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2013-03-27 [長年日記]
_ このHPもまたかなり同僚あるいは元同僚の知るところとなったので、そろそろ世界に向けて彼らをこき下ろす記事でも書き始めることにしようかと思う。思うのは勝手だと思うけどたぶんよほどのことが無ければそういうことは書かないだろうと思う。
今日はちょっと気分が不安定で今なぜか機嫌が良い。こういうときはちょっと控え目にすることが肝要だと気付き始めている。こんな日記から何かのヒントを得ようとする人は気をつけた方がいい。学校の宿題の答えみたいなのを求めちゃいけない。ランジュバン関数は自分で展開した方がいい。そんなわけでまた混乱するようなことを書きます。
_ 情報の非対称性、という言葉が経済学的な分野で良く使われる。それは市場の失敗をもたらすと言われ、これを扱うサーチ理論と言うのがノーベル経済学賞を取ったのは記憶に新しい。特に就職市場が典型例とされて、そこへの理論の適用がなされたと記憶している。つうかウィキペディアに書いてあった。
_ 情報と関係が深くてちょっと似ている概念に、「信頼」という概念がある。人や企業の評判と言う情報が自分に利益を与える確率や自分を害しない確率を高めていく場合には、"信頼の尺度"(これをなにとするべきなのか調べてないのでわからないが)は増していくであろう。「信頼」は当然何らかの関係を有するペアの間において問題にされることだから、情報と同様に流れととらえることができる。つまり"向き"をもっているわけである。そして何らかの尺度でその大きさが定義できるのであれば、当然の帰結として「信頼の非対称性」ということが問題として扱えることになる。情報の非対称性が労働市場で典型的に問題視されるのであれば、信頼の非対称性は恋愛事件において典型的に問題視されるものであろう。こういうのを扱うのは社会学なのかと思うが、社会学者を多く知らなくて、有名なジンメルも「断想」の作者としてしか知らないし、他は最近の「ユリイカ」に出てくるほんのりと香ばしい若手の対談での発言くらいしか知らない。あとは「心狸学・社怪学」という本は高校の頃に学んだが大して役には立たなかった。それは当然だからいいんだけど、信頼の非対称性は市場の失敗に匹敵する悲劇を生むから、精力的に研究されてしかるべきことだと思う。しかし残念ながらノーベル賞に経済学賞はあっても社会学賞は無い。したがって、この分野でノーベル賞を取るつもりなら、その研究の成果によってノーベル平和賞を狙う他無い。
_ 信頼の尺度をどうとるか、ということだけでもひと仕事と自分には思われるが、幸福度というものがアンケート調査によって定量化されて経済学の中で扱われているのであるから、そこからの類推で定量化ができると思われる。たとえば行動の分析。心理テストみたいなのをざっと50題くらい用意すれば定量性が出るのではないだろうか。自分は回答したくないが、学生向けのアルバイトにでもすればそれなりの量的データにはなるはずだ。って、きっともうあるんだよな、そういうのって。
_ そういえば製品の品質として信頼性をテストするときのような方法もあり得るな。対象を過酷な状況において、それでも挙動がゆるぎないものであるかどうか。積極的にそういう試験をするのは人道的には許されないかもしれないが、幸いなことにさまざまな信頼関係に関連するテキストが存在している。ただそれらの多くがフィクションの形で記述されていることが問題だ。フィクションの中から普遍的なものを取り出すことがもしできるならば、過酷な状況の事例などは山ほどあることだろう。そういうわけで、あまたある小説と言うビッグデータから普遍的な人間行動と人間関係に関する部分を抽出する技術が確立すれば、信頼の非対称性に関する研究が進む。文学が量的データとして人類に貢献する可能性があるということだがちょっと気の長い話の様な気もする。しかし、さまざまなレトリックやシチュエーションで描かれた物語の中から人間の普遍的な問題を取りだす、という技術はまさしく文学者にゆだねられる使命ではないのだろうか。そういうことを量でこなすことができるようになったなら、文学はテクノロジーの一分野となる。文学としてはテクノロジーに堕したと言いたいところかもしれないが。
_ [テレビ・ラジオ][交通史] 「美しい日本に出会う旅」
早く帰ってくると、こういう番組を見ることができる。今日は三浦半島縦断の旅。鎌倉がスタートとなっている。鎌倉の海岸沿いを歩くとつい口ずさんでしまう歌はやはり:
七里ガ浜の磯づたい 稲村ケ崎名将の 剣投ぜし古戦場
これだな。
_ 鎌倉宮を創建したのは明治帝なのだそうだ。素徳院の御霊を京に帰還させたもうたのも明治帝だった。明治帝は帝たるにふさわしい行ないを尽くしたのだろうと思う。
相模湾でアカザエビとかタカアシガニが取れるとは知らなかった。たぶん高すぎて、あるいは鮮度がもたなくて、うらみてえなオーク風情の口には一生はいらねえだあよ。それにしてもやはり三浦は良いなあ。地層がいい。海がいい。また野宿しに行きたい。熊も出ないし。ああ、良い。
最後のやつ、拾っていただき光栄です。まず調べたりはしないネタだろうと予想してました。 <br>ただこれ、ファン(信者)のネタあるいはお布施用な気がするので、他のリストを優先されるのが吉と思います。 <br>私は持ってますけど。(^^;
きださん。っておまえは浪花のモーツァルトですかww 正直言って他のリストには今のところ興味が無くて…あ、でも「本―人の縁とは不思議なもので…」は厨房の頃喜んで読みました。この本のタイトル調べるのにアマゾンで検索したら、高橋"禎昌"「オーガズムの研究」というのを発見したのでまずこっちを買いましたw