雇用を続けている」のでそうなるんだろう。非正規雇用に対する救済策を議論する際には本意型と不本意型の行動や希望の異なることを考慮すべきと言うまとめでシリーズ終わり。次からゲーム理論。

同らいふ面。「街探検、川の跡 見〜つけた」ブラタモリみたいな趣味の人が何人もいる。この趣味に役立つサイト:国土地理院、国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム・goo地図・東京の水2009fragments・GroundInterface/東京時層地図。

同、スポーツ面。サッカードイツ代表のエンケという選手の自殺から1年、とある。サッカーもスポーツ観戦も興味は無い。傷つきやすく試合のミスで自分を責めていたというこの人となりには興味を抱いた。「うつ病にすべての罪を着せるのは、そろそろ止めてもいいのではないかとも思う。誰もがこの病気にかかりうる。ことさらにそれを恥ずかしいとか、自分は弱いと思う必要などない。」記事を書いたレングはそう言う。私は自らの健康のことを思い、また、学生時代の同期の中国人留学生のことを思い出している。誰もがこの病にかかりうる。軽い症状であっても常にリスクはある。彼が生きておらず私が生きているという結果は大きな違いだが、その原因にもまた大きな違いがあるとは必ずしも言えまい。

_ 11/18、夕刊、夕刊文化面。ミステリー作家ジェフリー・ディーヴァはイアン・フレミング財団の指名でボンドシリーズの新作を書いたりしている人。作中で子供や小動物を事件の被害者にしないのは「モラルではなく信念の問題。…安易な暴力の描写でサスペンスを演出しようとするのはプロとして怠慢」。人には涙を流す仕組みが備わっており、その現象を感動と取り違えている人は非常に多い。パターンにはまって流す涙は「感情失禁」と呼ばれる(←本当)ものであって、泣くことには快感が伴う(そう言えば、泣くことは笑うことほどに哲学の問題としては取り上げられてい無いように思う。寡聞のせいかもしれない)のだから、これを感動と呼ぶのは適当ではないかもしれない。あるいは、それを感動と呼んでも良いのなら、感動を生むということは単にテクニックなのであり、感動に値する立派な体験などとはまるで関係が無いということなのかもしれない。凝った筋肉を揉めばうめき声が出て、性感を刺激すればあえぎ声が出て、膀胱を押せば小便が出そうになり、前立腺を押せば射精するというのと同類、ということだ。

_ [栗山千明] 今日も露出してる。

「PON!」と「VS嵐」に出演。バラエティへの出演は今後増えて行くのだろうな。そうなるとさすがにもう追いかけ切れなくなってくる。それはそれで仕方無いことだ。「死国」とか「六番目の小夜子」とかで見た栗山千明は、そのまま原節子の系譜に至る銀幕女優となるものと思っていた。かつての銀幕女優と言う存在は、いわばG−Dロジックに従って観客に対して一方的に夢や幻想を与える存在だった。現代の女優はそのようなものを提供するだけではなく、同時に観客側でもあって、オタクな趣味とか居酒屋通いなどを観客側と混然となって楽しむ存在だ。そういう意味で、女優と言う存在はかなり早い時期にG−DロジックからS−Dロジックへの転換を図っていたと言えなくもないような言えなくなくもないような。

遺憾な。近頃日記の文章を上手いことまとめようとして失敗してる。

_ 「ブラタモリ」

ここ数回アンコール放送だったが今夜は「日本の住宅」。これまでは東京内でも各地域に特化した各論的な番組だったが、今後はこんな風に建築とか交通とかいった総論的な方向に行くんだろうか。


2010-11-19 肥満防止薬というのが開発されたらしい。 [長年日記]

_ 非常に危険な薬。肥満をもたらすホルモン「グレリン」というのがあって、これが働く際に必要とする酵素を邪魔する薬だそうだ。米ホプキンソン大で開発。この薬がステロイドかどうか知らないが、さすがステロイドの国。肥満に悩む国でもある。

_ [新聞を読んで] 11/19

企業1面。電機の選択。「近未来のテレビは高度な認識技術がカギになります」(東芝・佐々木社長)。動画の顔認識などのことを指す。iPhoneのように「認識技術を使ったアプリが次々生まれる」。たとえば自分の画像をドラマの主人公と入れ替えるとか。2013年には世界の10%くらいの薄型テレビは3D対応となる見通し。必要を感じないのだがなあ。一つのメディアから今以上に多くの情報を引き出さねばならないのは大変そうだ…。

同、企業2面。栄光ゼミナールの栄光がシェーン英会話を買収。シェーンと言えばイギリス英語系の先生を集めた英会話教室で、何を隠そう私が通ってたのはここだった。機会があればまた行きたいと思ってる。この動きは今後の運営にどう影響するんだろう?

