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2021-03-14 [長年日記]
_ にちよーび。スーパーヒーロータイムも見ずに学習センターに論文取りに行った。気になってた論文だったが、期待したほどには式の導出を丁寧には書いてくれていないのだった。ともあれ考え方は確認。アマゾンで『重版出来』の最新刊が昨日届いており、昨夜に半分、今朝にもう半分を読んで読了。漫画のキャラとのタイアップと刀剣女子なんかへの売り込みを期待して、本格的な刀剣図鑑を制作・出版する話がある。社内文化局のベテラン編集者の妥協を許さない企画の出し方もさりながら、どんな置き方をしても部屋の中の飾りとして成立するような装丁案に対して制作サイドの人が、小口を下にしておくとページが背から抜け落ちる可能性に気づいて注意書きを添えることを提案。彼曰く、編集はページを開いた時の印象で本を作るが、本は閉じられている時間の方が長い。制作の自分はそちらにも配慮して本を作りたい、とかなんとか。ここが自分には刺さった。自分には何10年のオーダーで持ち続けている本は多く(何と学生時代に青焼のコピーをしたものを自分でレザック紙で装丁したものまである。そう言う病気なんだから仕方無い)、それらにも近頃目を向ける機会が多いのだが、何しろ本の状態を保つことは難しく、図書館関係者向けの「本の修理の本」なんか見ても処置なしと思えるような状態の本も多く、しかもそれらは捨てられず、さらにはその古い悪状態の本が20年後にちょっと役立ったりすることがあるものだから問題は最悪なのだ。積読にも愛を、と言うことだろうが、これを自分流に言い直すと「愛してるから積んどくんだ」というねじれた愛情になってもいる。何かサディストが「愛しているからお仕置きするんだよ」なんて言いながらマゾヒストのパートナーに対して暴虐の限りを尽くす様にも良く似ているようで、書いてて恥ずかしくなりました。