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2013-03-03 [長年日記]
_ [特撮] 「獣電戦隊キョウリュウジャー」
今日見てて思ったこと。怪人が「お前らは?」と問いかけて「聞いて驚け!」以下名乗り、という下りと、ピンクが名乗りの後に「ウフ♥」とか言って媚びるあたり、ゴレンジャーやジャッカー電撃隊を想起させる。まあそんだけだが。今野鮎莉ちゃんは163cmで女の子としては背の高い方と思うんだが他のキャラと頭半分ほど差がある。この観点で戦隊ものを概観すると何か見えてくるような気もする。戦隊としての統一感とキャラクタの個性のバランスは戦隊シリーズの特徴を語る上での注目点の一つなのだろうと思う。まあ鮎莉ちゃんには本来の意味で伸びしろがあるので、シリーズ中に今のバランスは変わっていくかもしれない。
_ [特撮] 仮面ライダーウィザード
この作品の物足りなさが分かってきたような気がする。仮面ライダーは誕生の時から、ほぼ一人で人類の敵に立ち向かう孤独でかつ異形の存在だった。それは、人間体の時のフレンドリーさや複数のライダーが共闘する場面であってもおおむねシリーズを貫いていると思う。仮面ライダーは他者からはうかがい知ることのできないほど大きなものを背負っているのが普通である。その意味では人を絶望から救いたいというウィザードの自らに課した誓いは重たいものであるし、ファントムを倒し続けないと破滅するビーストもそれなりに大きなものを背負っている。が、ヒーローの命は作品の中では軽んじられるべきものでもあるからビーストの背負っているものはサブストーリー的な興味を引く程度のものだろう。ウィザードの背負う人の絶望はもっと問題にされるべきものだ。作品に述べられている通り、人はそれぞれ異なる理由によって絶望する。もしもその一つ一つに対して視聴者が共感できるのなら良い。だが、そのような共感を誘起するほどにドラマは描きこまれることはない。おおむね2話完結で進行するこの番組は1話目でゲートの説明がなされて2話目では解決されなくてはならない。この1話目で視聴者がゲートに対して感情移入できるか。またそうすることができるほどの気持ちのゆとりを、視聴者は持ち合わせているだろうか。小さな視聴者と大きな視聴者ではまた受け取り方が違うだろう。視聴を通じて他人の痛みを知るという情操を引き出すことができるなら素晴らしいことだと思う。ウィザードの望みは大きい。仏で言えば菩薩級だ。
_ 今日はひな祭りか。おひなさまの皆さん、おめでとうございます。