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2022-10-31 [長年日記]
_ スマホ見ながら歩いてるお前は、前からくる人間には器用に気を配っていて、ヒトの歩く速度からとある時間を推定してその間隔で前を確認しているようだ。それで対向者がいなければまた目線はスマホに。いたとしても今の方向を延長した先でぶつかる可能性が無いと思えばまた目線はスマホに。場合によってはこのままではぶつかりそうな時でも、相手が避けてくれるだろうと見越してそのまま来るお前であったりもする。それは論外としても、何しろお前たちは間違っているのだ。お前が前を向いていないと、その経路がどうふらつくか知れたものでは無い。こちらはそれをよく見極めながらすれちがっているのだ。それに前にばかり気をつけていれば良いというものでも無い。スマホを見ながら歩いてるお前の歩く速度は確実に遅い。その遅いお前をこちらは追い抜きたいのだが、やはりお前がその先どっちにふらつくかは知れないのだ。狭い道ならさらに厄介だ。どうしてマナーを守ってる俺がそうではないお前の動きを気遣わねばならんのか。いやだわ。こういう文章って書いてるうちにどんどんコーフンしてきちゃうんだもん。落ち着け。わ・た・し。まあ今日何かがあったと言うわけでもないんだが。自転車運転の取り締まりが今日から強化されたらしい。自転車売ってる奴らも買い手に運転の仕方教えとけよと。
軽い夕食とりつつNHKジャーナル聴いてた。トー横キッズというのが発生してるらしい。これって永島慎二の『フーテン』だよね。ソウルの圧迫大量死。人間であっても多数集まるとその挙動は物理的に解釈することが可能となり、特に流体力学が有効である、といったようなことを寺田寅彦先生が書いてたと思う。電車の混雑の考察に関連して。そこには待ち行列の理論を思わるような記述もあったかもしれない。付け加えるならこれは通常の流体というよりも、パチンコ玉のような粉粒体という特異な流れの問題と見える。突然理由もなく詰まって動かなくなるのは流体というよりむしろ固体で、叩いたり一箇所に変位を与えると途端に雪崩落ちるあれは一種の相転移のように見える。そんなことを書いている『砂時計の七不思議』という本があるのだが、読みかけで紛失してしまったらしいので古書で注文。