同、神奈川・首都圏経済面。自治体が中小と大手の協業を仲介支援。川崎市は富士通と末吉ネームプレートのライセンス契約を仲介。抗菌塗料開発でキーボードの塗装サービスを富士通に提供。横浜市はNHKにヘルツの防振技術を仲介。映像のブレ防止装置を開発。自治体、良い仕事してると思う。

同、総合・ビジネス面。プロペラの形状を板状で無く筒状にすると風切り音が出ずに駆動力が高くなるんだそうだ。へえー。

_ 同、経済教室。社会中枢システム論を専門とする慶応の保科教授。システムとは何だろう。システムズエンジニアリング国際評議会の定義では「ある目的の達成のために組織された、相互作用する要素のつながり」とある。相互作用と言うのが大事っぽいですね。米中関係は経済版の「相互確証破壊」の状態にあり、どちらかが全面的な貿易戦争や資本流出入制限などで攻撃してもお互いにとって破滅的な結果を生むばかり。米国の消費は中国製品なしにありえず中国の経済成長は米国市場なしにありえない。他方経済規模や国際通貨体制などの「グローバルなプレゼンス」という視点で見ると米中関係はまるで非対称。国際金融におけるドル取引の規模は人民元をはじめ他通貨を圧倒している。ドルの凋落と人民元の台頭、と言うときにおいてもこの「プレゼンスの非対称性」を忘れるべきでない。かかる複雑な関係に日本はどう関わるべきか。正三角形外交でなく米中の相互作用と日本の関与度合いを踏まえ「木の大きさと森の疎密を見る」政策が必要。また日本が先駆者として経験した分野(公害を克服した環境技術やサプライチェーンマネジメント、ゲーム機ソフトなどコンテンツ)に貢献を進めシステムの安定度を高めるべき。さらに、単に組み合わせでなくシステムにより創発する特質を引き出す手法の開拓が必要。

同、やさしい経済学「多国間協調のゲーム理論」一橋、岡田教授。3人協力ゲームから話題をスタート。A,B,Cは経済力も人口も同等な3国。3国全てが協力すると集団として利益3を得る。2国だけで協力するとどのペアでも利益はa(0<a<3)で残り1国の利益は0。さてどの国が協力して集団利益をどう分配するか。1つの解は全国協力して最大集団利益3を得る。これが「パレート最適性」。国は人口・経済力ともに等しいので均等に分配する。しかし、aが3に近いなら、1国を締め出す協力関係を作ろうとするかもしれない。するとあぶれた1国は均分よりも相手にとって得な分配案を提示してどちらか一方を自分側に引き込もうとするかもしれない。このような事情にさらに大国と小国の差異やただ乗り行動などが絡み、問題が複雑になる。続く。

_ 同日夕刊。らいふ面。味覚障害が若い世代に広がっている。ファーストフードやインスタント食品に含まれる亜鉛結合性の強い添加物(ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸など)のせい。舌の味細胞を保つのに亜鉛が必須。抗うつ剤の副作用とか歯にかぶせた金属も原因となりえる。酒で舌が焼けるのとかも原因じゃないかな?タバコは当然。味覚の大半は実は嗅覚と言う説もあるが、記事では触れていない。

同面、抗加齢を学ぶ。年と共に「疲れやすい」「疲れが取れない」という愁訴が増える。高齢者にうつ状態があらわれやすい。自覚が出たら自分にとって楽しいことを試みよ、と。わたしの先生は「楽しみ>苦痛という条件付きで、チャレンジすることは止めない。今やれることに集中」、という処方をくれている。

_ [特撮] ムカつく奴の肖像。

毒牙仮面なあ、どう思う?このふざけた造作。しかしこういうのにいちいちツッコミ入れてるとゴレンジャーを全話見ることなどかなわないのです。

2010-11-20 鍋で茶碗蒸し。 [長年日記]

_ 膝痛を押してトレーニングしたらジムの帰り膝痛が軽くなっていた。もしやエアロバイクは膝痛に良いのだろうか。

なんかウィキペディアで調べものしてたつもりがいつの間にかアンサイクロぺディアを見てた。「やらないか」のページの最後の方に載ってる久住小春の動画を見て大爆笑した。その後オリジナルの「バラライカ」を見てまた爆笑。

そういうわけでアンサイクロペディアを読み続けてしまう。適当に引用:

・その1:呪文「きれいなきんたまー!」を唱えると、クマのぬいぐるみに変身することができるが全てのMPを消費してしまうために元に戻ることができない。

・その2:「猫-トースト装置」猫は常に足を地面につけて落ちる。一方トーストは、必ずバターを塗った面を下にして落ちる。よって両者を組み合わせると、永遠に地面に落ちずに回転し続ける永久機関を作成することができる。

私がこの日記に書いている冗談などアンサイクロペディアのどこかに載ってるに違いない。参った。

_ [新聞を読んで] 11/20.

