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2021-03-06 [長年日記]
_ 土曜、朝。『秘密の花園』読了。訳者・山内玲子さんの「訳者あとがき」によれば、この時代には、心の中を良いことで満たせば健康になる、といった類の「新思想」と呼ばれる考え方があったのだそうで、メアリとディコンたちの影響ですっかり健康になった屋敷の坊ちゃん・コリンが、センチメンタルな長旅から戻った父親に「秘密の花園」で"再会"する最終章の中で語られている。ヨーガの瞑想にも通じるところがあるなぁと思いつつ、この「新思想」のことを知りたいと思ってネットで検索してみるが、真っ先にヒットしたものは山上たつひこの『喜劇・新思想大系』だったりするのだった。バーネット夫人の伝記を読めば、何か手がかりが得られるのかもしれない。
_ とはいえ、次に読むべきものは思い切りジャンルを変えて、人物伝、なのであった。実はもうずいぶん前から、読書はジャンルに分けてローテーションで読むように心がけていた。参考書と漫画と雑誌は別。そのローテーション表を改めて見てみると、児童文学と人物伝が入ってなかったのだ。それを追加。児童文学はちょうど『秘密の花園』を読み終わったばかりなので、人物伝。その次はMiscと書いてあるので、何読んでも良いことになっている。で、人物伝だが、我が家には女優の田中絹代、物理学者ポール・ランジュバン、品質管理のJ.ジュラン、J.S.バッハ、シベリウス(フィンランド語の英訳版)、モーリス・ラヴェルなどの人物伝の本がある。生きている人と話すのはあまり好きじゃないが、映像も本も曲も、作者や演者などで求めることが多い。じゃあAVも女優や監督で決めるのかって?あ、いや聞かれてないかw なので、人物伝を読むのは好きな方だ。人の成したことには必ずバックグラウンドがあるから、そのバックグラウンドあってのその人でありかの作品であるとわかると妙に腑に落ちた感があるからだ。で、映画監督・進藤兼人の筆になる『小説田中絹代』を読み出した。「小説」と書いてあるのだからフィクション部分も含まれているのではないか。おっと、もう一つジャンル付け加えとくべきだった。エロというジャンル。官能小説がメインになると思うが、私は『毛皮のビーナス』も『ガミアニ』も『ファニー・ヒル』も未読なのだ。名作と言われるエロを読んだことがないようでは助平でい続ける資格がないではないか。
_ 夜。あっぱれ!Kanagawa大行進、撮って出しを再開。今日は横浜市から。うちの近くまで来てたようだ。田中屋の鴨せいろそば、食べに行きたいな!