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2013-11-30 [長年日記]
_ [音楽][放送大学] ゲキ猿。
…それは海難救助を目的とした海上保安庁の潜水士達である。
すみません、それは海猿でした。今日は放送大学の面接授業で長唄の世界と三味線の実技を受けている。初めて触る三味線はギターよりもコンパクトで弦も少ない。おそらく入門編と言うことだろう。「外記猿」(げきざる:外記節という節で猿回しのことを歌っている長唄)の最初を実際に三味線で弾く。たぶんコードを弾かないのだろうし小指も使わないので運指も比較的単純に見える。たまに左手の薬指でピッチカートしたり(ハライ)撥(ばち)の返しを使う(スクイ)くらい。これは…面白いw思ったよりもなじみやすい世界だ。三味線がなくても練習できるのがいい。口三味線と言うのがあるから。ちなみに外記猿の最初はこんな感じで、口三味線でやると「トテテン トテテン トテテン トチチン トチチン…」となる。高い(?)授業料払って受けた授業の一部を大サービスで教えてやるから喜べ。まず邦楽は基本的に2/2拍子だ。次に太い弦から順に一の糸、二の糸、三の糸と呼ぶが、一の糸の開放はドン、二の糸の開放はトン、三の糸の開放はテンだ。一拍がドン・トン・テンなら半拍がド・ト・テだ。指を置けばどこに置こうとドンもトンもツン、テンはチンとなる。スクイとハライはドン・トンがルン、テンがリンとなる(いくつか流儀があるようだ)。なので外記猿の初めの辻内のところは「トテテン トテテン トテテン トチチン トチチン トチチン チンチンチンチン チリトチ チンチン チンチリ チチリチ テンテン」となる。決して適当に口三味線引いているという訳ではないのだ。チリトテチンと言えば音階が頭に浮かぶように覚えるのである。流石クールジャポンと言わざるを得ない。なぜこんな良いものを学校教育で教えてくれなかったのだ。今は教えてるようだが。俺たちの子供の頃、日本人はまだ敗戦国の気分が濃厚に立ち込めていたらしい。自国の文化を誇ることができない卑屈な気分の中で俺たちはゆがんだ教育を受けてきたのだ。だがそのことに気づいたのであればもうそれを恨む必要はない。近所にいいお師匠さんがいるかどうかを調べたらいいだけのことなのである。
_ そういうわけでyoutubeの動画見ながら口三味線で稽古してみた。これはいいww クセになる。チリチチリチテンテン とか言っちゃっていい調子。