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2022-04-02 [長年日記]
_ あーあ。またベイズの定理からやり直しだよ。 ⇦ このセリフ死ぬまでにあと何回いわなきゃならないんだろうか。R.A.フィッシャーの『統計的方法と科学的推論』(岩波、1962)が魔窟から出てきたのでパラパラ。はしがきに続いて出てきたのがこのトマス・ベイズな訳で。ちなみにはしがきのところには論敵ピアソン親子の親の方をこき下ろすこと「奇妙に混合した性格」とか「かれの数学、科学論文のみじめな弱点は、かれが自己批判し得なかったこと…」とか(おそらくは自分の性格を棚にあげて)辛辣この上無いのが笑える。さすがはエクストリーム・アイロン発祥の地の学者だ、変な褒め方だけど。
_ 何で知ったか忘れたが、市の図書館で借りた木村朗子(さえこ)『妄想古典教室』読んでました。感想→「あはははは」。神功(”じんぐう”と読むの今知った)皇后の話とかも興味深かった。絵巻とか梁塵秘抄とかが出てきても割とすんなり読み進めたのはまさに放送大学でその手の講義を幾つも受講したおかげだなあ、なんて思う。まあどの程度本意を理解できたかはわからないけど。次の予約が入ってる本なので期限内に期限内に期限内に読了できて良かった。もしかして買わずに借りるようにすれば積読は減るのか? 当たり前か。読まなくても返却期限は来るからな。確かにこの先、どんな本も所有せねばならないという理由は無い。本は減らさなくちゃ。これも死ぬ準備だ。
_ 追記。ベイズの定理と乗法定理を混同してたことに気づいた。気づけてハピネス、だなあ。ハピネスと言うことで、矢野さんの『予測不能の時代』もほぼよみ終わったのだが、この人たちのやってるAIは良くある機械学習、特に強化学習とはアプローチが違うらしく、データのないゼロの状態から勝手に学習して、例えば腰と膝の関節だけを曲げられるロボットがブランコを漕げるようになったり鉄棒でスイングできるようになる。動画見てビビッた。得られたデータからモデルを作ってそれによる予測をするのは一緒なんだけど、予測と違う結果が得られた時が重要なんだとか。数理的な記述はこの本には無いので、別途論文でも読まないと詳細わからないが、動画を見てる感じだと、ロボットはとにかく最初は良くわからないのでランダムに屈伸してるだけなんだけど、あるところから急に(動画が途中を省略してるせいでそう見えるのかもしれないが)スムースな動きをし始める。さらには、人間がブランコ漕ぎする時とは違う屈伸の仕方を始めてしまう。この間10分とかからないのだそうだ。この「突然スムースに動き出す」と言うのが、補助輪を外して自転車を漕ぐ練習をするときの感じにすごく良く似てるなあ、と思った。合点がいくとかコツを掴むとかがどう言うことなのかを教えてくれてるような気がした。
_ と言うところで灯油が切れた。一缶ぐらい買っといた方が安心かもしれないけど、まあ止めとこう。どてらその他で暖を取る。いざとなれば電脳膝掛けもある!違う、電気膝掛け。電脳○○はシロさんのパクリだ。さて、気になってた計算もできたのでもう今日は電脳風呂に入って電脳寿司を食べながら電脳ビールとか電脳ホッピーとか飲みますか!