NIKKEI PLUS1「とことん試します」鍋の残り汁の活用法。寄せ鍋汁にとき卵と三つ葉を入れて蒸すと茶碗蒸しに!そのうちやろうと思って鍋の汁を取っといてる。三つ葉がしおれないうちにやらないとなー。茶碗蒸しって割と手軽なんだな。

同、「ヘルスこの一手」脳の働きを食事で改善する記事。神経細胞は主にオメガ3脂肪酸という油で作られるが体内で作られないので食事で取る必要がある。DHAはこれの一つ。亜麻仁油や小魚が良いというのだが亜麻仁油が高かったので荏胡麻油を買ってみた。毎日小さじ一杯と言うけどちょっときついものが。ゴマやクルミにも含まれる。クルミはカロリー高いので控えてたがこれを機会に積極的に摂ろう。リン脂質のレシチンも大事。神経細胞の細胞膜などを構成。多く含む玄米や大豆はIQ食品と呼ばれる。イライラにはタウリン。タコやイカに多い。じゃあスルメも良さそうだな。また、脂の少ない良質な肉やビタミンB3の摂取により、脳内でうつ状態を改善する物質が合成されるらしい。脂肪の少ない鶏の胸肉など良さそうだ。ここ2か月くらいは皮を除いた胸肉が主体なので、これがうつ状態の改善に役立ったいるようだ。ダイエットのためと思っていたので、一石二鳥だったんだな。 この記事の最後に「グリセミック指数」というダイエット本に良く出てくる言葉が出てきた。この数値が低いものほど炭水化物の消化じ時間がかかる。結果血糖値の急変を抑えることができて脳の働きが安定になるらしい。胚芽米、玄米が良い。玄米の他に玉ねぎにも含まれるセレンは水銀を無毒化する。海藻・豆に含まれる亜鉛は肝臓で働く解毒酵素の材料。しかも精液の分泌を増進するとかしないとか。

この記事で、現在の自分の食生活はダイエットのみならずうつ状態の改善にも有効だったということがわかった。もちろん第1は酒を取らないことだろう。続いてる。奇跡だ。

日刊、文化面「交友録」。手品師・藤山新太郎。浅草松竹演芸場、35年前。「私が舞台で燕尾服を着て鳩を出していると、驚くほど観客が爆笑する。どうしたのかと後ろを振り返ると、(ビート)たけしさんが振るチンで舞台を横切っていた。」さすがだなあ。


2010-11-22 「じゃあまた来週!!コウモリと会おうね!!」 [長年日記]

_ 帰宅してBS−hi「ワイルドライフ」見た。イリオモテヤマネコ。水など恐れずに魚を狩る。出てくる女性研究者がまたヤマネコラブと言う感じで、「冬のオスは(交尾を控えて体重を増やすため)男くさいですよ」と言って笑う。ナイスですね。

コーヒーを良く飲むので(お酒を飲まなくなったせいで)、買っても買っても豆が足りない。膝の調子はかなり良くなってきた。土曜の夕刻は歩いても全く痛まなかった。そんな風に膝の痛まない日々が遠からずやってくるように思う。暮れに向かって完璧に治療するのだ。冬休みはまた熊野街道を歩くのかもしれない。歩くとしたら大辺路、南紀の海岸沿いの道であろう。

_ [読書] 「アロマテラピー〜芳香療法の理論と実際」ティスランド。

とうとう古本で購入することにした。70年代に書かれたこの本の著者は(少なくともこれを著した頃は)現代科学には少々疎いように見える。訳し方が不味いのかもしれないが、体内で元素の転換が起こる、とか書いてある。原子炉やサイクロトロンでしか起きないようなことが生体内で起きると書いてあるから、たぶん訳の問題ではないだろう。これを発見したのはルイス・カーブラン、とあるのだが、ネットで少し調べた結果、フランスのケルヴランという学者のことらしい。「生物学的元素転換」を提唱し、鶏の卵の殻は生体内における常温核融合によって作られると言う説を唱えた結果、1993年にイグノーベル賞を受賞した。同じ年のイグノーベル医学賞は『ジッパーに挟まれたペニスの緊急処理』に対して与えられた。『ちなみに彼らが推奨する方法は、先ず挟まったところに軟膏を塗り、その後でファスナーのスライダーをペンチで破壊するというもの。なお、「ペンチを子どもに見せない」「ズボンの生地を傷つけない」という注意点がある。(フリー百科事典ウィキペディアから引用)』

ついでに、アンサイクロペディアにおけるノーベル賞のページには「このページに対し、一部の利用者から「アンサイクロペディアのユーモア精神にそぐわない」として削除の提案が出ています」とある。アンサイクロペディアのノーベル賞はジョークだが、ウィキペディアのイグノーベル賞は本当にあるジョークだ。なんか複雑だな。

ともかく、ティスランドの「アロマテラピー」はアロマセラピーの古典的名著とされているようだが、その記述にはトンデモ科学的な部分とか、1970年代の科学的限界によりしかたない記述などもあるので気を付けた方が良いな。匂いは振動によって伝わるとか書いてあるし。それでも買ってしまう自分に人としての業を感じずにはおられない。そんなものよりも重要なことがある。米が無くなった。明日買いに行かなくては。

