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2021-03-01 [長年日記]
_ 3月。暖かい日。昨日から、読み掛けでずうっと放っておいていたバーネット『秘密の花園』の読書を再開。実はこの本は、亡き母が子供時代に読んだことがあるとかで、生前一度老いた母に読み聞かせを試みた。初めの方少しだけでやめてしまったので、その部分においてはヒロイン・メアリーはとても嫌な女の子として描かれていた。病床で気のふさぎがちだった母はこの物語を覚えていたかどうかわからないが、ある程度は興味を持っていたようだった。そして、この部分においていささか卑屈なメアリーはまるで自分のようだと言うようなことを言ったのだった。その続きを今読んでいる。イギリスの叔父の家に移り、メアリーは次第にイギリスの自然、広い屋敷の庭を遊び飛び回るコマドリ、身の回りを世話するマーサやその弟のディコン、庭師のベンスタッフとの交流、そして「秘密の花園」の発見によって健康な良い女の子へと成長していく。きっと、母への読み聞かせは続けるべきだったのだろう。深甚な思いとともに、この先を読み進んでいく。