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2021-03-16 [長年日記]
_ 日付変わって。ラジオ深夜便ではドビュッシーの曲が次々かかる。今、「ドビュッシーの『白鳥の歌』」と紹介された、グリュミオーとハイデュの奏でるヴァイオリン・ソナタが流れている。好きな曲。奇遇と言って良いと思うが、日曜には「音楽の泉」でチッコリーニの「ベルガマスク組曲」が流れていた。チッコリーニの演奏には、AMラジオの音の悪さもあってか、どことなく拙い印象を受けた。ウィキペディアでは「若い頃は速弾きの雄」とあり、そういうエピソードとベルガマスク組曲のニュアンスは、それだけのことで想像すれば相性が良いとは思えない。あるいは、かのギーゼキングの名演の印象があまりにも強すぎるのか。その時思ったのは、「なら、サンソン・フランソワはどう弾いていたのか?」ということだった。フランソワの弾くラヴェルのピアノ曲、とりわけ「クープランの墓」が大好きだ。今日届いたCDで、終業後にうたた寝しつつ気持ちよく聴いたのでまだ印象は言葉にできないが、ラヴェルの演奏に比べると少し影のあるところを感じたのは、ライナーノートに書かれた解説の文のせいかもしれない。繰り返し聴きたい。ラジオ深夜便のクラシック・コンサートもついに終曲。「月の光」。ストコフスキーのオーケストラ版。