_ [栗山千明] 今夜は「しゃべくり007」に出てる。

今回のセカンドシングルには相当力入れてるなあ。ここ最近の豪勢な露出のせいで普段全く見たことのないテレビ番組をいくつも見てしまったよ。いや、それにしてもつまらないな、周りの芸人たち…。いや、「キル・ビル」の再現シーンは面白かった。「ハーイ♡」「GoGoダネ?」

明日は久し振りに「コレってアリですか?」に(ホントに)出演するみたいだな。

_ [漫画・アニメ] 「Billy Bat」第5巻。

会社帰りに買って膝の治療に行くまでの間に読んでしまった。巻末で度肝を抜かれた。こんなの描いてると鼠王国に消されるぞ、浦沢直樹。

_ アンサイクロペディアの秀逸な記事の一つ。

「あああああああああ!」←このページ見てて自分も「あああああああああ!」になってしまった。

_ [新聞を読んで]11/22

やさしい経済学。通貨安競争。原因の一つは自国製品の輸出増加のための為替操作。共通認識問題、多国間協調問題、合意形成問題、合意順守問題、自由参加問題が重層的にかかわる。 一般に実現可能な協調の内容やレベルは唯一ではない。 超国家組織が存在しない時に多国間協調の枠組みに自発的に参加するだろうか?続く。


2010-11-24 「その曲は弾くなと…」 [長年日記]

_ [読書] 「脳と性欲」大島清、共立、1989.

15年くらい前、大学の同期との飲み会の時にその中の一人からかっぱらった本。正確には、貸してやると言われたが「いつ返せるかわからない」と言ったらくれたのだった。この男には学生時代電気がまを借りて返さなかったり、この本を貰った日もその後新宿で奢ってもらったり世話になったまま義理を欠きっぱなしだ。しかもそんな本を今の今まで全く読まなかったのだが、今読み始めたら面白い。俺って非道い男だな。

_ [漫画・アニメ] 「進撃の巨人」1,2巻、諌山創(いさやまはじめ)。

書店に平づまれてた時に立ち読みOKの頁を読んだだけで気になってた。古本で見つけたので買ってきた。これから読む。

_ [映画] 「カサブランカ」

うへ。「君の瞳にカンパイ」とかふざけたこと言ってますぜ、旦那。バーグマン可愛いなあ。年を喰って良かったと思うのは確実に自分のストライクゾーンが広がったことだとつくづく思う。バーグマンを取り上げてそんなこと言うのは決して増上慢と言うことではない。整い過ぎた顔立ちにとても手出しできないと言う感じだったのだ。今も手なんて出ないんだけど。録画中。全編見るのは数年後じゃないかと言う気もする。

_ [新聞を読んで]11/24

経済教室。来年度の政府予算編成。中央大学・富田教授。「景気に回復期待が生まれ、国債金利が上昇すると、税収が国債発行額よりもはるかに少ない我が国では、自然増収分では国債利払い費の増加をカバーできなくなる。我が国だけが景気拡大によって財政収支が悪化しかねないという、極めて深刻な状態にある。」

やさしい経済学。多国間協調のゲーム理論。多人数協調ゲームにおいて、あるプレーヤーが一人だけ行動を異にしてもそのプレーヤーに利益が無い状態=ゲームのナッシュ均衡。基本原理の一つ。パレート最適がナッシュ均衡にならない場合に、合意順守問題が深刻化する。シェリング教授(メリーランド大)の「多人数囚人のジレンマゲーム」。1.各国は協調するかしないかを選択。2.各国の利益は常に協調しない方がするより大きいが、すべての国が協調する方が全てが非協調のときより利益が大きい。3.各国利益は協調する国数が多いほど大きい。このとき、1.により自国だけ離反すると利益が大きく、「ただ乗り」で利益がさらに増す。通貨安競争がそのような状況に対応するらしい。これを解くには利益構造を変えてパレート最適=ナッシュ均衡となるようにする必要があり、報酬供与や制裁が有効。


2010-11-25 「胎児の脳は、母親の胎内でホルモンの海に浸っている。それも女性ホルモンの海なので、そのままだと胎児は女性化の道をたどるのみである。」 [長年日記]

_ [漫画・アニメ] 「進撃の巨人」1,2巻(読了)。

私の読み方も性急だったかもしれないが、描いてる方もかなり性急に物語を進めて行く。第3巻はいつ出るの?

_ 馬の夢。

今朝方見た夢。昔住んでいた懐かしい古い家へ行こうとする私。途中良く知ったはずの近所に、「こんなところがあったのか」と言うような古人の墓。標石があり、小高い丘の上に墓碑銘の代わりに仏のような浮彫りのある墓石。この浮彫は、福島辺りで良く見た中世の阿弥陀三尊像の阿弥陀仏に似ている。女人が合掌している姿にも見える。

かつて住んでいた家は厩となっており、通常の馬よりもさらに顔が大きく体毛の無い奇妙な馬が、外に出ようと暴れている。私は馬が哀れに思って、壁の一部を切り崩してやろうと思った。が、馬は自ら柵を押し上げて出て行った。その直後馬主があらわれ、この馬の親馬の悲惨な物語を語る。

家の中をさらに奥に進むと、私は何頭もの黒い馬の居る厩舎に迷い込んでしまい、自転車で外に逃げようとする。その気配を察知して黒馬たちが群れになって外へと一斉に走り出す。馬の群れだけではない。鹿、あるいはカモシカ、中には熊までが混ざって、競い合っていた。

そして私は、牧場の人々の暮らすエリアへと入って行く。さまざまな種類のミルクを集め、沢山の卵を孵化させて暮らす人々、女性たちと子供たちがそこにはいた。卵からはどんどんヒヨコが生まれるが、成長せずに死んでしまっているようだった。

暴れる馬は私の抑圧されたリビドーなのだろうか。ヒヨコはアンサイクロペディア(日本版)のひよこ陛下なのであろうか。阿弥陀像は…厩舎は…

目覚めの気分は悪くは無かった。

_ [読書] 「脳と性欲」続き。

今、猿の性欲の話のところを読んでいて、ますます面白くなってきた。チンパンジーともなれば快楽のための性交を行なう兆しが見えてくる。セクシーな女性(動物の性的関係においては男性が女性を魅惑する行動を取ったり装いをすることが多い)を想起させるチンパンジーのメス。動物に限らず、セックスの話は面白いのだった。この本の口絵には、相手のいる性交時とマスターベーションの時で脳波の出方が違うことを示す画像が出ている。「どうやって調べたのかな」と知人に問われて、その調査時の状況を想像してみたらちょっと昼間の話題にはふさわしくない心象風景が想起されたのだった。。。

_ [新聞を読んで] 11/25

特集面、サンディスク会長兼CEOエリ・ハラリ氏「長年、日本の製造業を見てきたが、長期的な視点に立てば、先端的なものづくりを国内にとどめなければいけない。ノウハウなどが流出した場合、取り戻すことは容易ではない。半導体では微細化に必要な露光技術で後れを取っており、日本政府は開発を支援していくべきだろう。…サンディスクがここまで成長できたのは、常にベンチャーの意識を忘れなかったからだと思っている。…社員には積極的にチャレンジして失敗してもらいたい。そして投資家はリスクをとることを認めてほしい。」

同、経済教室。短期経済予測。11年度の見通しの下方修正。1.円高の実体経済に及ぼす負の影響の加味。2.最大の輸出先である中国の景気見通しの下方修正。3.企業の海外移転の加速を織り込む。求人の伸び悩みの原因が企業内失業にあるなら雇用の過剰感は低下しない。労働需要は着実に海外へ流出している。

我が国経済の罠:企業は生き残りをかけ財務体質改善とコスト削減に景中。団塊の世代が抜けてもバブル大量採用世代の人件費増加圧力が経営を圧迫。そこで分社化・人事制度改正により人件費を抑制すると家計の期待所得は低下。一方社員は働く場の確保を優先し「反乱」しない。しわ寄せは新卒や非正規社員へ。皆が閉塞感を抱え「イス取り」ゲームに「座る」ためにもがいている。この状況下、各種増税措置への不満は隠さず「ばらまき」を歓迎。政治はこれに迎合し、分配重視の政策が続く。財源のためには法人税も所得税も取りやすいところから徴収する傾向が続き、一部大企業にとって円高・高い法人税率・派遣労働規制と環境規制の強化・自由貿易協定出後れの「五重苦」は未解決。イスを分け合うのでなく増やす政策が待たれる。嫌な渡世だなあ。


2010-11-26 「金と女ー!山口良一デース!」 [長年日記]

_ 会社の昼休み、なぜかわからないが「うのせけんいち」という漫画家のことを思い出していた。80年代後半くらいにある程度活躍した漫画家で、当時又の名を「漫画界のせんだみつお」と言った。まあぐだぐだ言ったところでほとんど伝わらないであろう。今日のタイトルは確か「腹が底抜けギャハハハハ!」という単行本に収録されていたネタだったと思う。本当の山口良一はそんなキャラではないような気がするんだがウノケンにとってはそんなことはどうでも良いのだった。山口良一と言う名前もだいぶ懐かしい部類のように思われるが。

_ 「ブラタモリ」

昨日の録画を見てる。今回は「鷹狩り」がテーマ。江戸時代の初期には江戸でもタンチョウヅルが捕れたらしい。滝坂道という道が出てくる。矢倉沢往還を歩いた時にこの道の名を知った。暗渠が出てきたときのBGMは「アンコ椿は恋の花」。なんだかブラタモリなのかタモリ倶楽部なのかわからない番組になってきてる。ザリガニの交尾の話、面白かった。

_ 今日も膝の治療に行った。かなり調子が良くなっている。EDiT使い始めたら、吸盤で足にくっつけた電極で脚の筋肉がビクビク動いていると指摘された。もう2週間くらいやっているのだが指摘されたのは今日が初めて。私自身は特に違和感を感じなかったんだが。治療が終わった後、待合席のテレビで、象の鼻パークから横浜の運河クルージングの船が出ていると紹介されていた。以前放送大学の面接授業で少しその近辺を歩いた。今でもアナゴ漁をやっている。そう言われてその気で見ると、小樽運河にも似た風情がある。

_ 「ウノケンの爆発ウギャー」とかAMAZONでは5000円くらいの値がついてる。モレチョーン!国会図書館なら読めるかと思ったが、「ウノケンの爆発ウギャー」1冊しか所蔵されていない。それだけではない。東京都公立図書館横断検索ではなんと1冊も所蔵されていないではないか。何と言うレアな漫画家になってしまったのだ、うのせけんいち。まあ活躍してた頃だってかなりレアな部類だったには違いない。

_ [新聞を読んで] 日経、11/26.

経済教室。キャノングローバル戦略研究所・松山主研。公立病院の構造改革。我が国の病院数は8月現在8681とある。一県につき200くらい。地頭で考えると凄く少ない感じがするが、アメリカは5851でそれよりも凄く多い。公立病院の赤字の理由を関係者たちは政策医療が不採算、診療報酬が小泉改革以来低いという2つの理由を挙げる。しかしデータはこれを否定する。診療報酬がプラス改定される直前の2009年度でも社会医療法人の業績は総じて良かった。社会医療法人は公立病院と同等に緊急医療ができること、同族社員を制限すること、解散時に残った財産は国や地方公共団体や他の社会医療法人に帰属する、などを認定要件とする。一方公立病院は何故赤字か。松山さんはこれを医師以外の職員給与の高さに理由を求めている。だがこれでもまだ説明が足りず、地域住民の医療ニーズとのミスマッチの調整能力の欠如を指摘している。通院・外来・在宅といったさまざまな医療サービスを品ぞろえする社会医療法人に比べ、公共病院はこのような種々のニーズに一致しない過大投資と単独施設経営に安住している。ニーズが多様化した理由は新薬開発や日帰り手術の普及といった医療技術の進歩であり、予防・リハビリ・介護・在宅等のニーズにこたえるしくみが必要。国公立病院は地域医療圏単位で経営統合し、新規の投資はダウンサイジングを進めるべき。地元開業医との競合が懸念されるが、これに対してはオープン方式を取り緩和につとめる。つまり、公立病院の施設を地元開業医に開放するというやり方である。

同、やさしい経済学。多国間協調のゲーム理論。多人数囚人のジレンマゲームでは全員参加で協調するのが全体にとっては最適なのにただ乗り利益を志向して合意が守られない。これを救うには順守のための誘因(インセンティブ)が要る。超国家組織は存在しないから、多国間協調のメカニズムは構築されない危険がある(メカニズムのパラドックス)。各国が協調の枠組みに参加するかどうかを表明⇒その後協調をめぐる交渉が行われる、という2段階ゲームで考えると、協調への参加数が一定値を超えたときには全員非協調よりも参加の方が利益の大きくなり、誘因が生まれる。この一定値を「最小協調サイズ」という。2段階ゲームのナッシュ均衡は最小協調サイズから全員参加まで複数のバリエーションがあらわれる。次回最終回。


2010-11-27 カプリンが大量に分泌しているような良い女。 [長年日記]

_ [読書] 「脳と性欲」続き。

感銘を受けた部分に付箋紙を貼りながら読んでるんだが、ほとんど全ページに付箋紙が貼られてしまう。カプリンというのは霊長類のメスが発情すると膣内で分泌するフェロモンである。

_ 今日はジムでトレーニングした後で神保町に出かけて珈琲を買ってカレーを食べた。本は一冊も買わなかった。

_ [新聞を読んで] 11/27、日経。

社会面。児童虐待防止法10年の記事から。「大人は気分で殴る。だから学校で自分も気分で人を殴った。」虐待にあった子供は将来同じ虐待をする側に回ると言う。また、「母子家庭で育児放棄(ネグレクト)と身体的虐待を受けた男児は、喜怒哀楽が表に現れず、何を言われてもただ笑っていた。真冬でも寒さに気づかず半袖のままで、ケガをしても痛がる様子もない。」

文化面。陵墓とは皇室祖先の墓と言う意味だが、そのことが疑わしい陵墓がかなりある。一般に対しては非公開であり、宮内庁管轄であるために文化財保護法の対象にならないため、国史跡にもならない。仁徳天皇陵でさえそうなのである。現在の陵墓や被葬者のリストは幕末から明治初期に造られたもので1889年以来天皇陵については見直ししていない。このようなあり方に批判的な考古学者の意見を聞いたことがある。宮内庁管轄ではあるけど陵墓の中に入ることはできるただし大っぴらにやってはならない、ということだった。「可能性の話」と「すべきでないこと」と「しても良いと思うこと」は、もちろんちゃんと区別されなくてはならない。

同、企業1面。JFEスチールはスラグを使って温暖化対策。スラグとは鉄鋼を精錬したいわば残りかすだが、主成分は石灰やシリカであり、CO2を吸着する。これをプレートに加工してサンゴが着床する基体とすることができるらしい。


2010-11-28 「許可なく複製を禁ずる」国土地理院。 [長年日記]

_ そう言えば昨日神保町で、本は買わなかったが1/25000地形図を11枚買った。南紀の海岸線にほぼ沿って紀伊田辺から新宮まで。これは熊野古道・大辺路を歩くための準備である。そういう訳で今度の年末年始も帰省はせずに旅の空で新年を祝うことになった。なった、と言うか、してしまった。近頃本当に長距離ウォーキングをやっていないし、歩いた後にビールとか飲んじゃってスリップしないかがちょっと心配ではある。とりあえず膝の痛みが驚くほど軽くなっている。痛みが引くと、あんなに痛みに悩んでいたことをすっかり忘れてしまう。とりあえず湿布とせんねん灸とストレッチと筋トレは続けよう。

_ わしのOUTLOOK2007が同じメールを何度も何度も受信するんじゃあぼげがあ。

_ ↓うのせけんいちの四コマ漫画発見。

http://matome.naver.jp/odai/2125903882208730263/2127606068105033303

http://matome.naver.jp/odai/2125903882208730263/2127597603103573703

こういうのを面白いと思うかどうかは大変意見の分かれるところであろう。俺は大好きだけどな!でもやっぱり4000円も出して買うような漫画とは思えない。

_ 今日も昨日も新聞がちゃんと読めてないな。。。


2010-11-29 「007、きみは小山遊園地へ行ってくれ。」 [長年日記]

_ [食べ物・飲み物] 鍋の残り茶碗蒸しをやっと製作。

卵3個溶いて混ぜ、三つ葉を一把全部刻んで入れたが三つ葉は明らかに多すぎだ。他に何の味付けもしなかったのだがそれなりに旨かった。というか、こんな簡単に茶碗蒸しができるとは知らなかった。これはもう、茶碗蒸し専用の器を買っとくべきだろうな。鍋の残りで雑炊作るよりも現在のライフスタイルには合っているように思う。

_ [特撮] 「秘密戦隊ゴレンジャー」第17話。

「むらさき色の遊園地!悪魔の墓場」。今回も俺の大好きなイーグル連絡員007こと加藤陽子が大活躍だ。役をやっているのは鹿沼えりという方で、その後幾多のロマンポルノに出演されてもいる。アマゾンで調べると興味を引いたタイトルは「天使のはらわた・名美」と「時には娼婦のように」。前者は石井隆の漫画を元にしているようだ。漫画の名美は筒井康隆で言えば火田七瀬というくらいのエロ漫画界を代表するヒロインだ。ゴレンジャーの頃の鹿沼えりさんは川島なおみをさらにスリムにしたような顔立ちで、カプリン豊かに香る良い女、なのである。故・古尾谷雅人の夫人でもある。

とあるブログでは「6人目のルーツ」と呼んでいた。なるほどー。

_ ところで、この日記にはサーチエンジンからの結構リンクされている。日付のところのリンクを押すと表示されるのだが、舘山磨崖仏とかG−XMLとか自分でも記事を忘れてるもの多い。近頃は日経の記事なんかもメモしてるものだからその手の検索も結構引っかかって来る。苦労して見つけたHPがこんな取りとめの無いクソ日記で、真摯な探索者の方々には全く申し訳が無い。まあしかし何かのジャンルならピカイチとかとういう売りも特に無いHPですから、この際コンテンツの取り合わせの異様さで売ってくのも良いんじゃないかと。既にそういう感じになってるかもしれないが。歌手に例えたらアンナ・プリュクナルの「パンクより激しいシャンソン」、というノリで行ってみよう。

_ [新聞を読んで]11/29、日経。

経済教室は整理解雇の論点・上。整理解雇が認められるための4つの条件:人員整理の必要性・解雇回避努力・被解雇者選定の妥当性・協議手続きの妥当性。この四つを全部クリアされないと認められないと言う判例が形成されている。企業の解雇回避努力には、新卒採用の凍結、有期雇用の更新停止、配置転換、希望退職の募集などがあり、これらを尽くさないと整理解雇が認められない。ああ、そういうことだったのか。新聞って読んどくべきものだったんだなあ。

同、やさしい経済学。多国間協議のゲーム理論、最終回。多人数囚人のジレンマ問題を実際に学生に与える実験と言うのがオランダの164人の学生を実験台としてなされた。結果として全員協調に至るためには信頼や公平感(協調しないことは不公平である、という自覚)が重要であろうと。多人数に関わらず囚人のジレンマを解くカギはこの辺にあったような気がする。

同、社会面。糸魚川の世界ジオパークが集客に苦戦。日本随一のヒスイの産地にこの認定がなされたのは去年のことだと言う。小滝川ヒスイ峡を始め市内には24箇所の露頭や渓谷などのジオサイトが点在している。世界ジオパークの取り組みは2004年ユネスコの支援で始まった。誘客のためにゆるキャラやB級グルメなどでPRというのだが、世界ジオパークの存在自体が、世界遺産の影に隠れて全く知られていない。糸魚川と言う場所がまたそれ自体魅力的な場所と言い難いのが何とも。特急で行っても首都圏からだと5時間ぐらいは平気でかかってしまう。そんなにかけてヒスイが見たいか?露頭が見たいか?B級グルメだのゆるキャラだのだって、集客のためという意図を持って新たに開発された時点で本来の在り方から大きくねじ曲がってしまっている。まあこれは糸魚川だけのことではないのだが。

糸魚川と言う地名を久し振りに見たのでちょっと思い出を書いておく。私が塩の道を通って糸魚川にたどり着いた時、偶然に昔横浜の鶴見に住んでいたと言う人に出会った。糸魚川に来たなら寿司を喰えという。魚は旨いしコメどころだから寿司が不味いはずは無いのだ、と。あいにくその日の私には宿の夕食という課題があったので糸魚川の寿司を楽しむことはできなかったのは心残りだ。翌日訪ねたフォッサマグナミュージアムは大変良かった。静岡の太平洋から身延道、塩の道とたどった末にたどり着いた日本海の風景も忘れることができない。ヌナカワ姫の伝説も。新しい名物を生みだす努力も悪くないが、昔からあるものの価値を地元が忘れてしまうとしたら空しいことだ。


2010-11-30 ペギー「私達は黒十字軍の幹部よ」海城「何してんだ、ボケ!」 [長年日記]

_ [特撮] 秘密戦隊ゴレンジャー、第18話。

「ボケ」はないだろう、「ボケ」は。こんなに突っ込める作品は「宇宙戦艦ヤマト」以来だ。この回では小牧リサの黒十字軍タイツ姿と007鹿沼えり様のウェットスーツ姿が見られるのだ!

_ [漫画・アニメ]「岳」第13巻、「鉄腕バーディEVOLUTION」第6巻&別冊ゆうきまさみ。

どっちも今日発売だったんじゃないかな。「岳」を何故「ガク」と発音するのか良く分からない。小栗旬はどんなふうに「良く頑張った」と言うのかな?バーディはちょっと迷って画集付きの初回限定版を買ってしまった。大判にしただけとかつまんないおまけがついてるわけじゃなくて、2冊で940円と考えればむしろ安いくらいのような気もする。パトレイバーの絵の一枚には「迷惑警察パトレイバー」と書いてあり、泉野明(”のあ”ってこんな字だったっけ)と思しき人物の表情がマジだ。こんなタイトルになる可能性があったというのだろうか?

_ 帰宅してから久し振りに夜のヨガクラスへ。4か月代行でやってらした先生は今日でこのクラスはおしまい。ちょっと寂しい。経絡刺激を中心にやるまったりしたクラスで、どういう姿勢をとるとどこに刺激が入るかなどを実にマニアックに指導してくれた。私がアロマセラピーとかアーユルヴェーダとかお灸(直接お灸の指導なんかは無かったけど)に関心を持ったことに関してかなり直接的なきっかけとなった。

_ [読書]「インド医学大要」カティル・ナラシンハ・ウドゥパ著、たま出版1990.

図書館で借りて最初の方を読んで、手元に欲しくなった。Amazonの出品では6000円くらいの値が付いている絶版本。投資対効果を考慮して4000円台なら、と思っていたのだがオークションでカバーなしの古書を見つけて即落札。中の状態はとても良い。線引いたりしながら読む。

_ そうだ。お酒とタバコを止めて良かったことの中には、本が汚れにくくなった、という効果もある。

_ 今朝方見てた夢は、またしても学生時代に住んでいたと思しき貧乏アパートをモチーフとするものだった。月並みな言い方だが、とことん貧しかったが未来が確定していなかっただけに人生に対する夢は満ちていた時代だ。だから繰り返しこのモチーフの夢を見るのだろう。家やアパートや学校などの建物の夢を見るときはいつも、その中にまだ入ったことの無い沢山の部屋がある。素晴らしいものをしまってある部屋に至るドアはいつも狭く、そこに至る廊下は良く滑り傾斜していたりもする。屋根裏部屋には吸血鬼や犯罪者が棲んでいることもある。この中を探検することは不気味だが楽しくもある。子供の頃には今よりも建物を相対的に大きく感じていたと思うので、その記憶がかくのごとき「無限の間取り」につながっているのだろうか。夢のことを書くと切りが無いな。


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